94 眠る村
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……――有り難う、 ござい ます、
[男に縋るまま、服の染みはどんどんと増えるけれど 落ちて来る低く優しい声――背をあやす、手。
一度閉じて、開いた目は―― 男に顔をつけたままきょとりとしたけれど。
このまま甘えるように、不安を吐き出すように、 ぼう、とする頭で泣き続けた。
――やがて泣きつかれて、意識が落ちる*まで*]
(119) 2012/06/17(Sun) 18時頃
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――駒が多いにこしたことはないけどね。
ハナは……結局、加護の力を誤ったのかな?
それとも、じいさんの言うように"知恵おくれ"ゆえかな。
[ハナの大人びた側面は想像もしていない様子で
もう一人、嘘をついた少女の真意を不真面目に考えるけど]
お裾分け、したいねェ。
――どれくらい時間がかかるものなのかわからないけど。
[ともらすは、ブローリンの加護の力。]
ルーカス、グロリアより、
今回は "あたり"だったね―― フフ、愉し。
[嗤う声はやがて泣きつかれて眠る宿主を見て*嘲る*]
さァ、ね。
どちらにしろ、人ってのは
真実がどうであれ 大切な人を護るためならァ
嘘をつけちゃうのさぁ
[それすら利用しようとするのは、エイトらしさとも言えるが]
まァ…、
愉しみにしてるよ。
[おすそわけ][と一文字ずつ区切りながら囁いて]
["あたり"という言葉には同じように、ふふ、と嗤う]
[視えるではなく][――知っている]
[人狼、当人なのだから]
[寄生主の記憶の奥を辿る]
[これもまた 加護かと、冷静に思考する]
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ん……
[大きな音がして、開けた視界には天井。 ――ややもすれば、そこが店の長椅子だと気付いて。]
……――?
[空気の悪い、店内の渦中の人間は、ハナ。 ゆっくりと身を起こせばハナを見て。 状況を把握しようと周囲に視線を流し、またハナを見る。]
(171) 2012/06/17(Sun) 22時半頃
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……――駒か、そうでないか、
判断がちょーっと難しいね。
[見てはいないが音は全部聞いていたからそんなことを。]
まあ、
呪いの矛先受け止めてくれるンなら充分だけどさ。
[まだどうなるか、わからない。]
この女の家族は、どっちもイイ駒になってくれそうだけどね
[冷静に場を見ながらエイトは囁く]
どっちも ローズにとっては "たいせつ" なのにネ
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[ハナの様子があまりに別人すぎて、思わずブローリンを見る。
ティモシーは家族を守るために嘘をついたと知っている。 つまりフィリップは、何の判定もされていないことになる。 そしてクリストファーを人狼だったと言う者はいない。]
ハナ、ちゃん――…… どうしてこんな、 人間、 なんでしょ……?
[嘘をついた少女。 今は10歳と思えぬ大人びた言葉で。 ティモシーの嘘も苦悩も、砕かれたかのよう。]
(180) 2012/06/17(Sun) 23時頃
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クラリッサは、ハナに話の続きを促した。
2012/06/17(Sun) 23時頃
娘ならァ、…お母さんの言うこと 聞かなきゃねェ。
[くつりくつりと嗤う]
……――とても親孝行だと、思うよ。
じいさんの願いも儚く消えたね。
[愉悦隠さぬ声]
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[頬打つ、 乾いた音。]
……ティモシー、さん
[へたりこむ老人に、思わず駆け寄る。 なおも笑う少女に顔をゆがめて]
ハナちゃん、やめて―――…… ティモシーさんが、どんな想いで
[嘘をついたか――――、とは 言えず。
それ以上、口も挟めず、語ることも出来ずに口を*噤んだ*]
(187) 2012/06/17(Sun) 23時半頃
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