73 ─深夜、薔薇の木の下で。
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…気にしないで? ただ、もしよかったら、なんだけど…
[お願いごとがあるように彼にいう。 部屋を出る時でもそれは伝えるだろう。
ガイシャは薔薇なのに、何故エリアスがお願いをするのかなんてことはこの際置いておく。 そこまで言ってヴェスパタインににこり。 嫌いな相手にこうも笑顔を見せるのは珍しい]
見つかってよかったね、ノート。 僕のラテン語のノート、汚くて人には見せられないんだ。 ルームメイトが失礼こいたお詫びに、僕からも。
[手渡した小さなバスケットには、 ジンジャーマンクッキー。親からの贈り物]
是非ツリーに飾ってあげてくれる?
(342) 2011/12/24(Sat) 15時半頃
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どうもしないよ? 勉強できたならよかったじゃないか。 頼りにするのは友人だね。
[ヴェスパタインへ、はっきりと…怒った色の眼で、決してセレストからは見えない所から睨みつける。 なのに、声色はそのまま、いつものように]
手あてするなら救急箱もってくるよ?、
(346) 2011/12/24(Sat) 15時半頃
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エリアスは、救急箱いらないならいいけど。とそのまま。でもめっちゃ睨み眼
2011/12/24(Sat) 15時半頃
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…ヴェス、もう用事は終わり? 僕、少し休みたいから、 もしよかったらそろそろ引き取ってもらってもいいかな?
[今はいつも通り、無表情に近い顔。 けれど声音には有無をいわなさないものが混じっていて]
ドアまでしかお見送りできないけど。
[変わりにセレストが見送るといってもそれは止める。理由は、ない]
(349) 2011/12/24(Sat) 16時頃
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病人 エリアスは、メモを貼った。
2011/12/24(Sat) 16時半頃
あれ、ま。
[ヴェスパタインが逃げていくのに驚いた顔してみた]
…折角薔薇の棘のケガを、手当てしちゃ駄目じゃないか。
だから少し、怒ったのに。
嫉妬したのかと思ったのかな。
かわいい子だね。皆。
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……。別に、僕は何もいってないよ。
[あぁ、彼の言葉に>>359心の中が泣いてる。 もう、どうでもいいのかもしれない。 このまま、眠ってしまおうか]
いってらっしゃい。
[わかる。自分はどうでもいい存在だということくらい。 さっき、ヴェスに伝えようとしたことは、 全く別のことなだったのだけども。 彼はそのまま出て行ってしまったから、 伝えるに及ばなかった]
(406) 2011/12/24(Sat) 22時半頃
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…カワイソウな子。
[諦めだけで今までを生きてたエリアスに、
あざ笑うような、哀れむような。
ただ、同情だけは寄せない薔薇の精]
…誰か……。
どうしたらいいの。
どうしたら、忘れられるんだろう。
[それはエリアスの呟き。
薔薇の精のそれではなくて。
悲しさだけが漂う気配]
えっ、エリアス先輩……?
[突然の呟きにモリスは動きが、止まる。]
…忘れたいだけなんだ。
ただ、辛い、だけ……
[シーツを握る手に力が入る。
ぽたぽたと涙だけが零れて。
答えの声に、違和感すら感じずに]
…もう、いやだ…。
[夢から目覚めさてた声は、2つ。
1つはベネットのもので、もうひとつはエリアスのもの。]
うん?どーしたのー……
[寝ぼけた声が、モリスの後を追うように問う。]
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誰か…忘れさせて… もう、いやだ…
[ぼろぼろ零れる涙は止まらない]
限界……、なんだ、よ……
[一人部屋で。泣くことすら耐えるのは、 いつ同室者が帰ってくるかわからないから。 今、ここには居たくない。 薔薇の香りだけでも、十分に苦しい。
ずるり。ケープを掴んで、熱が回る頭のまま、また部屋を出て]
(421) 2011/12/24(Sat) 23時頃
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ん〜?どうしたんだろうね、この子。
[答えを返すのは薔薇の精]
随分混乱してるみたいだけど?
君達なんか言ったの?
……っ。
[聞こえてくる嗚咽。
エリアスは何を忘れたくて、泣いているのだろう。
近くにエリアスの同室のセレストがいるだけに、複雑な悲鳴が洩れる。]
…キミ、誰かしらないけど。
バイトで、とか、言っていなかった?
[モリスが薔薇の精としていたやりとりはおぼろげだったけれど、夢の中できいたのだろうと。
この少年は一体いつこの声の異様さに気付くのだろう]
バイトなら…誰とでも、できる?
忘れさせて、くれる…?
……いいんスか。忘れちゃって。
[モリスは少し躊躇を見せると]
オレも忘れたいこと、あるし。
先輩がいいなら、『手伝いますよ』。忘れたいなら。
[セレストが放った自己責任という言葉が重くのしかかる。
それで、きっと、いい。
自分には負い目があるのだから。サイラスには綺麗なままでいてほしい。友達のまま、そのままで過ごせれば。
金で自分を売った、汚い自分にはきっと相応しくないのだから。]
むにゃ……。
[未だ夢現。2人の会話は聴いているけれど、脳みそには届いていないようで。]
……どこまで行けばいーんすか?
さすがに場所は選んだほうがいいと思うんスけど。
[モリスは少し困った様子でエリアスに告げる]
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[薔薇の香りにぐらぐらする頭を抑えて、ケープだけを羽織って。 よろよろとしながら部屋を出る。
自分の頭に、別の何かがあるような感覚。 薔薇の香りが呼び起こすものと、理性で抑えていたものがあまりにも正反対で。
ただ、今は外へ。薔薇の香りを辿るように]
(439) 2011/12/24(Sat) 23時半頃
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…防音室。あそこなら、聞こえない。
[逢引も、それ以上のことも]
……わかりました。
今、たまたまカギが開いてたんで、中にいます。
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[上掛けを羽織ったその姿は、ずるずると壁伝いに向かう先は、 自分が辛いことを忘れるための部屋。 音が外にもれることの、ない]
……。あぁ……ごめんなさい…
[その謝罪の言葉は何のためだろう? その部屋にいた人には、僅か眉を顰めるのみ
(446) 2011/12/24(Sat) 23時半頃
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キミが…モリス…?
[余りに悲しみすぎてうつろになった眼は
彼を見る。
戸惑うことなくその胸元にほほをよせて]
約束。忘れさせ、て……
オレがモリスですけど、ね。
[来るなりエリアスが胸元に飛び込んでくるのを見れば、その髪を優しく撫でて。]
別に、いいですよ。オレで良ければ。
一緒に、暖まりましょうか。
つーか、何してもらいたいっスか?
バイトですから、ご要望とあらば、何でもするっスけど。
[エリアスの耳元でこっそりと囁く。]
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[目の前に現れたモリスの胸元に、 しなだれるようにその身を預けてから]
…どうすれば忘れさせてくれるかな。 キミが知ってる方法で、いいよ。
それとも…折角だから…キミのを、くれる?
[その声音はまるで別人のよう。 寄せる胸元が心地よくて、うっとりと眼を閉じながら]
見返りは…何が必要だろうね?
(461) 2011/12/25(Sun) 00時半頃
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…抱いてくれる?
[その声は、エリアスのものではなくて、
薔薇の精のものだとは気付かれまい。
元々枯れそうだった薔薇の木、求めるものは人の精気なのだ、と]
……わかりました。
[モリスは甘いにおいに惑わされたのか、エリアス本人であるかどうかはわからずに。
エリアスの壊れそうな体をぎゅっと抱き寄せる。]
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[モリスの胸元に頬寄せたまま、 彼の瞳を見上げる。
エリアスという少年の眼にあったのは、 いつもの色ではなかった。
酔いきったその眼の奥には、諦めという色が涙という形となって溢れていて]
……忘れたいだけ、なんだ…
[諦めるだけの毎日。ただ逃げていたこの少年は、 絶望感だけをただ、胸に抱いていて。
モリスがすることへも、拒否そのものを諦めているよう]
(465) 2011/12/25(Sun) 00時半頃
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