88 吸血鬼の城 殲滅篇
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なに。
あれが人間に遅れをとるとも思わんが、
―――サービスってやつだ。
[地の底で闇が嗤う。]
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>>46 言及した内容に対してなら…誓えます。 [言葉自体は、クラリッサが魔物でないことを想定している時の内容そのままなので偽りはなかった。より重く見ている可能性を出さなかっただけなので。]
>>47 は…はい!申し訳ございません! 集中を乱さないよう、気をつけます。 [仲間が戦っている時にのんびり会話を交わしていたことを咎められたと判断し、慌ててヒューとクラリッサの動きに視線を向けなおした。]
(55) 2012/04/29(Sun) 01時半頃
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[エリアスの放つ炎の矢が深紅の裾を焦がす。 焼ける匂いが僅か漂った。 燃え広がる前に其れは城主の意思で消されてしまうが 歪になった深紅の向こうに覗く細い足には 火傷のような赤い痕がうっすらとある]
邪魔しないで
[眸をヒューに向けたまま 言葉はエリアスへと]
(56) 2012/04/29(Sun) 01時半頃
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>>49 あ…はい。気をつけます。 [性質の悪いことに、エリアスに対して盛大に無神経な発言をした自覚も無ければ、自分の言葉がいかに表面だけを見た奇麗事の世界しか見ていないかにも気づいていなかった。 それでも、エリアスの剣幕に「試練」については思い出したくない事があるのかもしれない、と思い更に深く言及する状況でもなかったので、短くそれだけ答えて視線を向けなおした。]
(57) 2012/04/29(Sun) 01時半頃
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え…、…?
[…確か、そう。 クレアの良く口にしていた言葉だ。
薔薇に朝露の溜る美しい季節に、 湖に映る湖上の影を見ながら、繰り返し語られた]
………それ、…、 ………――なんでアンタが
――ッ、…!
[黒い、旋風。 そうも見えた。
ラルフとクラリッサの間を過ぎったものが、 黒犬と知れたのはその足が地に下りて先のこと]
(58) 2012/04/29(Sun) 01時半頃
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ドナルドは、×湖に映る湖上の影→ ○湖に映る城の影
2012/04/29(Sun) 01時半頃
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[ヒューはジェフリーに追い詰められ、城主にはラルフが向かっている。 ドナルドが控え、魔術師はまだ本格的な攻撃を行ってはいない。 かの騎士がどれほど手練でも、城主が魔法の使い手でも、そう長くは持たぬと思われた……彼女が普通の人間であるなら。 そして今、ラルフの剣から主を守らんと、ヒューが怪我を負った。
なす術もないように見える城主の様子を、錬金術師はじっと食い入るように見つめた。**]
(59) 2012/04/29(Sun) 01時半頃
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[階段から現れた黒犬が駆け抜ける。 通り過ぎたその黒が犬であったと気付いたのは一拍遅れて]
…………、
[はたり瞬き深い赤の双眸が犬へと向けられた。 悪戯なその気配に懐かしむように女の眸が細まる]
“ ―――― ”
[くちびるだけで名を紡いだ]
(60) 2012/04/29(Sun) 01時半頃
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[騎士の動きを警戒していれば、傍らからすり抜ける一陣の風。 その姿を追えば、黒い犬>>54がこちらを振り向く。]
あれは……。 やはり、闇の術なのでしょうか……?
[感心したように頷きながらも、じっとアヴァロン伯の様子を窺う。]
どうやら、そちらのお城では随分と賢い犬を飼ってらっしゃるようで。
[皮肉げな響きを籠めながら、再び剣を構える。 そして、後方に立つ仲間へと声をかけた。]
……エリアス。その犬について、何か感じる事はありますか?
(61) 2012/04/29(Sun) 01時半頃
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[尚も見据えるヒューとクラリッサの姿。 その2人を護るように、討伐隊との間に割って入った、 一匹の黒犬の姿>>54]
なにっ!
[視線が黒犬の姿を追う。 その黒犬の姿は、ぐずぐずと溶け出し、靄のような黒い塊になって 図書室の向こうへ消えてゆく]
……今のは? あれこそ……アヴァロン伯が異端である証拠ではないのか?
[クラリッサの魔術だと思い込み、そう口にしながら 再び、クラリッサに目を向けた]
(62) 2012/04/29(Sun) 01時半頃
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―――――!??……犬……?
[戦いの様子を見守っている時、突如目の前に現れた強い気配>>54 闇で塗り固められたような漆黒の…凍りつくような威圧感のある存在。階段から飛び出した「それ」が、よりによって戦いのど真ん中を駆け抜け、図書室へと消えていく姿を呆然とした表情で見た。]
(63) 2012/04/29(Sun) 01時半頃
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騎士には用事はありません。 貴女が素直に命令に従って頂けたら彼は倒れずに済んだのでは?
[そう告げてすぐ、ラルフとアヴァロン伯の間を黒い疾風が通り抜けた。 それはまるで魔力の塊のように目に映る。 ラルフの問いかけ(>>61)には僅かに首を傾げ。]
…使い魔? いえ、違いますねあれはもっと強力な……。
[消え去った場所をじっと見つめるが魔力の残照を感じるのみ。]
アヴァロン伯、貴女は魔物を飼い慣らしているのですか?
[ヒューの側にいるアヴァロン伯をじっと見つめて様子を窺っている**]
(64) 2012/04/29(Sun) 02時頃
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病人 エリアスは、メモを貼った。
2012/04/29(Sun) 02時頃
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――…犬? いや…、……
[違う。 瘴気が凝った様な、その姿。 黒天鵞絨に似た毛並みはひどく美しく。
――だが、嗤笑を含んだその瞳は、 鮮血に浸した紅玉髄にも似て]
……。
[――ほんの一瞬、眼が合い。 ぞくりと、得体の知れぬ寒気が背を走る。
靄と共に姿は薄れ、 残された薔薇の芳香だけが そこに確かに黒犬が居た証]
(65) 2012/04/29(Sun) 02時頃
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…… [戦いから一歩離れて見ていた分、身軽に動くことができた。禍々しい気配の残滓を追いかけて図書室に向かって駆け出す。迷わず無防備に扉を開け、中の様子を覗き込んだ。]
(66) 2012/04/29(Sun) 02時頃
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[黒犬が城主に与えた時間はどれほどか。 騎士へと伸ばされた手は騎士を後ろから抱きとめた]
ヒュー、ありがとう。 けれど……、無茶はしないで 貴方が居なくなったら、きっと、寂しい
[密やかな囁きを騎士に向けて 城主はその額を騎士の背へと触れさせる。 騎士が“白”と称した魔法は癒しの力。 城主は騎士の傷を癒し、彼を眠りへと誘う]
私は大丈夫だから 少し休んでいてね
[そうして騎士は城主の寝室へと転移さられる]
(67) 2012/04/29(Sun) 02時頃
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[賢い犬という男>>61にくすりと笑った]
犬と一緒に暮らすことさえ咎められてしまうの?
[異端の証拠と断じる金髪の男>>62に揶揄る響き。 様子窺うような眼差しを向けるエリアス>>64には ことりと首を傾げて答えをはぐらかした]
(68) 2012/04/29(Sun) 02時頃
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………。 いねえな。 こっちじゃねえのか?
[>>66ムパムピスと共に図書室の扉を開け、中を覗く。 かぶりを振り、続いてその隣に位置する作業室を。]
……?
[一瞬、塔に向かう石橋の影を走る、 黒いものが見えた気がした*]
(69) 2012/04/29(Sun) 02時頃
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―――光を。 闇に潜みし者在れば、栄光の御手によりその姿を顕し給え。 [急いでいた為、普段より省略した呪文を短く唱え、残された闇の気配を慎重に探る。]
[図書室の窓から顔を出し、冷たい風が吹き込むのもかまわず外へと目を向ける。
黒犬を形どった何かは、塔に向かい微かな気配を残したのみで、それ以上を探ることはできなかった**]
(70) 2012/04/29(Sun) 02時頃
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>>69 駄目です。こちらからは、何も視えなくなりました。 ドナルド様の方も…でしょうか。 [作業室に向かったドナルドに声をかけ、自分もそちらへと移動していく。]
…塔に向かって、何かの気配が残されている所までしか、確認できませんでした…
(71) 2012/04/29(Sun) 02時頃
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――…貴方は知っているでしょう?
[このような事態になっては隠しても意味はない。 そう思うのはドナルドに向ける声音は嘗てのままに]
領主様は、とてもお優しいのよ
[淡いながらも何処か幸せそうな笑みを湛え 子供だった彼に向けたと同じ言葉を聞かせる]
(72) 2012/04/29(Sun) 02時頃
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ムパムピスは、不安そうな表情で、塔の方角に目を向けた**
2012/04/29(Sun) 02時頃
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[揶揄るような口調>>68は だが、生真面目な彼には届かない。 任務中に、相対した相手が このような態度を取ることはいくらでもあった]
普通の犬ならば咎めやしない。 だが、あの犬は。 途中から何か犬じゃないもの、に見えた。
それはあれが犬ではない……。 他のなにかだからではないのか? なあ、エリアス。 [エリアスに再度念を押すように、名を呼んだ]
(73) 2012/04/29(Sun) 02時頃
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[エリアスの言葉>>64に頷きながら。]
なるほど…使い魔よりももっと強力、ね……。 まさしく……と言った処でしょうか。
[が、眼前で騎士の姿が掻き消えれば>>67、僅かに目を瞬かせる。]
……なるほど。 様々な力をお使いになるようだ。 ますます、油断ならない……。
[そして、城主の言葉>>68を聞けば、微かに肩を竦める。]
私も犬は好きですが。 魔性の力を持った犬と一緒に暮らす勇気は、とてもとても。 一国一城の主ともなれば、肝が据わっているというか……それも、貴女の力があればこそ、なのでしょうか。
[そう呟いて、笑うのだった。**]
(74) 2012/04/29(Sun) 02時頃
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掃除夫 ラルフは、メモを貼った。
2012/04/29(Sun) 02時頃
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>>71 ……こっちもだ。 あの塔に、……居るのか?
[だが、『何』が。
――一瞬だけ。 あの黒犬に酷く懐かしげな表情を浮かべた彼女の表情がちくりと刺さり、『それ』がただの使い魔とは彼には思えなかった。
考えを巡らしながら作業室の側を見ていた背中に、 昔とまるで変わらぬ、美しい声がかかる>>72]
……ッ!!
[反射的に振り向いた。 信じられない、と言いたげな瞳で]
(75) 2012/04/29(Sun) 02時頃
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[黒犬のこと。 そしてあっという間に姿を消してしまったヒューのこと]
もう一度問う。 アヴァロン伯。お前は……何者だ。
[握る剣に力を*込めて*]
(76) 2012/04/29(Sun) 02時頃
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捜査官 ジェフは、メモを貼った。
2012/04/29(Sun) 02時頃
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犬か如何かも 犬自身に問えば納得できるのではなくて?
[動じぬジェフ>>73とエリアスに視線を向ける。 黒犬を追うらしいドナルドとムパムピス。 その様子を認め、城主は赤らむ足を一歩後ろへ]
警戒されてしまったようね といっても、もとより隙はなかったようだけど
[肩を竦めるラルフ>>74に、ねぇ、と確かめる音]
(77) 2012/04/29(Sun) 02時頃
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……なんでアンタがそれを…っ!
…………クレア、…。
[幼い日。
救貧院から逃げ出した自分に、 唯一優しくしてくれた女性。
彼女が己を拾い、まともな教会に預け。 病に伏した己を看病してくれなければ、今、此処に自分は生きては居なかっただろう。
あの頃から際立って美しく、賢明で。 そして――儚かった女性]
クレア姉ちゃん、…なのか…?
[だが本当にそうであるのなら、 ……彼女は、既に人ならぬ魔物なのだ**]
(78) 2012/04/29(Sun) 02時半頃
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ドナルドは、クラリッサに話の続きを促した。
2012/04/29(Sun) 02時半頃
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[黒犬が残した薔薇の香は 彼と出会ったあの日の薔薇と同じ香がした]
賢くて力ある犬が傍に居るなんて 頼りになって好いと思うのだけれど
[ラルフが力に触れればゆると横に首を振り]
私は――… あの犬に敵う力など有していないの
[本来ならば敵わぬであろう“血”の絆もつ彼を思い 女は釣られるように薄っすらと口の端を持ち上げた]
(79) 2012/04/29(Sun) 02時半頃
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[ジェフの尋ねに澱みなく名乗る]
アヴァロンの領主、クラリッサ 嘗ては――…
[続けようとしたのは人であった頃の名。 ドナルドが呼びかけるその名に ふっと懐かしい想いに駆られる。 剣握るジェフに警戒の色を強めたまま ドナルドへと眼差しを向けて]
クレア、と そう呼ばれていた頃もあったわね
[認めるような言葉を口にした]
(80) 2012/04/29(Sun) 02時半頃
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……犬に問えとは、これはまた異な事を。 只の犬では無いと、お認めになっているようなものですよ。
[苦笑い混じりに呟きながら。 続く言葉>>79には、僅かに首を傾げた。]
ふむ……。どうやら、並々ならぬ犬のようで…?
[そうして。城主が口にする名>>79と、ドナルドが呟く名>>78とが合致すれば。 動揺するドナルドを庇うように、彼の前に立つ。]
まったく……。 吸血鬼と目される相手に、心を揺さぶられてどうするのですか。 そのような状況では、すぐに虜にされてしまいますよ?
[そう、注意を促すのだった。]
(81) 2012/04/29(Sun) 02時半頃
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掃除夫 ラルフは、メモを貼った。
2012/04/29(Sun) 02時半頃
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異端審問同様――… 私が何を言っても貴方がたには届かないでしょう
[王命で討伐に来た者たちならば 揺らがぬものと心得ていた。 彼らの問いへの答え、はぐらかし続けたのは 人であると信じてくれた騎士の存在があればこそ。 ラルフとジェフを警戒はすれど 彼らに危害加えるような術を使う素振りは無く]
仲間思いだこと
[ドナルドを庇う様子にぽつと呟く]
(82) 2012/04/29(Sun) 03時頃
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えぇ、彼が貴女に魅了されるような事があっては困りますからね。
[そう、城主の言葉>>82に返しながら。 彼女に立ち向かう様子が見られない事に気付けば、僅かに眉を寄せた。]
王城へと出向く意志もなく。 かといって、刃向かう様子も見せず。
……何をお考えで?
[優雅に佇む女性に、不思議そうに呟いた。]
(83) 2012/04/29(Sun) 03時頃
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