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![]() | 【人】 露店巡り シーシャ[跳ねる肩。唇に掛かる人肌の声。 (117) 2014/09/15(Mon) 20時頃 |
![]() | 【人】 露店巡り シーシャ[同時に動いた指先は、容易く相手の自身を見つけただろう。指先でくるくると擽った後、指を鍵状に折り曲げて、服の上から何度も何度も先端を擦り上げてやる。 (118) 2014/09/15(Mon) 20時頃 |
[聴こえません。
花の声も、蝶の声も。
蜂蜜色へと変わる櫻は、彼の『蝶』だけを見つめているのです。]
[藤之助の声も、他の花の音も。
届かないフリ、聞こえないふり。
――――……そうでなければ朧を保てなくなってしまう。]
![]() | 【人】 露店巡り シーシャ[繋がる舌を伝って鼓膜を揺らす音。 (128) 2014/09/15(Mon) 21時頃 |
![]() | 【人】 露店巡り シーシャ[後頭部から、髪の感触を楽しみながら前へ移動する手つきは優しい物であったが、その目は誤魔化すように伏せられて。 (129) 2014/09/15(Mon) 21時頃 |
[腕を引いてくれと、そう望んだのは他ならぬ自分。
その手にまた触れることが出来た時、確かに左胸は鼓動を大きく揺らしたというのに。
結局、『花』は『花』でしかあらぬのだ。
胸元に残る花の教えを深く、深く刻みつつ。
そっと銀で覆われた縁を歪ませた。]
[見ないで、と声に出さぬまま、口はそう紡いで
目尻には快楽からか――うっすら涙が浮かんでいたろう]
[とうのすけ。
音にはせずに藤色の花を呼ぶ。
頭を撫でてやることも、雫を拭ってやる事もできないこのもどかしさ。
己が『朧』である事を、友である事をこれ程に後悔した事は無い。
関わりが浅い『花』となら、こんな思いをせずに済んだのか。]
![]() | 【人】 露店巡り シーシャ[男は何を怯えていたか。この檻の中で全てを決める事が出来るのは蝶だというのに。 (152) 2014/09/15(Mon) 23時頃 |
![]() | 【人】 露店巡り シーシャ……悪ィね、我慢ならない犬っころでよ。 (153) 2014/09/15(Mon) 23時頃 |
[今宵は二輪が共に買われているのかと
心のどこかで、そう思っておりました。
聞こえぬフリをしていても、耳には否にも届くのでございます。
お優しい藤の花が、辱められているのでしょう。
麗しい朧の花が、甚振られているのでしょう。
揺れる焔の花は、遠くに身を委ねているのでしょうか。
綻ぶ淡藤の花は、求められるまま咲いているのでしょうか。
───裡に渦巻くものから眸を逸らし。
僕は金糸雀の唄に、耳を傾けるのです。]
朧、お願い……もう……
[小さく、願う様に囁く声は涙と色に濡れ
彼にこんなことをさせてしまっているのだと自覚すればぱらぱらと汗に混じり雫が頬を伝った]
![]() | 【人】 露店巡り シーシャそうか、そいつは……良かった。ありがとよォ。 (173) 2014/09/16(Tue) 00時半頃 |
―――坊やの悪趣味に比べちゃ、俺なんぞ可愛いもんよな。
[喉を震わせた独り言を聞くものは居ない。
ただ、と思案巡らせ、瞳を微かに揺らした。]
あれもつくづく、面白い坊やだ。
[溜息のような感嘆は、男にしては珍しい他者への興味。
花籠の外に向ける視線は、久しく。
過ぎった感覚を自覚すれば、
笑気一つ零して、夜に再び身を浸した。**]
![]() | 【人】 露店巡り シーシャ[どこまでを信じて、疑うか。その境目を探るのは男とて同じ事。 (185) 2014/09/16(Tue) 02時頃 |
![]() | 【人】 露店巡り シーシャ
(186) 2014/09/16(Tue) 02時頃 |
[ごめんなさい、と
唇は涙浮かべた子供の様に震えながら言葉を紡いだ]
[隣より聞こえるは、激しさを表す声でありました。
肌の打ち合う音も、粘膜擦れる水音も。
やがては明瞭でない嬌声が、弾ける瞬間を伝えたでしょう
見えぬはずの涙の音が、此方へ届いた気さえします。
他の牢でもきっと、花々は咲き乱れているはずです。
此処はそういう場所なのですから。
そしてそれが僕たち『花』の、『しあわせ』であるはずなのです。]
[僕の戯れのような接吻けに、頬を染めた銀花も
誰ぞ彼の腕の中、咲き誇っているのでしょうか。
丸窓からちらりとだけ、月の端が見えました。
「月が欠ける前に」などという言葉を
不意に僕は思い出し
傾く月を眺めては、彼の『花』の行く末を想うのです。]
あなたは、いま。
『しあわせ』ですか?
[尋ねる事が出来たのは、亀吉さんだけでありました。
丁助さんには、寸でのところで訊くのを躊躇ってしまいました。
朧さんに訊けば、叱られてしまうでしょうか。
藤之助さんに訊けば、困らせてしまうでしょうか。
他の花たちにも、訊きたくとも訊けないでしょう。
どうして、訊けないのでしょう?
何故、訊けないのでしょう?
わからないまま、僕はいつであろうとこう答えるのです。]
僕は『しあわせ』です、───と。
──幸せとは、こんなにも胸が苦しいことなのですか。
[“教えて下さい”
闇世の中、音にさえならなかった吐息が小さく反響しては、消える。]
僕は『しあわせ』です。
[何時の時もそう答えましょう。
何方さまにもそう応えましょう。
胸が苦しいなど、僕にはわからぬ想いなのです。
朽ちた花の行く末を知ればこそ。
その毒に囚われてはならないと。]
[櫻は誠の『しあわせ』に、まだ散るを知りません。
咲いてさえ、いないのですから。]
‘Tis better to have loved and lost
than never to have loved at all.
![]() | 【人】 露店巡り シーシャ[地下のそこかしこ、目には見えずとも聞こえる響きは夜も酣であることを伝えていた。 (237) 2014/09/16(Tue) 22時半頃 |
![]() | 【人】 露店巡り シーシャ宜しいも宜しくないも…「新品」じゃねェからな、残念ながら。 (238) 2014/09/16(Tue) 22時半頃 |
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