270 食人村忌譚
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源蔵……俺はお前が嫌いじゃない。
[出来るとすれば見届けるだけ。 女が消えれば、この村は終わるのだから。 源蔵が生まれ変わる胎は無くなるのだから。
我ながらこの場に不釣り合いな言葉だと 後で気付いたが。 その背>>163に、他の何を掛ければ良いのか 判らなかった*]
(170) 2017/12/01(Fri) 00時頃
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[そこにいた彼>>162は、いつもと変わらないように見えた。 立ち上がる。見せつけられた鍬には見覚えがある。 名まで付けて愛用しているモノでもあったので、 心の中で舌打ちしたのは、また別の話だ。]
私も、一度戻ろうかな。 ……志乃ちゃんの儀式もあるからね。
ただ、鏡を割っちゃったから、 片付けてから行くよ。
[先に行ってて、と促せば、さて、彼はどうしただろう?]
(171) 2017/12/01(Fri) 00時頃
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―集会場へ― じゃあ、行こう 大丈夫だ。ゆっくりでいいから
[こちらの言葉に頷くシノに安堵の表情を見せて歩き出す ふらふらの様子のシノを気遣いながらゆっくりと
少し時間はかかったが、集会場まで二人で辿り付くと]
おーい、シノを連れてきた。容様はいるかい?
[集会場の中に声をかける。はて、集会場には誰が居たか*]
(172) 2017/12/01(Fri) 00時頃
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真剣師 鬼丞は、メモを貼った。
2017/12/01(Fri) 00時頃
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ぅん…………。
[>>164兄の袖を握ったまま、か細く頷く。
誰かが下手人として挙がったなら、裁きをくだす覚悟があるか。 もしそれが兄だったときは、どうか。 勿論その時は、兄を咎人として殺めることに、異論はない。 できることなら己の手で、とも思う。
……けれど、兄の亡き後、独りで生きていけるだろうか。
おそらく村の人々は、なにかと手を差し伸べてはくれるだろう。 けれど、それはどれも、兄の手ではないのだ。 新たに生まれ変わってきたところで、姿も、声も、兄ではない。]
(173) 2017/12/01(Fri) 00時頃
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[――つぅよい方と、正面から向き合ってはいけません。 ――かといって、背中を見せたり、捨て鉢になったら、それまでです。
いつか>>0:57の声が、聞こえた気がした。 とはいえ、私にはそれは難しい。*]
(174) 2017/12/01(Fri) 00時頃
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/*
そこはかとなくCO。
一応俺も容に投票している。
吊りが進君か石動さんかどちらかだと思うが、
成り行き見守ってる。
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―集会場前―
[>>172リツ兄が呼びかけると志乃はその後ろで服を掴みながら、心配そうに怯えている。 みんなの視線が怖い、これからどう罵られるのだろう。 震えだす身体で伏せた顔はあがらない。ただ離れないでと裾を掴み、リツ兄にすべてを任せよう*]
(175) 2017/12/01(Fri) 00時頃
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―― 石動へ ―― [それがいつの時分かはわからないけれど、 男が石動へと声をかけたときには、きっと錠も近くいただろう。 集会所で、死した肉の弔っている頃合いだろうか。
人目をはばかるつもりもなく、]
俺は お前を斬るよ
[そう、口にした。]
(176) 2017/12/01(Fri) 00時頃
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……志乃さんの儀式? 何で。 彼女が巫女様を殺した罪人、という理由なら 今は其れを優先すべきじゃないよ。
[今宵の儀式もまた、家畜同士の殺し合い。 嗤いが止まらないとはこの事だ。 けれどススムはもっともらしく忠告を入れる。 此処には二人しかいないから そんなことは無意味なのだけれども]
この村の為を想うなら、下手人を探すべきだ。 けれど 村人達の為を想うなら、志乃は赦されるべきだ。
難しいね。 怪我をしないように気を付けて。 容さんたちは、そろいもそろって、危なっかしいんだから。
[苦笑いを一つ。 昔話と、なぞかけを置いて、鍬を利き手で持ち直す*]
(177) 2017/12/01(Fri) 00時頃
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一番“異端”たりえるものとして斬る 錠には先日少し話したな
俺には昨日のお前がどうしても、 この村で、死を悼んで、 食われえぬを畏れるやつには思えない
あらかじめ、身を清められるうちに伝えておく*
(178) 2017/12/01(Fri) 00時頃
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[裁きをくだせるか、と。 そのあとに生きていけるか、は。 まったくの別問題なのだ。
ならばいっそ。]
うん。
僕には、兄さんだけだから。
[たとえ兄が、この件の下手人であっても、なくても。 己にとって兄は唯一人で、すべてであることは、変わりないのだから。*]
(179) 2017/12/01(Fri) 00時頃
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発明家 源蔵は、メモを貼った。
2017/12/01(Fri) 00時頃
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[1人になっても火の前から離れずに 毒を薄める為に煮込んでいく。
薬師だからこそ毒を使う気にはなれなかった。
足が付き易いと言うのもあるが、 今回の様に全身の肉にまで毒が回れば 他の家畜や、獣たちが食べれない。
食べ物を粗末に扱う気は更々無かった。
ようやく食べられるだろうと言う位は 湯を取り換えた後、煮過ぎたせいで ゆりの瑞々しさはすっかり失われた パサパサの肉を紫蘇の葉で包む。
せいぜい一口で終わる量だが、 これ位なら問題ないだろう]
(180) 2017/12/01(Fri) 00時頃
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[これだけしか作らないのに、結構時間が掛ってしまった。 既に江津子の調理は終わっていて、 丞が掻き込む姿がある>>168]
ゆり様の肉、これ位なら食べても問題ないでしょう。
丞さん、早いな。 豚まで調理したんですね……。
[豚を通しても転生は成されるのだろうか。 出鱈目な話だ。 これが通じるなら、そのうち豚や牛を生む女だって 出てくると笑いかけて]
(181) 2017/12/01(Fri) 00時半頃
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[源蔵の言葉に驚きはない。 誰かには疑われるだろうと思っていたし、ゆりの死に際の己の行動は怪しまれても仕方ないと分かっていたから。]
私を殺すか。 別に構わないと言いたいが生憎弟を一人置いては逝けん。 一人にしないと約束もした。
私が錠を殺す時間、その程度の慈悲は貰えないか。
[錠を殺したその直後に殺してくれればいいと、そう嘆願する。]
それが叶わないのならばお前を待たずに容を殺しに行く。 私と源蔵の足、どちらが早いかなんて考えずとも分かるだろう?
[彼がこちらを刺す前に逃げる事は可能なはず*]
(182) 2017/12/01(Fri) 00時半頃
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そう言えば江津子さんの小指ありますか?
[切り落とすのを忘れていた。 初めて交わった時、死した時に求めた肉は 違うものだったが、欲しいのはそれではない。
俺を育てた女も。 そのうち迎えに行くからね、と。 薬師の元に「残」して消えた。
解けた約束の小指。 母でなくとも、ふと、欲しくなった*]
(183) 2017/12/01(Fri) 00時半頃
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これは私吊りかなと思ってますが、違ったらどうしよう。
錠も一緒に連れて逝きたいけど我儘なのは重々承知なのですが、少し無念です。
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[豚一匹、全てを解体したわけではない。 抜いた内臓の処理もまだしていないし、江津子も削ぐには難しい手指やらは皮を剥ぐ準備までで終わっている]
おう、ゆりは終わったかい ちっとでいいから食わせてくれ んで、あんたも早く食え
[毒を食らった肉を、という戸惑いはなかった。 ミナカタが大丈夫と判断したなら大丈夫だろうし、仮にここで死んでも悔やむほど若くはない]
(184) 2017/12/01(Fri) 00時半頃
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[源蔵の気配が近付いた>>176のは、会話が済んでからか、それともまた別な時か。 気付けばハッと、兄の腕から手を放す。]
……源蔵。
[>>178その言葉に、ごくりと喉が音を立てる。 ただ、声を荒げることをしなかったのは、先日の会話があったからと、そして兄が淡々と言葉を返した>>182から。]
源蔵。 馬鹿な願いかもしれないけれど、兄さんを殺すというのなら、先に僕を、殺させてよ。 このままでは、きっと、僕も同罪だ。
そうなる前に、 食べられてしまいたい。
(185) 2017/12/01(Fri) 00時半頃
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[冷静な言葉と、昔話>>177に、 酷く泣きたいような気持になる。 そそっかしい姉と妹ふたりで、 毎日のようにおにぎりを運んで、三人で食べて。
それなのに、 彼は、何処から違ってしまったのだろう。
一見、彼はいつも通りのように見える。 静かで、ただ、淡々と、此方を見ていないように見える。
けれど――。 約束は、守らなければいけない。 巫女との―妹との約束は、未だ果たされていない。]
(186) 2017/12/01(Fri) 00時半頃
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小指か、 ほら、そこに
[手首から先は綺麗なものだ。 豚も柔らかくない部分は好まないのだろう]
なんだい、 あんたも約束かい 大事に食べてやってくれよ
そんで ……、 そんで、食べ終わったら もう、 終いにしたいもんだがなぁ……
(187) 2017/12/01(Fri) 00時半頃
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[握りなおされた鍬に、ちらりと視線を遣る。 彼が動く様子はない。足元の鏡の破片を蹴飛ばして、 私はへらりと笑った。]
……進が言っているのは、どの人を殺した下手人? 愛理を殺した人?江津子おばさんを殺した人?
[まくし立てる。女という生き物は 何時だって口うるさいのだ。]
志乃よりも先にっていうなら、 探すも何も、もう、見つけたよ。どちらも。
[なんなら、その名を、どちらも彼に囁いてあげよう。
反応が在るにせよ、無いにせよ。 或いは、彼の手に在る鍬が振り下ろされるにせよ、 無鉄砲な女のやることは変わらない。]
(188) 2017/12/01(Fri) 00時半頃
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[その、静かな―水面のような眼に向って、 短刀を、振りかぶる。*]
(189) 2017/12/01(Fri) 00時半頃
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[連日の肉ばかりの食事は、若くない胃腸に負担を強いる。 ましてや、顔に出ずとも精神的にも負荷の大きいこの数日。
常ならば吐く下すといった症状になってもおかしくないだろうに。こと、弔いだと考えれば、身体は無理やりにでも消化しようとする。 結果、妙に重い身体の出来上がり。 誰が殺した、誰を殺す。そういいあうよりも必死に肉を噛みしめるで精一杯だ]
(190) 2017/12/01(Fri) 00時半頃
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――――見つけた?
[>>188彼女は昔から間が悪い。 つまりは、どちらも見てしまったんだろう。 嗚呼、とススムは嗤う。 鏡の破片はうまく転がらない。 此方へ蹴飛ばしたかったのなら、斜め向こうだ]
じゃあ、此処で死んでくれ 家畜共に聞かせる前に。
[冷静に、鍬をふるう。 全力をもって横なぎに、一度。 短刀を振りかぶる彼女の腕と、鍬の長さ。 どちらが勝っているかなど、言うまでもない]
(191) 2017/12/01(Fri) 00時半頃
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キミは多くを知り、未だ家畜のままでいる。 そんな女が生きる価値なんて、ないよ。
さよならだ、容さん。
[座っていた彼女が担当を手に向かってくるのであれば ふるった鍬は丁度彼女の頭をえぐり取るだろう。 痛みは一瞬だ。 せめて楽に殺してやろう それが、世話になった礼であるとばかり*]
(192) 2017/12/01(Fri) 00時半頃
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僕は、兄さんがいなくては、生きていけない。 ……生きていても、意味がない、からね。
[大切に……執着するあまり、おかしくなっているのは。 兄ではなく、己のほうだと。 源蔵に向け、ひどく穏やかに笑いかけた。*]
(193) 2017/12/01(Fri) 00時半頃
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[容に向ける眼差しは冷たく
躊躇は、一切なかった。
彼女等に与えられた恩を覚えている
自分にも、身体以外で役に立てる事があればと
人としての役割を求めたのが始まりだった。
どうしてこうなったのか
ススムは今、彼らを家畜としてしか
見られない]
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―集会場― [集会場に入ると、丁度弔いの食事中のようで]
弔いの準備が出来たのか。手伝えなくて悪いな
[声をかけながら集会場へと入る。視線を巡らせて容様の姿を探すが、その姿は見えずに]
何処かに出ているか。とりあえず俺達も頂きながら待とう
[シノが人の視線を気にしているようなら壁になるように出来るだけ遮って、シノにも弔いを渡してみる]
(194) 2017/12/01(Fri) 01時頃
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琴弾き 志乃は、メモを貼った。
2017/12/01(Fri) 01時頃
/*
容ちゃんと進君の決着の方が先になるかな?
相打ちみたいな?
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