54 CERが降り続く戦場
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[―― それが、自然の力、"天"の災厄を司る"狼"。
――― 天狼の彼女の本来の力の一部。]
!!!!!
゛アリス゛!!!!
[僅かに感じた覚醒の気配!
けれども、また
また僅か ゛届かない゛]
(ホーライ・プレカーリー…… 君は)
ねぇ――上手に出来たかな…?…パパ…?
[姿なく届く声の主。
記憶が混乱している彼女に届くその獣の声は、父に似た声で…。
だから、その声に従うのは、とても心地よく…。]
[パパと呼ばれれば苦笑しか出来ないが、あながち間違いではない]
まぁ人間から見たら近い存在かな。
ああちゃんと自分の意志で力を動かせたんだな。
上出来上出来。
最初は哀しいかもしれんが、森の仲間達はいずれ感謝するだろう。
[全て崩壊した後に天狼が慈しんだモノが残るとは思っていない。
最終的に獣が全て滅ぼすから。
だが今はそれを伝えはしない。
利用する為ではなく、純粋に天狼が己の意志で動くように、応援するだけ。
対峙するその時まで]
うん、大丈夫だよ。皆いつか死んじゃうもん。
それが、少しだけ早くなっちゃっただけだよ。
[褒められると、嬉しそうにその言葉を続けて]
そうだよね。世界が再生できなくなるほどに死んじゃってからじゃ遅いよね。
今なら大丈夫だよ!ちゃんと世界が再生できるもん。
[壊れた笑いを続けるが、落ち着いたその時は更なる絶望が襲う。
それでも、今はただ嬉しそうに笑い、舞い踊る。]
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栄光《グロリア》は、望んでくれない…!
望んでも助けられないのに。 助けてと言われて助けられないのに。
[機械音に似た詠唱>>1325の意味は解せ無い。 唇と噛むと、攻撃と迎撃両方の為にもう片手にも銃を創り出す。]
………っ!?
[両手の銃を闇に似た霧が絡めとられる。 それが両手をも捉える前に、武器を手放し1m程背後へと転移(と)ぶ。]
(1340) 2011/06/06(Mon) 00時頃
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絶対《ルール》に抗ってボクは"嘆き"たくない。
[ぼろり、と一滴の涙《嘆き》が頬を伝う。
それは―――。 まるで槍真>>1324から堕気が溢れ出すのに反応させたように、灰羽の片方を黒く染める。]
(1346) 2011/06/06(Mon) 00時頃
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…アック、もし『記憶の雫<メモリア>』が私の中にいると他言したら…そのときは…。
―――ヤニク!
…万が一のときの話だ!
―――そうはならないから、そんな話は必要ないわ!
…勝手にしろ!
―――…えぇ、はじめまして。
貴方のことももちろん『記憶』してるわ、アックアッツォーネ。
貴方のことも、アリスのことも…全ては『万物の記憶<ユニヴァース・メモリー>』(私)のなかに…
…メモリア、それは…!
キミは…! 何処まで…!! 無計画なんだ…!!!
私が何のために…!
[ヤニクが珍しく感情を表に出し、怒鳴りつける]
―――『万物の記憶<ユニヴァース・メモリー>』(私)を『記憶の雫<メモリア>』と呼び、『万物の夢<ユニヴァース・ドリーム>』(貴方)が『夢見人<ドリーマー>』と名乗っているのか、わかってるのか!
でしょう?
もう聞き飽きたわ…。
…!!!!
…ッ! …ッッ…ッ…!!
[結局全部言ってしまったらしい『彼女』に、ヤニクは言葉も出ないようだ。
…そう、夢見人<ドリーマー>とは仮の名(名前ではないが)であり、記憶の雫<メモリア>も同様だ。
夢見人<ドリーマー>としての彼は、大局に現れるヘンジンとして通っているが、本来の彼等の名…『万物の記録<ユニヴァース・レコード>』は、その実在をほとんど知られていない。
それ故の仮の名だったのだが…]
[そう…つまりは、今までヤニクの語ったことはうそではないにせよ、本当ではなかった、ということだろう。
ただの観劇者などではなく、自分も役目と目的を持って『舞台』にいた。
大局をの間近に身を置き、己の…彼女の害になるようなことがあれば、即座に対応できるように視る…それが、ヤニクの役目]
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………。 そうだよ、 絶対に抗えないから見捨てる。 無駄な希望なんて持って絶望したくない。
―――『灰色は 嘆きの黒に 落ちる』
ボクは嘆き《絶望》に、堕ちたくない。 全部ボクの身勝手。
(1374) 2011/06/06(Mon) 00時半頃
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[ざっ …… ざざ … ……
背で黒に染まった黒羽がざわめく。 闇が育つ。それは確かな"堕気"を纏う。
雨が降る。雨が降る。雨が降る。雨が降る。黒い雨が降る。 世界に降る。宇宙に降る。運命に降る。絶対に降る。
それは嘆き《絶望》の……――――。]
(1376) 2011/06/06(Mon) 00時半頃
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……だってー、ボクはボクが一番大事だもん。
[ざぁぁっ 染まりかけた黒が灰色へと戻る。 場違いな能天気な笑顔が戻る。]
ボクを捨てちゃった人なんて。 助ける気は無いよー。
下らない運命《ルール》にしがみついて皆死ねばいい。
[酷くなる揺れ、強くなる風、香る海の匂い、近づく終焉。 とん、と虚空を一段"上る"。]
(1379) 2011/06/06(Mon) 00時半頃
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(やっ ば!?)
(二人とも!
君たちの事を他言無用にするのはもちろん了解するよ
君《記憶の雫》の知識を悪用されるのは僕にとっても本意じゃないし
二人のやりとりも聞いてて楽しいしねっ)
(それでもってドリーマー
先ほどの約束を覚えているかい?
僕さ 今が
本当に困ってる時なんだけど)
(つまり 何が 言いたいかというと)
怒りに震える事も嘆く事も悼む必要もないのにな。全て終わるのに。
[命があるから、形があるから、想いがあるから苦しむのだろう。
獣からすれば与える終焉は獣なりの慈悲かもしれなかった]
語りかけろアック!
今ならキミの『言葉』が聞こえるはずだ!!
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[超上位種《エルダーロード》>>1368の警告が聞こえる。 終焉の空に八重咲きの花が咲くのが見える。]
『《 救って 》…――』
やだよ。
[答えは、前と一緒。 けれど、繋がる糸《因果》を手繰るように不可視の階段を"駆け上がり"、転移(と)ぶ。]
(1393) 2011/06/06(Mon) 00時半頃
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始めたり止めたり、忙しいな。
[混乱する天狼の声が耳に届く。
獣としては救われようが崩壊しようが構わないのだが、不安定な泣き声はあまり心地良くは無い]
慌てるな、お前が悪いわけじゃない。
お前の大切なものはまだ生きているんだろう。
だったらそれを守ることだけに集中しろ。
童話作家 ネルは、メモを貼った。
2011/06/06(Mon) 01時頃
いいか? お前は悪くない。
[一瞬誰が悪いか、と口に出そうとしたが、それでは天狼を操る事になる。
そこまでする気は無かった。
ただ泣き声をあやすだけ、言えるのはそれだけだった]
(ありがとうドリーマー!
責任とるとる!
これは借りだよっ!!)
……!!!
(今 か!)
(―――――…アリス………)
(アリス!!!)
[それは、横にいた男だけでなく、もう一人の声に対しても述べたもので。]
だいじょうぶ。私は、私の守るもののために、今は集中するもの…。
[お前は悪くない。といわれた言葉には、少しだけ嬉しくなるが]
こうすると決めたのは私だもの。
使命を受け入れると決めてしまったのも私。
でも、大切な人を守るって決めたのも私。
[真っ直ぐ言い放ち、それから…]
だから、この世界は終わらせる。
その罪はちゃんと背負うもの。
[背負うと決めたその罪も、償いも、それはあまりに大きく重く。]
でも…これが正しい…私の使命…。
再び同じ事を繰り返さなければならない…。
[悲しみに似たような声を上げて、それでも真っ直ぐと]
あーちゃんに嫌われちゃうだろうなぁ…。
私、最後までやりきらないといけないのに…。
[思い出したのは使命と記憶。
そして、その力の全て…。]
なんて…世界は簡単に滅ぶんだろう…。
[自分の力を持ってすれば、それがとても簡単なことだと、改めて知ってしまった**]
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[『灰色は 嘆きの黒に 堕ちる』
それが追放された半神半魔に課せられた運命《絶対》]
(1458) 2011/06/06(Mon) 01時半頃
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[ だから、諦めた振りをした。
だから、他者の嘆きを哂った。
だから、栄光《グロリア》に背を向ける。
だから、嘆かない。
だから―――……。]
(1460) 2011/06/06(Mon) 01時半頃
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[―――"まだ"、絶対《運命》に抗う事を諦めていない。]
(1461) 2011/06/06(Mon) 01時半頃
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―第七天国―
[蒼と黄昏の混じる場所。 花冠を作った思い出の場所。 何処にも属せない故に、何処にでも飛べる力を持ってしても、追放された子が居るのは許されなかった場所。]
"ねえさま… …… ごめん… ……"
[最期まで、決して嘆かない。 一輪の白い花を手折り、背を向ける。 次に行くべき場所は、糸《因果》が教えてくれる。 その先にあるのは絶対の絶望《嘆き》なのかもしれないが。
*...To Be Continued*]
(1468) 2011/06/06(Mon) 01時半頃
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[己を取り戻し、しかし悲しみに暮れる天狼の声]
そうだ、命は脆く儚い。
それを気付かず大切にしなかったから世界は滅びる。
ただそれだけだ。
[傍にいれば頭を撫でる位はしたかも知れないほど厳しく、そして穏やかな声を掛けた。
獣は気紛れに情をかけ、けれど敵になれば躊躇い無く牙を突き立てる]
童話作家 ネルは、メモを貼った。
2011/06/06(Mon) 01時半頃
俺にとっての奇跡? 簡単だ。滅びるものだ。
[エフィの問い掛けに応えたのは獣。
終焉を与えるべき片割れの世界が滅びたのは少し口惜しい気もする。
だがそんな事は些細な事。
終焉を与える存在がある限り、滅ぼすのが獣の役割]
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