78 光環の戦溟 ― bloody searoar wars ―
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まさか、奴等を取り込むとは。
流石に予想していなかった。
あれらも、元々それら一体でこの世界に滅びを齎せる存在。
それらを四体総て。
――恐るべきは嫉妬《SHIT》だな。
[星の屑《ダニ》と言う蔑称を向けてはいたが。
死女神として、あれはあれで好ましいとは思っていた。
尤も、眷属にしようには手に負えない気性だったが。
それら総てを取り込んだ魔獣将軍《オリエンタルエクスプレス》へ感嘆を向け]
嫉妬《SHIT》―……だけじゃねェかもな。
[それは彼自身もうまく言語化できない感情。
半辺天《オトメ》の最期を目にしてから心を縛る気持ち。]
―――……・・・。
[機械と化した、半辺天《オトメ》の姿。
銀河《ウシナワレタバショ》から飛び去った後、彼女の姿はついぞ無く]
お前が後数千年も生きれば、わかるだろうさ。
嫉妬《SHIT》だけではない、"それ"が何かも。
[何を経て、ただ四凶《マールフィクス》の星《ヤドヌシ》に過ぎなかった男が、今を経るかは視て居ない。
在る事実は。あの半辺天《オトメ》が死んだ。という事のみ]
数千年なんて俺ァヤダよ―……面倒くさい。
まァ、俺は「今」しか生きれない不器用な「男」なんだ。
この世界、咲かせて見せましょ「男の華」。
―……俺は俺でやるから、テメェもテメェでやれ。
ヤクザ《オトコ》の生き様―……見せてやんよォ!!
あぁ、確かに面倒くさい。
私とて、ここ千年の時間は、千万年の時間を縮めたかの様に余りにも濃密と感じるのだから。
――今を往き、世界の再生《ヨアケ》を待たずに散りゆく『男の華』。
確かに不器用だな。
私の様な、概念の義務感から生じる意志とは対極の不器用だ。
未だ永劫に続く未来。
その一歩先をも見据えぬ生き方など理解できん。
……昔なら。そう言ったろうが。
テメェ、ここでの用が済んだらさっさと「例の場所」行きな。
俺は決してあいつらに通り道なんて譲らねェ。
だが、万一。万一だ。俺が抜かれるようなことになったら
―……あそこ《EDEN》が最後の決戦の場所だろうな。
――解っている。
"あの場所"こそが、この星《セカイ》を未だ続けさせる元凶。
破壊しないならば。
"あの場所"へと何者も通さないのみ。
……私に限って。
その様な事はなかろうが。
―それは、私が破れる奇跡《カ=オス》が起きた時も又同じことだ。
ここは俺ら《オリエンタルエクスプレス》だけで十分だぜェ。
―………ヘタに手出しするなよ?巻き込むぜ。
何。少し遊ぶだけさ。
あわよくば、勇者《セイクリッド・レティーシャ》を死に還せばそちらも楽になるだろう?
そちらには手出しはしない。
存分に戦うと良いさ
あァ、俺も木端にゃまるで興味がねェ。
―……大物でも喰わなきゃ収まらねェな。
……どうした?
お前なら、こうするだろう?
[裡に沈む少年へと微か愉しそうに語り掛ける>>+439
ただし。少年は、そういう物が大好きでも。
本当に手を出す甲斐性までは無かった事までは量り違えていたが]
ばかとはなんだ。
青少年の純粋な欲望だろう?
[少年の絶叫>>+448には言葉少なに応え。
奪うイノチを冷徹に見据え始める]
……どうせ零に還るイノチだ。
ここで、障害はひとつでも摘もうさ
あァ、咲いたぜ。俺は十分咲いた―……そして散るんだァ…。
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