3 ビー玉坂〜卒業式の前に視るその場所は…
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――…
誰の、 友達、…
俺は、すくなくとも、
あれのともだち、なんかじゃ …ない
[――問いかけ。君らだけ?]
…わから ない。
そ っか。
ありがと。
[返る返事に、短く。]
……それも、送れば治る って言うものかな。
[それとも、ずっとこのまま、だろうか。]
ともだち
しらねぇ そんなの
そんなことより、
ノマセロ 甘いんだろ?
ノマセロ
[いや、そうじゃない。
違う。違う………飲まなくても大丈夫だ。]
[連呼して届く声に顔を顰めた。]
……どうせなら、それ で送れば?
[じわり。
ビー玉に落ちた黒のように。
じわり。
侵蝕されてゆく。
そうだ、 ―― ために ―― して。]
…、…――
[それ、で。
自分の犬歯に触れる。
獲物を捕らえるための、ような。]
…――手招いていた、ひとは。
[――おいで、あげる、という甘い声が、聞こえなくなった。]
―回想、―
[名を聞きながら小さく指を折って数えて。]
ん。
待ってるよ。
―……多分、同じようなのが出たかもしれない。
[さすがにハーブティーで撃退したとまではいわないけれど。
そして、会話は途切れた。]
―回想―
[ふ、と聞こえた忠告に耳を傾けて]
わかった。
今、職員室にいるメンツにだけでも言っておくよ。
[了承を返した。]
|
バーナバス、あなたとアトラナート先生を一緒にしておくことも、できません。 通常時なら、よいのですけどね。
アトラナート先生の中に、あれがいる以上。
[オスカーの声にやや振り向いたか。 交わされる会話にやはりと視線を落とした]
そんな眼で見たところで。 はいそうですか、と言える筈もないでしょう。
[グロリアに向けられた視線には、毅然とした態度で]
(410) 2010/02/27(Sat) 21時頃
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いや か?
でも、離せない。
あんた、苦しくないか?
――……ッ
くっそ……
[さっきまでは、血がほしいだけ、だったのに]
[苦しげな顔に、正気が戻る。]
――、…、
――何が、…
[些か困惑したようすで。
痛みを孕む声を、きいた。]
|
[バーナバスの言葉に、目を伏せた。そして開く]
わかりました。 その代わり、貴方も、アトラナート先生も、無事に戻ってきてください。 あれが、中にいることをお忘れにならないように。
[言って、ヘクターを見た]
ヘクターも、行きますよ。 教師には、生徒を守る義務があります。 あなたをみすみす渡すわけには行かない。
[廊下へ出るよう促す]
(424) 2010/02/27(Sat) 21時頃
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|
オスカー・ファイルヒェン、君はヘクターと一緒に下へ。 ……ミッシェル・ヘルメスの声が聞こえていたと思ったのですが、彼女はどこに?
一人で、行動しているなら探さないといけません。
[一年の教室へと向かったバーナバスの後姿を見つめ]
大事でない人など、いるわけないでしょう。 ですが、私達教師は、生徒を親御さんから預かっているのです。 生徒を優先させるのは、教師の務めです。 納得は、行ってもらえないかも知れませんが。 ……私だって、納得してるとでもお思いですか。
[ほんの少しだけ、苛立ったような口調]
(436) 2010/02/27(Sat) 21時半頃
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マーゴ、あなたは、どうしますか。
[傍にいたマーゴへと、声をかける。怯えている様子だった。もうひとつ、違和感もある。 幼いころから知っている彼女を、放り出す気にはなれない]
私は、ミッシェル・ヘルメスを探します。 ついてきますか?
[一度、マーゴの頭を撫でる]
(440) 2010/02/27(Sat) 21時半頃
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―回想―
ミシェ、大丈夫じゃないと思うけど、今台風の目がそっちに行った。
多分、何とかなると思う。
[台風の目が誰のことかは、直後に訪れたメアリーですぐわかっただろうけど。]
―回想・南棟1階にいた時の事―
[ 台風の目、がしばらく後に良い音を立てたので]
ん、まあ大丈夫じゃないけど大丈夫。
ちょっとへましちゃったけど。
そっち、包帯とかあった、かな。
[声はやや途切れながらも、混線ではなく発生の時点での揺らぎ。
ガラス球は変わらず伝えてくれただろう。]
|
護りたいのは、皆同じです。 それは、あの二人もでしょう。
……傍にいることが傷つけてしまうかもしれないということなら、あなたたちを離すしかない。 バーナバスは、必死に耐えていました。 今も、でしょう。 どれほどの衝動なのかはわかりません。
その気持ちを、わかってあげてください。 傷つけたくない、護りたいのに、傷つけてしまいそうな衝動が、あるのなら。 だから、今は離れていた方がいいのですよ。
(460) 2010/02/27(Sat) 22時頃
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あぁ、うん。
今、保健室にいるからあると思う。
[素直にそう告げて。
暫く後に常の笑みで出迎えただろうか*]
―― ……ケイト?
[出てきた名前が、ビー玉を通じて、漏れた。]
化学教師 スティーブンは、長老の孫 マーゴを見下ろして、答えを待った
2010/02/27(Sat) 22時半頃
…ケイト?
[鸚鵡返しに、口にした。
女の名前。誰だろう。]
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譲れないでは、ありません。 ヘクター、嫌われているというのは、どうでしょうね。
あれは、あなたでなくともよかったと、思うのですが。
[一人になりたいといった感じのヘクターを見る。 一人に、させるわけにも行かない。けれど、意志は強そうだった]
……せめて、オスカーと下へ一緒に行ってください。
[最大の、譲歩]
マーゴ? ……では、途中まで一緒に行きます。 女性が他にいればよいのですけどね。
[そう言ってマーゴの後からついていく]
(496) 2010/02/27(Sat) 22時半頃
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ケイト ……知らない、か。
[鸚鵡返しの声に。]
… …?
何が さ。
[つめたい。
冷たさは、温度のない ―― を 連想させて。]
――……、…知らない。
[些かそっけない声。
――あそぶ、ふざけてる。
でも、でも。乗らなければ、しぬのは]
……――つめたい?
[そして、渇く衝動は
おさえようと……。]
ああ
[結局満たされない欲求に深い息を吐く。]
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