52 薔薇恋獄
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……なにか、
[ともかく、何か。
引き摺られないように、生きていることを実感できること、考えなくては。
いきて、そう雨の中呟くくちびるに、気づけば指先は引き寄せられて]
っ、
[ひた、と触れれば、はっと我に返る。
何してるのだか、こんな所で。
雨は酷いが、誰が見ているとも限らない。
意識を戻すには過ぎるほど強烈な思い出に。
慌てて指を引けば、一輪の棘に引っ掛かった]
奏者 セシルは、メモを貼った。
2011/05/19(Thu) 22時頃
[克希の失踪と、日向が無関係だとは思わない。
けれど、暁とやらが関係しているとして、彼女が悪意を持って彼をかどわかしたとも、思えない。
理由が断定できないうちは、何かを幽霊の悪意のせいじゃないと考えるのは、癖のようなものだけど。
怪談だけが彼女の全てでは無いだろうと。
すこしでも、話を聴いて何か、してあげられることがあるなら、してあげたいと。
今でもまだ、思っているから。
彼女の足取りを辿る何かが、それか克希の行方を探る何かが、ありはしないかと、雨の中、薔薇の砂漠に立ち尽くした]
―2階・耀と珀の部屋―
[鍵をかけてため息一つ。そこに声をかけられ、飛び上がりそうになった。羽根音に目が開き、腰を抜かしてへたりこんだ]
ぅ あ
き、こんにち…わ
―― 自室 ――
……?
[ゆるり、首を傾げて。
へたりこんでしまった後輩に近付き、手を差し伸べる]
大丈夫?
なんだか、逃げてきたみたいだったけど。
どうか、したの?
[焦って鍵までかけるほど。なにがあったのか、と]
[胸にかき抱いていた服は床に散り、手に残ったのは棒付きの飴だけ]
………な、んでも……
[言葉が続かず、強く唇を拭った]
|
>>648
ああ、さんきゅ
[織部が用意してくれた焼きそばを食べ始める。 それは、きっと、驚くような速さだっただろう。
そう、まさに栄養補給、それだけ。]
くっそ。天気、どうなるかわかんないな。
[気にかかるのは大須のこと。 そして、それを知るのは……甲斐。]
――…織部。探索、頼んでいいか? 俺、ちょっと用事。
[そして、あっというまに食べ終わって、水をぎゅっと飲んでから、立ち上がった。]
(651) 2011/05/19(Thu) 22時半頃
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セシルは、耀の笑みには、うん、と頷いてた。
2011/05/19(Thu) 22時半頃
本当に大丈夫……?
何かあったの?
体調、悪いなら。
しばらく休んでいったらいいよ。
[何があって、その胸中がどうかなんて全く知らないから。
本当にただ心配そうに]
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― 自室の和室へ ―
[甲斐を見た最後は、自室だった。 だから、そのあと、掃除してたとか、二階でなにやらてんやわんやがあったことなどは知らない。
知らないまま、まっすぐ自室に戻る。]
――……甲斐?
[部屋の入り口には靴があったので、そのまま声をかけて中に入る。]
お前、さっき大須のこと……
[…といいかけて、そこでぶっ倒れて寝てる甲斐に一瞬戦慄した。]
(660) 2011/05/19(Thu) 22時半頃
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[差し出される手に自分の手を重ねた。立ち上がれそうにはなかったから]
…お、れ
ばかな、こと
あ
い
[言葉がなかなか、でてこなかった]
キスを、あ、………
[ぽつと泪が溢れた]
|
>>660
甲斐?
[瞬いて駆け寄る。まるっきりさっきと逆の状況であるなど知るわけもない。]
って、寝てるのか。吃驚させやがって…。
[寝てることに気がつけば、ほうっと息を吐いて、それから、おもむろに押入れを開けた。]
ん、2組か。
[そのまま、古典の教科書とか広げたまんまだった机を横にどけて、少しひょこひょこびっこ引きつつ、布団を敷いていく。 一つ敷き終わった時点で、甲斐の身体を頭側からよいしょと移動させて…。]
これで起きないとかよっぽど疲れてたんだなぁ。
[とりあえず、布団に寝かせることが成功できた時点でやりきった、と一人ぐっと手のひらを握ってたりする。]
(663) 2011/05/19(Thu) 22時半頃
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>>663
もう一つの布団は、あとでいいか。
[そして、その枕元に座ると、ほうっと息をついて。しばらくは甲斐の寝顔をじいっと見ていた。]
そうだよな、こいつ、女の霊見えるし…。 大須のことも、多分、知ってる……。
[そして、幼馴染の二人の世話。それを考えると、順番的に今ぶっ倒れててもおかしくはないか、とか思いつつ。 大須のことも気になるのだけど、今は寝かせてやろうと、そのまま自らは足を抱える。]
(665) 2011/05/19(Thu) 23時頃
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セシルは、>>666 織部には頼む、と言い残していった。
2011/05/19(Thu) 23時頃
奏者 セシルは、メモを貼った。
2011/05/19(Thu) 23時頃
ばかな、こと?
[上手く紡がれない言葉をなんとか拾おうとして。
手を取ったまま、自分もしゃがみこむ]
……きす?
[そうして聞こえた言葉に、目を丸くして]
先輩が…してて、なんか
いらっときて…俺…僕も、し、た
ば、かだよ、なん、で…
[ぎゅうと拳を握る]
気にするなって、それ、なかったって、なしに、
あ、
ぃや…もぅ、わかん…
奏者 セシルは、メモを貼った。
2011/05/19(Thu) 23時半頃
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>>684
[甲斐が寝てる前で足を抱えて、どうしようかと物思いに耽っている。 外の雨はとても強くて……しかも、もう夜だ。
今は朝を待つしかないだろう、とか思いつつ…]
ん?起きたか?
[そういや眼鏡ぐらい外させてやればよかったな、と思ったのは相手が起きてから。]
(687) 2011/05/19(Thu) 23時半頃
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[内緒にすると言ってしまったから。
でも。苦しくて、吐き出したくて。
人の名前を挙げずに、あらましを告げた。
掠れる声、途切れる声に、どの程度伝わったかは分からないが。
時折唇を手の甲で拭い、残る感触を誤魔化した]
奏者 セシルは、メモを貼った。
2011/05/19(Thu) 23時半頃
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[そう思ったあとだったけど、とりあえず甲斐がまだ固まっているので、手を出して、眼鏡を取ってやろうとした。]
――……よく寝れたか?
[その顔はちょっと面白かったので、笑む。]
(690) 2011/05/19(Thu) 23時半頃
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うん、大丈夫だよ。
ちゃんと、聞いてるからね。
落ち着いて、ゆっくり話してくれていいんだよ。
[優しく労わるように。
そっと相手の背を撫ぜながら。
ぽつり、ぽつり。話す相手の言の葉に耳を傾ける]
[そうして聞き終われば。
今、ここにいるメンツを考えて]
そんなに、気にしなくても……大丈夫、なんじゃないかな。
[例えば、女の子との、キスとか。
そういうのなら、色々とあるのかもしれないけど。
だって皆男だし。仲間だし。
ちょっとした、過剰なコミュニケーションみたいなもの?と。
自分も抱えている気持ちも理解できていない蘭香は無責任にそう告げる。
相手の名前を聞いてないからこその、反応なのだろうけれど]
|
>>689
なんで謝る?俺だってさっき寝てたし。 それに、お前、なんかいろいろ大変だろ。 飯も食ってないんじゃないか?
[それから、甲斐が窓を見るから自分も見る。そのあと、自分を見ようとしているのは気がつかない。]
もう夜だ。 雨はやまない。
(695) 2011/05/19(Thu) 23時半頃
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奏者 セシルは、メモを貼った。
2011/05/19(Thu) 23時半頃
無茶してないだろうな……。
[寝入ったことを後悔するのは、彼が無事か直ぐに判らないから。
中庭に行くといっていたけれど、無茶していないといいと切に願う言の葉は、音にはならない。]
セシルは、眼鏡は取れたので、机に置いた。
2011/05/19(Thu) 23時半頃
好きだって!
……言ったのに
気にするんなって、同じこと、言うんだ…ね
[相手の大きな声に、そしてそれ以上に真剣な声色に、びくりと驚き。
ごめん、と言ってから。
相手を刺激しないようにゆっくりと声をかける]
好きって……えっと、ここでの、話だよね?
……今ここにいる、誰かの、話なんだよね?
[百瀬の話すそれは、言ってしまえば恋の悩み。
でもここにいるのは全員、同性。
だから、心配になって。そう確認してしまう]
|
>>705
悲しみに呼応? 大須は攫われたのか?何に?
[そう、聴きたいことを話しはじめた甲斐に詰め寄る。]
もっと詳しく話せ、何が起こっている?
(709) 2011/05/20(Fri) 00時頃
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[小さく頷く。そうして、はっと顔を上げた]
…ぁ、ない…しょ で
だって、これ、そういう…でしょう?
キス、したいなんて
それとも、…誰とでも、出来るもんな、ん?
合宿前、とか。
来たばっかの時、とか。
百瀬君、車酔いしたの除けば普通だったから。
ここに来てからのことだって、なんとなく分かるよ。
[それでも男同士で……というの以前に、そういった感情自体あまり分からないせいで確認してしまったけれど]
……ごめん、ね。
僕、誰かと付き合うとか……好きになる、とか。したこと、ないから。
なんて言ってあげればいいのか分かんなくて。
役に立てなくて、ごめん。
[キス。
子供の頃に、とか。家族と、とか。
そういう事しか、知らなくて]
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