207 Werewolves of PIRATE SHIP-2-
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仲間?
おまえは、おれを仲間だと思っていたのか。
[少しだけ驚いたように問う。
この船に乗る事になった時から、ずっと変わっていない。]
───俺としては、極端な話、おまえが人狼であろうがなかろうが、どうでもいい。
おまえが、他者を畏怖させる存在であるのなら、それに従う。
そうでないなら、おれはおまえに牙を剥く。
それだけだ。
[もし、公に、人狼であることが知れたとしても、それを曲げるつもりはない。
だから、やがて食事の席でニコラスに問われた時も、そのままに答えたのだった。*]
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[先程、「話を聞く為に」使った のこぎりとノミの手入れをする。 仕事や命令を滞りなく遂行する為に。
元々、馴れ合いをしていない。 船という狭い空間で過ごすにあたり、 好む好まない相手は出てくるが、基本は一人だ。
モンドに可愛いなど言われた時>>211は、 ぞっとしないな、と軽く返すだけだった。
それ位で良い。 馴れ合いなんざ、面倒なだけだ。]
(365) 2014/12/13(Sat) 00時半頃
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[あの時。
あやしてくれたその手が落ちるのは。
その命が、落ちるのは。
この聲を交わせる者が死ぬのは。
嫌だった。]
───あの煩い声、止めても構わないか。
[静かな男にしては珍しく、幽かに、感情の乗った聲を、どこかへと響かせる。]
なんでもいい。好きにしろ。
[煩い声とはどれのことかは分からないが、今はそんな場合ではない。]
おれ、狼なれナイ
カシラ 本当の仲間 なれナイ、おれじゃ
あの仔、大事
[漏れ聞こえていた聲の遣り取りを聞き、
男は漠然とそう思っていた。
所詮、聞こえる“人間”でしかない自分では
彼が求める存在には成れないのだろうと。]
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[オルガンの音を聞きながら、手入れは終わる。
その音色は嫌いではない>>359。 好きかと問われても、分からないと答えるしかないが それでも、酒飲みたちの怒鳴り声よりは何倍もマシだ。
いつもメロディに合わせ、ニコラス>>362と一緒になって 適当に歌い出していた奴も もう、いない。
普段より静かで、血生臭い。]
(376) 2014/12/13(Sat) 01時頃
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[どれだけ血を絞っても、手当もしても助からないのかもしれない。
焦る自分が何を理解しているのか、理解したくなくて。]
セシルを守る前に、自分を守れ。
[初めて、祈った気がした。]
ギリー…お前は唯一、私が最初から仲間だと思ってた者だ。
孤独な船の旅の中で。
[刃を振り下ろしながらグレッグを睨みつける瞳に力が入る。
――けれども、グレッグは自分に恐怖を抱かない貴重な存在だ。
些かの躊躇いも私の中に存在して。*]
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[自然とそのオルガンの方を見ていたが。 同じようにそちらを見ていたヴェラーヴァル>>375が そこから立ち去るのも見え。
その目が、紅く見えたような気がして、 目を細めてその背を見た。]
(383) 2014/12/13(Sat) 01時頃
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違う。違う。違う。同じじゃなくても。
[ギリ―の言葉を必死で否定する。
泣いているのは誰なのか。
震えそうな聲を必死で抑えた。]
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