216 宵闇駆けるは天つ星
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……ああ、まだガキの時分にな。
どーしよーもなく腹減ったー、って星が泣きよるもんで、それに負けて、人、喰おうとした。
[さらり、告げる言葉は何でもないような口調で紡がれる]
……は……生憎、自分がやられて死ぬほど痛かったこと、人にやっても楽しゅうなかったわ。
[それでも、そう返す時は口調は珍しくも吐き捨てるようなものへと転じ。
同時に走った地割れに、舌打ちしつつ、四弦を掻き鳴らした後]
……滅紫!
[呼びかけるのは、紫影そのもの。
青年の基本的な身体能力では、これをすぐさま避けてどうにか、というのはできぬ相談。
故に、影を足場に安定を図りつつ]
……二藍、内に戻れ……影鬼、憑依!
[上げた声は鋭いもの。
応じて鳴いた小鬼の姿は、二藍色の霞となって青年の内へと消える。
直後、青年が取ったのは、手にした楽琵琶を天へと放り投げる事と]
……紅桔梗、でませい!
[翳したその手に力集わせ──細身の外見に似合わぬ大薙刀を作り出す事。
大薙刀に括りつけられた二つの鈴が、りりん、と甲高い音を立てた。*]
[樹怪の上を飛び越えようとしたその後を伸ばされた爪が追う]
つっ!
[爪の一本が、鬼丞の左足、踝あたりに届いて、そこに浅い引っ掻き傷をつけた]
ぐ、う...
[背後へ飛ぼうとしていた身体がゆらりと揺れる。
小さな傷からでも毒は確実に身体に回る。回り切る前に勝負をつけねばやられる、と、鬼丞は覚悟を決めた]
[揺らぎながらも樹怪の背後へ回ろうとする軌道は変えず、その手に凝った風をぎゅう、と握りしめ完全に手のうちに押し込める]
おおっ!
[気合いに似た声と共に、風がびょう、と鬼丞の拳の中で啼いた]
[鬼丞の操る風は、術者の身を離れれば離れる程力を失う。それは逆を言えば、近ければ近い程、強い、ということ。
最強なのは、身に纏う風。だからこそ、纏う風はつねに護りの鎧ともなる。だが、その護りの力を攻めの力に転ずる術が一つだけある。
鎧を脱ぎ捨て、刃に変えるその技は、刀鍛冶たる鬼丞が、風を打ち上げ刀と為すにも似て]
びゅう…!
[輝く風が、鬼丞の腕から細く長い軌跡を描いて、すう、と伸びる。煌星の色に、その腕から流れる紅を滲ませ波紋のように揺れる様は、朱の乱れ紋浮かぶ白刃の如し]
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