204 Rosey Snow-蟹薔薇村
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―3F―
……止すんだよ、 ドナルドも、フィリップも……血に酔い易いのだから、
[静かに諌めながら、長らく使っていない 獣の勘は、どうだったかと手を握りこんでは開いた。
あの時ノックスにゆるさない、と言ったのに 彼に手をかけなかったのは、 血で血を洗うような事態を、招きたくはなかったから。 殺せば殺し、殺せば殺される。 ぎりぎりで耐えて、でも。
――でももう、手遅れだ。
それならあとは、己が守りたいと想う者を守るに徹するのみ。]
(188) 2014/11/25(Tue) 22時半頃
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…… …
[また、トンと音を返した。>>178
あまりよく眠れないけれど。頷いておいた。]
(189) 2014/11/25(Tue) 22時半頃
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釣りは俺も初心者。
だからおんなじ。
……そっか、ラルフそんな話してたのか。
俺もはやく大人になりたかった。
けど、まだこどもでもありたかった。
おとなになったらフランシスやラルフと別れて
別の道をあるいてくんだって思ってたから。
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[仕草で声が出ないのだと訴えるノックスに軽い舌打ち。>>187]
早く休めっての。 ほら、これ飲んだらとっとと寝ろ。
[疑っていても、警戒心を抱いていても。 その何もかもが嫌悪に染まりきるほどにはなれず。 黙って茶を飲み干す間、その場にいた。]
(190) 2014/11/25(Tue) 22時半頃
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そうだよ。
今度は故郷までの道を歩きながら
フィリップとフランシスと俺と、ルーツのみんなで
一緒に歌ってみようぜ。
[一人で歌うは気恥ずかしさばかり勝るけれど
フィリップとルーツと共に歌った先は
それよりも楽しさが勝ったから]
……
『バーニィも、2人が死んで当然だと、思ってる……?』
[慰めないとは、そういうつもりなのだろう、と。
伝わりきれないなら、水で濡らした指先を綴る。]
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[フランシスやドナルド、フィリップに告げたのは本心。 もしもノックスが血迷ってプリシラを手にかけるようなことがあれば、きっと許さない。
ノックスよりも、自分自身を。 爪と牙持つ者が在るのを知って、用心を怠った己を。 守るべき者を守れなかった未熟を。
けっして許しはしない。
そして、己への怒りと憎悪は、八つ当たりめいた勢いで加害者へと牙を剥くのだろう。]
(191) 2014/11/25(Tue) 22時半頃
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[ノックスを恨む心も容易く想像でき、 同行者を失ったノックスを憐れむ気持ちもある。
男とて、危ういバランスでいつどちら側へ落ちるのかしれたものではないのだから。]
(192) 2014/11/25(Tue) 22時半頃
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[フランシス>>183から名を呼ばれる。 隻眼を彼へと向けて続く言葉に耳を傾けた。]
――…当然だろ。 って、まァ、そうだな…… そう言うだろうなぁとは思ってた、けど
[困ったように視線をやや上へと向けていれば フィリップの言葉>>186が続き彼へと目を向け小さく笑う。]
三人が三人、それぞれ同じ気持ちみたいだな。
(193) 2014/11/25(Tue) 22時半頃
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でも…………
[フランシスに諌められる] [悪臭だったのだけれど と 説明しようにも 理解が得られるか?
ただ 透明な歌声が 曇りかねないのでは そんなことは避けたい >>183 ラルフの好きな歌は 憶えるにはもっと 歌えるようになるのはさらにたくさん 聞かなければいけないのだから]
[論する言葉の拙い彼は ルーツを肩に乗せつ ドナルドと目が合うと苦笑を返した]
ーーー早く 雪がやむといいのに……
[きっと それが一番の解決策だ]
(194) 2014/11/25(Tue) 22時半頃
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[服を着て、その上から残されていた外套を着る。 少し大きいそれは、バーナバスの匂いがした。
バーナバスとの行為の影響で、動きは鈍い。 部屋の扉を開け、壁伝いに廊下を歩く。]
(195) 2014/11/25(Tue) 22時半頃
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[初心者どうしで釣れるのか……
釣果のために 結局普段のやり方に
走ることになりそうな 先の季節を思う]
そっか……うん フランシスや ラルフや ドナルドと
……離れるのは……辛そう…………
ホレーショーとも離れたくなかった
けどーーー迷惑かけたくないなって言うのも 思ってた
死んで当然とまでは思わねえよ。
[指が綴る言葉に、嘆息する。]
だが、他人の大事なもんを目の前で踏みにじれば…恨みや恐れ、そういう負の何かは返ってくるもんだろうよ。
[庇護すべき相手がいるディーンを、その対象から奪うように喰らったニコラ。
ドナルドとフィリップの激昂の合間に漏れ聞いた、ラルフの遺体を足蹴にして笑ったトレイル。
どこで、何を違え、そうなってしまったのか。
男には知りようもない。]
――…ホレーショーがどんな人だったか
ほとんど話せなかったからわからねぇけど、さ。
保護者なら、迷惑、なんて思わねぇと思うぜ。
お前さんは、もっと甘えて良かったンだよ。
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[何が間違っていた、とか。
そんなものを教えられるような立場ではない。]
(196) 2014/11/25(Tue) 23時頃
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[過度な悲しみに、声を失うこともある。 きっとこれは、そういう類なのだ。
バーニィの促しに昔を懐かしむ。>>190]
『はぁい』
[間延びした声を出し、器を手にした。]
『……プリシラは? ひとり?
なら、早く戻ってあげないといけない、ね……。 ねぇ、ならさ。
早く寝られるおまじない、久し振りにしてほしい、な。』
[だめかな、と。少々上目遣いで訊ねる。駄目元だ。]
(197) 2014/11/25(Tue) 23時頃
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ふはっ
[物凄く騒々し一座だと ドナルドの思考に
思わず笑みがこぼれる
気がついたらそこに 一人 混ざってるといいな
なんて 思ってしまうのだけれど]
山の中でも 熊がきっとこないね
[こんな楽しそうな時を思えばこそ
ラルフもいないのがとても寂しいけど
そんな騒がしい先に ラルフの過ごした世界が
あるのだと思うと 寂しさいがいに目を細める]
それでも、お前が悲しんでるのを指さして笑うほど、俺も悪趣味じゃねえよ。
[信じきれない。その気持ちの中で、せめて嘘でないものを。]
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いい年して図々しい。
[呆れた願い出に>>197額を指で弾いた。 ついで、触れるか触れないかの口づけがノックスの髪に触れる。
昔はこれが頬や額だったのだが。]
言われなくても戻るっての。 あいつを一人にしとく気はないからな。
[その声にわずかに滲んだのは今までとは明らかに違う色。]
(198) 2014/11/25(Tue) 23時頃
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[笑み声に空気が和らぐ。]
熊?
ああ、いるンだっけか。
熊がこないなら道中も安心だな。
[熊を見かけぬのは賑やかだからか。
考えたところでからりとした笑み声が重なる。]
[そう、か。ひとまずの安堵を得たが。
……踏みにじる?
ノックスの知らぬところで何をしたか、そこまでは見当がつかない。
知っているところ――…では?]
『……待って。バーニィは、トレイルとニコラが何をしたと、聞いてるんだ? 思ってるんだ?』
[確かめたくて、問いを重ねる。]
…………でも
そう おもってたの……
[今となっては 何もわからない ただ
あの大きな手の 撫でるのを もう少し
味わいたかった とは思う]
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―3F―
当然、だよ?
[片手を自分の腰に当てて、小さく微笑む。 >>193口真似めいていた。 ずっと、旅をしている間も、ドナルドとラルフの為には 手を汚すことだって厭わなかったのだ。
>>194 でも、と口ごもるフィリップに、 少し困ったような表情を浮かべた]
……ごめんよ、―――心配で、つい。 ……そうだね
はやく やむと いいな。
(199) 2014/11/25(Tue) 23時頃
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……そっか。
お前さんの保護者はちぃと不器用だったのかもしれねぇな。
――…フィリップ。
甘えても迷惑だなんて思わない。
だから、我慢すんなよ。
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っ
[バーナバスの存在は、ノックスにとって明かりだった。 今でもほんのりと灯る、明かり。
弾かれた額を抑えた。油断していたものだから、余計に痛く思える。 髪に僅かな感触。
目を閉じ、ゆっくりと深呼吸して。 目をあける。フロスティブルーにバーナバスを映し。
微笑んだ。ようやく、笑えたような気がした。]
………?
[だからだろう。ぽろと、涙が浮かんで流れ落ちた。]
(200) 2014/11/25(Tue) 23時頃
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[慌てて袖で目元を拭う。
バーナバスの言葉から、何か…… 以前とは違う様子を感じ、彼に手を伸ばした。
つい、と服を引く。]
(201) 2014/11/25(Tue) 23時頃
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[フランシスの仕草と口真似>>199に クツと喉を鳴らして笑った。]
過保護だよなぁ。
[その過保護をフィリップに向けてくれる事もまた嬉しく フィリップもフランシスのもとでなら ひとらしい営みを享受できるだろうと思った。]
(202) 2014/11/25(Tue) 23時頃
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『悪趣味というよりは、ロクデナシだ。
それは……。
……こうして話が出来るだけで、充分さ。』
[充分慰められているのだ。
ぐずとした思いが溶けていく、感覚。]
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[バーナバスはきっと三階ではなく、下に行ったのだろう。 目覚めて傍にいなかった不安と、置いていかれたという事実。 親指の付け根を噛み、階段を下りる。]
(203) 2014/11/25(Tue) 23時頃
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