人狼議事


208 【突発誰歓】ーClan de Sangー【R18薔薇】

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 [りんりんりんと鈴の音は遠く
    薬を飲まなければと、不思議な焦燥

           ──吐息と共に彼の中で果て*]
 


─部屋の中─

  薬、のまないと…

[彼の体に覆いかぶさり、荒い息をつき、そう呟く。この部屋に、それがあることを知らない。]



 覚えていない。
 だが、恐らく。

[覚えているのは指に絡む金の髪。
それと、死の淵にあって己を嗤っているような顔。
おとなしく話を聞く様子見せた後の問いは、思いのほか直截なもので。
髪触れる指先の動きが止まる。
その目を覗くよう見返したが、己を見る目に変わりあっただろうか]


 好い人は……好い人だよ。

[ただそう繰り返すのみ。
愛しいなんて口に出す勇気は結局無い、忘れられるのが怖くて。
屹度此れまでもそうして言って来なかったのだろう。
言った事など一度も無いと信じたい。

汗と性との臭いが部屋に満ちていく。
彼の視線が自分の物の辺りに注がれればこの体勢になった事を少しばかり悔いる。
だって彼の物に比べれば些か自分のは……

次が有るなら、そして忘れなければ、後ろからを所望する事にしよう。

彼の言葉に従い抱擁するように彼の身体に手を回す。]


 ね、脚も回すから……

[脚も彼の身体に絡みつかせて接合を深めようと脚から手を離すように頼む。
望みが叶えられ全身で彼に密着したのなら、穿たれた楔が運動を開始し、]

 あぁっ、あっ、あ…っ!

[莫迦みたいに鳴いた。]

 い、好いっ、ぃ、そこっ…!

[彼のが好い所を刺激する度にどろりどろりと頭の内が溶け出していくようで、声を抑える事も出来ない。
彼に回した手と、肉壁とがぎゅうと彼を締め付ける。]


 もっと、もっと、ね、もっと…ッ

[声が涸れるかと思う程感じる侭に嬌声をあげていれば、前に手が伸びてくる。
内部を穿つ刺激だけで善がり狂っていた身体は、自らの雄の部分を愛でられ堪らず弾けた。]

 ああッ……くっ…


[白い。
白い液が二人の身体の間に零れてその下のシーツ迄汚している。
白い液が満ちているのは自らの身体の内も同じこと。]

 薬なら、貰って来てあるよ……

[息を整えながら彼に教える。]

 終わったんならさっさと抜かないかい。

[冷静になると先程の痴態が恥ずかしくてぶっきらぼうに言った。*]


[瞬く。]

 ……殺して、永遠、……

[呟きながら、息を、吐く。
合わせられる瞳越し、揺らぐ遠くを見る。

“友人”の濁っていく瞳が、自分を捉える。
裂けた傷跡から血液の流れる出る速度が、次第に緩んでいく。

喉が、渇いていた。
どうしようもなく、喉が渇いていたのだ。
だから、躊躇いなく、自分は、]

 ……っ、……すみま、せん、

[首を数度横に振れば、視線はその瞳へと戻るか。
跳ねた心臓を落ち着けるように深く呼吸を繰り返した。]


[死にたくないと、懇願しながら。
殺したと、暗に断定しているその身体から離れようとは、しなかった。

それは、その殺意が自らに向いていないと薄ら、感じたからか。
少なくとも、背に触れる指に、恐怖は感じていない。

布の一枚も身につけず、眼前に背中を晒せたのは、簡単に人を信じる性質が故。

内の想いを、知らないが故。]


 …、

[誰かの気持ちが欲しくて、愛を囁いて
 だけど得られたことはこれまであったのか

  どうせ忘れるのなら騙して
    嘘でも良いから

 そしたら満たされるのに
   今だけでも]


[肉を打つ音と、卑猥な水音が部屋に満ち、上がるお互いの吐息と、彼の嬌声。

ぎゅっと、しがみつく体を快楽を追って揺さぶる。自分を締め付けてくる下の刺激は目がくらむ様で。

もっと、と求める声は
己のもう少しで行けるのにという
心中にも重なって]

 …っあ、

[はたりと、腹に溢れる熱い液体。それが自分にも触れ。彼が達した瞬間、奥も狭まり]

 っ、は、ぁ はぁ…

[瞬間、中に己も精を吐き出す
そして疲労で彼に崩れ落ち

荒い息を整え。 ]



 つれないな…

[呼吸が整い、吐精の余韻も半ばに、終わったなら抜けという彼に、少し寂しげにそう言い。

ずるりとそれを引き抜く。
その刺激で彼の体がびくりと跳ね。]

 結局、シーツまで汚れちゃったか

[彼の着物を下に敷いたままの行為だったが、
伝わり漏れたものがシーツまで汚していた

身を清めるものを探すが、彼の下着が目に入ったので、勝手にそれで自身と、彼の下肢を拭い。  

額にうっすらと汗がにじむ。]


 
 あんたの服どろどろ

[くすりと笑って。]

 もう一度風呂にもいかないと
 薬? 用意周到だね…

 あなたの、俺への執着と
 思っていいの?

[目を細めて笑い。*]


[何を謝るのかと訝しみ、
それが彼の裡に向かってのものだと理解する。

己に戻る眸は、先程より不安定に揺れ、
男の胸にも波が立つ]


[開かせた唇に唇を重ねる。
朗読を聞くだけの暇つぶしであった筈だ。
――が。
咥内を舌で探っても血の味はしない]

 ふむ……俺がお前の主人となろうか?

[口許の唾液拭い問う。
遣り取りの後でも肌寄せ離れようとしない、
従順なこの者は、誰彼気にせず懐くのかもしれないが、
気にすることではなかった]

 やはり汚してしまうことになりそうだ。

[己の部屋とは別のシーツに目を遣る*]


 つれないって何だい、恋人同士みたいに
 愛の囁きでも期待してたのかい。
 誰がそんな怖気の走る事をするものか。

[彼があんまりにも寂しそうな顔をするものだからずきんと胸が痛んで、気が付いたら憎まれ口を叩いて仕舞っていた。
嗚呼あゝ、少しは素直になる積りだったのにあっしの口の愚かな事。

見るとどうやら激しく交わってる間に着物の一部が捲れ上がっていたようで、その下のしぃつを汚してしまっている。

笑う彼を見てまた憎まれ口一つ。]

 お前さんの部屋ですれば良かった。

[また彼はのほほんとした笑顔を見せて今度は「執着」なんて言って来るものだから、あっしはきっと眉を釣り上げ彼を睨み付けた。]

 そんな野暮な言い方をしないでおくれよ!

 あっしはお前さんと
 最後までちゃんとしたくて……


 その、だから執着というより……

[俯いて口ごもる。
ああ勢いに任せて口を滑らして仕舞ったものだ。
この後に続く言葉なんて、好きだからとか恋しいからとか愛しいからとかそんな物しか無いじゃないか。]

 やっぱり、執着で合ってる……。


 ッ、 ……ん、ゥ、

[重ねる唇に、瞼は丸く見開かれる。
遠慮も何もなしに差し込まれた舌に、咄嗟に応える事ができず。
ただ、悪戯に呼吸を奪われるのみとなるか。

唇が離れれば、荒く息を吐き出す。
問いかけに、その顔を見上げる瞳は微かに潤む。
瞬き、少しだけ唇を吊り上げて。]

 ……冗談でも、止めて、ください

 ……、こんな、……襤褸で、傷だらけの野良犬を、
 今更拾うなんて、……馬鹿げている

[否定してきた“犬”という言葉を、自ら使って自嘲する。
是でも、否でもない言葉を紡ぐ。]


[是と答えたのならばどうなっていただろう。
殺しはしない、脅えることはない。
その言葉を信じたとしよう。
自分はそれで安堵できるかもしれないが、この狭いクランの中、彼に何の利があるというのだろうか。

それでも否としなかったのは、戯れでも安らぎが欲しかったからか。

シーツへと向いた視線を赤色は追い、瞼を軽く伏せて。]

 ……洗うのは俺の仕事だから。
 貴方が気にする事ではない、……です。

[再びその顔へと視線を戻せば、僅かに首を傾げた。]



 俺はずっと期待してるよ?

[愛の囁きを期待しているのかという言葉に目を細めてそう応え。 ]

 俺の部屋? ふふ
 その時はバスタオルでも持参してきてよ

[下に敷くからと、色気の無いことを言って。だけど次を約束する様な言葉は胸にこそばい。]

 だって、愛ではないんでしょ
 なら、執着でもいいよ

[野暮だと言う彼の頬に口づけ。*]


 ず、ずっと?
 そんな言葉に絆されたりなんかしないよ…っ!

[もう充分過ぎる程に絆されているのだから、嘘にはならない筈だ。
その証拠にほら、頬に口付けてくる彼に今更顔が赤くなる。
それより過激な事を今さっきしたばかりじゃないかね。*]


[星など掴めるはずもない。
 わかっているから手を伸ばす。
 薬が効いて来たのだろう、頭痛は緩やかに弱まり始める。
 なんだったのだろう、あの映像は。
 『あの映像』とは、なんだっただろう。

 そう。
 絵描きが誰かに殺される夢。
 いや、絵描きが誰かを殺す、───夢?]


[呼吸を奪われくぐもった嗚咽が洩れる。
潤んだ眸に眦の下がるのは、己の加虐をそそる何かがあるのだろう]

 犬なのか、違うのか。
 気にするな、俺は物好きなんだ。

[今では包帯姿ではなくなった男の自嘲に、
笑み浮かべ答える。
シーツを追う眸の、仕事という言葉に頷いて]

 そうか。
 では遠慮しないことにしよう。

[これまでも遠慮などしていなかった癖に、宣う]


[赤毛の背を片腕で抱いたまま、シーツの上に仰向けになる。
己の上に乗せた男の顔を両手で挟み、]

 襤褸という程ではない。

[相変わらず慰めには足りぬ言葉。
その後、先ほどより柔らかな口付けをする。
口付けたまま、ガウンの下の脚を相手の脚に絡め、
下肢を押し付けた*]


 ……なら、どうすればいい、
 首輪でもつけて、……貴方の側で伏せていればいい?

 貴方は、……俺に何を、求めている……?

[扱いは良くなかったとはいえ、かつては任せられる仕事が常にあった。
けれど今は、自分から探さねば仕事の得られぬ身。
物好きな主の元についたことなど、無い。
だからこそ、ただ、真っ直ぐに問う。

遠慮をしないという言葉に、小さく頷く。
優しくされるのは嬉しいけれど、それと同時に戸惑いも覚えてしまう。
いっそ道具のように扱ってくれる方が、何も考えずに済むのだろう。

そんな風に自分を扱う者は、この施設にいやしないのだが。]


[抱かれた身体がぐるりと廻る。
仰向けたその身体に、俯せるように。
腕を突き、軽く上体を持ち上げれば、両の頬に触れる掌。

緩慢に瞼を瞬かせた後、静かに唇を受け入れる。]

 …… は、ァ ……ッ

[押し付けられるのに応じるように、微かに腰を揺らす。
上体があまり密着しては、そのガウンを汚してしまうのではないか。

緩みかけた腕の力、半端に上体を起こしたままの姿勢となる。]



 ……ふ……ッ。

[ 無遠慮に突っ込んだ指が丹念に舐め取られ、息を漏らす。

謂われるまま奉仕し、相手に添おうとするのは、
この者の過去が作り上げたものなのかと。
己とは違う種を見るような思い]


[息を、止めた。
 部屋の中からは誰かの気配と、微かに漏れ聞こえる
 覚えのある、───嬌声。]

 ……、……───

[何秒だったか、数分だったか。
 永遠にも等しい刹那。
 音にならぬように息を吐き出して。

 ふと、唇に弧を浮かべた。]


[支えろという声に、頷く。
急に外気に触れた足が、温もりを求めてその足に擦り寄るだろう。
それよりも先に、触れた指先に体は跳ねたのだが。]

 ぁ、 ……ぁッ、は、
 ……っ、…… こう、で、……いい、……?

[促されるままに上体を起こし、腰を下ろせば肌に擦り付けられた熱を感じる。
それを意識すればするほどに、呼吸は浅く、荒いものへと変わっていく。

止まぬ愛撫の指先に、傾ぎかける体。
体重をかけないよう。
言われた言葉を守るべく、背を丸めてシーツへと腕を突けば、自然その顔を見下ろすようになるだろう。
腕の傷から滲んだ血液が、汗と混ざって白いシーツへと一滴、落ちた。]

 ……は、……ッ、 ―――

[扉の外、微かに何かの気配を察すも、惚けた頭ではその正体へは行き当たらない。
伏しがちの瞳に此方を覗きこむ顔を映せば、羞恥に顔に血が昇る。
それでも欲に忠実な身体は、更に快楽をと腰を揺らしていた。]


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