3 ビー玉坂〜卒業式の前に視るその場所は…
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―途切れる直前の返答―
あとは……飼育小屋で見かけたフィリップ君とか、
アトラナート先生とかも残ってたら居ると思う。
バーナバスさんも。
[思い返して一通り校内に居るであろう人物を伝え、]
……落ち着いたら、私も職員室に戻るよ。
うん、そっちも気をつけて。
[何も聞かずに居てくれた事に感謝してそう言った。
毎日見ていた笑顔が浮かび、自然と心も落ち着いて]
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……んっ
[暗闇にピッパの瞳がきらめく。 しゃべろうとしては唇に柔らかな感触が触れる。 彼女の舌が入ってくると、何かを言おうとする自分の動きはまるでそれに応えるかのようで]
――― !!
[下半身に彼女の足が触れて、反射的に彼女の肩をおしのけようとした。まあ、それも彼女が身を引いたことにより無駄になる。流石にこの情況では彼女の与える刺激に対しても反応はかなり鈍目]
〜〜〜、ピッパ、待って。待とう。 いや、むしろ歓迎だけどそうじゃなくて。
[泣きたくなって深呼吸する。途端、彼女の身がぱっと離れた。赤い頬の彼女に、かくりと肩を落とす。立ったまま膝に両手をついた]
………ごめん。悪かった。
[謝る声が届いたかどうか。 倉庫の扉がぱたんと開いて、ピッパは疾風みたいに出て行った]
(117) 2010/02/27(Sat) 08時半頃
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……それから、
用事が無い限り教室には近寄らない方が良いと思う。
生きてるけど死んでるのが、居た。
[言葉に出すと上手く説明が出来ず、口篭る。]
教室は、安全じゃなさそうだよ。
[もう、あそこは一年を過ごした所ではなかった。]
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―― 階段脇倉庫 ⇒ 南棟西階段下 ――
…………。
[体勢を戻すのに時間がかかった。 少し遅れてふらりと自分も倉庫を出る]
[担任教師やスティーブンス先生に声をかけられたのはきっとそんな頃]
………せんせ。
[走ったことやその他諸々で乱れた髪と、内心の動揺を示す瞳。 ばたばたと離れるスティーブンス先生を疲れた視線で追って]
[保健室へと誘導されれば、ピッパの去った方を伺いながら首を振る。きっとそれでも抵抗しきれずに保健室まで行く]
[サイモンの不在を知るアトラナータ先生に低い声で]
せんせ、ちょっとお願いがあるんだけど。 ピッパ、追ってあげてくれないかな。
(120) 2010/02/27(Sat) 09時頃
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多分、俺じゃないほうが、その、女の人の方がいいと思う。
[何が起こったのか、聞かれても「自分がへまをした」しか言わない。自分でもよくわからない。でも、あの豹変はまた自分が追っても無駄に思えて]
サイモンは、俺が探しておくよ。
―― 回想終了 階段下 ⇒ 保健室 ――
(121) 2010/02/27(Sat) 09時頃
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―― 保健室 ――
[そうして。保健室には誰かいたろうか。 無人でも、誰かがいても、死体さえなければかまわない]
……外に出せよ、畜生。
[サイモン探すなんて口調とは裏腹に、入り口隣のソファにどさりと身を投げ出して頭抱えた]
うるさいよ、黙れ。
[もぞもぞと呟くのは交互に絶え間なく交わされる異形の騒音への怨嗟。何を言い交わされているのか理解できないから、余計に不快さが増す。近くに誰もいないと、それが加速して。ピッパに、自分に何が起こったのかゆっくり考えることもしんどい]
[ややもすれば自分の意識もそちらに引きずり込まれそうで、落ち着くまでただじっとそこに蹲っていた**]
(125) 2010/02/27(Sat) 09時頃
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紐 ジェレミーは、メモを貼った。
2010/02/27(Sat) 09時頃
――…
なか、 よく?
……嗚呼。
[虚ろな声。]
――のど
かわ、 い た。
[意味が、捩れて聞こえる。]
――ぁ、
…… なに。
飲むって、…… な、に…を?
[くらくらとする。]
今、
流れてる。
[くらくらする]
たくさん、出てる。
飲む…か?
はは っはは はは…
だったら
あげたのに……
[――…鈍い青から流れでてゆく、命の感触を覚えている]
流れ、…て?
――怪我、…――なに、して。
[あげたのに――甘く響く言葉。
駄目だ、と 唇を噛むような気配]
おかしく、なりたく、 …っ…な、い…
ああ
あああ
聴こえてるのか
ほしい
いや、いらな――ッ
……バーナバスさんを見たら、気をつけて。
[騒動がここから届いているかはわからなかった、
だから掻い摘んで今あった事を伝える]
最後に元に戻ってくれたみたいだけど、
次もそうとは限らない。
皆にも、言っておいてくれないかな。
―ー、ッ …
[ああ。ああ――と繰り返される声が 耳を侵す]
何、謂って… る?
あげるのに だいじょうぶ
きっと みんな
わけてくれるよ?
はは
わけてやる よ
床にのますより いい だろ
はは へへ はは へへ
あ。
[それは闇からの誘いだ。]
――……、咽喉
かわい、…た、
――…、っ
[だいじょうぶなのか、わけてもらえるのか、のみたい、のどがかわいた、あかいいろ、ほしい、ほしい、いしきのなかがぬりつぶされそうになる]
お前も なんだな。
はは やる ぞ?
はは へへ
もしくはピアノ、弾くか?
[立ち上がって、鍵盤をトーンとひとつだけ叩いた。]
はは**
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