229 流水花争奪鳥競争村
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[周囲の様子を伺ってから、指を口の前に しーっと小声で言って服の中に隠した手紙を 彼に差し出した。]
手紙預かったの ラルフにって。 みんなには内緒だよ。
[差出人に彼の眉が下がった理由を、 わたしはよく知らない。
返事を渡されるなら、それを持って。 去り際にわたしはラルフへと振り返った]
(178) 2015/07/04(Sat) 22時半頃
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[…彼が神殿に出禁になった事は、 大人たちの会話でうっすらと聞いた。 詳しい理由は聞いていない。 でも怒られた、という話だけは聞いていた。
わたしもよく失敗しては、怒られてへこんでいる。 かけっこは遅い。巫女さまに次ぐ二番手を、いつも競う形になる。
勝手に決めたライバルといえど、 彼とわたしは、少し似ていると思っていた。
だから、彼にも頑張ってほしくて。]
(179) 2015/07/04(Sat) 22時半頃
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ね、ラルフ。 また、神殿でね。
[ほんの少しの応援も込めて。またね、と短くそういうと わたしは神殿への坂道をまた駆け足で昇った。
すぐに切れる息の中。思い浮かんだのは、 かけっこしていた頃の、彼と巫女さまの 二人の楽しそうに笑う顔だった。**]
(180) 2015/07/04(Sat) 22時半頃
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― to エフ 2・六年前のある日 ― >>56 [中学に入り体つきも少しずつ女らしくなる。 学校から戻れば、随分と力が強まってきたのか 基本的に裸足で過ごすように言われる日々。
水音が流れる廊下にひたひたと足音が響く。]
エフ。 久しぶりね。
[見知った顔に足を止める。]
(181) 2015/07/04(Sat) 23時半頃
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フランクのせいか、久しぶりの感じはしないけど。 …エフは、いま、水道管理局、なんだっけ。
[水質に異常があったのだろうか、とか。 そういう事全てが自分に繋がっているような気がして、硬い面持ち。]
あ、あー フランク? ん〜、毎日会えるわけじゃないから。
[神殿に住んではいるけれど従業員の全てを把握しているわけでもなく。知り合いだから、会おうと思えば会えるという甘い考えもまた足を遠のかせていたのかもしれない。]
(182) 2015/07/04(Sat) 23時半頃
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……。
[>>59『巫女様』] [ああ、あなたもまた私の事をそう呼ぶのね。]
(183) 2015/07/04(Sat) 23時半頃
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[視線は落ちて冷えた顔。]
そう。…それじゃあね、――。
[エフ、と彼の名を続けて呼ぶ事は出来ないまま、廊下で彼と別れた。**]
(184) 2015/07/04(Sat) 23時半頃
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― to エフ 3・四年前春 大雨の日 ―
[フランクと別れた理由は、結構ありがちな話で。 心の底から嫌いになったわけじゃなくて、 学生の身分と、仕事をしている身分とで生まれるすれ違いに、私が――、耐えられなくなったのだ。
すぐに違う人と付き合ったけれど、 少しだけ、まだ、心の片隅で引きずっていた。
そんな私の気持ちも全部、雨が流してくれないかな、と。 自室の窓から手を伸ばして、腕を雨で湿らせていた。]
(185) 2015/07/04(Sat) 23時半頃
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?
[こんこん、と自室の扉を叩く侍女の声。 なにかしらと顔を向ければ夜の来客らしい。 そういえば、なにやら廊下がさっきから騒がしい。]
―――… エフが? わかった。今行くわ。
[窓を閉めて、腕をタオルで拭ってから、裸足のまま廊下に出た。 侍女と共に、エフが待つ応接間へと顔を出す。
まず、その濡れたエフの姿にぎょっとして、 それから、名前を呼ばれた事に驚いた。]
(186) 2015/07/04(Sat) 23時半頃
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……なに。
[驚くと同時に、強まるのは警戒の色。]
(187) 2015/07/04(Sat) 23時半頃
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『…フランクが、死んだ。』
[ ]
(188) 2015/07/04(Sat) 23時半頃
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[思考は一瞬、確実に止まった。 身体がその言葉を受け入れる事を拒んだ。]
……
[けれどエフが冗談を言っているようにも見えず、 揺れる湯の波が、全てを物語っているようで。]
(189) 2015/07/04(Sat) 23時半頃
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[震える唇。全身、血の気が引いた気分で、 ひんやりと全身が冷たく凍りついたみたいだ。]
……、…っ
[エフを前にして、涙は流さないように気丈な態度でいたけれど それでも目許は大きく揺れていて。
あの時、ただ、ひと言だけ 口から出た言葉は]
―――…、 ずるい。
[悲しいとか、そういう類のものではなかった。**]
(190) 2015/07/04(Sat) 23時半頃
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──回想:四年前春 大雨の日──
[気温は一定に保たれている筈なのに、 芯が冷えたような心地ばかりが強まるばかりだった。 >>187 ぴり。と張りつめたアマルテアの声。]
…土砂に巻き込まれて、馬車ごと崖上から落ちた。 さっき、…掘り出されたとこだ。
[今は、病院の霊安室あたりに寝かされているころだった。 泥で汚れて、冷たくなった自分と同じ顔のあいつは。]、
(191) 2015/07/05(Sun) 00時半頃
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[唇がわななくのが見える。青ざめた顔は、ああ。 たぶん、自分も似たような顔をしているんだろう。]
…アマルテア。
[ぎ。と座っていたソファが音を立てた。 湿り気を帯びたシートを後に膝を伸ばす。]
(192) 2015/07/05(Sun) 00時半頃
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[白湯で温めた手を赤毛の頭の上へ伸ばす。 正面に立てば、頭一つ半は背が違う。]
… 弟が、勝手をして、悪い。
[ずるい。と零す彼女へ。冗談めかすようにして、 軽く、頭へ載せた手を、肩に引くように寄せた。]
(193) 2015/07/05(Sun) 00時半頃
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[寄せた手は、自分でもわかるくらい震えていて、 恰好がつくなんてものではなかったが]
… 正直、実感、沸かないんだが、 お前には、俺から言っとかねえと と …思って。……
[触れた掌があたたかい。ああ。人の温度だ。 生きている。と、思ったら、喉が詰まった。]
(194) 2015/07/05(Sun) 00時半頃
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[報告にいかせてくれと頼んだのは、二人の関係を聞いていたからとか、なんだとか、そういう部分もあったが、それだけではなくて、ただ]
…テア。
なあ、どうせ、…あとで泣くんなら。 ──いまのうちにしといてくれ
[巫女じゃあなくて。ガキの自分の"仲間"が、──泣くのを後で知る方が、当時の俺には、イヤなことだった*って話だ*。]
(195) 2015/07/05(Sun) 00時半頃
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― 回想 『ef』:1 十三年前 視察の旅 ―
[侍女の仕事を覚えるため、初めて「視察」の一団に混ぜてもらえたのは7つぐらい時の事。
巡礼先の侍女の仕事は、普段の仕事とはまた勝手が違う。 生まれてすぐに家族と共に「巡礼」をしていたわたしは旅慣れているのもあった。もしかしたら、そういう事もあってわたしは選ばれたのかもしれない。
その旅行先で、初めてわたしは フランクさまと、エフさまを知った。]
(196) 2015/07/05(Sun) 01時頃
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―十三年前、白い大樹近くの草地─
[川べりを歩いていく彼の背をわたしは慌てて追う。
歳は少し離れていて、その分の歩幅もあるし 草に足を取られていたのもある。 早くしないとこの川に置いて行かれそうで、 わたしは声をかけようとして、考える。
彼は、治水を受け持つ水質管理局の局長の御子息だと聞かされた。巫女さまのお仕事に関わる、偉い方の息子。失礼の無いように、とも。
わたしはまだまだ子供で、正しい敬語なんて知らなくて。 頭を必死に回して口を開く]
む……むすこ?さまっ! ぇ、えっと まって、です…!
(197) 2015/07/05(Sun) 01時頃
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[彼の反応を見るに、必死に考えた敬称は不正解だったようだ。聴き慣れない正解の言葉>>41が返る。]
ごし…?
[反復して首を傾げていると、彼の歩く速度は緩まった。 この足場の悪い中必死に足を進めずとも、 なんとか彼に追いつけそうだ。
横目でわかったか、と確認するような彼に わたしはこくこくと頷く。]
(198) 2015/07/05(Sun) 01時頃
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[続くように、また訂正が返る。>>42 まさか、そこまで間違っていると思っていなかった。幼い私は驚いたように、何かを探しているような彼の顔を見た。
繰り返してみろ、という言葉に続けてまた反復する。]
お、おまち くだせ…さい。 えっと ごし…そくさま、おまちください!
[―――どうだ。 まるで大金の掛かったクイズの正解を待つような顔をした私に、彼は頷いた。ほっと息をつく。]
(199) 2015/07/05(Sun) 01時頃
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[それから、エフな。と名前を告げられた。 双子だから、確かにどちらも「ご子息様」だ。
なるほど。その考えはなかった。 わたしは感銘を受けたような気持ちになった。
初めてみたときは驚いた、同じ顔をした片割れの彼を見て]
…はい! えふさま!
[またひとつ頷いた。わたしの顔に嬉しそうな、 へら、としたあどけない笑みが浮かんだ。]
(200) 2015/07/05(Sun) 01時頃
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[…この方は、やさしいお方なのだと思った。
侍女の仕事や敬語の勉強は、 共に侍女をやっていた祖母から習う事が多く。
普通ならこんな偉いお方には 教えてもらえないんだ、とも子供ながらにも思う。]
[それに、さっきだって歩幅を緩めてもらった。 わたしが追いつけるくらいまで―――…]
(201) 2015/07/05(Sun) 01時頃
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[…そう思った矢先に、 彼は再びずんずん川べりを歩いていく]
!?
[一分も無い。まさかの裏切りだった。]
(202) 2015/07/05(Sun) 01時頃
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ま、まって ちがっ おまちくださ、 え、えふさまぁっ!?
[再び先を行ってしまった彼は、何かを摘み取っていた。必死に追いついて、彼の手の中の花に首を傾げる。
それを説明されるよりも前に、 「あいつらどこいった?」の言葉でようやく気が付いた。
わたしはエフさまの背を追う事に必死過ぎて、 気付いていなかったのだ。 一緒に居た筈の巫女さまとフランクさまが、 辺りに見えないことに。]
(203) 2015/07/05(Sun) 01時頃
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[慌てて草原を見回しても、見慣れた綺麗な赤毛は無く。 わたしは顔を青くした。]
み、みこさ、みこさまぁあ!?
みこさまああああ!?
[この草原に置いてきぼりをくらってしまった。
どうしよう、というのを敬語で言うのはどういうのだろう。 そんなことを一瞬考えてしまったら、もともと敬語もわからないのに、この混乱したでたどり着けるわけもなく。 だから代わりに、ただただ巫女さまの名前を呼ぶしかなかった。
混乱と不安が極まって、無礼だとかそういう事も吹っ飛んで。わたしは縋るように彼の服を引っ張った。]
(204) 2015/07/05(Sun) 01時頃
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[――わたしの混乱はさておいて。 すぐ、二人は見つかった。 その探している間を、私は混乱して なきべそ半歩手前だったせいか、あまり覚えていない。
ただ、頭にのせてもらった彼の手が、 やっぱりやさしかったことだけは、少しだけ覚えている。]
(205) 2015/07/05(Sun) 01時頃
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[二人を見つけたのは、白い綿毛の花が舞う花畑の中。]
[遠くから巫女さまの笑い声が届く。
フランクさまの隣。 今日はあまり見られなかった、 巫女さまの楽しそうな横顔が見える。]
[先を歩いた彼の背が止まった。 何故だろう。探していた二人が見つかったのに。]
(206) 2015/07/05(Sun) 01時頃
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えふさま?
[…その時の彼の目には、 あの花畑の中がどういう映っていたのか。
わたしは結局わからなかった。 視線をそらされてしまったから。
そんな事は、小さなわたしには本当に些細な疑問で。 彼に促されるように、わたしは巫女さまの元へ駆け出した]
(207) 2015/07/05(Sun) 01時頃
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