63 とある生徒会長の憂鬱
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こちらラルフ。今――…ここ何処ね。
ともかくディーンに遭遇したっけ、流れで追跡中。
っつーか、すまん、校舎に逃げ込まれたべな。
[相手チームは校舎内をスタート位置とする者が多そうであるため、できればグラウンドに留めておきたかったのだが。そうは甘くないらしい]
メアリーはできっだけ早く校舎内から出てけろ。
僕もメアリーの脱出確認したら、適当に巻いて体育館に向かうけぇ。
んで、ロビンは応援いるけ?
[走りながらの通話であるが、呼吸の乱れる様子はない]
ラルフ君もー?
ずっと待ってるだけっていうのも、退屈だなぁ。
むしろ私たちもそっち行こうか?
んー。
でも、なぁんか向こうから来ちゃったみたいですよ?
多分サイラスっぽいですけどぉ。
[喋り方はいたってのんき]
げっ、ほっ! いらっ、ない!
[先程からマイク越しに咽てる音が届いてるかもしれない。
アンモニアの悪臭に耐えながらも、ラルフに応援不要と]
サイラスの奴……色々薬品持ち出してる!
何処のイカレ科学者《マッディー》だっての――!
気を付けろメアリー! サイラス臭いぞ!!
[激しく誤解のありそうな言い回しで警告した]
えっ
…臭い人はちょっと。
どうかな、って。
[引き気味]
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『チーム・ださいらす』…?
[どこかのカメラが拾った音声だろうか、チームの名前を冠す男の声が耳に入ってきて、一瞬後に噴き出した。]
(@9) 2011/09/09(Fri) 21時頃
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ってゆーか、薬品持ち出していいんですかね。
流石にあぶねーのは持ってないと思いますけどぉ。
[しかし自分も言えた義理ではない]
つうか大丈夫ですか、あんた。
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[参加者達のイヤホンに、彼女の声が流れてくる。]
ひとつの方のチーム名、『チーム・ださいらす』に決まったみたいだけど。 実況する時に面倒だからもう片方のチームもチーム名考えて教える事。
[そう言うとまた上機嫌で巨大スクリーンを眺めている。**]
(@10) 2011/09/09(Fri) 21時頃
|
さいらすくんてそんなひとだったんだ…。
[思いっきり誤解をしつつ。]
チア部とバスケ部もそっち向かっちゃっていいですか?
むしろ囲んで捕まえちゃうとか、どう?
大丈夫じゃない! 臭い!!
[裏を返せばそれ以外は然程問題でも無いと言う事だが。
だがその時に流れてきた"奴"の声に、舌打ちする]
んなどうでも良い事後だ!後!!
あぁ、レティーシャとソフィアも好きに動いて!
どうせラルフもメアリーも体育館行けないんじゃ相談もなにもあったもんじゃない!
別にマーゴで良いよ。本名長いし。
[ヤニクにはそう伝えて。
先刻のものは、いつまで経っても名前で呼んでくれない野郎に向けて言った、なんて言えない。]
校舎の3階、演劇部の練習部屋にいるよ。
体育館からは遠いんじゃない。
てか、ヤニが一番危険な気がするけど。
[あの体育館にいる運動部系女子二人のせいで。]
んー…、チーム、えす、えむ…。
[会長の声にぼんやりと頭の中に浮かんできた単語はそれくらいしかありませんでした。]
あ、じゃあ校舎の方行くねー!
「めぇぇ」がチーム名け?
[メアリーの発言に首傾げ]
んだな、この調子だといつ合流できっかわがんね。
モニターで場所把握されてんだら、一ヶ所で落ち着いてるより動いた方が安全かもしんねな。
「めぇぇ」って可愛いね。ひつじ。
[まだ向こうチームの面々にも遭遇していないのでのほほんとしている。]
ちっ
後ろからやられました。
あれは――リンダですね。
[あせったような声の後、怒り声になる。
どちらかというと自分自身に対する叱咤であって]
ったく、緊張感が足りなかったですね。
後ろから、しかも飛び道具なんて本来想定してねーんですよ!
こちらラルフ。とりあえず空き部屋から中庭に脱出したっけ。
……なんかそっちややこしいことになってんな?
今からそっち向かうけんど……、みんな深追い禁物だべな?
適当に散会して立て直し図んべ。
[マイクの向こうから阿鼻叫喚が聞き取れて、小さく溜息ついた]
大丈夫?
私も一応そっちの方、向かうけど…。
[メアリーの声音に少し身体を緊張させたか。]
そういえば、ディーン君は?
こっから逃げるってなると、教室の窓とかですかねぇ。
なんせ挟み撃ち状態なんで。
…中庭の方って誰か居ます?
ん、空き教室にバリケード張って閉じ込めたっけ。廊下に出んのは簡単じゃねんでねぇかとおもう。出てくんなら窓から中庭へだなぃ。
[と、そこまで答えて]
あー、僕がそっち向かうと、それをさらにディーンが追いかけて、挟み打ちのミルフィーユがさらに多層構造になるかもしれんだな?
[それはちょっと、面倒くさいかもしれない]
ロビン君は、逃げられそう…?
[いったん立て直すのならば、自身もその場を離れたほうが良いかと思い。]
[中庭に誰かいるかとの問いかけに]
あいあい、僕中庭にいるっけ。
僕が校舎内向かうとややかしくなるだら、外で合流すんべ。
あー…、もう一人、一階に来たみたい。
どうしよっかなぁ。
[近くで聞こえた声は演劇部部長のもの。
逃げれば追いつかれる事はまず無いだろうが。]
僕の後ろにマーゴが来た。
メアリー。他の皆も一旦逃げた方が良い。
[レティーシャも少し近くに居た様だが。
恐らくそれよりも彼の方が演劇部長に近かった様子だ]
今のこの挟まれてる状況だと、僕も逃げるに逃げれない。
下手すれば初端から乱戦になるぞ
[一も二も無く、一旦撤退を提案する。
でないと逃げるに逃げれない]
わかった。
じゃあ中庭の方に回るね。
[素直にロビンの言葉に従ってその場を離れる事に。]
ん、レティとソフィア、マーガレッドさんの近くにいるんけ?
さすがに挟まれっとロビンも荷が重かろし、二人でマーガレット引きつけて適当に撒いてもらったほがええかもなぃ。
んでー、メアリー、自力で逃げれそうけ?
え?サイラス君を…?
え、え。臭い!?
[何が起きたのかさっぱり分からない]
カメムシ…?
[とても失礼なことを言った]
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