3 ビー玉坂〜卒業式の前に視るその場所は…
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当たり前だ、血なんか吸いたくない。
同じだ。
同じなんだよ。
[その吸ったあとの虚しさも……。]
――……、
……嗚呼、
[そうだ。
そうなのだ。
酩酊の後の、――自己嫌悪は]
……、…―― でも、…どうするんだ。
…血なら、…やるって、謂っても。
お人よしの血が吸いたいなら、そうすればいい。
ただ、そのほうが苦しいだろうと思っただけだからな。
あと、鬼になる決意はついたよ。
お前らみんな、護ってやるよ。
はは はは
はは はは
鬼は、やっぱり、化け物になるしかないなぁ。**
――……、
[見えないところで]
[表情を、痛みを堪えるようにゆがめた。]
[鬼になりきれない鬼。]
[半端な、黒い染み]
……、――バーニィ……
[渇く、わらい。
何も、謂えなかった。]
―屋上から降りた頃―
……みんな結構度胸あるね、こんな中を散歩中みたい。
ほとんど連絡係に使っちゃってごめん。
[あちらこちらで人を見かけたのだ、
昼に一度戻った保健室とは様子が違うだろう。]
そっちは、大丈夫?
音楽室でまた騒ぎがあったけど、今は落ち着いたらしい。
……今度こそ、そっち戻るよ。
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[>>#26ケイトの声が耳に響きまどろみを破る。]
な…にっ?
[目を擦る。携帯のコール音が目覚ましの音のように鳴り響く]
誰からかな…
[点滅しているサイモンの名前に目を丸くする 受話器に耳をあてて]
サイモン・・・ どうかしたの?
[返事は聞こえない]
ねぇっ!返事しなさいよ!
[必死で携帯に向かって叫んだ]
(703) 2010/02/28(Sun) 11時半頃
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|
[サイモンが最後まで手にしていた携帯電話。>>703]
なに? なにがあったの! サイモン!返事して!
プッ――――ツッ―――――――――――――――― ―――――――――――――――――――――――― ―――――――――――ッ
[呼びかける女の耳にむなしい音が響いた]
(707) 2010/02/28(Sun) 11時半頃
|
皆わりと自由だよねぇ。
[聞こえてきた言葉に答えながら、
クスクスと笑う声に、呆れに近い響きが籠もって。]
気にしてないよ。
こっちはこっちで動いてないんだから。
[そろそろ動かなきゃ行けないな、とかちょっと思った。]
ん、対して変わってないよ。
ドナルドとキャロライナが戻ってきたくらいで。
[他はまだ保健室にはいないと言外に言って。]
…待ってるよ。
|
[携帯を閉じてフィリップを見る]
サイモンに何か起こったみたい。 アルバムを調べるのはまだ途中だけど、あたしちょっとサイモンを捜してくる。
[頬に手をあて]
---最悪な別れ方をしたヤツだけど…
でもあたしを心配をしてくれてた、何かあったんだったら助けないと…
(710) 2010/02/28(Sun) 12時頃
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|
[フィリップを見つめて]
あのね、偶然かもしれないけど・・・。 あたし パソコンルームのPCでケイトの名前を調べたの---そうしたら、ケイトが姿を現した。
関係はないかもしらないけど、なにかルールがあるかもしれない。 ケイトの事を調べるのは無駄じゃないと思うの
だからよかったら残りあと少し調べててくれると嬉しい サイモンを見つけたら連絡するから… まだ アドレス変わってないよね
[携帯をみせて聞いた]
(713) 2010/02/28(Sun) 12時頃
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あのね…フィリップのおかげで少し眠むれて元気でたよ
[首を傾げて髪を揺らし、苦しそうに笑う]
でも・・・やっぱり これ以上一緒にいると 襲っちゃいそうになるの
[困ったように眉を下げて力なく笑うと]
また何かあったら連絡してね。
[フィリップに手を振ると図書館を後にした**]
(715) 2010/02/28(Sun) 12時半頃
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…… 護る?
[何、から。 誰 から?]
…… な。 ケイトは見つけろって
でも、
黒い染み は ―― 彼女は 何処なんだろう。
―保健室に着く少し前辺り―
こういう時は単独行動した奴から危ないのにねえ。
[声が笑ってしまっているので冗談とは分かるはず。]
キャロ、ちゃんと人と居られる様になったんだ。
……良かった。
[詳細は語らないものの、彼女は立ち直ってくれたのだと知る。]
先生達は……まだ戻って無いんだね。
一番頼りになるはずの人がこれじゃあ、ばらばらにもなるさ。
[そんな他愛も無い会話の後、姿を現しただろう。]
[――…
ケイト。
ケイト。
――それは誰の 名前だったか]
――…、 …?
[思考を途切れさせる、誰かの声。]
―保健室を出て直ぐ―
[ごぼごぼと水の中で何かが暴れるような音。
常とは違い届くのはその音だけ。
問いかけられてもしばらくはその音以外何も聞こえないだろう。]
――ケイト。
……ケイト。
――鬼も
…ケイトを探す?
――何処に居る?
ふざけてる
―――ふざけてる
鬼は、 鬼を、
――鬼。
――っち、 ……
…鬼を選んだんなら
鬼に協力すればいいものを…!
[ケイト。――忌々しげに呟いた。]
[苛立つ
迷う
鬼になりきれない鬼
鬼の中にひとり
人の中にひとり
――異質存在。]
( クスクスクスクス )
( クスクスクスクス )
……死体
死体、 死体
…死体
……死体だらけだ
――学校はずっと、…こう、だったのか…?
( クスクスクスクス )
( クスクスクスクス )
……っ…!!
[びくり、と笑い声に反応する。]
――居るのか、… …“そこ”に
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