189 とある結社の手記:8
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あいつ自身も、がきのときに働きに出されてたから、 或いはあんたらに同情したのかわからない。
[──それ以外のことを何も知らない、と。 そう、子どもが言ったからか、 あたしだってほんとのところなんかわからないけどね。と、言いながら、魚屋の女は掃除夫の青年についての話を続けた。]
助ける、なんてのは、…… …だいたいにして、難しいこった。
……。
一人前んなって、……自分のことは、 自分でできるようになった奴じゃなきゃ
……簡単にできるこっちゃない。
[助けなきゃと思った。そう言ったオスカーの顔を見止めたままに、低い声が呟く。]
(137) 2014/08/17(Sun) 19時頃
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[微かに息を吸ってから吐き出す。 目は、オスカーを見とめたまま、]
── できもしないことを言い出すなんてのはね、
[声が、僅かに苛立ちのようなもので、 微かに縒れた。]
(138) 2014/08/17(Sun) 19時半頃
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……ひどく、無責任だ。
[ただ、眉を寄せて、嫌悪じみた言い方で、言い捨てるように、 声は少年の前で、掃除夫の青年を詰った。]
(139) 2014/08/17(Sun) 19時半頃
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― 階段 ―
[広間にはいたくなかったけれど、個室にこもるほどでもない。
ラルフが死んでいた部屋を見に行くわけでもなく、階段に腰を下ろしている]
……誰が、人狼なんだろう。
[疑う先としてはオスカーと……ワンダ。 ヴェスパタインを信じるのならそうなるし、遠吠えをきいたというスージーが霊能者というやつなのかどうかはわからないけれど、人狼の仲間ならああはならないだろうと思う。
いまだ白紙の投票用紙を握り締めて、ため息をついた**]
(140) 2014/08/17(Sun) 19時半頃
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お使い ハナは、メモを貼った。
2014/08/17(Sun) 19時半頃
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違う!
[ワンダの言うラルフの計画は、少年も知っていたから。改めて聞かされて大泣きしてしまう。けれど、詰る最後の言葉に少年は叫んだ。]
僕、働きます! ホリィの分だって働きます! きっと楽しい。夢のように…楽しかった…。
[次第に小さくなる声も、その言葉を否定する響きはなくて。]
ワンダさん…。 僕もワンダさんに、お話したいことがあるんです。
後でお部屋に伺っても…いいですか?
[そう呟いて立ち上がり、少年は広間を出ていこうとする。**]
(141) 2014/08/17(Sun) 20時頃
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そう…。
僕はできもしないことを言い続けてる。
…守りたい。
…食べたい。
わかってる…そんなことできないって。
僕は、食べてばかり…。
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──広間──
[──違う! と、声がはりあげられる>>141。 泣いていた子どもが声を張るのを、 死者に悪態をついた魚屋の女は黙ってみていた。]
…… 違わないよ。
[女の低い声は短く、そう呟く。]
(142) 2014/08/17(Sun) 20時半頃
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[現実に、少年はひとりで放り出されるしかなく、 保護する、といった青年は、
──この場には、もう、いない。]
…………
[働きます。と、必死に繰り返す少年の姿は、 最初に会ったときに、やります、と声をあげたときに似て見えた。
ただ、今度は、できるのかい、と、 魚屋の女が問う言葉はなく]
(143) 2014/08/17(Sun) 20時半頃
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[きっと、楽しいと。そう、もはや叶うことのない未来を口にする少年の言葉を、否定することもなかった。]
… わかった。 ──かまわないよ。
[次第に弱くなる言葉の最後。
女へと話したいことがある。と、言われれば、 短く、部屋へあげる許可を投げた*。]
(144) 2014/08/17(Sun) 20時半頃
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魚屋 ワンダは、メモを貼った。
2014/08/17(Sun) 20時半頃
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[廊下をふらついていると、>>141オスカーの姿が見えた。 思わず動きを止め、視線をそらす。
ラルフと一緒にいるところを、何度か見た。 親しいのかもしれない。 彼のことは未だに、殆ど知らない。 あまり体が丈夫じゃない妹がいるらしいとか、 家が大変らしい、とか、そんな曖昧なくらいしか、知らない。
詳しく話を聞く気には、ならなかった。 知れば、 ……
ポケットに入れたままの白紙が、重い。]
(145) 2014/08/17(Sun) 21時頃
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お使い ハナは、メモを貼った。
2014/08/17(Sun) 21時頃
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[叫び声が聞こえた気がして、ふと瞳を瞬かせる。
そういえば、おきてから何も口にしていないことを思い出し]
……倒れる前に、なにかたべよう。
[ため息をついて立ち上がり、食堂へと向かう]
(146) 2014/08/17(Sun) 21時頃
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― 広間 ―
[オスカーから返る声に、なるほど、と頷く。>>120]
オスカーはラルフを信じてる…ってことかぁ キャロライナを人狼だと思ってる? まぁ、確かにないとは言い切れないけど
… … そぉだなあ…
[あの二人のやり取りを思い出す。いや、ラルフをくわえて、三人のやり取りだ。 ……、う〜ん…と軽く後ろ頭をかいた。]
手紙…と、文字… あるとしたら、この場所ではじめてあったのかもね イアンとキャロライナは…
[そこで言葉を止める。 必死そうな様子を思い出しながら。そして、イアンが彼女にあてた手紙も思い出しながら。 もともとつながりがなければあり得る話なのかもしれない。
でもそれ以上に。 ――……気付けば思った以上にヴェスパタイン寄りの思考になっているようで、少し困ったような笑みで視線を下げた。 信じているというわけではない。ないけれど、あまり疑う気になっていないのも本当だった。]
(147) 2014/08/17(Sun) 21時頃
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[ハナからの反応には、ふぅんと呟く。>>134]
…… そっかぁ
[私じゃないからオスカー。という思考は。 オスカーが返してきた、じゃあキャロライナは?というものよりも不透明に思える。どちらとも解らないなら当然なのかもしれない。
彼女は今でもふつうの子なんだろうか。と、少し思う。 なにが普通なのかは、自分にはわからない。
広間を出てゆく姿を視線で見送り、う〜んとひとつ、小さくうなった。投票用紙を見る。ぺらっぺらだ。
オスカーとワンダの話を流し聞きしながら、少しすると、箱から酒瓶を2本持って広間を出る。]
(148) 2014/08/17(Sun) 21時半頃
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──廊下──
…… ハナ。
[向こうからやってくる小さな影は、遠目でも見間違えない。 そういえば、広間へ一度集められたからといって、 今日は彼女と一度も話をしていないことに気づいた。]
……、
[何か。 唇を開きはしても、何を言えばいいものか。 迷い、ただわきによけて道を開ける。]
(149) 2014/08/17(Sun) 21時半頃
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― 廊下 ―
[ヴェスパタインが立ち止まっているのが見える。 脇によるヴェスパタインの傍らで立ち止まって、じっとその顔を見上げ]
ヴェスパタイン。
……キャロライナをみたのは、イアンさんが仲間をかばったかもしれないから? そうだとしたらワンダもみるの?
[首をかしげて問いかける。 名前を書いた相手をヴェスパタインが占ったとは知らなかったから万一キャロライナに票が集まっていれば、無駄になったのだろうかとも思う]
(150) 2014/08/17(Sun) 21時半頃
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―1階 台所― [台所の隅に座り込んでスープを飲んでいた。 ゆっくりと、ぼんやりと。 1口、1口、スープを噛むように飲み込んでいく。]
……じ……おぼえる…… …………そっかぁ………
[考えたことがなかった。 勉強は学校に行かなくてもできることなんだと。 牧場の仕事ばかりで歳相応のことはしてこなかったが。 そう思うと、やはりここから出なければならいと考えるようになる。]
………………
[ワンダに書いてもらったメモと投票用紙を取り出す。 見比べるように見て、そうして1つ溜め息。]
(151) 2014/08/17(Sun) 21時半頃
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[そうして考えていたら足音が聞こえたので咄嗟に2枚の紙を背中へと隠した。 現れた姿、まず視線が向かったのは眉間だったか。]
……………… ……………………
……わかんない………けど…
[小さく呟いて、視線を床に落とす。]
…でも……なまえ……かく…よ…
[人かもしれない、バケモノかもしれない。 分からなくても名前を書くしかないから。]
(152) 2014/08/17(Sun) 21時半頃
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[>>150声をかけられたものを無視はできず。 渋面のまま、沈黙する。]
…………。 ………… そうした方がいいと、思うか?
[息を吸い直し、]
……おまえは、……落ち着いているんだな。 ……あんまり、恐れていないように、見える。
[それが今、男の警戒を刺激する。]
(153) 2014/08/17(Sun) 22時頃
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[去る前に聞こえた名前に首を傾げる。]
…………りー……?
[以外、ってどういうことだろう、と。 傾げたままの状態で部屋を去る背中を見送る。]
…………みえる……みた… …3人いて……ひとり……おおかみで… …うそつき……ほんもの……どっち……?
[指で数えながら考える。 ラルフが本物だったのか――――――。 それも分からない。]
(154) 2014/08/17(Sun) 22時頃
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― 廊下 ―
[部屋に戻ろうか厨房で食べ物を見つくろうか迷っている。オスカーがワンダをさそった話は聞いていない。>>141 広間から出てきたオスカーが見えるとそういえばと思い出す。 酒瓶片手に声をかけた。]
オ〜スカー
そういや聞き忘れてたんだけどオスカーってさ〜、 おれのことは疑ってないのぉ?
[ワンダやヴェスパタイン、キャロライナに怪訝な視線を向けられたことはあるけれど、彼に向けられたことはあまりない気がした。初日の提案の時くらいだろうか。 ハナのようにヴェスパタインに本物の可能性をみているなら別の話だけど。]
それ以上に、キャロライナを疑ってる感じぃ…?
(155) 2014/08/17(Sun) 22時頃
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[眉間にしわが寄ったしかめつら>>153をみあげている。 問いかけにゆるりと肩をすくめ]
決めるのはヴェスパタインだけど。 キャロライナを見たのなら、ワンダもかなって、おもっただけ。
[苦笑を返して、視線をとして手のひらを見る]
落ち着いている、のかな……
ラルフがしんでるのは、みたけど。 あまり、実感がわかなくて。
……襲われるかどうかも、わからないし。
(156) 2014/08/17(Sun) 22時頃
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ちなみにおれは、 昨日はオスカーの名前をかいたんだけど
[なぜかと訊ねられるとなんとなく?と答える。オスカーを見つめながら、彼がどこかに行くなら止めず追いかけずだ。]
(157) 2014/08/17(Sun) 22時頃
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[ここでふと考える。]
…………んー……? …なまえ…だめ……なの…
[広げたメモを見て、派手な女をまず指差す。 不思議な力を持つ人だからダメだと判断する。]
……あれ………?
[首を傾げる。 他の人はどうなんだろう?と]
(158) 2014/08/17(Sun) 22時頃
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落ち着いてる、だろ。 ……あんなもん、 …………ああ、おまえは、みてないのか……?
[だからか。 泣いているようにも、ショックを受けているようにも、あまり見えなくて。]
……そうかよ。
…… 襲われるなら、おれらの方が先だから、か?!
[自分が恐れていることが、彼女にとっては大した脅威にもなっていないと。 被害妄想といえるだろう、けれど。 壁に拳を叩きつけ、憤りを叫ぶ。]
(159) 2014/08/17(Sun) 22時頃
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くそ、 …………
[八つ当たりに近い。 襲撃されることも、あの用紙に名前を書かれることも、 どちらも背筋が震えるというのに、この違いはなんだろう。
悪態をつき、壁にぶつけた痛みを抱えた手を、だらりと落とした。
ハナから、顔をそらす。]
(160) 2014/08/17(Sun) 22時頃
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― 廊下 ―
[オスカーに声をかけた後、どのタイミングだったろうか。一区切りついた後かもしれない。 廊下の先から大声が聞こえた。何かを殴るような音もだ。>>159]
うわ
[驚いたような声ひとつをあげ、そちらに視線を送る。 オスカーに、ちょっと見てくる〜と声をかけそちらへと向かった。]
(161) 2014/08/17(Sun) 22時頃
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[信じられる人を見つける。 けれど、それができないから優しくない人を考えた。 また、全員信じられないなら一番信じられない人を選ぶことも考える。]
……それで……いいのかな……
[眉を下げたまま名前の並んだメモを見る。 誰の名前を書くか、決められない。
誰を殺すのか、決められない。]
(162) 2014/08/17(Sun) 22時頃
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……ラルフ、の、遺体はみた、けど……
[現実だとは思えなくて。 いないのだ、ということはわかっていても、まだ理解しきれていない。 それが不信感を与えているともしらず。 不意の大声に、びくりと肩をすくめた]
――人狼が、誰を襲うかなんてわからない、よ。
……ヴェスパタインに票を集めようとするかもしれないし、イアンさんがしたみたいに……
[ちびの女なんて、なんの脅威にもならない。 名前がかかれるかどうかも、わからないことにおびえて立ちすくんでいてもしかたない。 割り切っているような思考が、ヴェスパタインには余裕に見えているとは知らず]
ヴェスパタインが本当の占い師なら、人狼、みつけてみせてよ……
[そうすれば、おわるはずだと、小さくつぶやく]
(163) 2014/08/17(Sun) 22時半頃
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― 廊下 ―
[声がした方へ足を向けると、 見えたのはヴェスパタインとハナの姿だ。>>160>>163 近寄りがたい雰囲気だな〜とは思ったけど、思うだけで普通に近付くし声もかけた。]
どぉしたの〜?
[軽い声だ。占い師なら、という言葉が聞こえる。二人を見た。]
(164) 2014/08/17(Sun) 22時半頃
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──集会場、広間──
[オスカーの背を見送って、ひとつ、女は息を吐いた。 軽く部屋の中を見回す。]
…スージー。
[オスカーに話しかけられていた娘に、 魚屋の低い声がかかる。]
(165) 2014/08/17(Sun) 22時半頃
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