208 【突発誰歓】ーClan de Sangー【R18薔薇】
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―食堂―
[向かう途中に鈴の鳴る]
シュロ、俺はいつから此処にいる?
[席に着くより早く問う。 集合の撮画は鮮やかなものだった。 記憶にはないが然程昔のものではないのだろう。 が、最初期の頃からの失われた記憶が、深く考えまいとしていた時間が、 想像以上に膨大なものに思えてきて]
(174) 2014/12/28(Sun) 14時半頃
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いつまで此処にいる?
[己の場所が外に無いであろうことは承知の上で問いを重ねる。 吸血鬼の返事はどうあっただろう。 今、その眸にどのような光を孕んでいるか]
(175) 2014/12/28(Sun) 14時半頃
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[>>179 問い返しには答えず、主の顔を窺う]
十年と千年ではまるで違うだろ。 ずっと、とは?
[揺れる眸を眺めながら、 曖昧な返答にどう対応するか暫し逡巡。 主の強張った頬に、 もう少しうまく騙せばよいものをと苦々しい思いが沸く
知りたいだけだ。 知った上で考えよう。
[それ以上、口にせず見守る]
(182) 2014/12/28(Sun) 15時頃
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[>>178 食堂にはどうやら先客がいたらしい。 長い金髪の男を目で追う]
……ああ。
[風呂場で少しばかり話した男だと思い当たる。 会話の内容は朧だったが、醸す雰囲気は印象に残っている。 シュロとの遣り取りは聞こえただろうか]
(183) 2014/12/28(Sun) 15時頃
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すまぬ。また後で。
[>>181 食堂に赤毛の男が入ってきたのが分かれば、 主との会話を切り上げる] 具合が悪いのか?
[どこか精彩を欠くように思えて訊ねる。 よく見れば瞼も腫れている]
(184) 2014/12/28(Sun) 15時頃
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[>>187 吸血鬼の声音が滑らかなものとなる。 そのことに安堵を覚える自分に苛立ち、押し黙る 内容は子守唄のよう何度も聞いた憶えがあった。
千年よりは短い、蓋し永遠。 誤魔化しだ。感情は訴えるものの、問いを重ねる言葉は出ず目を逸らした]
(192) 2014/12/28(Sun) 15時半頃
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[>>189 緩い動作。茫とした表情。 つい昨日のことなのに、もう遠い彼方の出来事を語る遠い声。 気のせいだろうか? 真意を質そうと探ろように]
仕事ではない。 時間は取れるか?
[此処での時間は有り余る。 問いは、暇があるかではなく己の為に時間を作れるかということ]
(193) 2014/12/28(Sun) 15時半頃
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それでいい。 別に急ぐ必要はない。
[>>197 食後との問いに頷いて、 己も漸く席に着き、昼食へと手を伸ばす。 面からはそれ以上のことは読み取れなかった。 シュロの深い笑みが障ったが嘆息に留める]
(199) 2014/12/28(Sun) 16時頃
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たかだか数年でこうは成らないからな。
俺に流れた時間を知りたい。
[ それと、これからの時間と。
死を望んだことはない。だが、先にある時間は有限なものであって欲しかった]
まだ死にたいのだったか?
[流れる金の髪を見つめる]
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[初めてシュロに会ったときのことを思い出せはしない。 その話を、彼に尋ねたこともあったのだろうか。 それすらも忘却の彼方。 彼はそれでいいのだろうか? 出会いを忘れ去られたままでも]
美味かった。
[手の甲で口を拭い。 >>200 ゆっくりと食事を摂る赤髪に、談話室にいると伝えて席を立つ]
(205) 2014/12/28(Sun) 17時半頃
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ライジは、丁助と、入れ違いに食堂を出る。
2014/12/28(Sun) 17時半頃
[じぇれみがもし囁きかけられる位置に居るのなら、こう囁いたろう。]
お前さんは「真実」って物に興味は有る類の人間かい?
さあ、あなたは知ってるの?
[知ったその真実が、不幸なら
どのみち忘れてしまうのだろうか?]
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―談話室―
[今は誰もいない部屋に入り、見慣れた絵を見とめる。 誰かを待つということには慣れていない。 ただ一言呼べばよかったのだ。 そうしなかった理由は分からない。赤髪の、纏う空気を思い出す。 何故こうも焦れた気分でいるのか、座ることなく壁に凭れ。
待ち人は程なくして訪れただろうか。 面を向ける]
(209) 2014/12/28(Sun) 17時半頃
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[>>210 顔を見れば笑みを浮かべる。 まだ焦燥は胸に燻ったままであったが。 距離を取るのに気付けば、何を警戒しているのかを察し] ……そう何度も同じことはしない。 奥に行こう。
[そう謂うなり、歩き出す。 続くドアの向こうはついさっきまで居た部屋。 今は蓋した黒い曲線持つピアノが中央にあるだけの小さな部屋だ。
相手に椅子を指し示し、己は蓋の端へ体重かけ凭れかかる。 シュロが見ればきっと悲しい顔をしただろう]
夢のものとは違うのだが。 まあ随分昔のことのようだからな。
(211) 2014/12/28(Sun) 18時頃
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[用が? との問いには答えず]
色々とは?
[食堂で彼が発した言葉への問いを投げる。 普段なら気に掛けない類のものだが、先に聞いた方が良い気がした]
(212) 2014/12/28(Sun) 18時頃
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[そう、あっしの部屋で。
そこにあっしは真実を記している筈だ──]
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…………いや、違うな。 用など無くても呼ぶと決めた。
[少しばかり思案した後、言い放つ]
それと、お前の名だ。 無くて構わんと思ったが、呼ぶときに不便だ。
[今更なことを尋ねる*]
(214) 2014/12/28(Sun) 18時頃
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ヒューか。了解した。 では次からそう呼ぼう。
[初めてその名を口にした後、 恐らく出会って数年どころでは無い時間が流れているだろうことを思い、苦笑する]
言いたくなくば……。
[楽しい話では、との誤魔化しめいた呟きに口を開きかけたが、続く話に耳を傾ける]
夢? お前もか。
[どんな夢なのか。 悪夢の苦痛は己もよく知っている。 民話の内容を思い出すが、それとはまた別のものも抱えているのかもしれない]
それは勘づいていた。 貸借のことももう覚えてはいないのだろう?
(219) 2014/12/28(Sun) 19時頃
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[昨日と今日の表情の差異に、 人よりも記憶が曖昧と謂われれば腑に落ちて]
理解しても、それは、やはり寂しいものだな。
[感情は、表情には乗せないように淡々と述べる。 忘れる方も同様に、或はそれ以上に耐え難いことだ。 其れはクランにいる殆どの者が理解できること]
其れで、俺のことももう忘れたか?
[行為のことではない。 傍にいるだけでいいのかと、何度も確認されたこと。 その時に確かに在った感情のこと]
(220) 2014/12/28(Sun) 19時頃
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此処に来て、楽しい話はそう聞いたことが無いからな。
[苦笑へはそう返し、伏せられていた視線を捉える]
面白くは無いが、聞けてよかった。
[捉えた視線がふ――と外れる。 追えば己の首筋に留まるのが分かり、其処へ手を伸ばす。 むず痒い感覚]
ああ。 気になるか? 先ほど、他の者に吸わせたのだ。
[名は覚えていない。黒髪の若者のことを思い出して、特に隠す立てする様子もなく]
(221) 2014/12/28(Sun) 19時頃
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血が滲んでいる。
[唇を強く噛むのに、眉寄せる。 そうさせているのはこの遣り取りのせいだろうか。 すぐに忘れてしまう記憶だとして、苦痛は、 この傷だらけの身体に澱のように溜まりはしないのだろうかと、 細めた眸を見つめる。 暗赤色が見えなくなったことを残念に思う]
…………言葉でのことではない。 が、分からぬのならよい。
憶えておらぬことを、責めるわけにもいかないからな。
[深く息を吐く。いつもの諦念が擡げる。 この永い時の中で馴れはてたこと。
――であるのに。締め付けられるよう、心臓が痛む]
(226) 2014/12/28(Sun) 19時半頃
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[表情だけでなく、不安気な眸に混乱が走る。 吐息。追い詰めているのだろうか。 己はこの者のことを、殆ど何も知らない]
ただの、悪戯だ。
[口にして、何故このような言い訳めいたことをと、 苦い思い]
謝ることは無い、が。 どうした?
[血滲む唇が覆われ見えなくなる]
――お前も、吸いたいのか?
[この者の夢の内容も”友人”のことも知らず、 首を傾ぐ]
(227) 2014/12/28(Sun) 19時半頃
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[心は読めない。 本当に何も思っていないのか、感情に蓋しているのか。 わかるのは、手を伸ばせば届く位置にいるのに、 只々遠く感じると謂うこと]
謝る必要は無い。 そうか、具合が悪いんだったな。 では、謝るのは俺の方だ。
[荒い呼気雑じりの、途切れ途切れの夢の話を聞いて。 すまなかったと謝罪する。 今は手のひらで見えない滲んだ唇。 この者も、過去に斯様なことがあったのではないかという、推測]
(233) 2014/12/28(Sun) 22時半頃
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用向きは、此処で曲を聞かせようと思っていたのだ。 昨日お前に話した夢の中の……、 このように立派なものではなかったが、
そうして……。
[そして、もう少し、少しでも深く。 この者を理解し、また理解されようと思ったのだ。 忘却するより消え去ってしまうより早く、 幾度も幾度も繰り返し上書きすれば、 積る想いも残るだろうと、数百年に及ぶ空漠の時間を経て尚、 甘い夢を見ていたのだ]
(234) 2014/12/28(Sun) 22時半頃
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何でもない。 時間を取らせてすまなかったな。
戻って、身体を休めるといい。
[僅かの逡巡の後、赤い髪に手を乗せる]
やはり撫でたくなる頭をしている。 [浮かぶ笑みは精彩さを欠いたものかもしれない。 だが、弱々しいものとならないように幾らの努力を要して。 それから、静かに退却を命じた*]
(235) 2014/12/28(Sun) 22時半頃
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……僕?
[口調と一人称の、の違い。
騙したのはお前だと、なじる言葉。
伏せていた視線を彼に向けた時
一瞬、あの写真でだけ知れた
繕わぬ表情の彼が居た]
ニコラス…
[自分は会話している相手のことを名前で呼ぶ事はほとんど無い。だけど、ついて出た彼の名前。]
そうだとしたら、俺はお前に、
「俺」を殺せって命令したのかもな…
俺の生き死にんなんて
どうでも良いと言ってなかった?
[まだ、死にたいのだったかと問われて、テーブルに頬杖をし、伺う様に笑い。]
そういや、あんたは俺と寝た事ある?
あはは、一度くらいは、
俺はあんたを口説いたかもしれないね
[ニコラスとの会話を思い出しそう笑い。]
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[覚えていられるうちに、と謂われれば軽く頷き]
そうか。では俺も。 その誰かが、俺であって良かったと思おう。
[静かに手のひらが下り、 現れた口許が弧を描いていたことに安堵する。 ピアノに意識が向いた様子に、蓋の端から腰を上げ裸足の足のみで立つ。 気づけば、輪郭に沿わす指の動きを追っていた。 どこか物謂いたげな沈黙が下りる]
(242) 2014/12/29(Mon) 00時頃
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曲? ああ……、そうだな。 せっかく此処に来たのだから。 [途切れ途切れに、言葉を紡ぐのを眺めながら、 サボる口実をと聞けば、声出して笑う]
成程。 色々お前に謂い付ける者もいるのだろう。 体調悪い時ぐらいサボりたくなるのも分かる。
[輪郭を辿っていた指先が、今はシャツの裾に懸っている。 昨日の、シーツにガウンを握り締めていた様子が蘇る。 決して繊細とは謂えぬ指だが、己が、表情豊かなその指を見るのを随分好んでいることを知っている]
(243) 2014/12/29(Mon) 00時頃
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元より、そのつもりでいたのだ。 迷惑なことはない。 では少し端に寄せよ。
[背も腕もない平らなピアノ椅子の隣に座り、 鍵盤を覆う黒蓋を上げる] 本当は歌曲なのだ……確か。 俺は歌は不得手なのでやらないが。 あと、特に上手くはない。
[言い置いて、鍵盤に指を置く。 弾かれたのは単調で素朴な音階を持つ古風な形式のもの。 どれだけ正しい音を刻んでいるのかもわからない]
(244) 2014/12/29(Mon) 00時頃
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