94 眠る村
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[痛みが増した足にクラリスが触れる。 滲みるのは痛い、けど。 それよりもこう、このアングルが、こう。 ――変な気持ちになってしまいそうで、紅茶を飲み干した。]
(155) 2012/06/15(Fri) 00時頃
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[足を止めた異母弟に歩み寄る。 こんな場では珍しく、その肩へとぽんと手を置いた。 普通の、兄弟みたいに]
…確かめないと納得出来ないのかい? 難儀だねえ。 言っとくけど、面白いもンじゃないよ。
[言外に、自分は見たのだと滲ませる声。 背後からかかるブローリンの声に、ちらと一瞬視線が流れた]
(156) 2012/06/15(Fri) 00時頃
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[ティモシーに部屋を――と、言われて数度瞬くと、こくりとうなづく]
はい、 お部屋は自由に使っていただいて構いません。 お金も、結構です。
……おばあさま、眠ったままでした。 取り乱しましたが、良かったんだと、想います。
[祖母の現状も添えて。 クリストファーの申し出には、深々と頭を下げた。]
ありがとう、ございます。 助かります…… さっきも、とても助かりました。
[もう一度、ありがとう、と感謝を伝える]
(157) 2012/06/15(Fri) 00時頃
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うー、うー。
[店の隅に腰を下ろす、少女の眼前には猫の姿]
猫ちゃー。 あのねー、ハナねー。
[そうこうしていると、気づけば再び祖父がやってきていた]
あうう。おとまりー? みんな、いっしょ、いっしょ?
[こてりと首を傾ける。嫌がる素振りはなさそうだ]
(158) 2012/06/15(Fri) 00時頃
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[紅茶はラディスが煎れていた。 だから、彼がいる事に、自然眉根が寄る]
ああ…。
[落胆の色を覗かせる吐息が混じる]
…、…。 死んだふりはダメだと、言い過ぎたか。
(159) 2012/06/15(Fri) 00時頃
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クラリッサは、悶絶するフィリップに手で口許を抑えてびっくり。
2012/06/15(Fri) 00時頃
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―店の裏→厨房―
[泣いていると気付けば慌てて素手でごしごしと目許を拭う] [母親が最後に遺した言葉があるから泣くわけにはいかない]
だめねェ、こんなんじゃ。
[ぺち、と自分の頬を叩いてから裏の扉から厨房へと戻る] [少しだけ赤い目許だけは誤魔化しようがないけれど]
(160) 2012/06/15(Fri) 00時頃
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えっちじゃのう。
[老人は面白そうに何度もうなずき、 優しげな表情のまま、クラリッサの呼びかけに向き直る。]
ほうか。あれは寝とるんか。 あれはのう。むかしっからずるい娘じゃて。
そうじゃ。後で、そのう…見舞ってもええかの。
(161) 2012/06/15(Fri) 00時頃
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…――、ン。
[クリストファーの言葉>>156に同意を示すようにひとつ頷いて。 だが彼らが共に行くならば、と身を後ろへ引いた。 肩で、小猿がクリストファーにキキ!と、一度鳴く。]
…ティモ爺さんとハナは暫く此処に居るのかい。 ――あの客人の客室とは、違う階にするさァ。
[吸い終わった煙草を灰皿へと押しつけながら、 ハナへと話す老人へ顔を向ける。]
(162) 2012/06/15(Fri) 00時頃
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ハン。そりゃあ、こっちの台詞。 あたしはまだ。だが、あんたは───…
[言いかけた言葉は、そこで止まる。 異母弟の恋人の姿はそこにないけど、思うところは]
…ぐーすか寝てりゃ、良かったのにサ。
[唇の端をあげて皮肉めかして笑う、ほろ苦い真]
(163) 2012/06/15(Fri) 00時頃
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…"死んでいた"んだろう?
[客人の間へと向かうことを制止するブローリンヘそう言い。 異母兄が肩に手を置けば、訝しげにその顔を見]
…いや、
[確かめたい訳でも無いと首を横に振るが]
――――。 好きに、したいだけだ。
[何か言葉をひとつ呑んで、二人から顔を背けた]
(164) 2012/06/15(Fri) 00時頃
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ローズマリー。
フフ、やっと会えたね。
[さきほど見えた、エイトの姿。
聞くだけでも、なんて"おいしそう"な女だと。]
結構、起きてるね。
まぁ 全部喰らえば加護も何もないだろうけど。
[夜になれば――そう、信じて疑わない。
人と居ることを好みながらも社交的ではない宿主の様子をうかがいながら、楽観的に、今を堪能している。]
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ちッ。お前も寝てりゃ良かったよ。しッ、しッ!!! なんだい、ブローリン。 やっぱり獣は眠らないのかい?
[キキッ!と鳴く小猿に、顔を顰める>>162 だが顔が合えば、少し落ちるのは短い沈黙]
……ありゃあ、もう、戻らない。
[手遅れではないと言った男へ、口にする]
(165) 2012/06/15(Fri) 00時頃
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えっち、えっちー。
[姉の願いむなしく、妹は残念な言葉をしっかり覚えていた]
うーうー。おとまり、おとまり。
みんな、おとまり?
[こてりと首を傾げながら、周囲の人をくるり見渡す**]
(166) 2012/06/15(Fri) 00時頃
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ハナよ。
ええな?わかるな? 眠うなったらこの部屋に行くんじゃぞ?
[差し出した紙片に部屋の番号。 一緒かと問う言葉に敢えて答えず。そして笑う。]
儂はそろそろ、眠うなりそうじゃよ。**
(167) 2012/06/15(Fri) 00時頃
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…、ああ。 やだねえ、あたしも終に焼きが回ったか。
[ケヴィンの肩に置いてしまった手、 訝しげに返る視線にひらりと手を上げておどけてみせる。 そのままくるりと、胸元のリボンを弄んで、]
───好きに?
[異母弟の言葉に、軽く男も眉をあげて見せた]
(168) 2012/06/15(Fri) 00時頃
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[ずるい娘――そう評すティモシーの言葉に、緊張がほぐれたような笑みがもれた。]
――そうかもしれません ね。
[見舞いに、と言われれば断る理由もなく]
ええ、会いにきてくださると、 きっと喜びます。
[ありがとうございます、と添える言葉。 祖母を想い、無意識に左手を腰骨のあたりに置いて。]
(169) 2012/06/15(Fri) 00時頃
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― 自宅→宿 ―
[暫く待ってみたけれど、この家の住人たちが目を覚ますことはないようだった。 年重なくせに頭の悪くて意地の悪い兄弟子たちにも加護はあるらしい。 頭はいいけれど生意気な少年が体格に優れた兄弟子たちにどういう扱いを受けるか。]
――…アンタたちは食われても構わないのにねェ。
[もう一度振り上げた足の容赦の無さにそれは現れていた。 ごと、と重い音を立てて床に転がるのを鼻で笑って。 宿へと戻ると、>>166トリの口癖を真似するハナの姿。]
エッチなフィルがハナに悪い言葉教えちゃったのかい。 悪い奴だねェ。
(170) 2012/06/15(Fri) 00時頃
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…ン。 好きにするのはいいさァ。 ――ただ、オッサンは、――考え過ぎてしまうのさァ。
[顔を背けるケヴィンの背から視線外し、呟く言葉は俯いて独り言。 机に紙広げ、葉を並べて巻いて火を着ける。 間隔短く、ぷかり、ぷかりと輪を作り。]
…――難儀なモンさァ。
[肩の小猿の顎下を指で擽ると、キィ、と高い声が鳴く。]
…手遅れ、ってのァさァ。 ――あの客人の事なんざ、俺ァ思ってなくてさァ。
[クリストファーの言葉>>165に、向ける顔は苦々しい口許。 戻らないどころか、それすら考え無かったと肩を竦める。]
(171) 2012/06/15(Fri) 00時頃
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おいハナ……頼むからそんな言葉連呼すんな……。
[がっくり項垂れて。 続く言葉にはっとする。 ――「みんな」]
そうだ……シメオンは?!
(172) 2012/06/15(Fri) 00時頃
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[ナイスタイミング、と言うべきか。 バッドタイミング、と言うべきか。 思い出して案じた幼馴染の登場に胸を撫で下ろすと同時、やはり悲しい気持ちが芽生える。]
……寝とけば良かったのに。
[この村で、最も死を願いたくない、願われたくない、人物。]
(173) 2012/06/15(Fri) 00時頃
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[項垂れて、顔を上げるフィリップに後ろからチョークスリーパー。]
僕がどうしたのォ?
[フィルの耳元に口を寄せて、クラリスには聞こえない程度の声で言う。]
クラリスばっかり見てるから視野が狭くなってんじゃないのォ?
(174) 2012/06/15(Fri) 00時頃
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―厨房→―
[豆の簡単なサラダとチーズ、パン] [オリーブオイルを添えて]
何か食べましょぉ。
[盆にそれを乗せると人が多い場所へと戻る] [>>166丁度、妹が姉の思いを裏切り覚えてしまった言葉を聞く] [心の底から、がっかりした顔が浮かぶ] [シメオンの姿が増えれば、また複雑な気持ちになる]
お爺ちゃんとハナはぁ ここに泊まるのね。
[祖父の妹へ向ける愛情は、痛いほど伝わる]
…、
[視線をそらすと、ケヴィンのクリスのやり取りが見えた]
(175) 2012/06/15(Fri) 00時半頃
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[異母兄の口許を見詰める眼は翳る。>>163 同じ事を、思っていたのだと告げるように]
ああ。
[好きにすると頷きながら、応える声はやはり低く。 ブローリンの煙草の匂いが背後から漂う]
ただ――…、――。
[我慢がならないだけだと。 微かな声は誰の耳にも届かなかったかもしれず*]
(176) 2012/06/15(Fri) 00時半頃
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[新しい宿主の姿を、再度確認し合うよう姿を見せる]
[エイトは、クラリッサから伝わる仲間の気配を確かに感じて]
いい女だろォ?
でも、ゼロも――
[”おいしそう”だという意味を含めて]
[酒場に全員集う数を、確かめながら]
どうせ夜になれば、
みんな眠る。
そしれそれで、最期さ。
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うぐうッ?!
[絞められた。 喉が圧迫され、ぺちぺちと二の腕を何度も叩く。 余りに綺麗に決まったもんだから目の前が白く――なりかけた所で、耳元に声>>174。 何だか色々ぐるぐるなって、想いきり肘を後ろに引いた。当たる角度かどうかは分からないが。]
(177) 2012/06/15(Fri) 00時半頃
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[ゼロはエイトとは違い、成りかわるに重きをおかない。
宿主の混乱や苦悩を楽しみながら、飽きたら乗っ取り、動く。
気まぐれな性格はエイトのような完璧な振る舞いを持たせないため時に正確ではなく、エイトがみれば声を出したくなるようなこともあったかもしれないけれど。]
ひとくちめは、おんなのこがいいなぁ。
[ハナか、ヨーランダか、ラディスラヴァか――軽い品定め。
全部食べるつもりだから、真面目には悩まないけれど。]
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…、は。 あたしも、別にあの客人とやらは気にしちゃいない。 けれどね。
…───既にやつらは、ココにいるってだけの話だ。
[男は、目元隠した男へ唇の端を歪めてみせる。 薮睨みの両眼に浮かぶのは、皮肉な色]
もう紛れてンなら”手遅れ”だろ。
(178) 2012/06/15(Fri) 00時半頃
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それはこっちのセリフだよ。 わざわざ起こさないであげたのに起きてるなんてさァ。
[あのまま眠っていたら、きっと幸せな夢を見続けていたのだろう。 こんな騒動に巻き込まれるよりも100倍は幸せだったに違いない。 あの――2つの死体を食い荒そうとしていた化物が、この幼馴染の中にいるかもしれないなんて。 そんなことは思いたくもない。
きりきりと締め上げつつ、こっそり嘆息を漏らしたところで――]
――ッぐ、
[>>177肘が鳩尾に綺麗に決まった。]
ぼ、僕を殺す気か……ッ!
[呻きつつ、締めあげていた腕を離した。]
(179) 2012/06/15(Fri) 00時半頃
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[トリの言葉を真似て、ハナの声。 ティモシーからもシメオンからもえっちと言われてしまったフィリップに、なんと声をかけていいかわからず]
どこで、おぼえちゃったんだろう ね
[とトリを目線で追うようにして視線を逸らす。]
(180) 2012/06/15(Fri) 00時半頃
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心配して損したッッ!! お前が起きてんのに、オレがいねぇとか、そんなんずりぃだろッッ!!
[喉が解放されたら、支離滅裂な怒りをぶつける。]
クラリス、手当てあんがと。 昨日の部屋、また借りるな。ウチ、足の踏み場ねぇんだ。
[まくしたてると部屋に向かう。 ムカついているのに、おかしなくらい眠気が襲ってきていた。**]
(181) 2012/06/15(Fri) 00時半頃
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