137 海の家 『nave Di mare』
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[船酔いに関するグローリアのアドバイスを聞いて、 あははと声をあげて笑った。
対するトレイルの反応には>>66]
そんなに酷いの?船酔い。 そこまでして毎年来るのだもの、よっぽどここがお気に入りなのね。
[まぁ、と驚いたように。]
(107) 2013/08/16(Fri) 01時半頃
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[食事を終えて、 自分の前の食器が綺麗に平らげられているのに満足気である。]
はぁーおなかいっぱい!ごちそうさまでした! 花火、楽しみにしているわ。
その前に、しばらくの間あたしの城となるお部屋に荷物を……。
じゃ、また後でね。
[そう言うと、タバサから受け取った鍵を持って、 割り当てられた二階の自室へと荷物を運び込んだ。]
(108) 2013/08/16(Fri) 01時半頃
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知らない人に見えたんだ、ほんの少しね。
[それは闇に慣れない瞳が起こさせた錯覚か。 僅かに細めた目は、ようやくはっきりと彼女の横顔を捕らえた>>100。]
やだなぁ、会いたい人なんていないって。 もしかして妬いた?妬いた?
[口調は相変わらず茶化したそれ。 喉の奥で小さく笑って、背を伸ばしベンチへ座りなおした。]
そういや、聞きたかったんだけどさぁ。 ここ、年中開く予定はないの?
[海の家は確かに夏のもの、しかし宿泊施設としては年中開いていてもおかしくない造りでもある。 彼女の視線が追う星を、男の視線は追うことなく]
(109) 2013/08/16(Fri) 01時半頃
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― 202号室 ―
――……リン、 チリン……。
[ドアを開けると、金属の甲高い、 けれど決して耳障りでない音に出迎えられた。]
あら、なにこれ。 ……金属で出来てるのね。
鐘に似てるけど、……涼しくて優しい音。
[目を閉じて、後で名前を知った風鈴の音に耳を傾ける。
すぅ、と深呼吸をすれば、嗅ぎなれない香りが鼻を抜けて。 こちらも後で知ったのだが、畳の材料、い草の香りらしい。]
(110) 2013/08/16(Fri) 02時頃
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へぇ……面白いじゃない。 アレか!和室ってヤツなのね。 あ、いっけない!
[サンダルを履いたまま入室してしまった。 確か和室というのは、部屋に入る際に履物は脱ぐのだと テレビ番組でみたことがある。
慌てて部屋の入口に戻ってサンダルを脱ぎ、 先程通ったであろう場所に、 砂が落ちてないかと手で軽く掃除をした。**]
(111) 2013/08/16(Fri) 02時頃
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トレイルくんには、いないの?
[会いたい人、いないなんて言うから。 妬いたとかよりも驚きの方が強くて、アタシは彼の方に顔を向けた。 星からは少しだけ目を離して。]
………ん。 夏以外、お休みがとれなくて。
[アタシはこの海の家を毎年開けるために、別のところからやって来ている。 違う仕事をしていて、そしてそれは誰にも云ったことのない。]
(112) 2013/08/16(Fri) 02時頃
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