22 共犯者
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……テッド、お前さんなんかまたやましいことでもしたのか。 分かりやすいヤツだな。
そんなに俺に怯えることはないだろう。 さすがの俺も傷つくぞ。
[ 傷ついてるようには聞こえない声音で苦笑した ]
[ ふと見渡せば再び見送りの村人も、巡礼者も集まり始めている ]
(295) 2010/08/03(Tue) 22時半頃
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[ ヴェスパタインの言葉に眉をひそめるが特に言葉はなく ]
[ 腕を組んでヴェスパタインの様子を伺いながら たまにちらりと年寄りやその補佐で働く若い者を見ている ]
[ 誰にも気づかれないくらい静かなため息を何度もついた ]
(300) 2010/08/03(Tue) 22時半頃
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[ 同胞の瞳の奥の真剣な色を読み取り、
それを真正面から受け止める。]
──ああ。
[ 短い応(いら)え。
だが彼はどこまで同胞の言葉を守る気であったか。]
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うん?
[ トニーから不意に話しかけられ 最初の方の言葉は耳に入らなかったが ]
うーん…俺たちの先祖が契約出来たってくらいだから、少なくとも俺たちの言葉はわかるし、あっちの言葉もわかるんだろうが…
トニー、お前さん何か知ってるのか? 俺にはお前さんが「何かを聞ける」と言ってるように聞こえるが、どういう意味だい。
[ しゃがんで目の高さをあわせ、優しくたずねた ]
(305) 2010/08/03(Tue) 22時半頃
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[同胞に、万一自分が先に還った時の事を伝える。
それは杞憂かもしれない。だが―――。]
ヴェスパタイン…。
アンタの肌に、ちょっとだけ、触れてもいいか?
俺は、きっと、たぶん、
アンタより先に………。
[それ以上は言葉にならなかった。]
[ 同胞を見詰める宵月の瞳は揺らがない。
だが。
無言で腕を開き、愛しいものを呼ぶように誘(いざな)った。]
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[ トニーに視線を合わせてしゃがみこんだまま ヴェスパタインの様子を仰ぎうかがう ]
……「いかなければならない」か。 どういう事情かまでは詮索しないが…
[ 少し逡巡して ]
いや、よそう。 十分気をつけてくれよ。 …俺からはもう、それしか言えん。
(312) 2010/08/03(Tue) 23時頃
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[ トニーの言葉に複雑な表情を見せたがそれも一瞬で ]
そうか、ソフィアとノックスも見てたのか… 聞こえない時と聞こえる時があるのかと少し驚いたよ。 俺の勘違いだな。ははは。
ミツカイサマやら神様に、聞いてみたいことって何だ?
[ あくまで笑顔で ]
(316) 2010/08/03(Tue) 23時頃
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……そうか。 夫人とそんなことがあったんだなァ。 知らなかったよ。
[ トニーの話に目を細め、先日同様優しく頭を撫でて ]
[ 愛し子を見るように、自らは言葉を挟まず話に聞き入った ]
[ もし話の途中で鐘の音が聞こえてもトニーの話を優先させる ]
(328) 2010/08/03(Tue) 23時頃
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なんだ、まだ決まってなかったのか。 もう決めてあったのかと思ってたよ。
[ 立ち上がり背伸びをして ]
そうだ、俺の聞きたいこと代わりに聞いといてくれよ。
「儀式以外で、誰か村の者を殺したことはあるのか」 って。
[ それだけを告げて、トニーを促し自分も森へと向かう ]
(347) 2010/08/03(Tue) 23時半頃
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[始めに腕に触れ、肩に触れ、長い髪の懸かった背に手を伸ばす。
やがて彼に抱かれるよう懐に入る。人の子とは違った感覚。
自分の心が落ち着き、また同時に湧き立つのを感じていた。]
オスカー、ホリー、オスカー……。
[夜の森で一人呟く。]
[ 広い背に腕を回し、近付いて来た肉体を抱き取る。
腕の中、招き入れた赤毛の同胞は彼よりも大きく、圧倒的な存在感を持っているのに、包み込むのは同胞ではなく、彼、なのだった。
そのまま、静かに腕の中の同胞に身を委ねる。
仰のいて、祝福を与えるように額に口接けた。]
[ 彼が望めば、そのまま抱かれることもしただろう。
触れ合った同胞の汗の匂い、呼吸と鼓動の音に包まれ、『かれ』は宥めるように背を撫で続けた。]
[マーゴ・ラトル…
我らが宿敵の「視る者」の一族。
我らの敵、只の贄の筈なのに、
あの娘に覚えるこの感情はなんだ?
―――俺は、人に混じり過ぎたのか?
自分でも制御できない感情に戸惑っていた。]
ホリー・アレクサンデル…。
あの少女、何か恐怖を察知しているようだ。
我らの眼に気付いたか、それとも「人の手」が怖いのか――。
片割れが邪魔だ。襲う際に上手く引き離せると良いが。
[彼の眼は同時に樵の少年や白いシャツの女へも向けられていた。]
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なに、構わないさ。 ド忘れすることだってあるだろ? 俺なんかこの年なもんで、毎日何かしら一つは忘れてしまってるよ。
[ 森の中に入りばな ]
そうか、ありがとうなァ。 もし聞けたら、司祭様に伝言しておいてくれ。 ニールからこうミツカイサマに聞いてくれって言われて、返事はこうでしたってな。
[ ふと辺りを探るような動作をして ]
(362) 2010/08/03(Tue) 23時半頃
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[ オスカーには、闇をも見通す捕食者の眼が彼の姉を見据えているなど、知る由もない。]
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