1 とある結社の手記:6
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[何かを察したのか、アーチは肩を蹴り飛び立つ。]
…やれやれ、最後の最後まで思い通りにならない奴だな、お前は。
[ひとりごちて床を見た。]
――あ。
[たった一枚、落ちていた。間違いない。]
これは…あの時の。
[キャサリンの手から落ちた羽。これを使えと語りかけている気がした。手に取り、インクを含ませて走らせる。]
…達筆だ。
[満足げに頷き、メモを拾い上げた。そのまま部屋を出ようとして、ふと思い出す。]
一筆くらい、のこして置くか。
(488) 2010/02/25(Thu) 01時半頃
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[思い立ってもう一度メモを取った。]
Catharineへ。 この羽は意外と書き易い。 欲しければやる。いらなければ捨てろ。
…よし。
[これで一通りは終えた。息を吐き、箪笥の上のアーチを見上げた。]
じゃあな。行って来る。 『イッテラッシャイ!キヲツケテ!』 わかってる。
[いつもの様に、部屋を出る。]
(490) 2010/02/25(Thu) 01時半頃
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…また訛ってるな。板についてきたのか?
[軽く頭を抱えたくなった。]
おいしそうつったらメアリーなんだけどな。
しかし本当に票の流れが見えない。キャサリンは今日ドナルドに票を入れないらしい、が。
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―広間―
[挨拶もそこそこにコルクボードへ向かう。]
さてと、これでいいか。
【コルクボード】 両占い師へ。 Donald=Rockenfield,Mago=Kreutzer,Ralph=Burtonより占いを希望する。
投票は,Phillip=Birkelundへ。
Phillip=Birkelund
(495) 2010/02/25(Thu) 01時半頃
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やっぱ信じあうニンゲン達ってめんどいよなー。
ああ全部まとめて喰っちまいてえ。
[茶をぶくぶく吹きながらぼやく。]
ふふふふっ。
[可笑しそうに堪えきれない笑いが零れるけど、
可愛い、というと怒られるのでいわない]
メアリー…。
確かに若い女性ですし、気立ての良い方ですし、
……彼女は美味しいでしょうね。
[若干歯切れの悪さが残るものの、
食べるならば否定はしない]
はい、とっても面倒です。
なかなか、昔からの付き合いなどがあれば、
疑いは向けにくいでしょうしね…。
……お行儀、悪いですよ。ふふ。
[茶をぶくぶくさせているであろう相手へ、苦笑を浮かべ]
……あら。ドナルドさん、何やらお悩みのようですが。
今日も僕に投票する心算なのでしょうか。
[だとしたら嫌だなぁ、と思いつつ]
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―回想・廊下―
[部屋を出た瞬間、ピッパに首を絞められた。]
ピ…?い、言…言うから放せ!
[振りほどいて呼吸を吐く。]
手荒い…相変わらず雑だよ、ピッパは。
[苦笑した。]
キャサリンがドナルドを嫌いだって言ったからな。そこでちょっと揉めた。 ――まあ、理由が理由だし、ピッパが絡んでくると余計ややこしくなるんじゃないか?
[そう言って、立ち入れない線を引く。]
…ま、今はああかもしれないけど、そのうち普通通りに戻るさ。
[それは只の希望。]
(504) 2010/02/25(Thu) 02時頃
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………嘘は既についてるけどな。
人間を人狼と告発する、とは違う嘘もあるのにな。
そうか、悩んでるのかドナルド。
…オレが人間だつったのに、疑り深いよなぁ。
[相変わらず茶をぶくぶくさせている。]
……僕が怪しいのかもしれません。すみません。
[あはは、と力ない苦笑を浮かべ]
ところで、メリクリウスさん。
フィリップさんがコルクボードに、面白いことを書いていますよ。
両占い師へ。
Donald=Rockenfield,Mago=Kreutzer,Ralph=Burtonより占いを希望する。
投票は,Phillip=Birkelundへ。
[その内容を、読み上げる]
………へえ。
別にドナルドを『占う』心算だったからどうでもいいんだが。
票を自分に入れろってのはなかなか面白いな。
死にたがりか?
[読み上げられる内容を聞き終わった後、茶を飲み干して薄く笑う。]
意図がよく分かりません。
僕は入れない心算です。
なんというか、…何かの罠のような気がして。
[自分の疑い深さに、苦笑が零れる]
まあ、死にたがり、ということになるでしょうね。
素直に考えるならば………。
んー、オレどうしようか。
もう普通にウェーズリーに票入れていいかな、いいかな。
ドナルド喰う心算なんだが。
[やっぱり悩んでいた。]
ええ、それで構わないと思いますよ。
……何だかお疲れのようですね。ふふ。
[悩み続ける相手を労わりつつ]
ドナルドさんを食べるのも、構わないと思います。
ただ、一応フィリップさんを食べる準備も
しておいて良いですか?
―――――…あ。
[直後、キャサリンの行動に短く零れた声]
ああ、構わない。
どっちかが処刑対象になってたら、それはそれだ。オレは知らない。
どうした?
[コルクボードの方は向いていなかったので、何が起こったのかわかっていない。]
キャサリンさんが、立ちました。
―――…そしてフィリップさんのメモを、破り捨てました。
[これだけを言語化すると、異常に男前に感じられた]
フィリップさんを、死なせたくないようです。
とても。…とても。
これは、逆にフィリップさんは、
処刑されにくくなったかもしれませんね…。
[そして、思う。ならば。次に、危ないのは―――…]
…………。
…あはは。本当に、どうしましょうかね。
[疲れた苦笑を零した。半ば、何かを誤魔化すように]
………そりゃまた、男前だな。
まあオレも危ないかもしれんからお互い様だ。
さてどうしたもんか…?
[疑心を煽る方法は何かないだろうか、と。
考え込んでいる。]
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―広間―
[身辺整理をしに一度自室へ戻り、鞄一つを持ち広間へと戻った。]
――!
[そこで見たのは、コルクボードの前の人垣。それは想像の通りだった。]
キャサ……。
[倒れている彼女を目にし、鞄を取り落とした。]
(532) 2010/02/25(Thu) 03時頃
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[友の視線に感じたのは怒りだった。何についての怒りかは明白。]
…こうするのが一番だと思ったんだよ。
[そういい、鞄を拾い上げた。]
(537) 2010/02/25(Thu) 03時頃
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[ベネットの言葉に返す言葉は見当たらなかった。]
――。
[ただ、足を動かす。キャサリンへと。]
(543) 2010/02/25(Thu) 03時頃
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…………えっ。
メリクリウスさんも、危ないんですか…?
[ずきりと広がる不安に、少しだけ情けない声が零れる]
本当に厄介ですね。何とか、しないと…。
……………………。
…いやですよ。
[仲間がいなくなってしまうのは。ぼそりと小声で付け足す]
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[気付けば、キャサリンのすぐそばに来ていた。酷く転んだのか、白磁のような手には大きな痣。]
どうして――。
[頭に浮かぶのは、疑問。]
(550) 2010/02/25(Thu) 03時半頃
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[突如割って入った新緑の瞳に睨まれた。手を振り上げたのを見て歯を食いしばる。]
――ッ。
[頬で受けた。一瞬の衝撃の後、ゆっくり湧き上る熱と痛み。]
……。
[マーゴの叱責も、ベネットの言葉も、届かない。]
どうして。
[キャサリンの怪我を見れば、何をしたのかくらいは推し量れる。本当に分からないのは、彼女の瞳が語る感情。]
(554) 2010/02/25(Thu) 03時半頃
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ああ。
しかしウェーズリーを襲うとオレが偽だとバレる。
奴はそれを望んでいるかもしれないが、野郎と心中なんざ真っ平だ。
オレはまだ何も喰ってねえし、まだまだニンゲンを食い漁る予定だしな。
いい加減適当なところで告発すれば…とも思うが、占った中に人狼に変わる人間がいたとかいう説に持ち込めないもんかね。
今のところ占い先はバラバラだからな、まだなんとかなるんじゃねえかと思いたい…が。
言い忘れていたがオレが処刑されるようなことがあれば次の日は迷わずウェーズリーを喰えよ。
誰が狩人だろうとそこを護るとは思えないからな。
[気弱そうな相棒とは違い、不敵な笑み。]
マーゴも喰ってみたいんだけどな。
美味そうだし。
しかし占い先にもならないところを喰うとオレの首が絞まるんだよなァ。
[やれやれ、とため息。]
マーゴさん………占って、食べちゃうとか。
[ふと思いついたことをそのまま口にして]
あ、いや。突然では怪しすぎますね。
そ。突然だったら怪しいだろ?
誰も疑ってないしな。
ああ面倒臭い。
[首を左右に傾ける。ごきごきと音がした。]
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