人狼議事


162 絶望と後悔と懺悔と

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[諦めてでも進んででも、食事を認める様になった頃から
食事が滞る様になる。

代わりに彼らの周囲に頻繁に家畜が姿を見せた。
屈強では無い少女や子供達。
餓えの中、いつでも襲える家畜を放ち、狩りを促した。
獲物は徐々に変わって行く。
子供や少女から少年、老年に。
青年になればただ逃げるだけの者から武器を持ち、
抵抗する者まで。

ただいずれも城や支配の地の中での狩りの模倣。

それでも時々気紛れに、褒美として血を分けてやったりもした。

煮えた心を抱えて成長していく様は、
家畜があげる断末魔に似て心が躍る**]


[――だから]

[これは違うと知っている

[生きるために食べるという行いとあの一夜
 決定的に何かが違うと解っている。]

[髪を引っ張られる痛みに顔を顰めた。
 刺され、と願った。
 願うだけでは何かが足りなかった。]

[――だから、少年が首を縦に振るとすれば、
 家族の誰かから説得があった後だった*]


[始祖の決定を受け、リカルダと明之進の首筋に牙を立てる。

眷属へと変えて行く血の儀式。
やがて離れれば2人の眼も真紅へと変貌していた。]

こちら側のセカイへようこそ。
歓迎するわ。

[冗談めかしてそう告げると、血酒を掲げる。
ヒトの身体であれば嫌悪感をもたらす様な味は眷属であれば愉しめるであろう。]


[やがて、城の中での擬似的な狩りにも彼らが慣れた頃。

ホリーと配下の吸血鬼による新たな“教育”が始まった。
始祖の城の一室で、武器を与えられての戦闘訓練。
それを渋ろうとする者も居るかも知れないと、ホリーは苛烈な教育方法を考案していたのだった。]


訓練の前にあちらを見て?

[優雅に指差した先には怯えた顔の家畜達。
親子で連れてこられた者たちも多く居たのだった。]

貴方達が真面目にやらなかったり、訓練を失敗したら。
家畜をあたしが殺すわ。

[言い含められていたのか、青い顔で俯く家畜達。
それを横目で見ながら、愉しげにホリーの話は続く。]


貴方達の中には、裏切るかもしれない子も居るし。
目的の為に生きないといけない子も居るのでしょう?

なら、強さは必要だわ。
強さが無いのならば……

[目配せすると、家畜の中でも10歳前後の少女を配下が連れてくる。
そして、その相手を笑いながら日本刀で貫いていた。

最初から彼女を殺すつもりではあったのだけど、貫いてから微笑んで。]

さ、訓練を始めましょうか。
これ以上、家畜の犠牲者が増える前にね?


[首筋を穿たれて、短い悲鳴を上げる。
 口の中の自分の血を微かに甘く感じた瞬間、
 小さな傷は塞がり、その味は途絶えた。

 血の儀式により、人ならざる速度で回復する体となり
 心臓に巣食った血統が、従属のために頭を垂れる事を教えた]


[訓練の内容は武器の使い方から、吸血鬼相手の実戦練習にまで至る。

トルドヴィンやホリーの眷属である以上、身体能力はすでに並では無くなっているのだが。それでも、鍛えない事には仕方ないだろうと。

無論、訓練の合間にホリーの不興を買う事もある。
とはいえ、不興を買う度に殺されるのは家畜なのだが。]


―後日―

[命日(と、密かに心の中で呼んだ)から少し経ち、
 絶賛絶食中の零瑠に尋ねられて、

 独特の間よりも長い、時間があった。
 ――勿論、答えるかどうかを悩んだのだ]

 『柊』は、鬼を刺す……ん、でしょう?

[元の色が黒檀だった故か、直後の血の真紅から、
 少し暗い色に落ち着いた瞳を伏せて俯いた。

 けれど、結局彼らは眉ひとつ動かさなかった。
 髪を掴んだ金の月影も、少年を従僕に仕立てた黒百合も]


[自失の時が過ぎて、皆が新しい誕生を迎える。
明乃進の拒絶、ここにつれてくるのを止められなかったのは自分なのだ。
ただ自分が言える事は、生きてほしい、それだけだ。

祝杯を拒絶しようとして、甘い香に耐え難い飢えを覚える]


[しばらくは飢えと戦うだけの日々が続いた。
皆に会うことも出来なかった、
家族の血をほしいなんて思いたくなかった。
城のすべてを拒絶して、与えられた部屋に閉じこもる。
鍵をかけて拒絶しても食事の時間は、やって来る。

自ら首を傷つけ、血を流す。
かぐわしく甘いそれがどれほど恋しいか。
この給仕たちにはわからないのだ。
必死に押さえ込もうとしているのに、どうして。

――極限まで飢えの達した頃、
今日訪れた給仕は女だった、誕生の日にあった怯えた“家畜”
やめて、と言った、私の前で血を流さないで、と。
けれど女は怯えながらも身を差し出す、
自分を変えようとする、その芳しい香を纏う。

その生贄に罪は無い。けれどはっきりと憎しみを覚えた]


[――ふと気がつけば、
憎しみを覚えた女の姿はどこにも無い。

真っ赤になった自分の腕、
爪の先から足先まで血に塗れていないところはなかった。
――円に巻いてもらった包帯、
怪我はもうないけど身につけていた其れも真っ赤に染まって、

肉片と臓物と、ばらばらになった欠片たち。
血の海の中に、立ち尽くしていた]


[――響き渡る悲鳴は、
別の部屋までも届いたのだろう、誰かが来る足音。
自分の声だったのに、随分遠く聞こえた。

――それが最初の“食事”だった]


―――やっ、 はなしてぇ、

[マユミねーさんの手が僕から離れて金髪のあいつが目の前に姿を現す。
――マユミねーさんを離して!]


…………、 ぁ


[僕は今度こそ悪夢のような光景を最初から見つめることになる。
ただの人間がバケモノに代わってしまう――]


[僕の言葉は聞いてもらえなかったんだね。

じゃあ、アヤのことはいじめないでって何度も、何度も言ったのも全部、ムダだった?
こいつらには最初から聞く気なんてなくって、アヤは今頃もう――


「なら、死んだ方がいい」
そう言われていれば僕はその通りにできたのかな。きっと無理だ。
アヤは助かったって信じたくて。きゅうけつきが怖いのとおんなじくらいにアンゴにーさんとその仲間を信じていて。
ごめんねにーさん、必ず戻るって言ったのにこんなところに来ちゃって。
今頃アヤも他のみんなも助けてくれてるよね……?]


たす、ける……?


[そいつの笑みを見てると寒気がする。僕がきゅうけつきになるのを選んだ後も変わらずに。
なのにその一言が僕の心をとらえて離さない]

……。

[金髪は僕から離れて黒髪が近付いてくる。
迫りくる牙と痛みに、僕は声を殺して耐えた。たった一つの願いでもって。


―――待ってて。今度は、僕がみんなを助けてあげる*]


―それからの年月―

[一晩で熱も傷も癒えた。

 その足で即、城を出た。
 どこかでまだ生きているかも知れない家族のために。

 その結果が、無表情のまま指を震えさせる現状であった。

 城の外にいた人々に石を投げられたのだ。
 既に眷属となっている少年を、監視も誰も助けない。
 石つぶてで死ぬ筈もなければ不要なまで。

 無様に身を縮めて城の中に駆け戻った事で、
 脆弱な雛は『家畜以下に怯んで逃げる』という記録を立てた]


[時間が来る度、傍仕えが血を流す事を首を振って諌めたが、
 給仕は命じられた行動をやめる事はなかった。]

 ……ごめんな、さい。

[受け入れる代わりに、掌を合わせる事をした。
 家族の様子を訪ねて回っても真弓には会えない。

 与えられる全部が見た事のないもの。
 孤児院の暮らしではゆっくりと温かく育まれていた知と情が、
 ひどく冷たく急速に注ぎ込まれていった。]


[ある日、久しく会えなかった家族の悲鳴を聞いた。
 いつの間にか、耳は遠く微かな音まで捉えるように、
 脚は一息で飛ぶように速くなっていた。
 気付かぬ内に、男児の遊びを遠くで見ているだけの
 のろまな子供は姿を消している。]

 ――真、弓ちゃん。真弓ちゃん……?

[扉を叩く。ドアノブを掴んだが鍵が開くかどうか。
 微かに漏れ伝う紅の香が、寒気を際立てていた。]


[給仕が入った時のまま、
錠の降ろされてない扉は簡単に開く]

――……、明く ん ?

[血の洗礼を浴びて立ち尽くす。
ゆっくりと戸口を向いた双眸は緋色――、
不吉な月の色に変じてた。

そこにあるのが“家族”だと認識すれば、
大丈夫、と笑って見せようとして、表情は強張った。
そしてそのまま血の海の中に屑折れる]


[くずおれる真弓に駆け寄る。
 毛足の長い絨毯がびしゃりと音を立てた。

 全身真っ赤の体を支えようと手を伸ばして、
 どうしたら良いのか、と戸口を振り返った]

 ……真弓ちゃん……っ


……明くん、
わたし、だめだった……、

[明乃進に支えられ、
問いかけるような眼差しで見上げた。

――どうすればよかったのか。

戸口からはほどなく側仕えの者が訪れるだろう。
こんなことは主にとっては計算済みであろう、
すなわち餓えの反動はより強い衝動となること。

雛はその身を持って、ひとつ、学んだのだ]


[緋色の双眸は艶やかな翳りを含んで、泣いて見えた。
 自分が与えられる血に後ろめたさを覚えながら
 けれど、甘んじている間も、一人で耐えたのだろう。]

 ……僕は、真弓ちゃん、にも、生きてほしい。

 だから、ねえ。

 つらかったら、頼って――いいよ。
 家族なんだよ……?



明く、ん、

――……ごめん、ね……ごめん、

[震える口唇が、謝罪を紡ぐ。
何に謝っているのか、きっと自身もわかっていなかった。
たとえば彼の服を血で汚してしまった、
この時認識してたのはそのくらいだったけど。

でも、その言葉の本当の意味は、まだ 届いていた。

“家族”という言葉に、
双眸が滲むように揺らぐ。
それはいちばん大切なこと。

――血の穢れを落とすように、と、
側仕えが、引き剥がすようにその身を連れて行く。
明乃進から離されるのに、いや、と首を振っていた]


[豪奢な浴室、流れる湯を穢す赤。
まだなだらかな曲線にそって伝い落ちる。
もちあげた指、尖ったつま先、磨かれた氷のような爪。

鏡を見れば、別人の顔がある。

血の洗礼を浴びて、少女は変わる。
拒んでいた全てを受け入れるようになった。

学ぶことはもともと嫌いではなかった。
けれど知識、立ち居振る舞い、教養作法も
好悪など関係なく、ただひたすらに吸収するだけのものに過ぎなかった。]


[そして――、

憂いと憎悪と寂しさと恋しさと、
複雑な感情は割れた色硝子のように複雑な色を為し、
成長する少女に繊細な陰影をもたらす。

その緋色の瞳なくとも、
人外の者とわかるような冷たい美しさとして*]


[なのに今、真弓の手はひどく冷たい気がする。
 謝罪に首を振り、手の甲をさすっていると、
 彼女を連れて行こうと、後から人がやってきた]

 だめ。

[それを制する自分の声も、どこか冷たい気がした。]

 ……大丈夫、真弓ちゃん。
 いなくなったり、しないよ――大丈夫。

 だから、行って、おいで。

[しかし、家族に傾ける時には変わらず温かく。
 安心させようと、一度手を握って、湯に向かわせた]


[給仕から血を差し出されることがなくなり、
 周囲に『動く血』が放たれるようになってから、
 一時、少年はぴたりと食事をやめた。

 狩りやすいと見なされ初めに与えられた子供達を、
 決して襲おうとはしなかったのだ。

 耐えて、耐えかねて、初めて意志で手に掛けたのは、
 いつだったか家族の陰口を叩いていた大人の男だ。
 卑怯にも足音を殺して後ろから襲った。

 初めて命を選んだその日、意外と呆気なくて
 誰にも何も言えなかった]


[故に、己の周囲に大人が配されるのは早かった。
 体が変わった分、箍になるのは心の方で、
 敵意を向けて来る者の方が襲いやすかった。

 ――故に、己にとって『人間』は、
 己と家族に敵意を向けて来る者なのだと、

 少しずつ、少しずつ――

 染み込んで、そして上達は早かった。]


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