78 光環の戦溟 ― bloody searoar wars ―
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零の華咲かす死女神、半辺女よ。
北極星《シメオン》がその運命を遂げたよ。
砂漠のオアシス《EDEN》より注がれし星命《テュケー》は新たな星の起源となりうる素質を持つだろう。
汝望む再生の基礎は造られた。
さあ、次に運命指し示す一手を共に考えようか』
[平素の通り、淡々とした声が告げた**]
『北極星《シメオン》が、その運命を。
そうか。
ならば、砂漠に佇むオアシス《EDEN》は、来る素敵な世界の礎となるだろう。
それも総てが、運命《Lachisis》の導く未来のひとつ。
ならば私も死女神《アトロポス》の名を以て。
再生に繋がる死を齎すのみだよ』
[淡々としたその声に合わせた様。
迷いも無い声だった]
ほほほ、この満ち溢れるような負の力、まさに妾が求めていた力……!
[負の力は膜《ヴェール》となり、桃 茜の肉体へと吸い付いていく。]
この大地総てを還せど
この虚空総てを還せど
ない。
ないのだ。
どれだけ探せども
この手にないのだ
私のこの手にせるものは
死と破壊しかないのか。
[零に還された大地には何も無い。
その手に零を宿す女以外には何もない。
零の手が触れても女の身体は還らない]
私のこの手にせるものに
生と希望はもてぬのか。
(総て今更だ。
罪に塗れ、禍に澱むこの世界を破壊し、素敵な再生を。
太陽《サイモン》を還したこの世界。
ならば総ての塵ひとつまでも、零に還すまでのことだ)
[胸中でひとり呟く死女神の背中に、翼がざわめく。
もうすぐ時が動く。
恐らく、禍の匣《BOX》の次なる解放は、そう遠くない間近に差し迫る]
[勿論、上空に存在する、監督者《エピスコポス》も。
辺りの空を満たす耳鳴りも承知している。
どうやら、死女神、同胞として接する気は今は無いとばかり。
上を向いても、何も見えなかったかの様に視線をまた落とした]
[現れる執行者《エピディミオス》の気配に、小さく首を傾げて応える。]
汝のお気に入りの少年は、何を知っているのだろうな。
[そう問いかけて、その場はまかせたとばかりの様子だった]
それは、『無』の世界に現れる、偽りの女神《ダイアナ オブ イミテーション》――
そう言う事か。星の癌《ダニ》の分際でまた、面白い事を。
[人知れず浮かべた笑みは、実に面白い物を見てしまったと言わんばかり]
(……倒せる物ならば、倒して見せろ。オスカー。
この澱んだ世界を、星を。
それでも望むのならば。
私を、零に還して見せろ)
[破壊と混沌《カオス》の翼を羽ばたかせる背後には、津波が洪水の如く押し寄せている。
もしかしたら、あれに呑まれて死ぬかもしれない。
だが、もし生きて、再び見える事があったならば。
その時こそ、この世界を零に還す者として――**]
……あぁ。
先程はわざわざすまなかったな。
良い息抜きになったよ。
[勿論、先程の港町での事を言っている。
禍の匣《BOX》を破壊した訳でも、抗う者に死の眠りを与えた訳でもないが、らしくもない行動に、特に悪びれた様子もなく]
ふふ……妾の肉体に瑞々しい気が漲っておるわ。
妾が真の姿《カンゼンタイ》になるのも、時間の問題よ。
[桃 茜はニィッと笑みを浮かべている。]
『お前の真の姿《カンゼンタイ》か、それは楽しみ。
だが。
……なんだ?
私達皆が、未だ誰も彼も真実の力の具現《アラガエヌメガミノスガタ》を晒してはいないわけか。
全く。遊びではないんだぞ?
……なぁ?監督者《エピスコポス》』
[己もまた、真実に死女神《アトロポス》としての姿を解放している訳では無い。
それを棚に置いて、同じく、未だ肉体を、黙示録の人形に委ねている監督者《エピスコポス》に、水を向ける]
ん?
……我の姿?
[淡々としゃべる声音は、ほとんど感情を宿さない]
我は監督者《エピスコポス》であり、宇宙《そら》の一部。
故に定形を持たぬ存在
[この器《人形》の中に封じられたのは宇宙《そら》
漆黒の翼に宇宙が見えるは、収まりきれぬ監督者《エピスコポス》が漏出たもの。]
汝は我をこう呼んだではないか―――
”運命《ラキシス》”と。
何だと……体が負荷に耐え切れず、腐敗を起こしたか。
[桃乐茜は少し考えたあとに]
……『あの男』に頼むしか、ないな。
[半辺天の声に、ふと意識を向ける]
あの男か ―――頃合いだろう。
[先ほどから世界を満たす4匹の獣の気配。
それは常に彼女の傍にあったから、何を言わんとしているのかは察しがついた。
―――否、それもまたすでに定められた運命だからか]
汝一人で十分か?
……『あの男』?
[あの男。
一致するかの自信とまでは行かないが。
ある心当たりを、つい先程眼にした]
あれは。
あの癌《ダニ》"共"と言った方が、正しくないか?
[しかし、それもまた、定められた運命なのだろう]
ただ、『あの男』が覚醒するのに間に合うかどうか――せめて時間が稼げれば、良いのだが……
[虚空《ソラ》を飛びながら、半辺天は思案の様子を浮かべる。]
全てはすでに定められていること。
間に合うも、間に合わぬも、それは汝の責に非ず。
だが、そうだな。時間稼ぎか。
[思案するような沈黙]
/*業務連絡おばさん会議4
襲撃は、悲運覚醒、で決定で大丈夫でしょうか?
襲撃は半辺天《オトメ》に任せます。
吊りは色々と交錯してるので、昨日と同様に、流れに任せる事になりそうだと思います。
/*業務連絡おばさん会議4応答
はーい、わたしも同じ考えです。
吊は赤は心配しなくても基本流れでいいかなーと。
それにしてもあっぷあっぷで申し訳ない。がんばる…!
/*業務連絡おばさん会議4
まぁ、飛雲覚醒でも良いのであるが、
現状連絡が以下略
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