25 花祭 ― 夢と現の狭間で ―
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……やりすぎなものか…手緩い。
仲間をはくまで痛めつけて当然
その仲間が、尚、暴れるかもだ。
しかし、やってしまったものは仕方がない。
[そして、この状況に対する各自の変化をみている。]
…だから、逃げろ、なのか。
[は、と。
短い言葉と共に零れた感情は何であったのか。
己にすらわからない]
|
な…んだ?
[組んでいた腕を解き、片腕を胸に当てながら舞台上より告げられる話に耳を傾ける。 遅れて琥珀を舞台上に遣れば、は、と息が零れた。 目に飛び込んでくるあかいいろが、きもちわるい。]
……じんろ、う…病…?
[動悸と共に、耳鳴りがして。 ツキと痛んだ頭は、次第に痛みの重さを増していく。 額には微かに汗が滲み、虎鉄はガタと近くの椅子に寄りかかった。]
(@40) 2010/08/06(Fri) 01時半頃
|
暴れてくれれば痕跡が残る
暴れてくれればより見つけやすい
何が問題がある。
それに巻き込まれて、死ぬ奴が出るかもしれぬ。
[お前の元主のようにとはいわなかった。]
……そうですね。
けれど、そうでもして捕まえなければ
羅患者は増え、よりいっそうの犠牲者が出ます。
違いますか?
[しばし沈黙するが、目を一度伏せてから。]
もう事態は転がりだした。
見極めるのみだ。
ええ、そうですね……
私も観察はしますが
話すので観察しきれません。
ですので、観察本当によろしくお願いいたします
私とて、無実の人間は殺したいわけじゃない
[先程散った赤い血か、それとも赤い月のせいか。
体の芯に沸き立つ獣を、抱く手に力込めて押しとどめる。]
…堪え切れねば……全て喰い尽くすしかなかろう。
[苦しげに小さく漏らす言葉は届いてしまうか。]
全員抹殺など
涼しい顔で謂うて
非人道的でないと?
ようやる。
[怯えは半分が演技、半分は底から生じるもの。
けれど
嗚呼、ひとのにおいが、血のにおいが強い]
|
『虎、…すまない。』
[酷く痛む頭。 耳鳴りに混じって、懐かしい声が聞こえる気がする。]
『……もう、お前と…。』
[それは深くに押し込めたはずの―――遠い記憶。]
……ッ
[寄りかかり、俯いたまま。 ぱた、と足に何かが落つ感触。 ハッと我に返れば、零れ落ちたのは雫。 琥珀より出でた雫は、はらはらと頬を伝っていた。]
(@42) 2010/08/06(Fri) 02時頃
|
……ああ。そうだな。
[堪えきれなければ。
総てを喰らって生き延びるまでの事。
従来と何一つ変わらないはずだ]
総て
[喰らうは狼憑きが故の定め]
|
く、そ……また…ッ
[乱暴に、ごしと雫を腕で拭う。 頭はまだ痛んだまま、椅子に寄りかかっているのがやっと。 顔から腕を離さんとしたその折。
琥珀と黒椿が―――かち合う。
その瞬間、世界が冷え。 音が無くなったような錯覚を覚えた。]
(@43) 2010/08/06(Fri) 02時頃
|
総て…………ならば
順序も考え直す必要あるか
如何しよう。
|
――――…、は
[静寂を破ったのは、本郷の低い声。 動き出す世界に、己だけが取り残されている浮遊感。 目が、回る。]
な……んでも、ねえ …―――
[言い切る前に、真っ青になった虎鉄の身体がぐらりと傾いだ。 崩れ落ちる中で見るのは、歪んだ黒椿の微笑。 遠く、聞こえないはずの声が耳に届いた気がした。
『私と同じ。』 と。 ]
(@46) 2010/08/06(Fri) 02時頃
|
如何したものかな。
…イビセラ。
お前、乾についたのだったか。
[付き従っている様子は、視線で見てとれる。
数拍開けてから]
このまま転がせそうであれば、あれはしばらく見送ってもよいかも知れん。
代わりに、誰か。…食指が動きそうなところがあれば。
それか……推測だが、もう一人ぐらいセンターの人間はいそうだな。
そこをあえて食ってやるのも好いかも知れん。
あの花独りで根回ししたにしては、状況が綺麗にまとまり過ぎている。
そう、いまは坊主の手に。
……センターの、イアンでは駄目なのか?
[小さく笑うは
幾らか平常が戻ってきた故に。
二人の仕草を視界隅捕らえ、からかい混じりにひとつ]
根回しした相手
検討もつかずして
さて……如何したものか
|
[此方を気遣う兄弟子の姿を見止める間も無く。 虎鉄はふっと意識を手放した。
崩れ落ちた虎鉄。 その肌に直接触れる事のあった者は居ただろうか。
もし触れたなら、気づく事だろう。
――――其処にあるはずのぬくもりが*無い事に。*]
(@48) 2010/08/06(Fri) 02時半頃
|
あれほどつけ上がったことをしてくれるのならば、
最後まで残して苦しむ姿を見るほうが楽しいだろう?
[淡々と告げる。
からかうような言葉など歯牙にもかけない]
…刷衛。もしくは、天満月
[ぽつりと一つ、名をあげた]
ひょっとして、と言う可能性でしかないが…
あの研師、幾らか反応が薄いように思う。
イアンと通じていそうなものか…
もしくは…
[この感情は嫉妬なのだろうか。自らも花を手にしていても尚。]
…高嶺が摘んだ花の、いずれかを。
若者 テッドは、メモを貼った。
2010/08/06(Fri) 02時半頃
刷衛、天満月
どちらも、反応の薄い点では……そうか。
[淡々と謂うに追いかけはしない。
名を呟き乍]
高嶺の摘んだ花ならば、華月を
[どちらかと謂われ、迷わず片方を選ぶ。
意図の説明は出来ず]
どちらも、何かを知っていると言うのは間違いないようにおもう。
[強く視線を向けていた刷衛。
多少の驚きはあれど、それにしては驚きがあとを引いていないよう見える天満月]
…高嶺の?
[その言葉は発想に無く]
念のため
邦夜が来る前に迦陵が私の部屋を訪ねました。
そして直ぐ立ち去ったのですが
ちょうど、入れ替わりに邦夜がやってきたので
邦夜が私の部屋に来たことを
迦陵は知っていると思って良いでしょう
些細なことですが、報告までに
そういえば、もうひとつ…
[ふと思い出した、違和感。]
イアンが…天満月の御子息を、籠絡したい、と。
いや、おかしいか。通じておるなら取り入りたいとは。
籠絡…?
[己の居室へと戻るその途中、言葉に微かに訝しんだような返事になる。
天満月を。先程の言動と内容から照らし合わせるに]
…何らかの手駒にするつもりかも知れん。
だが、理由がわからない。
センターにとって都合のいいものだと言うことなのか?
[軽く首を捻る]
籠絡かどうか
……取り入る何かが、かの人にあると?
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