人狼議事


88 吸血鬼の城 殲滅篇

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【人】 小悪党 ドナルド

[耳朶を擽り吹き込まれた、揶揄いと、嘲笑。
 わかりきった児戯。かたちだけの優しさ。
 それが悔しくて。痛くて。――惨めで。
 
 ……求めて。求めて。求めて、

 胸がくるしくなる――声。]

(257) tatsuru 2012/05/06(Sun) 21時半頃

【人】 小悪党 ドナルド

(……アンタらしくねえだろ。何言ってんの?)

[忘れてもいいと囁く声に、そう、笑う]

(……俺が、蘇るつもりとでも思ってんのかね)
(もしそうだったとしても…)
(まっさらな俺に何か吹きこもうってか。
 ああ、やだやだ)

[肩を竦めたかったが、
 もう、その概念さえも失われていた。

 ああ、自分は消えかけているのだなと、
 残った最後の一片が思う。]
 

(258) tatsuru 2012/05/06(Sun) 21時半頃

【人】 小悪党 ドナルド

(………でも、そうだな)

(アンタの謂う通りなのかもしれない)
(それもいいのかもな……)

[今の全ての想いを砂に帰してしまえば、事足りる。

 まるで生まれながらの吸血鬼のように、
 あの男を、純粋に父として慕い
 その伴侶たるクレアを敬愛し
 
 ……そう、弟、という存在も出来たのだ。
 鍛えた鉄の様に真摯な目をした、クレアの騎士。]

(259) tatsuru 2012/05/06(Sun) 21時半頃

【人】 小悪党 ドナルド

(もう何も、感じずに済む。)
(人を屠る苦しみを。血を啜る、罪の意識を)
(俺が殺したクレアへの想いも、すべて)

(アンタを、……もう、憎まなくても、済むんだ……)

(260) tatsuru 2012/05/06(Sun) 22時頃

【人】 小悪党 ドナルド

[ゆらりと、忘却への誘惑に意識が薄れていく。
 引き戻したのは、同じ声。
 
――魂が砕け散る瞬間まで。

 力強い其れに、
 ……ぴくりと、瞼が震えるような感覚。
 
 息が急くように、思った。
 
 吸い寄せられるように意識が再び纏まり、
 その声の元に、引き摺られてゆく。]

(261) tatsuru 2012/05/06(Sun) 22時頃

【人】 小悪党 ドナルド

(………なんだよ。俺、最後まで)
(もう、いいのに)
(生き汚ェ、ってことなのかね)

[苦笑するような思考。
 此の侭逃げてしまえば自分の勝ちだ。

 そうしたいかと自分に尋ね、
 そうしなければ、と理性は囁く。
  
 ……けれど、その声が ]

(262) tatsuru 2012/05/06(Sun) 22時頃

【人】 小悪党 ドナルド

 

『 戻ってこい 』

 
[その声が――、自分を呼ぶのだ]

(263) tatsuru 2012/05/06(Sun) 22時頃

【人】 小悪党 ドナルド

[指を伸ばそうとした。
 ………凝る闇に。
 濃密な薔薇の芳香のする場所に。]


(でもさ)
(……アンタの、元に戻るなら)

(265) tatsuru 2012/05/06(Sun) 22時頃

【人】 小悪党 ドナルド

[最後に感じたのは、小さな苦笑い。
 酷く愛しいものに、向けるような。]


(――それでも、俺は……)
 

(266) tatsuru 2012/05/06(Sun) 22時頃

【人】 小悪党 ドナルド

[薔薇色の闇を注がれて、
 緩やかに灰は凝る。

 生き物の様に始祖の血液は石床を這い回り、
 さらさらとした砂を赤黒い泥に変えていった。
 
 ――ゆるり、と、泥がその表面を震わせる。
 
 紅色の泥は表面を泡立たせながら流れ、
 混ざり、自らを攪拌していく。
 
 ゆっくりと――ひとりの男のカタチへと。]

(267) tatsuru 2012/05/06(Sun) 22時頃

【人】 小悪党 ドナルド

………、――

[ばさりと、
 ……羽ばたきのような音。
 
 立ち尽くす男の姿は、
 砂となる前と、殆ど変わらないように見えた。

 左眼を覆う眼帯。
 纏う実用的な軽装は色を漆黒に変じて、
 蝙蝠の羽の様に長い裾を、
 ゆるりと引いている。]

(268) tatsuru 2012/05/06(Sun) 22時頃

【人】 小悪党 ドナルド

………。

[わずかに頤が上げられ、
 酷く無表情な、昏い紅が、
 眼前の男の顔を見遣る。
 
 ――隻眼の男は優雅に膝を付いた。
 
 祈るように頭を垂れる]

我が君。
――みたびの祝福に感謝いたします。

(269) tatsuru 2012/05/06(Sun) 22時頃

【人】 小悪党 ドナルド

>>272
――…、…。

[紡がれた名前に伏せた瞼が震えた。
 頭は更に深く垂れ、
 翳された掌は信徒に祝福を与える聖者のものの様。]

――我が主。
我が父。
我が魂を泥より創りし者。

……して、――

[最後に、小さく唇が震える。

 それは、きちんとした言葉にならず消え
 薄い唇がゆっくりと引き締められた]

(278) tatsuru 2012/05/06(Sun) 23時頃

【人】 小悪党 ドナルド

[腕を掴み、引き摺り上げる手に
 僅かに跳ねる息。

 ――両腕が背に回り、
 囲い込まれる様に抱きしめられる。
 
 暫く身を硬くしていたが、
 ……やがて委ねるように力を抜いた。]

…………。
光栄です。

[酷くのろのろと、そう答える。

 ぎこちなく逸らされた視線。
 抑えた声音。]

俺は、……貴方のお傍に。

(285) tatsuru 2012/05/06(Sun) 23時半頃

【人】 小悪党 ドナルド

[男の腕が離されると、
 まるで安堵したように息が漏れる。

 触れられる事は、予想外だった。
 鼓動が跳ねる事を知られては、ならなかった。

 生まれ変わる前の自分が出した、
 ――臆病な結論を、繰り返さない為に]

(287) tatsuru 2012/05/06(Sun) 23時半頃

【人】 小悪党 ドナルド

不満はありません。
……貴方が選んだ事なら、……俺は。

………俺も、其れを選んだ。

[ぎこちなく笑み、彼の紅を覗き込む。
 隻眼はやわらかく細められ]

………大丈夫です。
もう失敗はしない。

(まっさらな俺なら、)
(……アンタをもう裏切らない。)
(だから)

(294) tatsuru 2012/05/06(Sun) 23時半頃

【人】 小悪党 ドナルド

[どこまで通用するのだろうと思いながら、
 ゆっくりと目を伏せる。

 もう、気づかれてしまっているのかもしれない。
 けれど今己が出した、これが結論。]

………俺は、アンタの傍にいたい。
……ヘクター…。

[彼の望む自分を演じ。
 ――彼の望むように、魂を殺しても]

(295) tatsuru 2012/05/06(Sun) 23時半頃

【人】 小悪党 ドナルド

[ぼんやりと唇を動かす。

 闇の躯がかたちづくられる、その時に。
 己が最後に思考にのぼせた言葉を]

……それでも、俺は。

(………ヘクター)
(アンタを覚えていたい)


(――この想いを、忘れたくはない、と)

(296) tatsuru 2012/05/06(Sun) 23時半頃

【人】 小悪党 ドナルド

………っ、…ヘクター…。
違う…。

[顎に触れる手に、ふるりと睫を震わせる。

 視線は何かを耐える様、
 目の前の男に向けられた。]
 
………
俺…、……決めた、んだよ。
アンタと一緒に行くって。

[よわよわしく、笑う]

もう俺は、アンタを憎んだり、しない。
………アンタの忠実な、僕でいる。

だから、……

(299) tatsuru 2012/05/07(Mon) 00時頃

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