人狼議事


224 Cнег дьявол〜凍ったケツ村〜

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視点:


ランタン職人 ヴェスパタインは、メモを貼った。

2015/05/27(Wed) 01時半頃


─???・一人目─

  ────……。

[倒れ伏していた少女の瞼が、ゆっくりと持ち上がる。
両手で支えるように上体を持ち上げてみると、少し離れた床に叔父『だった』男が倒れていた。

その直ぐ前に、誰かの足。
辿るように視線を上げると、冴えた瞳で獲物を見下ろす獣と目が合う。その額に揺れる金の髪も。]

  …………どうして………?

[濡れて震えた声が、言った。
菫色の瞳が、薄い涙の膜で揺れる。]

  どうして、私なの。
  ……どうして、あなたなのよ。
  ねえ。こんなのって、ない。

名前を呼んでしまったら、全てが現実になってしまいそうで。揺らぐ視界を堪えて立ち上がる。酷い、目眩。]


[彼の凍った指先が、柔らかな「なにか」を掴んでいる。
口元へ運んで食んでみせたそれが、獲物から取り出した獣の餌なのか。]

  ……だめよ。
  あなたひとりで、…

[これ以上、遠いところへ行かないで。
今までみたいに、突き放されてしまうのは、いやだ。
ふらつく足で彼に近付く。その拍子に、薄い膜はぽろりと頬を伝った。少し背伸びをして、鼻先が触れるほど顔を近付ける。

その口に咥えられた餌──魂、の、反対側を唇で食む。恐怖と、おぞましさと、それを上回る、どうしようもない愉悦。
なんて味だろう。こんなにも怖いのに、恐ろしくて堪らないのに、なんて、甘い。

左胸を焦がすような衝動。
噛みちぎって、飲み込んだ。彼はどうしたろう。少女は、朧げな足取りで肉切り包丁を拾い上げる。
どうやらここは、厨房へ続く廊下らしい。

悪い夢だ。
こんなのは、全部。
でも、出来ることはやらないといけない。だって、『始まってしまった』のだ。]


[ふらふらと厨房へ入り込めば、使われなかった凶器を元どおりにしまう。
そうして、代わりに引き出しから取り出した大きめの鋏を握り締めた。厨房と、叔父夫婦の居住スペース。そこにあるのは、把握している。

邪魔はさせない。
彼の、邪魔は、だれにも。]

  ひとりで、平気だから。
  部屋に戻って。ここに居ては駄目。
  目が覚めたら、知らないふりをして、いつも通りにして。…なんてこと、ないわ。

[青ざめ、引き攣った泣き笑いの顔は、彼に見られてしまっただろうか。
構わず、食堂と厨房の間に設置された電話まで覚束ない足取りで近付くと────]

  ばつん。

[その線に、躊躇いなく鋏を入れた。]**
  


  ─???・一人目─

[ 甘い。


だが、何処かもの悲しい酸味を感じる。

きっと、姪を想う叔父の心が反映されているのだろう。

普段は人の成りをして騙す雪男が、その皮を破った時。
そして命を失ってしまうその瞬間が影響するのか、風味はその人間それぞれであった。

だが、今日のは当たりだ。
掴んだそれらは赤い果実のように仄かに熟れている。
そこから滴る蜜を掬いながら唇で食んだ。

ぐちゃり。柔らかい。ぼと。 ]


[ ぼた。 ぼた。 ぼたぼたぼたぼた。




 ──────どうして、あなたなのよ。



  僕。僕。ぼ、く。



俺は、  何をしている? ]



  …………ッ!?


[手の内側にある何か。
正体に気づく前に咄嗟に取り下げようとした。

自分より幾分も小さな身体から引き剥がすように。
でも、相手の方が早かった。]



  ────、

[ ケイト。


名前を呼ぼうとした。
でも、咀嚼するように動く身体は言うことを利かない。

自由気儘、歯を突き刺しては噛みちぎる。飲み込む。吐きそうになる。足裏が冷える。少しずつ、「思い出していく」。 

自分が何をしたのか。



自分の正体が、 何なのか。]



[ 鼻頭に熱が溜まる。

ツンっとした刺激が肌を刺した。
涙腺が緩みそうになる。
だが、離れた先に垣間見た頬が一線残していたことに目敏く気付いた。

だから、離れて行ってしまって、ここが何処か気付いて、凶器を閉まって、道具を取り出しても、一言も口を挟むことは出来なかった。]


  ………嘘、だ。

[ こんなのってない。

先程彼女が呟いた言葉を繰り返す。
情けなくも震えた声と彷徨う視線の先、見つけた血の気の失せた顔。


ケイトが、雪男で。
俺も、────『そう、僕は───雪男だ。』]



  違う。………違う。

[ 最早なにが違うのか。

無様に足掻けば足掻く程、意識とは裏腹に口角はさも愉快だとばかりに上がっていく。

『 知っている。自分が本当は何か。そのために何をせねばならないか。 』

でも、こんなのが『始まり』だなんて。
信じたくはないと、逃げる視線。

そんな中繰り返されるのは、何時間か前に耳にした声。]


   「 護りたい人はいないの。 」
  
  



  ………犯人役は、狡猾に人を、周囲を、騙すんだ。
  状況を味方につけて、出し抜く。


[結末については考えない。
無理やり捻り出した声は掠れていただろうが、]

  死にたくは、ない。
  何とか、生き残る方法を、考えよう。

  もしかしたら、…みんなも分かってくれるかもしれないから。

  だから、“いつも通り”に。




[一息に告げる。


彼女をここに一人残すことは躊躇われたが、今の状況を第三者が見たらどう思うだろう。

彼女の言葉通り離れるが吉だ。
自分は彼女程ここの構造について詳しくはないから。

だから、すっかりトゲを忘れた声色で告げるのだ。]



  ふたりで、可能性をつくろう。


[ それが、到底不可能なことだと、何処か遠くで知っていても。


 舌に残る甘美な味わいに酔い痴れていることを自覚しても、踵を返した足元は願う。]*


【人】 ランタン職人 ヴェスパタイン

[明け方……もなにも、この時期は日付が変わろうと太陽は昇らない。
水平線の方が少しだけ白む程度だ。
いつの間にかソファーに寝かされていた昨夜の騒ぎの元凶は、ズレた毛布のうすら寒さに目を開ける。

暗い天井をぼんやり見上げて、ここどこだっけとか思っているうちに……響くのは女の子の悲鳴。]

…どうした!?
[毛布被ったまま、つんのめりながら声の方へ。]

(4) 2015/05/27(Wed) 13時頃

【人】 ランタン職人 ヴェスパタイン

[厨房の前には、怯えるケイトと……ケツの凍り付いた中年男。
長い付き合いになる、この宿の主人だ。]

…あんま見るもんじゃない、嬢ちゃん。
お巡り…ああ、この天気じゃ人呼んでくるのも無理、だな。

[死体の瞼を閉ざしてやり、毛布をかける。
其処までは心が凍ったように、ひどく冷静で……

だが、尻が凍る。あり得ない。
さっきまで寝ていた建物内だ。其処まで寒くない。]

雪鬼《スニェク・ディアボル》……、
ほんとう、に。

[そんなのあり得ない、迷信だ。
けれど、目の前の死体は言い伝えそのもの。

背筋を冷たいものが滑り降りるのを、感じた。 **]

(5) 2015/05/27(Wed) 13時頃

  『 あの、雪の妖精みたいな、幼馴染? 』


【人】 ランタン職人 ヴェスパタイン

…あぁ、これはまぁ…そういうものなんだ。

人間の出口から魂を吸い取る魔物…らしいから、腹を食い破ったりとかはしないわけで…

[死体を見に来た少女に、どう説明したらいいか迷いながら言葉を選んで。
猟師の子の言う通り、雪鬼はきっとこの中に…?]

…ん?
ちょっと待て、パルックさん……なんか握ってる?

[手の中にくしゃくしゃに丸めこまれた紙。
冷たい指をそっと開いて、それを取り出す。

死に際に書かれたメモ。ダイイングメッセージとかいうアレか。]

(68) 2015/05/27(Wed) 22時半頃

【人】 ランタン職人 ヴェスパタイン

『雪鬼が来る。雪鬼が来ちまう。真っ先にわしを喰らいに来るに違いない!
頼む!村を守ってくれ!

三人の能力者のような力がなけりゃ、
お前らに出来ることは、疑わしい奴からしらみつぶしに、
デレッキをケツにぶち込んで焼き殺していくことだけだ!
このままじゃみんなアイツに…あああ!!!来r』

(69) 2015/05/27(Wed) 22時半頃

ランタン職人 ヴェスパタインは、メモを貼った。

2015/05/27(Wed) 22時半頃


【人】 ランタン職人 ヴェスパタイン

……パルックさんは、気づいてたのか。
雪鬼が来る事。

[だから、真っ先に殺された。真っ先に殺されると知ったから、こんなメモを……。]

疑わしいものを、殺せ…と?

[自然、表情は険しくなる。村を守る為には犠牲も必要……なのか]

(73) 2015/05/27(Wed) 23時頃

【人】 ランタン職人 ヴェスパタイン

能力者…か。

俺たちの切り札となり、奴らの脅威になるもの…な。
存在を知られたら、真っ先にやられちまうんじゃないか?
その…守れるって奴がうまく守ってくれりゃ良いんだが……。

(85) 2015/05/27(Wed) 23時頃

[  そうでもしないと、殺されてしまいそうだから。]


【人】 ランタン職人 ヴェスパタイン

[ぼそりと呟いたシミーシカの方へ目をやり]

……あぁ?
そりゃ、雪鬼だろうがなんだろうが人殺しは人殺しだ。

だがよ。……雪鬼のせいにしようって話だとして、どうやってケツだけ凍らして殺すんだよ、室内で。

俺だって信じたかないが、実際マジで凍ってんだからしょうがねぇ。

(92) 2015/05/27(Wed) 23時半頃


[ たかだか御伽噺に似たような死に方をしたからといって、犯人を炙り出そうとする状況に頭が追いついていなかった。



どうして。
  ────生まれてからほとんどの日々を共に過ごしていたのに。
どうして。
  ────そんなに簡単に探そうなんて。

どうして。


  ────それが、ここにいる誰かの可能性もあるのに。]




  ……簡単に、殺そうとする。




  殺せるんだ、……な。
  
  




[ 落ちる言葉は呆気ない。

少し前までは、どうにか分かち合える手段を見つけようなんで、都合の良いことを考えていたけれど、今の状況で同じことを思える筈がなかった。]

  ………死にたく、ない。

[誰かのために疑われて手にかかって命を終えるなんて。
そんなスリルなんて、いらない。

それくらいなら、]


   俺の知ってるままのみんなでいて。
    『 さぁ、誰のケツを凍らせる? 』*


  ──きっと、諦めてしまいたくなる。


[怖い。怖い。

目の前で行われている話し合いの意味よりも、知っている筈の人達が、まるで知らない人みたいで。

異分子を省く為の、算段。
疑わしきものは≠ネんて言葉に、自分が含まれることを想像した事はあるんだろうか。

雪鬼は、人に取り憑くという。
それを止める手段は、火掻き棒で────]


 『 殺すんでしょ? 疑わしき$l間を、人間が。 』



[それじゃあ。まるで。

ただの、人殺しじゃないか。]


【人】 ランタン職人 ヴェスパタイン

……あー、そうだな。流石にこのまま置いとくのはあんまりか。

ほんとは、現場保存とかそういうアレってのもあるけど、
この天気じゃ待っててもお巡りの奴ら何時来れるかもわからねぇ。

……パルックさんの部屋にでも、運ぶか?

[当然、野郎共には手伝わせるつもりで]

(106) 2015/05/28(Thu) 00時頃

【人】 ランタン職人 ヴェスパタイン

…おぅ、そっち持ってくれ。
優しく、な?

[毛布越しにパルックのケツに手をかけて、頭の方をシミーシカに頼む]

…畜生、やっぱ冷てえな。

[ボソリと呟く言葉は重く、命の失われた身体はもっと重かった。
ケツは、凍ったままだ。]

ああ、先行ってドア開けてくれ。
中へ運ぶから……

[ケイトにそういって、丁寧に運ぶ。身体に冷えが移りそうな気もした。]

(112) 2015/05/28(Thu) 00時頃

[金の髪の彼の顔を見た瞬間に、脳がパンクしそうなほど同じ言葉が溢れ出す。
その理由が少女には未だ理解出来ない。

叔父の死と自らの思考のエラーが結び付かない彼女には、昨夜まさにこの場所で行われた事を、記憶として正確に認識する事が出来ていなかった。

それでも、勝手に涙が溢れ出すのが彼の瞳の底を見詰めているせいなのだけは、分かっていた。
獣が眠る赤い思考をひたすらに塗り潰す、繰り返し繰り返し溢れる言葉。]


あなたのせいじゃない。
あなたのせいじゃない。
あなたのせいじゃない。
あなたのせいじゃない。
あなたのせいじゃない。
あなたのせいじゃない。
あなたのせいじゃない、から。

なかないで。
わたしが、いるわ。*


[ 半ば平然と“人が人を殺めようとしている”状況。

これを何と呼べば良いというのだ。


 瞳と瞳が交差する瞬間。
 馴染み過ぎた声が囁くのだ。]


 『 きみは自らの正体を知った。雪男なら……狡猾に振る舞って人間たちを確実に仕留めていかなきゃ。 』

[けらけら。


瞳が笑む。
一瞬。ほんの一瞬だけ、無意識。]


  俺たちは、悪く、ない。


【人】 ランタン職人 ヴェスパタイン

よっこい……せ、と。

[少しの距離運んだだけだったのに、すっかり身体は冷え切ってしまった。
寒いと身を震わせて、寝台に寝かせた遺体に布団をかける。]

あー、電話か!そりゃいいや!
詰所に連絡してくれよ。
すぐには無理でも、止んだら来てくれる、だろ。

[自分とこにはないから忘れてたが、そんな手段もあったのか、とケイトを促し…

受話器を持った彼女の反応に、首をかしげる。]

…おい、どうした?
まさか……

この吹雪で、電話線も逝かれたか?

(120) 2015/05/28(Thu) 01時頃

ヴェスパタインは、壊された電話に、流石に絶句した。

2015/05/28(Thu) 01時頃


【人】 ランタン職人 ヴェスパタイン

……えげつねーな。

[流石に頭抱えた。如何あってもここを孤立させようという魂胆か。
苦虫三万匹位噛み潰した後で、小さく深呼吸。
……奴らのペースに乗ってはダメだ。冷静でいなくては。]

取り敢えず、あったかくて甘いもんでも腹に入れて、それからどうするか考えようぜ。
一旦落ち着かなきゃ、いい考えも浮かびゃしねぇ。

[ともかくまずは身体を温めたかった。そうじゃなきゃ、自分まで彼みたいに凍ってしまいそうな気がして。**]

(123) 2015/05/28(Thu) 01時頃

ランタン職人 ヴェスパタインは、メモを貼った。

2015/05/28(Thu) 01時半頃


[収まらない震えの理由は、どうしたって口に出せなかった。
凄まじい動悸。心臓の音が、二人に聴こえてしまうんではないかって、不安と焦りで胸が詰まる。

断ち切られた電話線を前にして、呆然と立ち竦んでいた。
どうして──どうして自分は、その光景に見覚えがあるのだろう。

甘い囁きが耳の奥でせせら嗤う。
『 君は、自らの正体を、知った 』。


明け方、何か厭な夢を見た。
それは、紛れもなく夢だと思っていた。今だってそう思ってる。なのに。]


  (ねえ。どうして──そんな瞳で、わらうの)


[背後の彼の瞳が。
時折、ほんの一瞬、責めるように、嘲笑うように、歪むのだ。

まるで早く目を覚ませと、急かすみたいに。]



[ 殺さなければ、殺される。

ここの人たちと見つけ出して、話を
交えられるのは当然思えなかった。

いつもなら、“いつも通り”ならば、そんなこと否定してやるのに。]


  …ケイト、ドロテアさんと先生の話、聞いてて。

[ 直接口にしなくても。

こうやって目と目が合っている状態ならば、胸の内で唱えられることをついぞさっき知った。

自分と同じ声に窘められている時に、何と無くそんな予感がしたからだ。

勿論気のせいかもしれないけれど。
こんな時に自分の知らないことがあることは不安だから。
踵を返す前にそっと、囁いたのだった。]


[どちらにしたって、自分達を追い詰める存在は、]


  [ ────殺すしかないのだ。 ]


[『わたしたちが、生き延びるための、方法が。』]


  『…ケイト、ドロテアさんと先生の話、聞いてて。』

[音を介さず頭の中に響く声。
立ち去る間際の彼の目が、自分の眼球のもっと奥を見詰めているのが分かる。
自分と彼の思考が繋がってしまっている。
それが『どういう』事なのか、少女にはもう分かってしまっていた。

時折脊椎を駆け上がって、強制的に介入する、他人の意識。
それがおそらく「雪鬼に憑かれる」という事なのだろう。
つい先刻まで夢だと思っていた全ては、おそらく曖昧になった記憶の断片で。
認めたくはないけれど、すべて、現実に起こった事なのだ。]

  ねえ、……シメオン。

[その場を去った彼に、囁いてみる。届くのかどうかは分からない。
けれど、どうしても、どうしても、不安に思う事があった。
本当は駆け寄って、彼の瞳を見て確かめたい。けれど、そうすることが今の状況を悪くするのが分かっているから。]


  あなたは、私の声を聞いてるあなたは、『シメオン』なのよね?

[私が知ってる、私を知ってる、あなたなのよね?

祈るような気持ちのその問いに、果たして答える声はあったのか。]**


【人】 ランタン職人 ヴェスパタイン

アリーニャ…?

そして君も、なのか?

[他所から来た娘の言葉は、単なるあの肉団子への感想としか聞こえてなかったから、意外だった。]

…いや、待て。
いくら運命に導かれたとかだとしても、

いや、それなら尚更だ。
同じ力が二人も、とか……。

[考え込む。どちらかが嘘を?
昔馴染みを信じたい気持ちもあれど、この季節に突然帰ってきてこれ、とは。
……それを言うなら、メルヤとかいう娘さんの方が、もっと素性が怪しすぎて。]

……ああ、構わない、けど。
[暖炉にあたりながら、ジャム入りの紅茶を口にすれば、ドロテアさんからの誘い。
うなづいて二人、席を外す事になる。**]

(149) 2015/05/28(Thu) 16時半頃

ランタン職人 ヴェスパタインは、メモを貼った。

2015/05/28(Thu) 16時半頃



[ 殺さなければ。


脅迫概念のように頭に渦巻く一文字を打破する声があった。 ]


  俺は、……俺だよ。

[大衆の前で言葉を浴びせながら、胸の内で囁く。
意図などしていないのに掠れた声色は自分の精神状態に影響しているのだろうか。分からない。]

  ………なぁ。

[ ケイト。


あれ程、馬が合わないと思っていた人物に呼びかける声は情けない。]



  お腹が、……空いたんだ。


[何でだろう。

絶望に呟きは溶けていく。
やり切れなさの混ざった囁き。

虚栄心の合間に潜り込む思考は爪先から忍び寄り、嗤った。]


  『 キミの聞いた“おはなし”を教えてよ。

    今日は誰を仕合わせに仕立ててあげよう? 』*
  


【人】 ランタン職人 ヴェスパタイン

[人払いをした、三人だけの一室。
ドロテアさんの真剣なまなざしを受け止めて。]

…俺が知ってるのは、ガキの頃に耳にタコができるほど聞かされた御伽噺くらいさ。
能力者…って奴は、正直初耳だったが……

[参ったね、と頭を掻く。
余所者や子供たちばかりの中、頼れる大の大人は自分だけ、と。
自分にはなんの力もないけれど、それでも村を守り、女子供を守らねばならない。その思いだけが緊張感を持続させて、いまだ冷静で居られている。
そんな立場でなければ、世話になった知人の死にこんなに落ち着いてなどいられなかっただろう。]

(185) 2015/05/28(Thu) 21時半頃

【人】 ランタン職人 ヴェスパタイン

…あぁ、俺は信じる。
お喋り好きなドロテアさんが、そんなに慎重に考えて人を選んで…ってことだしな。

そうなると…、余所者だから、とかそういうのも関係ない。むしろ、そう考えがちなところこそ危険かもしれんね。
人間は自分がかわいいし、その次に身内がかわいいもんだし。

[そこらから紙とペンを拝借して、ドロテアさんの話を書き留めつつ]

何か知ってたらしいパルックさんが、もっと裏付けになるものを持ってりゃいいんだが…その話は共有した方がいい。誤解で誰かが手を汚してしまう前に、な。

(187) 2015/05/28(Thu) 22時頃

【人】 ランタン職人 ヴェスパタイン

…あぁ、能力者は三人。
そして、三種類ってのはリーニャが言ってたな。
其処も俺は、引っかかってた。

そうなのに…二人も同じ力が居てラッキーとか、思う…か?
[能力者の人数に関してのところから、次のメモ用紙に移りつつ。
その辺の疑問を問いたださねばならんか、と心に留める。
あとで探りを入れてみるか。

彼らが自分の【能力】について、どこまで理解しているのかも含めて。]

(188) 2015/05/28(Thu) 22時頃

【人】 ランタン職人 ヴェスパタイン

…ドロテア、さん?

[三枚目に入ったメモ用紙から目を上げ、彼女を見返す。]

それで…パルックさんの様子を見て、そんなに驚かなかった、のか。

死体を見る前に、魂を見ていた。
だから、死んだことを知ってた。

…そう、だよな?

[悩む。…その話をどうするべきか。
直接見つけられる訳では無くても、雪鬼だと思って殺した奴が合ってたかどうかを知れるというのは貴重。
それ故に、みなに知られれば彼女を危険に晒すのでは?

やや長い沈黙。ペン先はぐるぐると所在無げな落書き。]

(189) 2015/05/28(Thu) 22時頃

【人】 ランタン職人 ヴェスパタイン

霊が見える、というのを知らせるかどうかは、慎重に考えてほしいな。

出来るだけ死にたくないなら、黙って目立たないようにどこかに隠れてほしい…ってのが正直本音だ。

けど、ケイトちゃんがそうだったら黙ってる意味はもう無いし、雪鬼を退治するためには貴重な情報だ。
…命がけでも、村を守れる覚悟があるなら。

無理強いは出来ないね。
俺が代わりに霊媒のふりをしても構わないけど、バレた時にみんながドロテアさんを信じてくれなくなるかもしれないし…

(190) 2015/05/28(Thu) 22時頃

【人】 ランタン職人 ヴェスパタイン

…あと、さ。

俺がそうだったら、ってのは考えなかった?

俺も、ケイトちゃんも。

[ドロテアさんの目を覗き込む。その心の中を知りたくて。]

一番初めに見つけたのはケイトちゃん。そこに駆け付けたのは俺。

第一発見者って、割と疑われたり、しない?
ちっちゃい頃から見かけてた子だし、疑いたくはないけどさ。

(191) 2015/05/28(Thu) 22時頃

【人】 ランタン職人 ヴェスパタイン

とりあえず…
俺はもう少し、パルックさんのとこ調べてみるよ。
何かもっといい手段の手掛かりがあるかもしれない。
雪鬼を見つけ出して殺すための。

[一枚目と二枚目のメモをケイトに手渡し、三枚目の【ドロテアさんは霊を見る能力者】のメモは、コートのポケットへ。]

雪鬼についてと、能力者が複数はありえない…ってのは、ケイトちゃんとドロテアさんの二人で伝えて。

霊が見える…ってのは、伝えるかどうかはドロテアさん次第。
俺としては、ドロテアさんをそんな危険に晒すのは、あんまり気が進まないんだけどな。

(193) 2015/05/28(Thu) 22時半頃

  『 ────みつけたわ、「あなた」。 』


ヴェスパタインは、一人でその部屋を出て、パルックさんの眠る部屋へ。

2015/05/28(Thu) 22時半頃


ランタン職人 ヴェスパタインは、メモを貼った。

2015/05/28(Thu) 22時半頃


【人】 ランタン職人 ヴェスパタイン

さて…
[亡き主人の眠る部屋は、暖房も消されて寒い。
コートの襟を立てて、書棚や帳面を引っ張り出す。

何か手がかりを。せめてドロテアさんの言葉を裏付けられる何かを。

探しながらも疑念が浮かぶのは、やはりアランが口走った言葉。]

…能力者が、自分以外にも能力者が居ることを喜ぶ…?
[メルヤが能力者だと思われたことは誤解だったとはまだ知らない。
たった一人しかいなければ、そりゃアランが本物だろうけれど。]

何故、偽者だと思わなかったんだろう……

(201) 2015/05/28(Thu) 22時半頃

[ざらざらと思考のノイズがまた背後から忍び寄る。

能力者。邪魔者。
目の前の洗濯婦を見詰める視界が赤く染まってゆく。
最初の頃のように、割り込まれたという感覚は無かった。混じり合い、端から、溶け合っていく、感情。]

  『 能力者は、ご婦人よ。
    ──でも、ね。小賢しい、せんせい。
    コレも、生かしておいては、きっと邪魔だわ。 』


[とろとろと、蜜のような甘さで謳う声。
どうする?「あなた」の、望むまま。

けれど、ざらつく獣の感触は、ふいに聞こえた弱々しい声に一瞬で霧散した。

ケイト。名前を呼ばれる。お腹が、空いたんだ。

なんて悲しそうな、やり切れない声。
空気を震わすことなく伝わる筈の声なのに、少女の唇が戦慄く。シメオン。]


  (……私は、お姫様なんかになりたいんじゃ、ない。)

[彼には伝えない言葉と、決意。]

  あなたは、どう思う?
  真実に一番近い誰かに──今夜、『会いに』いきましょう。

[それが、彼女の意思で吐かれた言葉だと知るのは彼女だけ。]*



[ そう。

“何も知らないふり”をしている。 ]


【人】 ランタン職人 ヴェスパタイン

これ…かな?

[あちこち探して、見つけた古い帳面。
中身をぱらぱらとめくり、その筆跡と遺体が握っていたメモとを見比べる。

中に書いてあるのは、かつてこの村で起こった雪鬼事件の顛末。

知り合い同士、血縁同士の、殺しあい殺されあった凄惨な記録だ。]

(218) 2015/05/28(Thu) 23時半頃

【人】 ランタン職人 ヴェスパタイン

[そこに書かれていた形式に従って、

白紙の帳面を掌に入るほどに小さく破いて人数分、パルックさんのものだったシルクハットとかつての記録の手記とを手にして、酒場へと戻る。]

(222) 2015/05/28(Thu) 23時半頃

【人】 ランタン職人 ヴェスパタイン

[酒場へ戻るころには、ケイトから一通り先ほどの事情説明がされていた頃か。]

…そう、パルックさんが、昔の事を書き留めていてね。
彼女らが言ってることと、大体同じ。

そして、迷信と言われようとも、俺らはその言い伝えに縋らなければ、どうしようもない。

(226) 2015/05/28(Thu) 23時半頃


[ 唐突に紛れ込む声はもうすっかりと耳に馴染んでいた。

周囲の喧騒が何処か遠くに聞こえる。
脳に直接語りかける音に瞬きをやめた。]

  『 …そう。「先生」……? 』
  あの人は“昔から勘が鋭いから”。

[ どうしようか。
 「キミ」の望むままではあるけれど、その情報を知り得るのは、婦人が能力者だと知るのは、当人と先生と───キミだ。]



  『 本物かどうかは分からないけれど、肌に触れただけで人かどうか見極めることのできる男もいいんじゃないかな。 』

[大衆の前で公言した男だ。
その分、失敗するリスクもかね揃えてはいるけれど。

意識がしっかりと附着する間際まで、鬼は嗤っていた。]



[憔悴仕切った声は弱々しい。
誰かを疑うばかりで、変に視線を集めてしまっただけに思える。

このままなら、遅かれ早かれ命を落とすのは、]

  ………情けないな。

[ケイトの反応に薄ら笑い。

地につく足は冷えてきている。
緊張によるものなのか、それとも雪鬼としての能力によるものなのかは分からなくなってきている。 ]

  ………『 先生にご挨拶に行こうか。 』

[答えてから、息が詰まったことを自覚した。]


【人】 ランタン職人 ヴェスパタイン

[卓の上に置くのは、形見のシルクハットと、白紙のメモ用紙とペン。]

かつての雪鬼事件と同じく、疑わしいものの名を書いて、この帽子の中へ。

集計して、処刑を執り行う。

[手を汚すのは、生きている限り自分がやろう。
そう思って、暖炉のデレッキ棒へ手を伸ばした。]

(228) 2015/05/28(Thu) 23時半頃

ランタン職人 ヴェスパタインは、メモを貼った。

2015/05/28(Thu) 23時半頃


【人】 ランタン職人 ヴェスパタイン

…なぁ、アリーニャ。

お前のその力、いつ気付いたんだ?
誰かから、その力に関する伝承とか、教わったこと…ある?

[昔馴染みの友人に、そう問いかけて。
あれは、単なる無知ゆえか…それとも?]

(232) 2015/05/28(Thu) 23時半頃

【人】 ランタン職人 ヴェスパタイン

ああ、そうか。
そりゃー驚くよな。

[戸惑う様子のアリーニャの肩をぽんと叩いて、疑っててすまなかったと。]

バレたら狙われるとかは…お前の事だ、思わねーよな。
昔っから、そんなだった。
守護者も、どこかに隠れてる。きっとお前さんの事を守ってくれるさ。

だから、早いこと雪鬼を見つけてくれ。
疑われてる奴が無実だとわかれば、殺さずに済むんだし

(239) 2015/05/29(Fri) 00時頃

【人】 ランタン職人 ヴェスパタイン

[視線は、各自の手の中へ渡っていく小さな紙へ。

その行方を観察して、一番真っ先に入れた手を見やる。

躊躇せず迷いなく書けたのは、探す必要がないから?
自分さえ生き残ればいいのならば、それは……]

(240) 2015/05/29(Fri) 00時頃

  [ ──────俺は雪鬼だから。 ]


  『 肌に触れただけで、わたしたちを嗅ぎ分けるおとこ 』

[ざわり、ノイズがまた混じる。
能力者に反応しているのか。強烈な憎悪が腹の底を焼く感覚。]

  『 なんて邪魔者。はやく、はやく、──喰ってしまいたいわ 』

[赤い囁きの合間を縫って、思考する。
守護者が誰なのかは分からない。けれど、アランが公言をした以上、そこを守護する可能性は高いのかもしれない。]


  ……せんせいの、ポケットにね。
  メモが、入ってるの。
  おばさまが、魂を見分ける人だって。

[その呼び方が、彼女本来のものであったと彼は気付いただろうか。
その必要は無いのに、息を吸って、吐いて。震えを押し殺した。]

  だから、それさえ見つかれば、知ってるのは『私だけじゃなくなる』。
  大丈夫よ、なんてこと、無いわ。

[叔父を手に掛けたその日と同じ言葉で、少女は彼の背を押すのだった。]


【人】 ランタン職人 ヴェスパタイン

…ああ、それもここに。

[メルヤに言われて、先程流し読んだ手記の中から該当箇所を。]

その時は雪鬼は二人、それを崇める狂い人が一人。

そいつが能力者を騙って無実の者を陥し入れた記録も残っている…な。

[今も居るとしたら、そいつはどう動くんだろう……?]

(247) 2015/05/29(Fri) 00時半頃

【人】 ランタン職人 ヴェスパタイン

メルヤ、だったか。
君は……何処かで似たような目に?

[知っているような口ぶりに、問い掛けた。]

(249) 2015/05/29(Fri) 00時半頃

【人】 ランタン職人 ヴェスパタイン

…似た話、か。
人に化けて人を食う狼なんて聞いたことはないが……
狼に喰われるのなら、ケツが凍るよりは想像しやすいかもな。

[確かに、似たような伝承もあちこちにあるのだろう。
同じように、魔物と戦ってきた歴史が]

(256) 2015/05/29(Fri) 01時頃

【人】 ランタン職人 ヴェスパタイン

それは、辛かったね。

[こんなに小さく華奢なのに、そんな過去を一人で抱えて。
思わず抱きしめたくなったが、知らないおじさんがそれはいけないと踏み止まって、肩をそっと撫でるに留めた。
大切な人を失い、自分の手を汚して。

この子のような覚悟ができるだろうか?いや、しなくてはならない。]

きみにはもう、そんな思いはさせないから。
……きみが雪鬼じゃなければ、だけど。

[ちいさく、拳を握った。]

(257) 2015/05/29(Fri) 01時頃

[ ケイトの声が聞こえる。

よく知った口調は、顔と顔を合わせていない筈なのに鮮明にその人を想像出来た。

だが、表情だけはうまく描けないのだ。

自分の知るケイトの顔は、泣き顔と、怒った顔と、澄ました顔だったから。]

  ………嘘つけ。
  あんなに、泣いてた癖に。

[けれど、実の叔父の死に涙に暮れた姿を忘れやしない。

それさえも、もしかしたら嘘なのだとしても、]




  ………、ごめん。
  
[また、自分の言葉がどういった意味を放つのか、自覚していても。

ここで“知らないふり”をするのは最後だ。]


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