56 いつか、どこかで――狼と弓のワルツ――
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[諭すような声に、はっとして]
そ、そうですよね。私がふらふらしていたらいけません。
……ありがとうございます。
[揺るぎない声に接することは気を落ち着かせた。
強張った肩を回して緊張を解く]
ええ、分かっていますよ。
ヤニクさんをはじめ、皆さんのご武運をお祈りします。
[言って、戦争を嘆いていた公女殿下の事を思い出した。
とうとう今にも開戦という状況になり、
彼女の心痛はいかばかりだろうかと]
[オスカーが席を立つのを見れば、何事かと目を向けるが
偵察に行くのだと分かれば]
…ちゃんと帰って来いよ。
[気をつけて、なんて言ってやらなかった。
彼女は自分の傍につくのが本来の役目であるはずだから、
それ以外の場所で何かあっては困る、とばかりに。]
……見方解る?
[ヴェスパタインが部屋を辞した直後。
唸りながら書類と戦っているイアンを見兼ねて、彼の元まで歩み寄って書類を覗き込む]
………つまり砦の配備には常に両騎士団から二つの隊が付いてる。
後、この隊も予備兵力として砦に駐留。
実質動かせるのは残りの隊、て意味だね。
[しかし図も文字の羅列も多少読み辛く記されて居て。
他にも解らない所があれば、彼なりに丁寧に説明するか]
俺は大丈夫だ。
それよりもお前たちの方が頑張れだ。
[山積みになった書類をオスカーもまた、目にしていたから。]
…頑張れベネット。
[果たして書類相手にイアンが戦力になるのかどうか、怪しいもんだと思いきり思っていた。]
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[>>198くすりと笑うミッシェルに微笑み返す]
非戦闘員の皆も、騎士さんたちが頑張ってくれているから安心していられるんですよ。 それをいうなら、お互い様です。
[>>203ペラジーに草むしり、と言われれば頷いて]
そういうのなら、大得意! まかせといてよ。 一人じゃ結構大変だもんな、草むしり
[明るく言う少年だが、次に暇になる時は、いつなのだろう、とふと思う]
早く、戦いが終わるといいな。
[始まってもいないのに、前夜の緊張感はすでに戦の気配が濃厚で、そんなことを漏らす]
(209) 2011/07/01(Fri) 00時頃
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[ベネットから声をかけられれば
眉間に皺をこれでもかと寄せた顔でそちらを向く。
説明を受ければ、あーあーと相槌なのか奇声なのか
分からないような声を上げて]
分かった、分かった、つまり
こっちはどーんと構えてるから、
こいつらがざーーっと行けば問題ないって事だな。
[人差し指でどんどん、と紙をつつきながら
ベネットの言葉を一つずつ理解していく。]
くっそ、簡潔に一枚にまとめてくれよな…
[今彼にとって倒すべきは、
敵国じゃなく、この山積みの書類なのだった。]
[オスカーが出ていく際に、何故自分への声援は無かったのか
疑問に思っていたが、彼がその意味を理解することはなかっただろう。
それからしばらくすれば、唸り声が執務室に響き渡っていた。]
…――― 俺にも後でその書類見せろ。
[風にのって届いてくる主の声を聞き、暫く沈黙…、いや、唖然として。
戦場においても、オスカーはイアンの傍につき従い伝令や偵察、場合によっては戦闘もこなさなくてはならない。
彼だけに任せておくのはあまりにも不安だった。]
[―― トントン、と顔を指を書類に突き入れる様に次第に僕も説明しだす]
……イアン! ここ三千六百って書いてる!
あぁもうまだ半分以上あるんだよ!?
[…何故僕だけに声援を送られたのか
イアンの唸り声を音楽に、その意味は嫌と言う程理解した。
―この戦が終わった後、どうなるんだろう、と]
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[>>211オスカーからも礼を言われ、やはり慌てて手と首を振った]
いやだな、オスカーさんまで。 皆改まってお礼だなんて、止めてくださいよ、縁起でもない。
[戦が始まれば、無事でいられる保証はない。 そんな予感を払拭するように、少年は笑った]
確かに、赤騎士団の方の方が血の気が多い気がします。 頼もしいことですね。
[>>216 伝書鳥が落とされた場所まで、と聞けば表情を曇らせ]
それなんですが… 先程、見張り台の上から見たとき、時折人影が見えました。 十分に、気をつけてください。
[恐らく敵の斥候だろうことは想像に難くない。]
(222) 2011/07/01(Fri) 00時頃
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ああ、お前が祈るのなら神様もきっと勝利を与えてくれるだろうな。
期待してる。
[彼が何を考えているのかまでは伝わってこないが、それでも空気を明るくする為にそう言って笑う。]
俺たちが前線に行っている間、お姫様のことも気にかけてくれ。
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[>>218 これから頑張ろう、というミッシェルに、頷く]
うん、頑張ろう。 …生きて、帰りましょうね。
[ぽつりと呟く。 ベネットに伴われ、見張り台から見た敵の数。 それは少年に楽観視を許さなかった >>217ペラジーの同意に頷き。]
終わったらさ、ご馳走つくって皆でパーティしよう!
[殊更明るく、そう言った]
(226) 2011/07/01(Fri) 00時半頃
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フィリップは、オスカーを気を付けて、と見送った
2011/07/01(Fri) 00時半頃
[間違いを指摘されると、その顔を一層歪ませて]
…げっ。
無理無理無理、これ朝までとか死ぬ。
何だ、参謀室長殿は俺を決戦の前に殺す気なのか?
[へらへらと皮肉を言ってみるが、
そんなもので現実は変わらない。
しばらくは睨みあいをしていたが、痺れを切らせば]
…ちっと外、出てくる。
ベネット副団長、少しの間よろしくな!
[わざとらしく副団長なんて呼んでみたりして。
半ばベネットに押しつけるように、書類を渡すと
きっと彼の制止の声も聞かず、執務室を飛び出した。]
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