人狼議事


162 絶望と後悔と懺悔と

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【人】 FSM団 ミナカタ

―むかしばなし―

[>>315理依に格闘の練習をしようと提案されたとき、少し前に企てていた襲撃計画を知られたのかと、僅かに口元が強張る]

 ――……。

[バツの悪さもあったし、彼の出方も見たかったので、仕方なしに練習と称する殴り合いに付き合うことにしたが
理依の本気ぶりに、やはり計画に気付かれていたのだと確信するも、今更降りるわけにもいかず
最後は本気の殴り合いになってしまった。

孤児院の職員達に引き離され、これからどうしたものかと考えていると、喧嘩も襲撃計画の存在もなかったかのように、理依は気軽に話しかけてくる]

(351) 2014/02/09(Sun) 16時頃

【人】 FSM団 ミナカタ

 ……ったりめえだ、踏んだ場数が違えっての。 

[理依の感想に、そう口にはするが、膂力や喧嘩の経験で及ばない分、知恵を使い小技を駆使する彼は、正直なところやりにくい相手だ]

 ……安吾の野郎は――あの強さはおかしいだろ。
 けど、次にやったら、絶対に負けねえ。 

 それよりも、お前、俺のこと馬鹿だと思ってんだろ。

[実際、馬鹿なのだが]

(352) 2014/02/09(Sun) 16時頃

訓練の前にあちらを見て?

[優雅に指差した先には怯えた顔の家畜達。
親子で連れてこられた者たちも多く居たのだった。]

貴方達が真面目にやらなかったり、訓練を失敗したら。
家畜をあたしが殺すわ。

[言い含められていたのか、青い顔で俯く家畜達。
それを横目で見ながら、愉しげにホリーの話は続く。]


貴方達の中には、裏切るかもしれない子も居るし。
目的の為に生きないといけない子も居るのでしょう?

なら、強さは必要だわ。
強さが無いのならば……

[目配せすると、家畜の中でも10歳前後の少女を配下が連れてくる。
そして、その相手を笑いながら日本刀で貫いていた。

最初から彼女を殺すつもりではあったのだけど、貫いてから微笑んで。]

さ、訓練を始めましょうか。
これ以上、家畜の犠牲者が増える前にね?


[首筋を穿たれて、短い悲鳴を上げる。
 口の中の自分の血を微かに甘く感じた瞬間、
 小さな傷は塞がり、その味は途絶えた。

 血の儀式により、人ならざる速度で回復する体となり
 心臓に巣食った血統が、従属のために頭を垂れる事を教えた]


[訓練の内容は武器の使い方から、吸血鬼相手の実戦練習にまで至る。

トルドヴィンやホリーの眷属である以上、身体能力はすでに並では無くなっているのだが。それでも、鍛えない事には仕方ないだろうと。

無論、訓練の合間にホリーの不興を買う事もある。
とはいえ、不興を買う度に殺されるのは家畜なのだが。]


―後日―

[命日(と、密かに心の中で呼んだ)から少し経ち、
 絶賛絶食中の零瑠に尋ねられて、

 独特の間よりも長い、時間があった。
 ――勿論、答えるかどうかを悩んだのだ]

 『柊』は、鬼を刺す……ん、でしょう?

[元の色が黒檀だった故か、直後の血の真紅から、
 少し暗い色に落ち着いた瞳を伏せて俯いた。

 けれど、結局彼らは眉ひとつ動かさなかった。
 髪を掴んだ金の月影も、少年を従僕に仕立てた黒百合も]


[自失の時が過ぎて、皆が新しい誕生を迎える。
明乃進の拒絶、ここにつれてくるのを止められなかったのは自分なのだ。
ただ自分が言える事は、生きてほしい、それだけだ。

祝杯を拒絶しようとして、甘い香に耐え難い飢えを覚える]


[しばらくは飢えと戦うだけの日々が続いた。
皆に会うことも出来なかった、
家族の血をほしいなんて思いたくなかった。
城のすべてを拒絶して、与えられた部屋に閉じこもる。
鍵をかけて拒絶しても食事の時間は、やって来る。

自ら首を傷つけ、血を流す。
かぐわしく甘いそれがどれほど恋しいか。
この給仕たちにはわからないのだ。
必死に押さえ込もうとしているのに、どうして。

――極限まで飢えの達した頃、
今日訪れた給仕は女だった、誕生の日にあった怯えた“家畜”
やめて、と言った、私の前で血を流さないで、と。
けれど女は怯えながらも身を差し出す、
自分を変えようとする、その芳しい香を纏う。

その生贄に罪は無い。けれどはっきりと憎しみを覚えた]


[――ふと気がつけば、
憎しみを覚えた女の姿はどこにも無い。

真っ赤になった自分の腕、
爪の先から足先まで血に塗れていないところはなかった。
――円に巻いてもらった包帯、
怪我はもうないけど身につけていた其れも真っ赤に染まって、

肉片と臓物と、ばらばらになった欠片たち。
血の海の中に、立ち尽くしていた]


[――響き渡る悲鳴は、
別の部屋までも届いたのだろう、誰かが来る足音。
自分の声だったのに、随分遠く聞こえた。

――それが最初の“食事”だった]


―――やっ、 はなしてぇ、

[マユミねーさんの手が僕から離れて金髪のあいつが目の前に姿を現す。
――マユミねーさんを離して!]


…………、 ぁ


[僕は今度こそ悪夢のような光景を最初から見つめることになる。
ただの人間がバケモノに代わってしまう――]


[僕の言葉は聞いてもらえなかったんだね。

じゃあ、アヤのことはいじめないでって何度も、何度も言ったのも全部、ムダだった?
こいつらには最初から聞く気なんてなくって、アヤは今頃もう――


「なら、死んだ方がいい」
そう言われていれば僕はその通りにできたのかな。きっと無理だ。
アヤは助かったって信じたくて。きゅうけつきが怖いのとおんなじくらいにアンゴにーさんとその仲間を信じていて。
ごめんねにーさん、必ず戻るって言ったのにこんなところに来ちゃって。
今頃アヤも他のみんなも助けてくれてるよね……?]


たす、ける……?


[そいつの笑みを見てると寒気がする。僕がきゅうけつきになるのを選んだ後も変わらずに。
なのにその一言が僕の心をとらえて離さない]

……。

[金髪は僕から離れて黒髪が近付いてくる。
迫りくる牙と痛みに、僕は声を殺して耐えた。たった一つの願いでもって。


―――待ってて。今度は、僕がみんなを助けてあげる*]


【人】 FSM団 ミナカタ

―むかしばなし―

 ……何故、腕っ節が強いかって?
 俺らみたいのは、弱けりゃ死ぬしかねえだろが。

[>>318それから理依とは言葉を交わすことが多くなり、お互いの過去すら語るようになっていた。
いつしか、彼が裡に隠していた罪を打ち明けてきたとき]

 ……俺もさんざっぱら、ろくでもないことはしてるしな。
 その事を悔やむことだって、あるさ。
 
[窃盗、暴行、恐喝――生きるために悪事に手を染めたこと。
理依とサミュエルを襲撃し、孤児たちを牛耳ろうとしたこと。
理依には全て話したが、とてもリカルダや絢矢たちに話すことなど出来ない]

(357) 2014/02/09(Sun) 16時半頃

【人】 FSM団 ミナカタ


 楽になりたいだけなら、とっととサミュエルに懺悔でもなんでもすりゃあいい。
 あのお節介焼きは、きっと、それで赦してくれるだろうさ。
 
 ……けどよ、それで、お前は自分を赦せるのか?
 本当に後悔してるってんなら、……手前のやったことは、最期まで手前で抱えていくしかねえだろ。


 ――まぁ、俺も偉そうに言える立場じゃないか。

[思うところを口にし――あぁ、柄でもねェ、と付け加えた*]

(358) 2014/02/09(Sun) 16時半頃

FSM団 ミナカタは、メモを貼った。

2014/02/09(Sun) 16時半頃


―それからの年月―

[一晩で熱も傷も癒えた。

 その足で即、城を出た。
 どこかでまだ生きているかも知れない家族のために。

 その結果が、無表情のまま指を震えさせる現状であった。

 城の外にいた人々に石を投げられたのだ。
 既に眷属となっている少年を、監視も誰も助けない。
 石つぶてで死ぬ筈もなければ不要なまで。

 無様に身を縮めて城の中に駆け戻った事で、
 脆弱な雛は『家畜以下に怯んで逃げる』という記録を立てた]


[時間が来る度、傍仕えが血を流す事を首を振って諌めたが、
 給仕は命じられた行動をやめる事はなかった。]

 ……ごめんな、さい。

[受け入れる代わりに、掌を合わせる事をした。
 家族の様子を訪ねて回っても真弓には会えない。

 与えられる全部が見た事のないもの。
 孤児院の暮らしではゆっくりと温かく育まれていた知と情が、
 ひどく冷たく急速に注ぎ込まれていった。]


[ある日、久しく会えなかった家族の悲鳴を聞いた。
 いつの間にか、耳は遠く微かな音まで捉えるように、
 脚は一息で飛ぶように速くなっていた。
 気付かぬ内に、男児の遊びを遠くで見ているだけの
 のろまな子供は姿を消している。]

 ――真、弓ちゃん。真弓ちゃん……?

[扉を叩く。ドアノブを掴んだが鍵が開くかどうか。
 微かに漏れ伝う紅の香が、寒気を際立てていた。]


[給仕が入った時のまま、
錠の降ろされてない扉は簡単に開く]

――……、明く ん ?

[血の洗礼を浴びて立ち尽くす。
ゆっくりと戸口を向いた双眸は緋色――、
不吉な月の色に変じてた。

そこにあるのが“家族”だと認識すれば、
大丈夫、と笑って見せようとして、表情は強張った。
そしてそのまま血の海の中に屑折れる]


[くずおれる真弓に駆け寄る。
 毛足の長い絨毯がびしゃりと音を立てた。

 全身真っ赤の体を支えようと手を伸ばして、
 どうしたら良いのか、と戸口を振り返った]

 ……真弓ちゃん……っ


【人】 FSM団 ミナカタ

―現在・帝都守護部隊養成所―

 おう、来やがれ。

[>>317訓練を挑んできたサミュエルに、不敵な笑みを向ける。

周の得物は雌雄二口の白鞘の日本刀。
匕首は懐に呑んだまま、一尺八寸の長ドスを構える。
対するサミュエルの武器は、凶悪な切っ先もつ九節鞭]

 行くぞ――。

[地を蹴り、一筋の矢の如く飛び出す。
振り降ろされる九節鞭を、かわし、距離を詰める。

ジャニスに授けられ、磨き抜いたた歩法は、サミュエルの速さには及ばずとも、変幻自在の動きで九節鞭の的を絞らせない。

自分もサミュエルも――孤児院の仲間達も強くなった。
それでも金色の鬼を討つには、まだ足りない。
だから、周は貪欲に力を求め続けるのだ*]

(364) 2014/02/09(Sun) 17時頃

……明くん、
わたし、だめだった……、

[明乃進に支えられ、
問いかけるような眼差しで見上げた。

――どうすればよかったのか。

戸口からはほどなく側仕えの者が訪れるだろう。
こんなことは主にとっては計算済みであろう、
すなわち餓えの反動はより強い衝動となること。

雛はその身を持って、ひとつ、学んだのだ]


[緋色の双眸は艶やかな翳りを含んで、泣いて見えた。
 自分が与えられる血に後ろめたさを覚えながら
 けれど、甘んじている間も、一人で耐えたのだろう。]

 ……僕は、真弓ちゃん、にも、生きてほしい。

 だから、ねえ。

 つらかったら、頼って――いいよ。
 家族なんだよ……?


【人】 FSM団 ミナカタ

―むかしばなし―

 ――子分だぁ?

[円のおねだりに、つい、素っ頓狂な声が出てしまった。>>363

気まぐれで街の少年達を叩きのめし、少女達を保護した帰り道。
かっこいい、子分にしてよ、と瞳を輝かせて纏わりつく円に、しっしっと追い払うように手を振る。

三人の少女達はそれぞれ、違うやり方で周を当惑させる。
色街にいた頃、女衒が『女は弱いが弱いからこそ強いし、怖い』と言っていたことを何故か思い出す]

(366) 2014/02/09(Sun) 17時半頃

【人】 FSM団 ミナカタ

 俺みたいのに懐いてどうすんだ。
 子分になりてえんなら、もっと全うなヤツにねだれ。

[全うなヤツとやらが、少女を子分になどする筈もないのだが]

 ……あぁ、もう、うるせえな。
 少し黙ってろ。
  
[周囲を飛び跳ね、わいわい騒ぐ円の口に、取って置きの黒飴を放り込む]

 おら、帰るぞ。

[彼女が望むなら孤児院への帰り道、空いている右手を差し出すだろう*]

(367) 2014/02/09(Sun) 17時半頃

FSM団 ミナカタは、メモを貼った。

2014/02/09(Sun) 17時半頃



明く、ん、

――……ごめん、ね……ごめん、

[震える口唇が、謝罪を紡ぐ。
何に謝っているのか、きっと自身もわかっていなかった。
たとえば彼の服を血で汚してしまった、
この時認識してたのはそのくらいだったけど。

でも、その言葉の本当の意味は、まだ 届いていた。

“家族”という言葉に、
双眸が滲むように揺らぐ。
それはいちばん大切なこと。

――血の穢れを落とすように、と、
側仕えが、引き剥がすようにその身を連れて行く。
明乃進から離されるのに、いや、と首を振っていた]


[豪奢な浴室、流れる湯を穢す赤。
まだなだらかな曲線にそって伝い落ちる。
もちあげた指、尖ったつま先、磨かれた氷のような爪。

鏡を見れば、別人の顔がある。

血の洗礼を浴びて、少女は変わる。
拒んでいた全てを受け入れるようになった。

学ぶことはもともと嫌いではなかった。
けれど知識、立ち居振る舞い、教養作法も
好悪など関係なく、ただひたすらに吸収するだけのものに過ぎなかった。]


【人】 FSM団 ミナカタ

[>>369長ドスと九節鞭が交錯し、金属音を立てる。
両手に力を込め、そのまま押し込もうとすると、逸らさず睨みつけていたサミュエルの眼光がふと緩む]

 ……おい、サミュエル。

 手前から挑んできたくせに、気合抜いてんじゃねえよ。 
 それとも、俺相手じゃ物足りないってか?

[周の言葉を無視して、サミュエルが言葉を紡ぐ。
彼が得物を下ろしたので、長ドスを鞘に納めて話に耳を傾ける]

(373) 2014/02/09(Sun) 17時半頃

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