人狼議事


296 ゴールイン・フライデー

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【人】 公証人 セイルズ

[一週間は短いようで長い。
それが待ち焦がれるものであれば尚更。
いや、別に仕事が嫌なわけじゃないんだけどな?
それでもトラブルの処理が続けば、早く週末になればいいなんて
金曜になればまた、行き場のない想いに焦がれるっていうのに。

「たまには飲みに行こうぜ」

なんて声をかけてきたのは同僚。
金曜じゃなきゃいいんだろ、面倒な事は飲んで忘れようぜ、って
当然仕事の事だろうが、下手に断ると藪から蛇が出そうだと、とりあえずは話に乗っかった。

タヴェルナとは違う、静かで小洒落たカウンターバーで
頼んだカクテルは「フォーリン・エンジェル」

「やっぱりお前さん、恋してるだろ」

深くは聞かないでおくと同僚が笑う。
無意識に頼んだカクテルの意味を思い出して苦笑した。]

(87) 2019/05/20(Mon) 23時頃

【人】 公証人 セイルズ

[あの人にカクテルを捧げるなら、何が相応しいだろう。
「アプリコットフィズ」は軽すぎる、「キャロル」じゃまだ重過ぎる
「ビトウィーン・ザ・シーツ」なんてとんでもないし
「モーニング・グローリー・フィズ」は願望でしかない
「モヒート」「ライラ」「コロネーション」幾つも浮かべて首を振る
「スクリュードライバー」それとも「ロブ・ロイ」
どうせ渡せやしないのに。

まあ、考えた所で、タヴェルナで頼める物じゃないんだが。
なんて思いながら頼んだ二杯目は「ヴァイオレット・フィズ」

「まったく、仕事の時はガンガン行くくせになぁ」

完全に人で楽しんでる同僚に「ほっとけ」と一言言ってグラスを空けた。**]

(88) 2019/05/20(Mon) 23時頃

【人】 奴隷運び ヌヴィル

[まだシュパーゲルの季節も終わっていないというのに、2日連続で水浴びした結果、久しぶりに風邪を引いた。

日頃の不摂生も祟ったのだろう。仕事を休むほどではないが日常生活にやや支障をきたすという、一番たちの悪い程度の症状は治りが遅く。

大事をとって休みを貰った金曜日。
ティッシュで擦りすぎた鼻は赤く、咽喉は掠れている。漸く熱は下がったが、空腹でぼやける思考に届くのは、いつもの軽快なラジオの音。]

(89) 2019/05/20(Mon) 23時頃

【人】 奴隷運び ヌヴィル

[どうせすぐに伸びるからと適当に髭をそったあとの、しみったれた顔を鏡越しに嗤う。脂の乗った分厚いステーキ肉から遠ざかって早幾年。貧層な食事に似合いの身体に余分な蓄えはないが、潤いもない。]

  あーあ、ひっでェ面……

[だから、だろうか。いつだって食事を楽しみ、栄養満点に見える身体に自然と惹かれた。時折盗み見る食事の風景は、腹よりも胸を満たしてくれる。

布の下、みっちりと詰まっていそうな肉は固いだろうか、それとも意外と柔らかいのか。触れる機会がない故に、想像するのを止められない。

──もしも、自分が猫だったら。
遠慮なしにぐりぐり、額を押しつけられるのに。]

(90) 2019/05/20(Mon) 23時頃

【人】 奴隷運び ヌヴィル

 
 ……阿呆らし

[ひとりごち、ごし、とタオルで顔を拭う。
週末は大事な約束があった。冴えない顔を見せれば相手に気を遣わせるやも。

下手に風邪菌をばらまいてしまっては申し訳ないからと、今夜は外出を控えるつもりだった筈が、気づけばクローゼットの前にいた。数少ない私服の中から、比較的マシなボタンダウンのシャツを選び、デニムに足を突っ込む。]

……っと、そうだ。今のうちに磨いておくか

[時計を見遣れば、いつもよりまだ早い時間。
薄ら埃の被った箱に手を伸ばす。定期的に風を入れて、革を磨いているが、もう長いこと履いていない革靴。
最後に地面を踏んだのは確か、娘が小学校に入学した時。]

(91) 2019/05/20(Mon) 23時半頃

【人】 奴隷運び ヌヴィル

[素人知識で革靴の手入れを終え、手を洗って家を出る。
仕事用のブーツでなく、スニーカーを履くのも、そも、私服でタヴェルナに訪れるのなんて何年振りだろうか。

誰が見ているでもなかろうに、妙にそわつきを覚え、ポケットから煙草を取り出した。いつもの一服の合間に、今夜の注文について考える。
無意識に、以前あの人が食べていた鴨のローストが思い浮かんだが、反射的に胃を抑えた。だめだ、まだ早い。
もっと消化が良く、栄養があるものにしよう。

いつものシュパーゲルはルッコラにバジル、トマトにモッツァレラ、生ハム……ポーチドエッグまで添えるか。オリーブオイルに岩塩とレモンをひと搾りした、鳥渡だけ豪華なサラダ仕立て。
メインはマリアンヌ自慢のブイヨンで炊くチーズリゾットに決めた。どれだけ咽喉が痛んでも、譲れないアルデンテ。]

(92) 2019/05/21(Tue) 00時頃

【人】 奴隷運び ヌヴィル

 おう、猫。珍しいな、どうした?

[脳裏にメニューを描いている間に、足元に何か柔らかくて温かいものが触れた。見降ろし、灰が落ちぬようすぐさま携帯灰皿を取り出す。

喫煙中は決して近づいてこない看板猫。今週はパン屋へ立ち寄ることもなかったから、凛々しい顔を見るのも一週間ぶりだった。
寂しかったか?なんて声をかけ、背中を軽く撫でてやる。

──猫相手なら、こんなに簡単なのに。]**

(93) 2019/05/21(Tue) 00時頃

【人】 甲板員 デリクソン

[ 女ディレクターにまでニンニク臭いと言われた木曜日。
 明日デートなんだから控えた方が良いと苦言を零された。
 事実無根なだけに慌てて否定したが
 慌てたのが余計に怪しまれたらしい。 ]

 え?この髭汚い? そうかあ?

[ もみあげと繋がる髭を不清潔に見えると指摘されるも
 意識している某とて髭が生えているわけで
 イマイチピンと来ず、首を傾げてしまう。
 
 その点は納得出来なかったにせよ
 変な匂いがした日があるとも指摘され
 ゴミ溜めで覚醒したある日を振り返り首を横に振るう ]

(94) 2019/05/21(Tue) 00時頃

【人】 甲板員 デリクソン

 ええー…ちゃんと風呂入ってるし 
 今日ニンニク臭いだけだろ?
 
[ 香水をつけるくらいするべき――という意味らしい。
 なるほど、最近枕も加齢臭が染み付いている。
 だが、あんな酒と美食の香りが充満する店で
 香水をつけたところで何が変わるとも思えないが…
  
 一応は念頭に置き、お母さんみたいだな、と
 ありのままの感想を口にしたらしこたま怒鳴られた。
 そりゃそうだ、娘と父親くらいの年齢差なのだから ]

(95) 2019/05/21(Tue) 00時頃

【人】 甲板員 デリクソン

[ いつも通りにその日の持ち時間を終えて
 店に行く前に寄り道したのは香水店だった。
 パルファンの並びを見て、若い頃使っていた香水と
 同じ銘柄を見つけ、一、二滴テスターを手首につける ]

 あー…結構匂い強……
 でも、他に良さそうなもん探してると…。

[ 先週はドルチェを口にするあの客の姿しか見れてない
 ドルチェを舐める舌は酷くクるものがあったが
 菜食を頬張る横顔はやけに愛らしい。
 今日はばっちり眺めたいと浮き立つ心ごと
 胸を抑えて、ニンニク臭くない溜息を吐く。

 向かう途中でタバコの自販機を横切りかけ――
 は、とUターンして銘柄をジッと観察する。 ] 
 

(96) 2019/05/21(Tue) 00時頃

【人】 甲板員 デリクソン

 ………これ? 
  いや何ミリとかあんのか…そこまで分かんねえぞ

[ 酒焼けしているのだから美声とは程遠い今だが
 タバコだけは喉を痛めると自粛していたから。

 箱の色で銘柄を想像出来てもタール値までは
 ある程度離れた距離から判断はつかないが
 これであれと意を籠めて押したボタン。
 珍しそうにパッケージを破き
 内蓋らしき紙包までうっかり取り去ってしまいながら
 一本抜き出して煙草を咥える。

 キャバレーの女が名刺替りに突っ込んだ
 油性インキで番号の書かれたライターで先を燻―― ]

(97) 2019/05/21(Tue) 00時頃

【人】 甲板員 デリクソン

 ぅえっけほげほ……、苦ッ……!?

[ 肺に到達してもいないのに、噎せてしまった。
 ふかせばマシだろうかと咥えたまま 
 紫煙を吸わずに香りだけを微かに口内で一杯にする
 
 ―――ほろ苦い。
 これも、恋の味なのだろうか。

 手の届かない、届かせてはいけない相手の事で
 頭を一杯にし、浮き足立ちながら
 買ったばかりの香水はハンカチーフに浸す事にした。
 直接肌に付けるのは悩ましかったから。 ]

(98) 2019/05/21(Tue) 00時半頃

【人】 甲板員 デリクソン

[ ドアを開けて――

 それとなく空席に腰を落としてから
 あちらこちらと見て探すも
 いつもの格好は見当たらず未だ来ていないのかと
 そわそわしていた時、どこか優れない顔色を見つけた。

 普段と違う服装は新鮮で浮かれてしまう心と
 デート帰りかもしれないと沈む心で忙しない。
 少なくとも、隣にはべったりした女性は居ないのが
 揺れる心をいくらか抑えてくれた。

 ああみっともない。
 いつも通りビールかとキャサリンに声をかけられるまで
 メニューに視線を泳がすのも忘れてしまっていた。 ]

(99) 2019/05/21(Tue) 00時半頃

【人】 宿屋 ルパート

[精神的な不安は、仕事に打ち込むことで解消された。
 
 もう何十年も前からの習慣だ。
 心が揺れる度、頭を低く下げて靴を縫う。
 糸を革に通し、型紙通りにカットしたパーツを合わせていく。

 店頭にオーダーメイドの看板は出しているが、明らかに玄人向けの店へ訪れる者は少ない。靴の出来に反し、店の中は薄暗く、古びて怪しい。
 お蔭で出来上がった靴の殆どは紳士服店や百貨店に下りる。

 紳士靴の他には式典使いのフォーマルシューズも手掛けるが、靴底に筆記体のRのロゴがあれば、其れはすべて己の作品だ。
 価格帯は紳士が履くに相応しく、下は成人男子の一月分の給料から。
 ―――― 上を見上げれば青い天井が見えるだろう。

 情動を四散させながら、丹精を込める。
 こうして靴を作っている時だけ、卑しい自分を認められる気がした。誰もが寝静まった夜の世界で、ひとり靴を作り続ける行為に酔う。]

(100) 2019/05/21(Tue) 00時半頃

【人】 宿屋 ルパート

[ひとつ仕上げてしまうと思考の隙間を縫って金曜を思い出すから、今週は仕事に没頭した。
 先週の衝撃がまだ胸に残っている。

 変化が恐い自身は顔を上げることも、眼を合わせることも、声を聴くことも恐れている。それでも何故惹かれるかと言えば、彼の果敢さ故だろう。
 無いもの強請りと言えばチープだが、手に入らないからこそ憧れる。
 否、手に入らないからこそ、安心して好意を向けられる。
 認知の外であれば、想いを咎められることもない。

 傷つくのも痛いのも寂しいのも得意ではないが、寂しさだけは我慢が出来る。]

(101) 2019/05/21(Tue) 00時半頃

【人】 宿屋 ルパート

[ジッと寂しさを我慢していれば、やがて沈黙は孤独を呼びつける。
 その時、己は漸くホッと安堵するのだ。

 誰に悟られることも、誰に認識されることもなく、ただ想っていたい。そんな感情は誠実性ではなく、独り善がりだとも理解している。
 だが、進んで見られたい勇敢な者など居るのだろうか。

 撓めていた視線が手元の靴に落ちた。

 末の息子は外羽根式のウィングチップ。
 メダリオン(穴飾り)が華やかで、ライトブラウンに良く映える。]


 そりゃ、君はね?


[親馬鹿ではないが、これだけセクシーなら眼も惹こう。
 化粧箱に丁寧に収め、百貨店行きのタグをつけた。]

(102) 2019/05/21(Tue) 00時半頃

【人】 甲板員 デリクソン

[ 旬では無いがズッキーニの花のフリットが
 ボードに記されていたのでそれをつまみで注文する

 いつもなら自分でメニューを吟味するのに
 勧めにあったメニューばかりを頼んでしまう。
 生ハムとチーズのカルツォーネを食したのは
 覚えているのだけれど、心此処に非ず。

 動揺のまま握り締めていた筈のハンカチと
 浅いポケットから転がった煙草の箱は
 床に転がり落ちてしまい、そのまま忘れた。

 人の出入りが多い雑踏の酒場だ。
 踏まれてしまっていてもおかしくはない。
 春が来たらしいウェイトレスが気にかけて
 落し物として拾ってくれたかもしれないが―― ]**

(103) 2019/05/21(Tue) 00時半頃

【人】 宇宙原理衆 ウツギ

[一人で飲む酒よりも、誰かと飲む方が美味い。
 いや、一人でしみじみ味わいたい気分と、
 誰かと騒ぎたい気分との違いで、後者なだけだ。

 酒を干すだけでは足りないのか、
 やけに寂しく感じる唇を指横でなぞるのは無意識。
 窓際ではない場所で円筒と引き剥がされて、
 覚えてしまった空虚を削り取れやしないのに。]

  ……あー、いやさ、
  煙草吸いたいな、ってだけだ。

[物欲しそうな顔、と言われて苦笑し、
 煙草を挟んだ形で固まっていた手を振った。
 キャサリンに言えば席を移動するくらい簡単で、
 けれど居座ったのは自分の意志。]

(104) 2019/05/21(Tue) 00時半頃

【人】 宇宙原理衆 ウツギ

[たまには、煙草の煙越しではなく
 彼の背や横顔、伏し目がちな表情を眺めるのも
 悪くないんじゃないか、という建前。

 窓際のあそこよりここからの方が、
 彼にずっと近くて新鮮だから、という本音。

 ……認めたくはないが、昼間のお使い中に出会った
 幸せそうなカップルに中てられたのもある。

 愛し愛され、触れ合える彼らと違い、
 自分はといえば彼に近付いてしまったら最後、
 もうこの店では出会えないのでは、という恐れ。

 いつも静かに、片隅で食事をする彼は、
 硝子細工よりも雪の結晶よりも繊細なのだから
 触れようと手を伸ばせば、───…もう。]

(105) 2019/05/21(Tue) 00時半頃

【人】 宇宙原理衆 ウツギ

[トマトソースが絡んだ鯖をパンに乗せ、
 ふわりと漂うバジルとローズマリーの香りごと
 口の中に招き入れてするりと胃に沈めていく。
 食感を残すためにわざと大きく残されたトマトを
 奥歯で噛み潰せば、芳醇なトマトの旨味の爆発。

 彼を眺める絶好の機会だというのに、
 彼と同じように顔を伏せてしまう臆病者は、
 せっせと鯖を咀嚼するのに忙しかった。

 同じ様にしたところで、同じ世界は見られない。
 けれど、少しでいいから錯覚して居たかった。
 共通項を増やし、傍に寄り添えている、と。]

(106) 2019/05/21(Tue) 01時頃

【人】 宇宙原理衆 ウツギ

[用を足しに僅かばかりに挟んだ離席で、
 彼に異変を齎した原因を知らずに済んだのは、
 幸いと呼ぶべきかも分からない。

 注意深く観察して居たとしても、
 日々で磨耗した両目で見抜けたかどうか。
 見抜いたとして、重い蓋をするだけなのだが。

 また彼を見つけられた、という喜びと、
 いつもと違い、次々に酒を干す姿につられて
 飲み過ぎた結果、痛む頭は翌日の夜まで続いた。

 こめかみを抑えてくたびれた靴で床を叩き、
 気分転換に買い物にでもいくか、と自問自答。]

(107) 2019/05/21(Tue) 01時頃

【人】 公安部 カガ

[手に入らないもの程焦がれるとはよく言ったものだ。

 この数日間過ごした日々の中で彼を思わなかった日は
 一度だって現れる事はなかった。

 固く襟の詰まったシャツはネクタイを紐解けば
 隠された首筋が見えるのだろうか、だとか
 撫でつけられた髪を下ろした瞬間が見たいだとか
 眼鏡を外した先の眸はどんな色をしてるのだとか。

 想像は膨らむばかりで後を絶たない。
 困った事にこの心臓は好き勝手がなりだし
 呼吸する事すら下手くそになってしまう。
 恋の病など可愛らしい表現じゃ足りない。
 まさに恋に殺されてしまうような感覚だ]

(108) 2019/05/21(Tue) 01時半頃

【人】 公安部 カガ

[同じものを味わえと願うのは、
 まさしく彼に対して死を願っていて
 出来るならあの人にはそんな想いをして欲しくない。
 なんて、矛盾を孕んだ嘘を重ねていく。

 時刻は刻一刻と迫っていて、
 タヴェルナのディナータイムが始まる頃合い。
 
 このまま今日は引きこもって土曜日を迎えよう。
 そう決意した瞬間思い出すのは
 作業中によく耳にするラジオのとある言葉]

  ……人を好きになるのは、自由、か。
  こんなに爛れた思いでも?
  青臭い事ばっかり言うよな。

[今更思い返しては鼻で笑ってしまった。
 もう二度と行かないと決めた誓いは
 立ち上がり扉の閉まる音と共に消えた]

(109) 2019/05/21(Tue) 01時半頃

【人】 公安部 カガ

[星々が瞬く夜を一人歩く。
 風が店先に並んだ花弁の香りを届けた。
 あの人に捧ぐ花は何が似合うだろう。

 ピセッロ・オドローソなんて願望が過ぎるし
 ナルチーゾなんて悲願じみて痛々しい。
 ヴィルッキオ辺りがいいかもしれない。
 カンナなんて今の自分そのもの過ぎるから
 アチェロを贈って美しい思い出にするか。

 男に花をなんて思いながらも
 ミモザの花束なんて一生渡せないだろうし
 夢みるくらいは勝手だろう]

  ヴィオラもいいかもしれないな。
  夢想の羽根だなんて、叶わなそうで。

[呟きながら唇を噛み締めそうになる。
 踵を返そうとした時中年くらいの女性が
 此方に気づいてしまった]

(110) 2019/05/21(Tue) 01時半頃

【人】 公安部 カガ


  あー……。ちょっと、花を見ていただけで。

[「プレゼントに?」その問いかけに首を振る]

  いや……そんなんじゃなくて。

[言い淀んでしまうならそのまま適当に断り
 立ち去ってしまったら良かったのに。
 女店主は此方を見てちいさく笑ってしまう。
 思わず怪訝な顔をしたのが良くなかった]

(111) 2019/05/21(Tue) 01時半頃

【人】 公安部 カガ



        [「あなた、恋をしているのね」]
  
  

(112) 2019/05/21(Tue) 01時半頃

【人】 公安部 カガ


[頭から冷水を浴びせられたような
 重たい衝撃を受けたような感覚。

 ぶわりと爆ぜるように熱が広がる。
 否定しようとして居た堪れなくなった。
 眉間の皺を寄せたまま口端だけは笑って]

  これを、恋と言ってもいいんでしょうか。

[本物なのか偽物なのか分からないこの感情を
 そんな尊いものと同じにしてしまってもいいのか。
 尋ねながらもどうしようもなく視界が揺れた。
 泣き出しそうになるその肩を女性の
 柔らかな手が撫でてくれた]

(113) 2019/05/21(Tue) 01時半頃

【人】 公証人 セイルズ

[そうしてまた金曜がやってくる。
きっちりと定時で仕事を切り上げ、いそいそと帰り支度をする俺をにやにや眺める同僚には
先日しっかり、口止めと言う名目で奢らされたんだが。
最後に「ニコラシカ」なんざ渡すから、それが出来りゃ苦労はしないと言って盛大に笑われた。

こんなに誰かに心を動かされたのなんざ久しぶりすぎて
どうすればいいのか思い出せない、なんて、言えるかみっともない。

本当に恋なのか、ただの興味なのか
わからないけれど、俺はあの人に会いにいく。
会える保障もないのに、何故か、今日も会えると確信している。

問題は、その先

この恋が恋じゃなくなった時、この想いは消えてしまうのか
それとも……「愛」に形を変えるのか。
どのみち、後者は期待するもんじゃないが
消えずにいつまでも傷になって残る、それだけは嫌だった。
それなら、このままで居たほうがずっといいんだと自分に言い聞かせる。]

(114) 2019/05/21(Tue) 01時半頃

【人】 公証人 セイルズ

[嘘をつくな、と、心の片隅が騒ぐのは見ない振り]

(115) 2019/05/21(Tue) 01時半頃

【人】 公安部 カガ



[どうしたって、とてつもなく逢いたくて仕方がないんだ]**
  
  

(116) 2019/05/21(Tue) 01時半頃

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