25 花祭 ― 夢と現の狭間で ―
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はい……勝手な行動申し訳ありません
邦夜殿の力は
怪しい人に使ってもらうべきなのでしょうか…
それとも、人であって欲しい……と
思う人に使うべきなのでしょうか…ね
[刷衛と邦夜、それ以外は誰が獣か、人か
確信が持てないなか、そんなことをポツリとこぼした]
[相談を受け、それは怪しい奴に決まっている、と思いつつも、即答はせずに考える。]
人間であってほしい…と思うというのは、どういうことかな。
[そう、あれだけチャールズに執心していたイアン。
もしクロならば、どんな相手だろうと殺しそうないきおいだった。
だが、
そうでない人物ができたか?]
…例えば霞殿…旧友ですから…昔から知っていますし
獣ではないと思いますが…
それと、彼の花となった鳥、迦陵
…霞殿と仲睦まじい様子でしたので迦陵が獣だと……
霞殿が哀れです……
それと、本郷殿…理由は先程の通りにロビンですね…
まだ、ほんの童花ですから……
……ロビンはそうは言っても疑いも濃いので
…まぁ、殺すべきなのでしょうが
[聞かれた質問に、具体的な人物名を聞かれているのかと
名前を挙げていって
それは刷衛の思うことと、重なるだろうか?]
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―高嶺の部屋ー
[高嶺に、聞きたかった。 貴方は何故、憂いているのかと。 思うのは、何かと。けれど今は]
…、――
[知らず、行儀よく合わせた手をきつく握った。]
かげ …、っ――、…
[息を飲む。 紫苑色を大きく見開く。]
…すり、こみ?
[何があったというのだろうか。 ――嗚呼、自分は本当にかれのことを、 何も知らないのだと、思い]
(341) 2010/08/05(Thu) 23時半頃
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イアン……
お前は人から騙されたことはないのか?
クロは人間らしくないわけではない。
人間らしいクロもいる。
人間であってほしかった者がクロの場合はどうするのだ?
……騙されたことは確かに少ないです…
昔も、今も。
今までは殲滅が多かったので考えてませんでしたし…
[今までの仕事を思い出して、小さく首をひねった後
続いた言葉には朗らかに笑いながら返した]
ああ……その場合は…殺しますよ。当然です。
そうか。
ならば、効率のいいほうを選べ。
[笑い声には眉を寄せたが、見えるわけはもちろんない。]
効率、の、いいほうですか……んんんん…
怪しいところ、ですかね。
それか怪しいのは殺すってことにしてしまって
まったく判断つかないところか…??
あ、けれど先程の話だと
騙されていることも考えると
騙されそうなところのが良いのだろうか…
[眉を寄せているとも知らず
夕飯を迷うような気楽さでそんな言葉を零して悩む]
|
―高嶺の部屋―
[伸ばしかけた手は、 やはり、少しだけ遠くて 高嶺の手を見ればりん、と鈴を鳴らして降ろしてしまう。]
…――、かげつ、おまえ
[それでも、拒否するでなく少し近づく。 高嶺の手が、とても優しいものだったから ほんの少し、安堵したような息を吐く。]
別の、理由とは… ……伺っても、構いませんか。
(350) 2010/08/06(Fri) 00時頃
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―高嶺の部屋―
――……
[問いに答えなかった花。 今問いに答えない花主。]
…然様、ですか。 いえそれは、自然なこと か。
[一度目を閉じて、それから、開く。 黒壇を見る、紫苑色。 その言葉一つ一つに、真摯な表情を向ける。 少しだけ眼を伏せ見る。 懐に触れ、手にする、髪結い紐――檳榔子染の。]
考えておりました、ずっと。 ……
[手にした其れを、高嶺に向け差し伸べる。]
(368) 2010/08/06(Fri) 00時半頃
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……息詰まりそうだ
宴を切り上げるは、駄目か
[次々に増える人に、うんざりと呟く]
なかなか、可愛らしい花?だな
なるほど、遅くなるといった理由も理解した
[くすくすっと笑いを零して]
呉服問屋 藤之助は、――窓から、月の光が淡く落ちるのを見る。
2010/08/06(Fri) 00時半頃
大丈夫、まだ始まってもない
[狩の高揚からか、だいぶはしゃいだ様子で]
仕方ないだろう。
そういう場所だ。
今のうちに誰を喰うかぐらい考えて気を紛らわせたらいい。
[小さな嘆息。
面倒だと思っているのは自分もだった]
乾か。
何だ、二人とも随分執心だな。
[霞も自分好みだと推していた気がする]
そうか、ならばよかった。
[セシルと明とロビンに囲まれているので、なお、何もそれ以上はいえないらしかった。]
ええ、はじめますね。
[短い返しに、此方も短く台上で]
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―高嶺の部屋―
[――高嶺の唇は、声を紡がない。 苦笑のような表情の真意も分からないままだが]
…はい
[呼ばれ、返事をする。 華月はどうだったか、流し見遣り。 さらりと流れ、落ちる黒檀の髪。 霞月夜の顔と驚くほどに重なる。 けれど、決定的に、違う。]
承知いたしました。
[恭しく頭を下げれば、――りん、と 鈴が鳴る。髪結い紐を手にし、 形よく、慣れた手つきで結い上げ支度を整え――大広間へ。]
(381) 2010/08/06(Fri) 01時頃
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いや、少し薄味なれど
美味かった。
[思わず笑み零す]
貴方は?
喰らうなら誰を
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―大広間― [華月の伏せられた瞼を見ることはなく。 ――選べ、と謂われたこと。 ――共に飛ぶ、と謂われたこと。
紫苑色で流し見た苔色は、 どのような思いを孕んでいたのか。]
…、…イアン?
[宴、という空気ではない。 怪訝そうに柳眉を顰め、――続いた言葉に眼を見開く]
(389) 2010/08/06(Fri) 01時頃
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[その様子をじっと見ている。]
――…やりすぎだ。
煽ってどうする。
薄味?
[何をどうして薄味になるのか、と思わず首を傾げたが]
…今のところはまだ、決めかねている。
…肉饅頭め、しくじりおって……。
[袖下、気取られぬようにきつく爪を立てる。
彼と…己の囲い主の傘の下。
今までは気づかれること無く血の宴を続けてきたというのに。
イアンが無き主の仇を討とうと、そちらの手先になることくらいは想定しておくべきであったか。]
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な――、 ん
[言葉にならぬ、とはこのことか。 りん、と鈴が小さく鳴る。]
…人狼病は…駆逐されたのでは なかったのか…?
[遠い遠い、昔の“おそろしいやまい” その程度の認識しか、なかった。 混乱の滲む空気が場に満ちる。 ――“白き鳥は、 混沌の最中贄の如く翼を捥がれて死す” 重なった、己の舞う物語のひとつ。 奇妙な予感として、裡を満たし、冷やした。]
(394) 2010/08/06(Fri) 01時頃
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……やりすぎなものか…手緩い。
仲間をはくまで痛めつけて当然
その仲間が、尚、暴れるかもだ。
しかし、やってしまったものは仕方がない。
[そして、この状況に対する各自の変化をみている。]
…だから、逃げろ、なのか。
[は、と。
短い言葉と共に零れた感情は何であったのか。
己にすらわからない]
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