148 バケモノ共の酒池肉林 -HappyHalloween!!-
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[先端、両手の指先で優しく掴んだ蚰蜒を、怖気に粟立つミーナの肌に近づけた。
この間、笑顔はずっとにっこり浮かべたままである。]
こいつで少しぁマシにするか…
ちょぉっと痛ァい思いをするか…
選びな。
[ぎょろり。
石榴のような目の奥で裂けた瞳孔が、死神を見据えた。*]
ン、ぷ……。
[唾液を棹全体に塗り付けるように、ゆっくりと舌を動かし、輪を作った指で根元からゆるゆると扱き上げる。
はじめのうちは、まだ柔らかさを残していた其れは、いつしか艶やかに張り詰めていた。]
フ、 は……、 これは……
想像、以上………、 ……
[先端から滲み出した体液は、舌先が痺れるような、濃密で深い死の味わい。
やはり経験積んだ死神のものは、短小包茎夢魔のそれとは比ぶべくもなく。]
ッふ…… ん、っ
[微かに零れはじめた死神の声に気をよくし、すっかり深紅に染まった瞳を細め、脈打つ猛りを指と舌で丹念に愛撫する。
空いた片手は、テーブルの上に放置されていた料理に伸びて、合鴨ローストに使われていたであろう血とバターのソースを拭う。
そしてそれを、満足しきれず疼きばかりを残す己の孔へ塗り付けた。
しかし、スペシャルゲストと余程深く愉しんだのか、死神は、未だ目覚める気配がない。]
[バスローブの前身をはだけ、死神の腰を跨ぐと、弧を描く唇を彼の貌に近付けた。]
フ……
じつに、可愛らしい寝顔だ……。
[クスクス小さく喉を鳴らし、瞼や鼻先、唇へと、舌先を淡く滑らせ]
ミーナ君……目を覚まさなくて、いいのかな………?
[耳元で、擽るように囁けば、何かしらの反応はあったろうか。
暫し様子を窺うように、じっと、欲を湛えた深紅の瞳で、眠れる死神を見つめ……]
………ァ フ……
うン、っ……!
[緩やかに腰を下ろし、死神の雄を呑み込んでいった。*]
……!!
[上がる嬌声、震える身体――口内に広がる苦い味]
ッ、げほ……ぅ、あ
[眉を顰め咳込み、包帯を解いておいた手に吐き出した
荒く酸素を取り入れる、口の動きに気付いても涙目で見上げるしか出来なかった]
[落ち着いた後、汚れた手と吸血鬼の顔を何度か視線が往復する]
……こ、これでするんだよね
[白濁を指先に絡め、緊張した様子で]
……その、入れやすい体勢になって?
[そうして次は中を慣らすこととなった
傷つけないよう痛くしないよう、指は先程よりずっと慎重に、時間をかけて、やはり何度も不安から彼に大丈夫か痛くないかといったことを聞いた
掠めるといい反応をする場所に気付いても、気遣うことと広げることに精一杯でそこに意識して触れることは無く。]
[念入りすぎる程に解した後、指を引き抜いて]
……
……。
[また正座をし、俯いてもじもじ。
既に自身は彼のあげる声や表情に包帯の下反応しているのだけど、そこに両手をやって隠そうとしていて。
最後にするコト、自分からお願いしたことに恥じらって動けなくなってしまった]
………あんまり、何回も謂わせるな……
[
情事の時すら睦言をつくことの無い口が、
信じられないことを喋っている事に自身すら驚いている
だから、動揺してしまうし、気恥ずかしくてもう――
……死神の死。
魂を食べるのをやめる以外に
恋を憶えて死ぬなどということはありえるのだろうか
だとすれば、今にも死んでしまいそうで
青年の頬が染まるのを正面で見据える。
彼の表情の変化を捉えることができるのだから
此方の目元にじとりと赤みが射しているのも知れるだろう]
………、ん、
[ぽたり、と頬に水滴が垂れた
共に瞳を伏せてしまったから雨だれのように落ちる一瞬を
目にする事は無かったけれど、涙だろうと察する事はできる
寝台に落ちた手を掴み、いつかの時のように指を絡めた。
興奮を覚えるとヒトの唾液の粘度はあがるという
ならば死神はどうだろう?
水音は次第に深くなり、絡む体液は糸も引く
時折歯牙をなぞりながら浅い息遣いを落とし、
密着した鼻頭が擦れ合う感触をも愉しみながら]
……は、ふ。
[甘露を味わうように、青年の唾液を舌ごと吸い上げる
鼻や唇だけでなく、もっとすべてで密着したくて
青年の身体を倒し、細い体躯の上へのし上がった。
スプリングの軋みと、シーツの擦れる音が濡れた音に重なる]
あー。いーよ、こっち吐いても。
[自分の手に咳き込みながら白い物を吐きだす姿に、手を差し出すも遅く。
涙目で見上げる姿に、よしよしと頭を撫でてやった。
やっぱお前が下が似合う。心の底から思っていれば、視線が往復して]
……おう
[緊張した疑問形に、ぎこちなく頷いた]
[入れやすい体勢ってどんなだっけか。
ベッドに深く腰掛け、膝を立てて足を少し渋りながら開く。
指先に白濁を絡める様子を見ながら、そわそわと落ち着かなく視線を彷徨わせて]
ひ、
[指が後孔に触れて、つい腰を引いた。
深呼吸してなんとか力を抜こうとしていれば、慎重にゆっくりとそれは侵入してきた。
なんとも言えない感覚が、後ろからこみ上げる]
っ……うー、
[押し広げる指は七転八倒するほどの痛さではないが、内臓圧迫されてる感じが気持ち悪くて、息を吐く。
じんじんとした感覚が圧迫感と共にもたらされて、きゅうと眉を寄せたまま。
顔は耳の裏まで真っ赤だろう。異物を締め付けるそこを宥めるように、ゆっくりと指が動く]
いっ、あっ!?
[しばし指が邂逅を果たしたかと思うと、不意にぐりっと腹側の腸壁を押された。
途端、尿意にも似た、えもいわれぬ痺れが下半身に広がる。
思わず開いた口を慌てて閉じる。
よほど真剣なのか、気が付く様子がないことに安堵の息を吐いて。
身を任せる間、何度も掠める指にひくんと喉が動いた]
も、いいって……ぁ、や、ん、ぁあっ、
ひ、あ゛、……!
[ぞく、と頭が一瞬飛びかけて、また違うとこに触れて寸止めされて。
今更ながら、翻弄されることへの恐怖に頭がくらくらした。
畜生、避けてもいいから早く終わらせろ。
願うも、気遣う彼の指は止まらず。
じわ、と恥で涙が滲んだ]
[しつこいほどひっかきまわされた後に指を抜かれたころには、ほとんど泣き顔で。
しばしの沈黙と中断に、トレイルを見る]
……あ゛ー、
[察した。
無言のままもじもじする様子に、若干こちらも羞恥が限界が近かったのもあって、肩に手を置く。
やっぱ相手のペースに合わせるのは、無理だ]
も、いい。いいから、じっとして、ろ。
[あれこれで真っ赤な顔のまま、首を振って。
動けないトレイルを、ふてくされた顔で見た]
じ、
[包帯を引っ張って、下肢を覆うそれを緩める。
反応しているそれをゆるゆると手で刺激しながら、凝視して。
……はいるんだよな]
…入、る?
[入らない気がする。
やべえ怖い。くそう]
……ん、
[それでも、見上げればトレイルの恥らうような顔が見えたから。
ため息をこらえて、脱力した身体を無理やり動かした]
[膝で立てば、ぎ、とベッドが軋む。
トレイルの胸元に手を当てて、跨って]
……っ、ひ
[先端を後ろに当てて、一旦止まって。
ふるふるしながら、トレイルを見た]
う、うん…
[
あ、赤い。
その目元を見れば、それがこの囁きに符合するのはさすがの亡霊でもよく、わかった。
自然、口元は笑う。
恥じて居ながら、それを言葉にしてくれる事が、何より。
察しが悪い、フォローも上手くない、そういうものがどれだけ言葉を恥じるかは、予想が付くゆえに。]
ん、…ふ、
[指が絡む。
ぴくりと睫毛が震えた。
絡む舌、それに伴う唾液は粘着質な音を置くまで響かせて。
歯列も、にくも、咥内で撫でられたどこもかしこも
滲むような悦を呼び。]
ぁ、 は、 ……ぁん、っ
[吸われた舌、いつかの毒が再び背を這った。
冷たいはずの身体が奇妙に熱くて、あつくて、それでももっとあつくして、ほしい。
力に逆らう事はなく、背を打つのはやわらかいシーツ。
もっと。
絡んだ指に力を籠めて、催促。]
何 …笑ってるんだ
[キスの合間、ふと目を開けばどこか愉しげで。
朱が残る目元を見られているのが恥ずかしくて
掌で彼の双眸を覆ってしまう。
一番すきな色はこの色だけれど、
照れている様を観察されるのは、やはり悔しい]
ん…、
[少しばかりざらつく舌の上も、ぬるつく舌裏も
余さず味わおうと腔内を巡るそれは蠢き、絡み
やわく舌先を噛んで、唇を一度開放する]
サム………、
見て、くれ俺を、
[見ろと命じそうになった言葉が、自然と和らいだものへ
掌をどかす代わりに、じっと視線を合わせた。
再び唇同士を押し付け合い、下唇にしゃぶりつく
絡めた指に力が篭れば、首を縦に振る代わりに瞬きを。
空いた手を青年のシャツの中に差し込み、肌を撫ぜる]
どこ、 ……さわってほしい ?
[舌の先端で歯茎を軽く押しながら、
置いた掌は、若くて張りのある皮膚の感触を愉しむ]
…器、要るかい?
[湯で温まった指先が視界を半ば暗くして触れる。
笑い混じりの言葉に問うたのは、香りを口移そうという多少含んだ下心。
腰の線をなぞる腕へ伝える振動は、ただ凭れる動きだけではないことを己で悟り、照れ隠しにくくくっと笑った。
鼓動が早い。
逆上せ上がりそうだ。
あまり長いこと、湯船には浸かれないかも知れない。*]
うれし、 から。
[すっぽりと覆われた視界、掌で覆われるのはスカーフよりも心地がいい。
ふふ、と小さい声が漏れた。]
んぁ、
[ああ、やめちゃうの?
噛まれた舌先に、肩が跳ねた。唾液の筋が口の端から落ちて。
この舌で、この掌で、
愛でられた記憶は、熱を熾す。]
ミーナさ、……
ん、
[隠されていた視界が明るくなった。
最早とろけて、橙は涙で潤んでいる。
ああ、気持ちがいい。
目を細めたり閉じかけたりしながらも、賢明に紫黒を見つめ続け
撫でられる肌、掌の熱と感触に胸の先がしびれる。
瞬きを見て、もらえると思ったのに、]
あ、……、
いじわる、
[熱のこもった眼で、紫黒を見上げるまま。]
ここ、弄って。
[離れた片手で再び死神の掌、指先を摘まみ
もう勃ちあがった胸の先を擦らせる。
半ば自慰めいたそれにも、身が震えた。
羞恥で頬が、皮膚が、ほんのりと染まる。]
―去年の宴―
[向けられた光芒。
眩しさにひるみ、驚きの色を乗せた瞳を細めて
やめろ、と顔の前に陰をつくりたい。
されど目元を覆うにも指には力が篭らず
持ち上がるどころかぴくりとも動きゃしなかった
かさかさ、足指を擽る毛に背筋が粟立つ。
それは目の前の蟒蛇の仕業ではないけれども]
――ざけんな、 どけ、ぇ
[
自分の精液を塗りこまれるという屈辱から抗おうと
動くことができる舌を揺らして気を殺ごうとする
それでもぬるりとした感触が蕾を這えば眉が下がった
ここまで冷えた心地は初めてだ、ひくりと襞が震える]
……っく、
[かさかさと指の間を動く短い毛は更に増え、
つま先を上がり脹脛までのぼりくる。
目も動かすことができた、ざっと10匹ほど、]
は、はは。……は、なに、
いって…… そろそろ気味悪い冗談、は……
[蟒蛇の指に絡んだ虫を嫌そうに見る。
冗談じゃない、それをどうするつもりだ、
そう問いかけるより前に、鼻先まで近づけられる
こんな近くでこの手の虫を拝むことなどない、
うっ、と低く呻きがこぼれた]
やめ、ろォ。
ふざけ、んな
[是とも否とも言わずに動く舌。
唾液を溜めた口はそのままで
含んだ体液を罵倒の代わりにと吹いた
顔まで届かすには少し距離が開きすぎている
びちゃり、跳ねた唾液は蟒蛇の指と虫へ付着する]
あ、ぁあ……
[長く後ろを使っていない身体は自然と興奮を覚えていて
男の意に反して蕾の皺を伸ばす冷えた指にくらいつく
肉襞に押し付けられた指先に、熱がじわりと*]
………それは。
キミが呑ませてくれるという意味にとって、いいのかな……?
[瞳から一度は引いた紅が、またじわりと深まってくる。
肢体を滑らせる指は、時折、わざと鱗を逆立てて刺激して。]
[口端から一筋流れる透明の液を舌で掬い。
手を退かした時に垣間見えたもの欲しげな瞳の揺らぎ。
腹がいっぱいでもういらないとその口が吐くまで
男の愛撫はきっと、やむことはないのだけど*]
……、きれいだ
[
短い感想は愛想こそないが素直なもので
潤んで濡れた橙は、まるで宝石のようだった
こんな事を口に出すとルーカスが頭にちらつくので
絶対に死んでも言わないけれど]
……………
[掌が掠めてぴくりと揺らぐ胸の先にも気付いたけれど
男が自分の好きに触ることはとても簡単で、
わざとそうしないのは、今までにないもの
触れられることを求められたい、渇望。]
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