112 燐火硝子に人狼の影.
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[膝をつくサリス>>49は、傍を通る間も微動だにしないまま。 ちらと視線を落としたものの声をかける事はせず。
少女の命の名残を刻むそれを受け取れば、 まだ温かな心臓は、拍動を掌へと伝えていた。
血に濡れたそれにそっと口付ける。]
メアリーさん、ありがとうございます。 いただきますね。
[目蓋を閉じたままの少女は柔らかな表情をしていただろう。 最初の日にシチューを供してくれた時。 あの時かけた感謝と同じ音で告げ、
それが最後のひとつを刻み終えるより前にと、 命の証に牙をつきたてた。]
(58) 緋灯 2013/02/09(Sat) 10時半頃
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[零れる血が口元を、服を、腕を塗らしていく。 最早それに気を止めることはない。 手の内から溢れる血を少しでも零さぬよう啜った。
服を取り、新たな場所を裂く時も、 その手つきは丁寧だったか。
食餌が進めど、首より上に手をつける事はしない。 彼女の安らかな眠りの証を傷つけるのは躊躇われたから。]
ご馳走様でした。
[飢えを満たす目的よりも、 己の力の源として、糧とするための食餌は終わる。 終わった事をその一言で示し。]
(59) 緋灯 2013/02/09(Sat) 10時半頃
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夜が明けるより先にここを出ます。 あたしは、先に。
お二人は、どうぞご自由に。
[すでに新たな獲物は必要とはせず。 己の邪魔をしないのであれば、 サリスへ向ける意識は薄らいでいた。 そもそも彼について決めるのは、己ではなく同胞にある。
血に濡れた姿のまま、向かうはエントランス。 光を喪っている硝子を見つめ、しばし佇む。
誰も姿を現さなくとも。 この硝子に再び色が差す前に、行動を起こすだろう。]
(60) 緋灯 2013/02/09(Sat) 10時半頃
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花売り メアリーは、メモを貼った。
mizutama 2013/02/09(Sat) 13時頃
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[その時傍らを通り過ぎた気配>>58。その眼差しをほんの淡く感じるも、顔を上げることはなかった。 やがて耳にする感謝の辞は、何時かメアリーとふたりでシチューを振る舞った時を思い出させるものだった。]
――――…、
[目で見ずとも、血の滴が、裂かれる衣が、咀嚼の音が耳を突く。 胸の内に渦巻く重さは、やはり人の身であるが故。 それでもこの少女が肉を糧とし、かの男が血を味わうを。 其処には無駄などないのだ、とこの人間の男は想う。]
(61) sakanoka 2013/02/09(Sat) 19時頃
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[水音を立てる舌先。その主が血だまりの中に横たえた少女の身体。その様を見ることも、向けられる瞳のいろも見ることもなく、男は俯いたまま――。
返ってきた答えに、頷くでもなく微かな息を吐いてから。]
興味、っつか。
一緒の、家族、なのに、何も知らねェんだ、って。
あんた に、似て、賢そう、なのに……。
[詰りそれ程にまで隠し通そうという意思なのだろう、と。
譬え「家族」であっても、と――。男はそう思う。
そしてそれにも関わらず、此処には「見逃された」人間がただひとり居る。]
[その気紛れが、意識に触れた時。
その時に漸く、サリスはゆっくりと面を上げた。]
馬鹿か。
ンな顔見て、酷ェ声聞いといて、特別、とか。
……趣味悪ぃ、わ。やっぱ。
[憔悴したままの瞳が、じっと見据えるその瞳と合う。
その翡翠に愚鈍のいろは無いと感じた上で、力無い悪態を。
――けれどその翡翠は何処か、薄らと濡れてさえいるよう。]
[返答には、確かな間があった。
力ない瞳は、それでも確と、リヒトを見ていた。]
は、ざまァねェ、わ、
[「そのまま在れば良い」。その言葉の裏に有るスタンスはサリスには覚れない。
ただ、死するまで彼に囚われること。それは察した。
人狼に与して人々を死なせた身には、まるでお似合いの末路。
その中でまた、このうつくしい男は苦痛を与えてくるのだろう。
……そう、思いつつも。]
好きにしろ。
―――…さいごまで、居てやる、よ。
[この傲慢な男の――ひとりに慣れたと言っていた筈の男の。
その傍に在り続けること。それを、受け入れた。]
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[食餌の終わりを告げた後、先に出ていく旨を告げるミドル>>60。 「お二人」という言葉に、あかいこえの遣り取りはおそらく彼女にも聞こえていたのだろう、と思考は過る。 もはや対峙する意思も姿勢も無く、リヒトの前に膝をついたままのサリスは、去る者の姿を目で追うでもなく、]
……………、
[血濡れの娘に、最後に小さく別れの「こえ」を。]
(62) sakanoka 2013/02/09(Sat) 20時頃
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悪ぃ。
首に傷、付けちまって。
……屋台の約束も、できねェかも、な。
[彼女と対峙する意味を失ってしまったが故の。
そして再び出会うこともないかもしれない故の、小さな謝罪。]
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[斯うして部屋にふたり残されてから。 視線がふと向くのは、あかいいろ――少女の骸。 無残だと人はその有様を言うのだろうが、この男には解る。 その安らかな寝顔が傷つけられずに残されていることが。
――それでも、それはもうただの骸でしかない。 代わりに最後に見た微笑のような、眩しい、優しいような。 そんな漠然とした何かを、近くに感じていた。]
そういや。 お前の「秘密」、何だったンか、聞いて無かった。
[その声も>>-160、その思いも>>-159知ることは無く。ふとごちていた。]
(63) sakanoka 2013/02/09(Sat) 20時頃
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なァ、メアリー、
……いや、やっぱ、良いわ。
また「逢えた」時に、教えてくれ。
[それまでの間は、かの男の腕に寄り添い続けよう。 その腕から離れていった時、かの少女の手を――。 どの位先になるかも判らない、近くて遠い、約束。**]
(64) sakanoka 2013/02/09(Sat) 20時半頃
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花売り メアリーは、メモを貼った。
mizutama 2013/02/09(Sat) 21時頃
オスカーは、メアリーに照れた。
s_kisaragi 2013/02/09(Sat) 22時頃
露店巡り シーシャは、メモを貼った。
sakanoka 2013/02/09(Sat) 22時半頃
オスカーは、シーシャに向かってしっぽをぱたぱた振った(犬かw
s_kisaragi 2013/02/09(Sat) 22時半頃
オスカーは、ケイト体当たりをした(食われた恨みじゃないぞ〜w
s_kisaragi 2013/02/09(Sat) 22時半頃
ケイトは、オスカーをそのまま捕まえてもふもふぎゅうぎゅう
緋灯 2013/02/09(Sat) 22時半頃
オスカーは、ケイトにむぎゅうした。
s_kisaragi 2013/02/09(Sat) 22時半頃
シーシャは、オスカーのしっぽをそーーーーーっとさわってみた。どきどき
sakanoka 2013/02/09(Sat) 22時半頃
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[あたたかな命の源がミドルの手へと渡る。 狩りにおける戦利品ともいえる臓器を彼女に譲るのは 追ってきた彼女の獲物であると認識していたから]
――…。
[まるで食事に饗されたあの時のようだと思う。 じ、と翡翠の双眸は彼女の食餌を傍らで見る。 丁寧な所作で獲物の肉は彼女の口へと運ばれて ご馳走様の声が聞こえる頃には メアリーの横たわる亡骸は幾分軽くなっていた]
(65) helmut 2013/02/09(Sat) 23時頃
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嗚呼。
[終わりを示す言葉に短い応え。
ミドルの考えを聞けば頷きを返す。
メアリーの願いを彼女も聞いていただろう。
再度、それを口にするのは無粋と飲み込み]
生き延びて――…
二度とこのような事がないよう祈るよ。
[同胞の無事を願う聲をエントランスに向かう背に投げた]
[双子の妹に関しては何か思い出したように、笑った]
賢い子だからこそ、言えはしない。
兄とはいえ人狼を野放しにすればどうなるか知れるから
思い悩んだ末に人狼を退治しようとするだろう。
家族を守るためにそうする、と、
幼かった妹がそう言っていたからな。
[家族なのに、とサリスは言う。
家族だから、とリヒトは思う。
人である家族の前では獣である己を隠し人である振りをして
同じであるよう偽らなければその形を保てないのだ、と]
趣味が悪いとは失礼だな。
[言葉とは裏腹に気分を害した風ではなく]
恐怖に引き攣る、顔。
なきながら死にたくない助けてと懇願する声。
――…何よりも魅力的だろう?
[微かに意地の悪い響きをのせて、わらう]
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[憔悴の色宿すサリスの双眸を見詰め 視線を絡める男が静かに腰を浮かす。 サリスとの距離を更に縮め対面に座し目の高さを同じくした]
――…死の恐怖に顔を歪ませながらも その目から零れた涙は朝露のように、綺麗なものだった。
生きたいと望むその声は何より心に響く。
[其れは切欠に過ぎぬと目の前に居る彼を映しながら思う]
(66) helmut 2013/02/09(Sat) 23時頃
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[己の望みを聴いたサリスの応えに 薄く濡れた翡翠の双眸が揺れて、微かな動揺をみせる。 次の瞬間には、取り繕われ張り付く余裕。 に、と、口の端をつり上げて満足げな笑みを浮かべる]
好きにするさ。
[さいごまでと彼は言うがリヒトは小さく頷くのみ。 共にある限り人間であるサリスには苦痛となるだろう未来。 気まぐれで残酷な獣の所業に彼の紡いだ約が いつまで効力を成すか知れず言葉にはならない]
(67) helmut 2013/02/09(Sat) 23時頃
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[メアリーへと向けられるサリスの声は聞かぬ振り。 何も思わぬような表情で其処に在るが 近く遠く思い馳せるサリスをじ、と見据えた後 徐にその顔を彼の襟首へと近づける]
別れは済んだか。
[確かめるような言葉を零したくちびるが 彼の首筋に執着の花を残して]
(68) helmut 2013/02/09(Sat) 23時頃
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夜が明ける前に――… 必要な荷があるなら準備を。
[サリスの耳朶に囁きかける声に揺らぎはない。 す、と身を引き男はメアリーの亡骸を抱き上げる。 彼女の部屋の寝台に、遺体を寝かせてシーツを掛ける。 備品である手巾で軽く拭うは食餌の名残。 ふ、と鏡台に目を遣れば見覚えのある品を見つけ拾い上げる]
(69) helmut 2013/02/09(Sat) 23時頃
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[居室へと戻り床に落とした荷を取り 少し考えてからサリスへと其れを渡した]
この牢獄から出る準備をする。 直ぐに戻るから此処から動かぬように。
[言い残して、その場を去ろうとするが 思い出したようにサリスへと差し出す拳]
嗚呼。
手を出せ。 ――…これはお前が持っていろ。
[彼の掌へとのせられるのはメアリーの髪飾り*]
(70) helmut 2013/02/09(Sat) 23時頃
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オスカーは、シーシャのそーっと伸びた手をつついた にやにや
s_kisaragi 2013/02/09(Sat) 23時頃
[聞こえた謝罪の律儀さに、笑みを零した。
爪痕はしばらく残るかもしれないが、
それもやがて消えるだろう。]
そんな約束もしていましたね……
もし、再び縁があれば。
その時は、特製を食べさせていただきます。
[あの街の広場へ行っても、虹色の看板を見る事はないだろう。
そして己もまた、街へ足を踏み入れるつもりはなく、
二度と見える事はないかもしれないが。
確かではない再会の時があるならば。
少しだけ希望を含めた声を残した。]
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[月が僅かに傾き、薄雲に翳る。 再び夜空にはっきりとその色浮かび上がる時、 そこに在ったのは完全なる獣の姿だった。]
――――る、ぅ
[かつてなく力が体内を巡る。 飢えないだけの食餌しかしてこなかった身は、 生まれて初めて人狼としての本分を発揮しようとしていた。 昂揚する気分に、喉を鳴らす声は歌うよう。
扉から距離を取り姿勢を低くする。 力を溜め込むように足を折り、顎をあげて、息を止め。]
(71) 緋灯 2013/02/09(Sat) 23時頃
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――外へと続く扉を、ぶち破った。
(72) 緋灯 2013/02/09(Sat) 23時頃
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[集会所の周りには、いくつかの篝火。 扉を破壊した獣の体毛は、その光を反射して赤く輝く。
『人狼だ!』 『撃ち殺せ!!』
自警団の男達が叫ぶ声が闇夜に飛び交う。 銃を構えた男が狙いを定めるより先に、 相手を着地点として跳躍した。
慌てて闇雲に撃った一撃は掠りもせずに、 獣は男の肩を押さえつけるように地面に押し倒す。]
(73) 緋灯 2013/02/09(Sat) 23時頃
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ぅ、るガぁッ
[食いつかんばかりに至近距離で口を開き威嚇すれば、 男は情けなく細い悲鳴をあげて白目を剥いた。
情けない、と嘲笑は獣の姿では男達へは伝わらなかっただろう。
他の男が撃った一発が背を掠める。]
……仲間がいても撃つか。
[ぐる、と喉を低く鳴らし。 眼光をそちらへと向ければ、男達は怯んだか。]
(74) 緋灯 2013/02/09(Sat) 23時頃
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[このまま、ここにいる男達を皆食い殺してやってもよかった。 その方が後の邪魔も入らず、 人狼の存在を知る者は少なくなる。
それでもしなかったのは、 先程の食餌の味をまだ忘れたくなかった故の気まぐれか。
あるいは、彼女の願いを叶えてみたくなったからか。]
(75) 緋灯 2013/02/09(Sat) 23時頃
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[男を踏み台に、闇の奥へと。
人の足で追い縋るなど無謀というかの如く、 迅く、迅く、夜を駆ける。
月明かりを浴びて本来の姿のまま、自由に。 鳴る銃声は徐々に遠く。
――― オォォ、ン
遠吠えを、ひとつ。 それは弔いか、別れか。
そして、獣の姿は闇に溶けた。]
(76) 緋灯 2013/02/09(Sat) 23時頃
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さようなら。
死ぬまでどうぞお元気で。
[同胞達への別れの言葉。
それは遠く、やがて消えゆく。]
オスカーは、ルーカスのかぶっている帽子をこっそり奪った(シリアスなムードを壊すやつw
s_kisaragi 2013/02/09(Sat) 23時頃
ケイトは、メアリーをなでなでした。
緋灯 2013/02/09(Sat) 23時頃
メアリーは、ケイトの事をもふもふぎゅうううぅっ
mizutama 2013/02/09(Sat) 23時頃
オスカーは、ルーカスの帽子を被ってみた・・・しかし似合わなかった(ww
s_kisaragi 2013/02/09(Sat) 23時頃
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