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ん、…ふ、
[
ぴくりと睫毛が震えた。
絡む舌、それに伴う唾液は粘着質な音を置くまで響かせて。
歯列も、にくも、咥内で撫でられたどこもかしこも
滲むような悦を呼び。]
ぁ、 は、 ……ぁん、っ
[吸われた舌、いつかの毒が再び背を這った。
冷たいはずの身体が奇妙に熱くて、あつくて、それでももっとあつくして、ほしい。
力に逆らう事はなく、背を打つのはやわらかいシーツ。
もっと。
絡んだ指に力を籠めて、催促。]
【人】 露店巡り シーシャ―吸血鬼も雑食です― (226) kaisanbutu 2013/10/20(Sun) 21時頃 |
何 …笑ってるんだ
[
朱が残る目元を見られているのが恥ずかしくて
掌で彼の双眸を覆ってしまう。
一番すきな色はこの色だけれど、
照れている様を観察されるのは、やはり悔しい]
ん…、
[少しばかりざらつく舌の上も、ぬるつく舌裏も
余さず味わおうと腔内を巡るそれは蠢き、絡み
やわく舌先を噛んで、唇を一度開放する]
サム………、
見て、くれ俺を、
[見ろと命じそうになった言葉が、自然と和らいだものへ
掌をどかす代わりに、じっと視線を合わせた。
再び唇同士を押し付け合い、下唇にしゃぶりつく
絡めた指に力が篭れば、首を縦に振る代わりに瞬きを。
空いた手を青年のシャツの中に差し込み、肌を撫ぜる]
どこ、 ……さわってほしい ?
[舌の先端で歯茎を軽く押しながら、
置いた掌は、若くて張りのある皮膚の感触を愉しむ]
…器、要るかい?
[湯で温まった指先が視界を半ば暗くして触れる。
笑い混じりの言葉に問うたのは、香りを口移そうという多少含んだ下心。
腰の線をなぞる腕へ伝える振動は、ただ凭れる動きだけではないことを己で悟り、照れ隠しにくくくっと笑った。
鼓動が早い。
逆上せ上がりそうだ。
あまり長いこと、湯船には浸かれないかも知れない。*]
うれし、 から。
[
ふふ、と小さい声が漏れた。]
んぁ、
[ああ、やめちゃうの?
噛まれた舌先に、肩が跳ねた。唾液の筋が口の端から落ちて。
この舌で、この掌で、
愛でられた記憶は、熱を熾す。]
ミーナさ、……
ん、
[
最早とろけて、橙は涙で潤んでいる。
ああ、気持ちがいい。
目を細めたり閉じかけたりしながらも、賢明に紫黒を見つめ続け
撫でられる肌、掌の熱と感触に胸の先がしびれる。
瞬きを見て、もらえると思ったのに、]
あ、……、
いじわる、
[熱のこもった眼で、紫黒を見上げるまま。]
ここ、弄って。
[離れた片手で再び死神の掌、指先を摘まみ
もう勃ちあがった胸の先を擦らせる。
半ば自慰めいたそれにも、身が震えた。
羞恥で頬が、皮膚が、ほんのりと染まる。]
―去年の宴―
[向けられた光芒
眩しさにひるみ、驚きの色を乗せた瞳を細めて
やめろ、と顔の前に陰をつくりたい。
されど目元を覆うにも指には力が篭らず
持ち上がるどころかぴくりとも動きゃしなかった
かさかさ、足指を擽る毛に背筋が粟立つ。
それは目の前の蟒蛇の仕業ではないけれども]
――ざけんな、 どけ、ぇ
[
自分の精液を塗りこまれるという屈辱から抗おうと
動くことができる舌を揺らして気を殺ごうとする
それでもぬるりとした感触が蕾を這えば眉が下がった
ここまで冷えた心地は初めてだ、ひくりと襞が震える]
……っく、
[かさかさと指の間を動く短い毛は更に増え、
つま先を上がり脹脛までのぼりくる。
目も動かすことができた、ざっと10匹ほど、]
は、はは。……は、なに、
いって…… そろそろ気味悪い冗談、は……
[蟒蛇の指に絡んだ虫を嫌そうに見る。
冗談じゃない、それをどうするつもりだ、
そう問いかけるより前に、鼻先まで近づけられる
こんな近くでこの手の虫を拝むことなどない、
うっ、と低く呻きがこぼれた]
やめ、ろォ。
ふざけ、んな
[是とも否とも言わずに動く舌。
唾液を溜めた口はそのままで
含んだ体液を罵倒の代わりにと吹いた
顔まで届かすには少し距離が開きすぎている
びちゃり、跳ねた唾液は蟒蛇の指と虫へ付着する]
あ、ぁあ……
[長く後ろを使っていない身体は自然と興奮を覚えていて
男の意に反して蕾の皺を伸ばす冷えた指にくらいつく
肉襞に押し付けられた指先に、熱がじわりと*]
………それは。
キミが呑ませてくれるという意味にとって、いいのかな……?
[瞳から一度は引いた紅が、またじわりと深まってくる。
肢体を滑らせる指は、時折、わざと鱗を逆立てて刺激して。]
[口端から一筋流れる透明の液を舌で掬い
手を退かした時に垣間見えたもの欲しげな瞳の揺らぎ。
腹がいっぱいでもういらないとその口が吐くまで
男の愛撫はきっと、やむことはないのだけど*]
……、きれいだ
[
短い感想は愛想こそないが素直なもので
潤んで濡れた橙は、まるで宝石のようだった
こんな事を口に出すとルーカスが頭にちらつくので
絶対に死んでも言わないけれど]
……………
[掌が掠めてぴくりと揺らぐ胸の先にも気付いたけれど
男が自分の好きに触ることはとても簡単で、
わざとそうしないのは、今までにないもの
触れられることを求められたい、渇望。]
ここ?
[険が常に浮かんでいる男の顔も
少しは和らぎの色が灯って映ったのだろうか
先導する指に誘われ
はじめこそ青年のいいようにさせてやるも
親指と人差し指力を籠めて小さな肉の粒を軽く抓り。]
お前が、
俺の匂い以外で感じないように、してやるよ
[こうして肌を重ねなければ性器も育たないほどに、と
それは他人に身体を許させる事を否とするだけではなく
自慰すらをも許さぬという意味合いで
首の辺りまでシャツを捲り上げ、
もう片方の尖りを唇の内へ含み、舌へそうした様に吸い上げて]
……う、うん
ごめ、ん。
[肩に手を置き、じっとしてろと言う声
つい頷いたがじっとしていては何もここから進まない、困りつつふてくされた吸血鬼と見つめあっていれば]
え、……ぁ、しぃ…しゃ…っ
[自分で
硬直してる間に包帯を緩められ、反応していたそれを手で刺激されて
っ、
[そうして膝立ちになった彼がそれに跨がる
先端に何かが当たる、これが……?]
……だ、大丈夫
こわくない、よ
[考えていたことはふるふるとこちらを見る彼の表情で霧散した
先程との態度の違いはただ上のほうが好きだから、ではあるまい
恐らく相手も初めてなのだ、自分の興奮より気遣うことを優先しなければ。
背中を撫でつつ唇に軽くキスを落とす、口内まで犯さないのは先程そこに出されたから。]
しぃしゃ…好き。
[耳元に囁いて、腰を掴んだ
そうしてゆっくりと落とさせていこうと]
ぁ、……あ、りがと、
[
綺麗と言われるのなら、それを見てもらいたい、見せたい、その一念で留まった。]
ん、そ、そこ……あ、あ゛、ッん…
[
それが意思をもって弄ぶようになれば、これが欲しかったのだと悦んだ。]
あ、
ぅ、 うん、…して、ほしい
いっぱい、おしえて。
[どの道、こうして亡霊の身体を弄り享楽を与える存在は、死神以外に存在していないのだ。
それが身体に訓えこまれるだけの事。
なにより、それをこの死神が与えてくれると言う。]
あ、 はぁ…んッ…… ひ、
[望んだ胸への愛撫、縋るように男の首に触れ。
押し付けるように背を反らす。
内に溜まるむず痒さに似た感覚に、頭を振った。]
― 回想・昨年 ―
どけ、と云われて退く阿呆ゥが居るものかよ。
[
闇に蠢く蟲毒の怖気に震える死神が、少し前まで思う様、此方の尻に宛がって突いて立ててたのと同じ音だ。
この調子なら内側も然程力んでいまい。ゆるゆる、指先を回すようにしてそこを解していく。
冷たい指や口調とは裏腹、可愛い狐にしてやったのと似せて、労わるような手付きになる。
…何十倍もねちっこいのだが。
明かりに照らされ呻くミーナの憂いては凍りつき半笑いになる多面相をはっきりと目に焼き付けて、低く満足げに吐息。
このザマを徹頭徹尾覚えこみ、後でドナルドに知らせてやらねば、と嗤ったところで。
ぺしゃり。気の抜けた音を立て、噴出したミーナの唾が飛んだ。]
[
動きを奪って尚よく回る舌だ。流石みなかたくん。
かさり、明かりの元であるミーナの上半身まで這い出してこようとする多足の影があれば、平たい舌の奥、シィィ、と威嚇し、膝下の方まで引き下がらせた。
この通り。
正直、こんなに面白いミーナにあまり嫌われたくは無いのだが――。
内心の苦笑は冷血の内側に隠された。]
勝気だねェ、
――でもなァ
此処じゃァそんな奴から、ばたばた死んでったんだよ…
[うねる蚰蜒の足を離して、指先をミーナの肛腔へ伸ばした。
柔らかい穴に冷たい先端をくわえこませ、反対の手では懐中電灯を器用に薬指にひっかけながら、つまんだ蚰蜒の触覚を優しげに噛み]
[ バ リ ッ ]
お前は、大丈夫だねぇ?
ちょっとくらいじゃァ死なねぇから…
[外殻を捻り捲られた蟲の内臓が、ぬるり、ぽたり、汗ばんだ死神のしっとりとした太腿に体液を落とし込む。
流れ込んできたそれを巻き込んで、内壁へと絡めた。
程よいぬるみがじくり、蛇の身を焼く熱として伝わり、内側の滑りをいよいよ良くして行く。
明かりをそっと床に置いた。]
俺も、――遠慮ォしない。
[耳打ちしたのは、熱を持った死神を穿つ直前。*]
一度快楽を覚えると、溺れるのははやい か?
[疑問符でこそあるけれども答えを求めていない
つい先刻快感を知ったばかりにしては
悦を求めるのも早いように思える
良い傾向だ、と嬉しげに目を細めさせた]
ふ。
[ねぶる舌へ押し付けるような動き
その貪欲な仕草もまた愛らしくて
歯をたてて硬さをもった表面に強めの刺激を
両方の尖りを弄びながら手は自然と青年の下肢へ
布を押し上げる存在に気づき、小さく息を吐く
若い肉は疲れを知らないようにすら思えた]
んっ……、 ちゅ
[わざと胸先をねぶる水の音を響かせながら
熱を帯び始めた中心を掌で包むようにして
少し荒々しい仕草で形をまさぐり始めた
手に吸い付くように震える青年の雄を布に擦り合せていたが]
嗚、 触れてほしいか聞くのを忘れた
[青年の橙を胸板の上から見上げ、手を離そうとする]
こ、 わがってねー、よ。ばか。
[大嘘ひとつ、震える息を吐いて。
唇が重なって、離れて。追いかけて、もう一度キスをした。
舌が絡まなかったことに少しの寂しさを感じて、ぺろと唇を舐めて。
気遣いには気付かず、とろんとした顔で首を傾いだ]
……っ、うー。
こんなときに、好きとか 言う、な。恥ずいだろ、畜生。
[耳元の囁きがくすぐったくて、耳から甘いざわつきが込み上げる。
耳を擦りながら、トレイルを見て、抱きつくように腕を伸ばして]
……俺も、すき……
[俯いて、小さな声で呟いた]
ぐ……っ、
[入ってくるものの質量に、息が詰まる。
半ば泣きかけの顔で、腰を焦らすほどゆっくりと自らの意思で落として。
ぜ、と息をつきながら、小休憩を挟んで、余裕のない顔でトレイルを見て]
……ちゅー……?
[甘ったるくねだった]
[ぐちゅ、と。
結合部から音がして、やっと全部を収めた。
根本まで入ったことに息を吐いて、蕩けた顔でトレイルを見る]
た、たの……む、慣れるまで、もうちょ…い、このまま…ぁ…止まって……っ
[無自覚におあずけを命じつつ、息を整えて
少し動かれるたび、ひっと喘ぎ声が漏れる。
とろんと、顎を涎が伝った]
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