人狼議事


207 Werewolves of PIRATE SHIP-2-

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 『あり……がとう』

[誰かの聲に泣き止んだ赤子の聲は戸惑いと共に
何処か嬉しそうだった。
まだ身体の中に溶け切れずに残った魂が、初めて受けた
自分の生を肯定してくれる言葉の主に懐くように。
ここに聲の主がいて、赤子が形を持っていればその手を伸ばして
温もりを求めた所だろうか。]

 生きる事は……殺す事だ。

[赤子の聲の後を追う様に、本来の片割れの聲が呟いた。
そうだ、殺されるつもりはない。
混じり合った記憶を抱えて決意の様に呟いた。

血染めの布。
血染めの医者。
今日誰が死んでも。
その姿を訝しむ者はいるだろうか。]


 これは、ギリーの声だな。

[どうやら幻聴ではなかったらしい。
だがギリーからは同族の匂いがしなかった。
どういうことだろうか…分からないことだらけで混乱してくる。
私は頭を振った。]


【人】 墓堀 ギリアン

 居ないカ
 海に 人狼、居ない

[あっさりとした否定(>>258)は、あっさりと頷く。
副船長の説にもまた、あっさりと頷く。

頷くと口元からボロリと芋が落ちた。崩れた欠片を拾い集めて口へ運んでいるところ聞こえたニコラスの答え(>>265)には、あっさり頷かなかった。]

 おれ、大きい
 ニコより、大きい
 ア゛ッ ァ

[しかし「食え」との声を“命令”の一種と捉える事にして、遠慮なく芋をもう一つ貰う。そしてその芋も、ボロボロ零しながら食らう。]

(271) 2014/12/10(Wed) 23時半頃

[別れ際に見た道化の顔は、完全に道化に覆い隠されていた。


 常に絶望を与える側────道化は言った。



 絶望は、より強い絶望を求める。
 同じ獣の力を得ていると知ったところで、同族意識を持つことはない。

 喉笛に喰らい付く機会があれば、ヒトだろうと、獣だろうと、同様に喰らう。
 喰らい、絶望を、畏れを深くする。


 それだけが、存在意義であるかのように。]


[さすがに心象そのものが伝う事は無かったが、
脳内に響く赤子の聲と共に、切ない温もりを感じた。
……気がした。

聲は続く。次は、大人の男の聲。
思い出すのは、船医が髪に触れた際に見せた顔。

さらに別の誰かに呼ばれ
包帯下で耳元がヒクリと跳ねる。]

 ――…おれ、おれの名 だ

[耳に、頭に、よく馴染んだ響きの主が誰なのか、
名を呼ばれれば明白に理解できたから
躊躇なく「おれの こえ、だ カシラ」と呼び返した。]


 そうか、ギリーは狼の聲が聞こえるのか。

[理屈は分からぬが、いつでもギリーと会話が交わせるとなれば私の機嫌は少し良くなった。]

 私と、ヴェラと、後1人……か。

[迷える仔犬は一体誰を殺そうとしているのだろうか?]


【人】 墓堀 ギリアン

 汚す ナイ

 怖い ナイ
 ニコ 壊れタ
 ア゛ッ ァ

[ジェレミーに「汚すな」と言われ(>>279)、応えるため開いた口からまた芋が溢れる。しかし落ちた芋はチマチマ拾い集めて食べているから、実際に床を汚すには至っていない。

人狼より怖いと評判の我らが船長にも、他の何にも恐怖を感じた事は無かった。強いて言うなら、笑い転げるニコラスがなかなか不可解で怖い……かもしれない。(>>276)

ソロリとニコラスから目を逸らせ、空いた皿をその場に残して立ち上がり。ノソリと第一甲板へ続く階段を登っていった。考え無しの男は、“命令”の無い間は、刷り込まれた日毎の行動を准えるだけだ。食事の後は決まって、見張りも兼ねて甲板の隅から夜の海を見る。今日も日課は変わらない。**]

(299) 2014/12/11(Thu) 00時頃

[それに早く立ち去らないと。
食事も美味いのに、まだ足りないと空腹を訴える自分がいる。

溶けた赤子には肉や酒は合わないらしい。

赤子が求めるものは……紅い乳だと、本能と呼べるものが教えていた。]


墓堀 ギリアンは、メモを貼った。

2014/12/11(Thu) 00時頃


[ミナカが現れたことで、ひとつ、気付いた。


 ネイサンと聞こえぬ”聲”を交わす中、他からも、同じような聲が聞こえていた気がした。
 少なくとも、ふたつ。

 うちひとつが、この男の声と同じだと。]


[飯も酒も美味いが、物足りない。
スープをぴちゃり、と舌で掬うように飲んだ時。

不意に視線を感じて見上げた先に、ヴェラがいた。]

 ……。

[聲も掛けずにじっと彼を見つめる。

1年前、彼の包帯を変えた時と同じように、血が騒いだ気がした。]


 仔犬よ…どこにいるんだい?
 何をしようとしているんだい?

[そんなことを囁きかけてから。*]


【人】 墓堀 ギリアン

―甲板―

 月 キレイ
 キレイ、獲るカ ?

[階段を登ったところですれ違った船長の前で、ピタリと足を止めた。言われてはじめて見上げた夜空には、確かに明瞭な月が輝いていた。(>>321)

船長が美しいと言う物は、強奪の対象になり得る物だ。煌めく金銀財宝も、よく磨かれ艶やかに光る装飾剣や銃、工芸品に美術品……これまで多くの財を奪った。そういった宝と、夜空に浮かぶ月の違いが、男には解らない。

月を指し。大真面目に問いかけた。**]

(342) 2014/12/11(Thu) 01時頃

 お前の声は絶望を運ぶ。
 俺達が生きる途をお前は奪う。
 だから俺はお前の命を奪う。

[呪詛の様に吐き出された聲は男だけでなく、
同じく聲を共有する者達にも届いたか。]


墓堀 ギリアンは、メモを貼った。

2014/12/11(Thu) 01時頃


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