63 とある生徒会長の憂鬱
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ど、どどどどうしましょう…
[泣きそうな声が入る]
皆さん、無事ですか…?
…!
今は、他の心配より、自分の心配をして下さい!
リンダにあっちまったら、何をされるか分かりません…
だから早く…!
……僕だ。
………今どうなってる。
[耳から外れていたイヤホンを付け直し、マイクに向けてぼそぼそと喋る声が届いた]
はぅっ!?
ろ、ろ、ろ…ロビン!
おめー大丈夫なんですか!?
…でも…
”こんなに、音が無い”んじゃ…す、すぐ…
[小さく聞こえてきた声に、は、と]
ろ、ロビン君?
…
リンダさんが…今は、ラルフさんが、頑張ってる、みたいだけど…
左腕がやられてる。竹刀は持てない。
[本当に、換装できる物ならば換装したい。
少なくとも、向こう1時間は痛みで二振りとも振るう事は出来ないだろうと自己判断]
……でも、何とかする。
すぐに……そっちに行くからな。
な…な、何言ってるんですか…!?
[ロビンの様子を見ていて、また戦えるようになるまで時間がかかると思っていた。
それなのに、すぐに行く、と言われれば驚きもするだろう]
左手…竹刀が、もてないのに。
どうするんですか…本気で戦えないのに…!
[二刀流で戦うことは今まで一緒に戦ってきたから知っている。
だからこそ、来るのが信じられなかった]
勿論、本気で戦えないだろうな。
[驚いているソフィアの様子にあっさりと肯定する。
二刀流が片方だけに成れば戦力は単純計算でも半減。勿論、左手が痛む分、下手をすれば四分割くらいになるだろうけど]
だけどな。
だからと言って僕一人がここで休んでるなんて無理だ。
そこは……ほら。
私も、今そっちに行くから…。
[ロビンの言葉には、小さく口端をあげるのみ。]
[ロビンの言葉を聞く]
…
そんなこと、言ったって…
その意地で、傷ついて、私が、助けられて…
…
[「私は、何も返せない」
かすれた声で訴える]
見敵必殺!見敵必殺!
[返事はないが変わりに妙な呟きが聞こえたそうな]
…生きてはいるみたい。
[その精神状態は保障できなかったが。]
おい。俺はここで荷物番してっぞ。
リンダは聞こえてるくらい正気に戻ったか?
とりあえずあの3人がここに来ないわけなんてねぇんだ。
気をつけろよ。
んぁ、荷物番すんの?
じゃぁその間俺準備しよっかなー
大量の荷物を持って移動しまくるのはさすがに疲れんだ。
下手に動いて取られんのも癪だしな。
リーダーは準備してくれ。
[リンダにはもはや襲う対象はソフィアしか目に入らない]
[サイラスがロビンのバッジを奪うのならソフィアのバッジを奪う事は頭にはなくなっているだろう]
……メアリー
[ぐらぐらする頭でも、非常に状況がまずいことは理解していた。
やはり無茶はする物じゃないなと苦笑しながらも、最期にメアリーの名前を呼んで]
剣道場――
僕のロッカー――
[単語を二つだけ。
そこを開ければ、彼女は、ロビンの木刀を見つけるだろう]
要らないかもしれないけど。
だめだったら。
僕の分も、頼むぞ……
!?
[名前を呼ばれて、一瞬挙動不審となるが。
続けられた言葉を怪訝そうに聞き]
な…
ゆ、遺言みてーな事言ってんじゃねーです!!
嫌ですからね、私が…おめーの分までなんて、出来る訳ねーじゃないですか!!
ヤニ
スピーカーバラして、あれとあれとあれを繋いで……
[伝えられる、雷発生装置の回路]
発信機は天井の白熱灯
受信機は、そこに置いてあったホワイトボード、で…
[聞こえる声。口を挟むこともできずに]
……っ!
[ふがいなさのあまり、ガンッと、己の額を床に打ち付けた]
繋いだら
ケーブル繋がった、ホワイトボードを、流して
手元の、スピーカーの電源スイッチ……
入れれば、雷……
[先程よりは、強い雷が、発生するだろう]
弱いから、一発しか使えないけどな……
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