3 ビー玉坂〜卒業式の前に視るその場所は…
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泣いてなんかねぇよ
なに 謝ってんだぁ
かわいいなぁ、こいつら
[畑に生える頭を抱きかかえて撫でている。]
[乾いた笑い声]
[――疵をつけたのは自分]
…ピアノ
聴こえた
のが、
綺麗で
……兄さんを、
……思い出した。
[届かない。]
……――……あれは、…アトラナート先生?
――――………、
[かみ締める唇と、押し込める息の音]
兄さん、そう…
お兄さんもひいていたのね…
あれは、
……わたしが 捨てた
音
――――…、
捨てた?
[――――ずっと、欲しくとも手には、]
…どうして。
そうね、捨てられたのは
もう必要はないと思ったから
[あのくろとしろだけが 自由 をくれた]
かしら
君は?
君はなんのために弾いているの――…
――……、
… ――…どうして。
[違う響きの同じ言葉。――羨望。嫉妬も、混じる]
俺?
――……、おれは……
…、…――
…、――…
[ピアノを弾いていたという、化学教師の]
[ピアノを弾いていたという、音楽教師の]
……
すき だったから 。
…、……でも
今は、…わからない。
[繰り返された言葉には 沈黙]
好きだと思えないからやめてしまいなさい。
でも
後悔するでしょうね
きみは
ほしければ手を伸ばし続けるしか ないのよ
――……、っ…それは。
[無様にしがみついて、今も。それは何故。]
……、……――ピアノ…
(――此処から抜け出したら、ピアノを弾いて下さい。)
でも。俺の手は。
(お似合いだ、臆病者)
[何処かで、嘲笑う声が 聴こえた気がした]
ごめんね。
[それは 送ってしまうだろうことも 含めて。]
[左眼を見られて狼狽し、ソファに腰を下ろしている間。
異変は伝わってきていたが 反応する余裕は なくて。]
…… どうなった、の。
何、帰れるの ?
[帰れない。]
… …帰れるなら、帰れば いい。
僕は もう
[帰れない。
闇が 浸蝕する。]
――…かえれない。
ケイト…、を見つけないと
或いは
そう
――鬼が、送らないと
[《――友達をつれてきて》]
……、…――?
…どうしたんだ
ただ、もう『カエレナイ』… …僕は
[こんな 顔じゃ もう。]
ケイトを見つけて 『遊ブカラ』 さ。
何 顔 が、どうか、『シタ』?
[一瞬、揺らぐ気配。
すぐに戻り、ゆっくり尋ねる。]
――顔?
[どうも して ない]
[聴こえる 聴こえるけれど、
いまは]
うぅん、別にいいよ。
僕のほうはほとんど誰にも言ってないし。
[それから、足の変化の事を告げただろう。]
|
─保健室─
[メールを送信した後、小さく息を吐く。 ディーンの事は、ラルフに任せておいた方がよさそう、と思った。 半身を亡くしてからはやや距離を置きがちだった自分よりも、付き合いの多かった彼に任せた方が良さそうだから、と。 だから、ディーンがふらふらと出て行く時にも、少しだけ案ずる視線を向けるものの、ラルフが追うのに任せ]
……お。
[自分は自分で、届いたメール>>229に気づいて携帯を開く]
校長室、ね。 ……よっし、行くか。
[そんな呟きと共に、立ち上がる。 マーゴがまだ眠っているようなら、『校長室に行ってるから、なんかあったらメールして』と。 そんなメールを送って、廊下へ]
(348) 2010/03/01(Mon) 20時頃
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|
[廊下に出たなら、校長室から出てきたキャロライナとすれ違う>>328。 金庫の話は、簡単に聞けるか。 ともあれ、向かう先は隣の校長室]
─ →校長室─
ごめ、届けるの、遅くなったー!
[扉を開け、最初にかけるのは、こんな声]
(351) 2010/03/01(Mon) 20時頃
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…… はな?
[ああ。]
そう『ダ、花ヲ咲カセヨウ カ。』
『赤クて、大キナ 花を。』
『キット、綺麗だよ……ね』?
|
─校長室─
…………大丈夫、かよ。
[呼びかけに、最初に返って来た物音と、向けられる表情。 笑みはあっても、憔悴の方が大きく見えたから、最初に口をついたのは、こんな問い]
……とりあえず、これ。 着けとけば、少しは落ち着くと思う。
人から見えない、って、結構気持ちラクになるし、な。
(364) 2010/03/01(Mon) 20時頃
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