3 ビー玉坂〜卒業式の前に視るその場所は…
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−南棟 1F東階段前− [>>173ドナルドが、蔦をぶちぶちと千切って倉庫へ去っていった。 今、まさに、彼に任せて自分もトイレへ行こうとしてたものだから、呆然として。 思わず、セシルを見る。]
あっ
[呆然としすぎた。まだ彼は蔦に絡められているだろうか。 拾ったライターの火を、セシルを絡める蔦に向けていく。 まだ慣れるには早いだろうから、蔦は怯むか。]
(176) 2010/03/04(Thu) 15時頃
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飼育委員 フィリップは、驚いて少し萎えた。感謝すべきものか……迷う。
2010/03/04(Thu) 15時頃
や まあ うん……。
[解らなくも、無いが。
この状態でほったらかしは、吃驚だった。]
――……なん、 なんだ。もう
[嗚呼。情けない声だった。]
わかん、 ない 『けど』
『気持ちよかった、よね?』
[わら う。]
せめて一人なら、なあ……。
[呟きが、漏れた。]
――…、
……、 …
訊く な ……
[――笑いに、息 混じりの こえ]
……―― 、…
ひとり、……
[蔦は 殺すことはない
気が するが あれは]
…… …
[恥ずかしい。ダメージが大きかった。]
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−南棟 1F 東階段前− [>>178ようやく蔦から開放されると、緩く息を吐く。 同じ様に壁に背を預けて頷いた。]
……ほんと、ねえ。
―― ……
[一人なら まだマシだったんだけど。 ぽつり と。聞こえない様に呟いた。]
はあ。 でもこれじゃ、調べものもあんまり進まなさそう。
[うねうねと蠢く蔦に一度視線を向けてから。 首を振った。]
(181) 2010/03/04(Thu) 15時頃
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… …。
[聞こえていたらしいことに、押し黙った。]
……。
[――聞かなかったことにしようと 思った。
――被害者の会。]
さて…… どうしようか
[トイレに行く気は、ありがたいことなのか失せた。]
そう言えば、色々解ったって。
用務室に行こうかな。
………、
[ 搾り取られちゃうんじゃないかな?とか思ってた ]
嗚呼…
……、うん
そう、色々、分かったことが。
ケイトの命日の用務員日誌とか、な…
[漸く、落ち着いたようで。]
[はっ 。]
…… 。
[そうだ、彼女が居たのだった。]
…ええと、すみっこにいるから。壁見てるから。
[ 背後も視えるんだけど ね ]
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−南棟 1F 東階段前− [>>183短い返事。それだけで十分と言うのが微妙に情けない事実。 同じ様に他に誰が犠牲になってるかは知らない、視認できる範囲で被害者は自分たちだけだった。]
除草剤、効けばいいけど。 どこにあるんだっけ……
[用務室、は担任に見られたかと思うと、行きづらくなった。 かといって倉庫は ――。 困った。
そう言えば、ジェレミーは大丈夫だろうか。]
(184) 2010/03/04(Thu) 15時半頃
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……、ぇ あ う
……
…… ……――
[いっそ顔を覆いたい気分だったが手が凶器なので、やめた。]
。
[穴掘って隠れたい。
多分 近くに居たセシルだけが、その口の動きを見れただろう。]
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−南棟 1F 東階段前− [>>186花の世話。]
ああ、マーゴさん、か……。 でも、この状態で持ち歩いてる、かな、あれも確か用務員のおっさんに、借りてたような
[放課後、よく柵越しに話をして居た。 そんな記憶が、まるで遠い 憧憬のよう。]
…… センセ あの反応は、見てた、よなぁ。
[恥ずかしさに眩暈がしそうだ。はあ と大きな溜息を吐く。 姿を見かけない者の無事を思う彼に、視線を向けてから。]
(188) 2010/03/04(Thu) 16時頃
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[思い出して、メールを打った。]
送信者:フィリプ 宛先:ピッパ、ファイルヒェン、コールリッジ 題名:足元注意 本文: 変な蔦に気をつけて 今の内は火に弱いみたい
[アドレスを知ってる面々に簡素なメールを打つ。 ミッシェルと、携帯のアドレスを交換してたならミッシェルにも同じ様な内容が届いただろう。]
(189) 2010/03/04(Thu) 16時頃
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[もう一度、盛大に溜息を吐くと。]
とりあえず、僕 用務室、行って来る。
[ここに居て、また同じことになっても、目も当てられない。 >>187足を向けようとしたその時、扉の内からくぐもったその担任の声が届いた。]
ぁ ……ぅ。
[声にならない。 頭を抱えるように、左手で顔の半分を隠しながら、火を使って蔦を牽制して。 覚悟を決めて、用務室へと。ライターのオイルの残りは、きっとあと僅か。]*
(191) 2010/03/04(Thu) 16時頃
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[そろ、そろと。]
…… あ、の、
[その気遣いは、なんだろうか、コレは、あれだ。
部屋を居ない間に母親に掃除されて、エロ本まで綺麗に整頓されてしまったような。
そんな、気分に、近いのだろうか。
非常に。
気まずい。
居た堪れない。]
……。
[なんかとても
とても
いたたまれないのが尾を引く。]
……。
へへっ、なぁにがあったのかな?
[すっ呆けた声。]
[このやろう…――
と、恥ずかしさやらなにやらが綯い交ぜになった顔で見ている。]
…… …
……
実際見たのは初めてだな
そうか、…そんなふうに
なったのか。
[小さく、謂った。]
うーん、ふっわふわ。
……走るのも地面蹴ってる感覚がないんよ。
びっくりした?
[ふふ、と僅かに声を漏らして笑う。
鳶色を少し、伏せた。]
…… ふわふわ か。
[少し不思議そうな、顔で。]
…―いや
……見慣れてきたせいか、…そこまでは。
……――
[伏せられる鳶色を見遣る。]
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