107 【飛び入り歓迎】年忘れマスカレード!2012
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[よく分からないものを出した男の声には聞き覚えが、確かに
少しためらいがちに三人に「声」をかける]
……のう。
お前達は全員、人間じゃないのか?
人間、と言えば人間だな。
普通の人間と違うのは、異能力に目覚めてしまった、という事か。
[レオナルドは書類をカバンの中にしまいながら囁く。]
[そして、クラウンを出した男の声に覚えがあったのはこちらも同じ。
いいタイミングで聞こえてきた声に、同調するように頷きつつも。]
「おれ」は間違いなく人間だよ。
珍妙不可思議なことはヨ……菫の方に聞いてくれ。
『私のことを何だと思ってるの』
[不機嫌等な声は聞こえないふりをして、そうして、もう一人の男の言葉を待った。]
……異能力?
はあ、まあ、そういう奴もいないこともないだろうな。
[心当たりが、一切の欠片もないでもなかったから。
男の言葉は受け止める。最も、今この場で疑いなんてものを持っていたら思考回路がどれだけあっても足りないが。]
それで。
お前さんが、"レオナルド"?
紹介が遅れましたな。
わしはレオナルド。この世界における『知識』を究めようと研究を重ねておる。
[先ほどの着物の男であろう声とは違う声が聞こえて。
丁重に挨拶をするのは忘れない。]
……そうか。
[異能力の人間と聞けば狐神が真っ先に思い出すのは陰陽師、あまりいやかなり良い思い出とはいえない
二人の答えに深くは聞かず、少し疲れた声で続ける]
……どちらにしろ、殆どがただの人間ではないようじゃな。
[どんな場所だここは……と一人ごちた]
あー、レオナルド? シメオン?
[再に何やら術のことを説いていたり、ホールを出ていってしまった『声』の共有者に問いかける。
あわよくば協力者になってくれないかと。]
なんつうか、ハメ外し過ぎた奴らを寝部屋に叩きこむ手助けがほしいんだと。
手空いた時だけでいいから、仲裁だの何だの手伝っちゃくれねえか。
レオナルドは、そのへん得意そうだがな。
『実際問題、手助けじゃあ、わたしに出来ることはないもの』
[しゃら、と鎖鳴らしても、ロザリオに宿った魂だけでは、手が足りないのは確か。]
何故このわたしが……
[狐神はぶつぶつ言うが、今目の前にいる少年の様子を見れば断れるわけもなく]
あまりあてにはするなよ、見ての通り非力なんじゃ
[またため息をついた]
さて、客間に連れて行く『人員』が必要という事でしたら、準備をせねばなりませぬな。
[レオナルドはカバンを開け、何やら書類を漁っている。]
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