162 絶望と後悔と懺悔と
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ホリー。どうだ? 愉しんでいるか?
[殺戮をではない。
目には映らない、心の血が流れる音を聴いたから。
ホリーに問い掛ける声は明らかに悦に入っていた。
断末魔に並んで、これ程素晴らしい音色は無いだろう。
心の断末魔かも知れないが、一瞬で派終わらない。
深い長いそれ。
やっと聴けたと、ほぅと震える心のまま息を吐いた]
―回想・3ヶ月前・二度目の帰り―
[ただいま戻りました、と告げる声は静。
落胆や焦燥は隠したつもりだったが、
真弓の主張ぶりに、もしや表に出たかと心配になる]
……僕に、決められる事じゃないけど……
真弓ちゃんなら、きっとお許しが出るよ。
[彼女が吸血鬼として役に立つようになる事を、
月影も黒百合も喜ぶだろう。
自分も、そりの合わない他人の吸血鬼より、
家族が来てくれる方が、ずっと良い。
一人で駄目でも、二人で歩けば、もしかしたら。
――誰かが、見つけてくれるかも知れないから*]
―現在―
[黒百合が動いた。
主の気配を鋭敏に察知して感覚で追いかけるも、
いかにもな人払いにお呼びではないと知る。
理依と二人なら、相手がどんな強者や集団でも
人間に膝つく事などありはしないのだろうが。
結局、何度やっても彼には勝てていない。
ただ、どこか、嫌な予感がしている。
訓練の初めに刺される人間を見た時のようだ――
とまでは、意識の上には浮かんで来ないけれど]
ええ、お父様。
お父様はこうなる事が分かっていて半分残しましたの?
[愉しげな声と共に、問いかける。
そこには、これほど愉しい趣向を用意したトルドヴィンへの礼賛があった。先ほどサミュエルを深追いしなかったのも、もっと愉しませて貰えそうだと思ったからであった。]
[それは単純な気まぐれで。
相手がこちらの気配を追いかけていたとは知らずに声を響かせる。]
明之進。
貴方は何度か城外に出ているから経験があるだろうけれど。
こんな戦場も愉しいでしょう?
[それに彼は果たして同意するのだろうか。
いずれにせよ、言葉を続ける。]
理依は見事な戦いを見せたわ。
貴方にも期待しているからね。
− 過去 −
[柊が献上する贄を探しに外に出た時も。
マユミが次に共にと望んだ時も、特に止める事はしなかった。
報告は逐一届く。
柊に同行した吸血鬼が堪りかねた様に訴えた。
彼の傍では時折全身を何か釘で刺されている様な感覚に
襲われてしまう。
献上する贄を探すと言いながら、別のものを
探しているように見え、何かを企んでいるのではないか、
傍近くに置かない方が良いのではと進言してきた]
当然だ。柊は鬼が忌み嫌う植物だ。
言霊と言うものもある。名が力を持つ事もあるが。
影響を受ける等、貴様がその程度と言う証拠だ。
[柊を明らかに気に入らない様子の吸血鬼に冷笑を向けて]
それに判らないのか? 柊が探しているのは絶望だ。
[その意味を理解出来ないと言った様に、吸血鬼は
不本意な表情で笑う。
そしてその吸血鬼の首はそのまま落ちた*]
[名を呼ぶ鈴に心臓が跳ねる。]
は、
いえ――まだ、戦を楽しむまでには、未熟で。
着いていくので、精一杯です。
……はい。沿えるよう、努めます。
− 過去 −
[基本的に眷属達の教育はホリーに任せていた。
だが時折気儘に姿を見せて、気紛れに褒める事もあった]
リカルダ、お前の成長は目覚ましい。
もう少し成長した後で祝福を
授けてやれば良かったかも知れないが。
それもお前の大きな武器だ。
上手く使うと良い。
[欠片も思っていない事を口にする。
もしも焼け残った雛達との再会の可能性生があるのなら。
殆ど変わらぬ姿の鬼に、どんな悲劇が生まれるか。
それが愉しみだと口にすれば、今ここで悲鳴をあげるだろうか。
浮かぶ笑みを堪える事無く、ただ目を細め見守った*]
― 回想 ―
変わった、ね。…みんな、変わっちゃった。
[僕は一度だけ真弓ねーさんに言ったことがある。ねーさんが僕の部屋に来た時だったかな。
その時僕は折り紙のうさぎとにらめっこしながら紙にその折り方を書き記していたんだ]
………なんで、だろうね。
[どうして僕らはこんな目に遭っちゃったんだろう。
答えはもらえなくてもよかった。その時僕はまだ、問い続けることで前に進めるって信じてた。
だけど、問い続けることことが後悔ばかり生み出して、僕の心に爪を立てるようになって。
いつの間にか僕は、全てにおいて「どうして」と問うことをやめていた*]
いや。私はただこうなったら愉しいと思っただけだ。
[愉しげに問い返して来たホリーに、
やはり愉しげに返すのは虚実。
守護部隊が見捨てる筈は無いと予想していた。
そして生き残った雛達がまずは復讐を望む事も。
その後の時間や素質で、予想は外れるかも知れなかったが。
それならそれで、負の想いを抱えたまま、上々の兵隊が
出来るのだから不利益等何も無かった]
何の陰謀…………いや、ホリー様ぁ…………。
ピンチですよぉ。でも、このピンチを切り抜けて軍功を立てたら、
僕はぁ、偉くなれますよねぇ?偉くなれるんですよねぇ?
[些か動揺している。行動の「根拠」を求めるように。]
そうね……
けど、理依や明之進も功績を上げているわ。
だから貴方も頑張らないと。
[そう言ってから、愉しげに笑う。]
ま、言うだけってのもなんだし。
手助けに行ってあげましょうか?
あぁ、ホリー様ぁ!隊が挟まれている状況なんですよぉ。
なんの陰謀なんでしょうか……。
来てくださるのはありがたきことですよぉ。
これじゃ退けという命令が出たとき、速やかな行動が難しいですし……。
ですがぁ!僕の「食べ放題」も残してくださいよぉ?
―過去―
[理依でなくとも、別の誰かが出会っていた
――かも知れない、と。
別の可能性の事も、慰みめいた事も言わなかった。
誰も、恨まない、だなんて。
どうして理依は零瑠が今の今まで責めるような言葉をぶつけなかったのか、考えた事があっただろうか。]
――…あぁ。全部お前のせいだよ。
大事な人との約束の為に、勝手に俺を、俺たちを…
[謝るな。謝られたら、恨めない。
耐える様に唇を噛み締めると、あっさりと血が流れた。]
[一瞬の光。深海を照らすような決意の現れ。
ゆっくりと手を離す。]
………もう、いい。
理依はその約束の為に、生きれば……良い。
大事な、特別な約束の為に生きれば良い。
自分の為に、死ななければ、良い。
[腕がだらりと落ちる。
心の何処かで期待していたのかもしれない。
零瑠の為を生かす為にしたのだと、
言ってくれる事を。]
さあ、存分に。
戦功を上げなさい?
[冷酷な声が直円へと響く]
[理依と別れて、廊下を進むうちに膝から崩れて倒れ伏した。動かない体を吸血鬼が引き摺る。自室に戻り、宛がわれるまま血を啜った。]
………
[ぽたり。目の端から涙が溢れる。
自分は――何の為に生きているのだろうか。
零す為に目を伏せる。
瞼の裏で、今日もまた桜花が散っていた。**]
えぇ……「虫」はお嫌いかもしれませんがぁ。
見ててくださいよぉ。僕は「頼れる」と、証明しますから。
今、この場で……証明しますから。
[最大限、「狂った」ように見せている。
ホリーの命令は「不都合」を忘れる最大の根拠。]
あまね。あまね……。
[繰り返し慕う声は、再会と彼の生存をただ喜ぶもの。
無線の代わりに、真弓にも届いたことだろう。]
一番手柄を立てた者に、私に牙を立てる事を許してやろう。
[眷属にも気紛れにしか与えぬ紅。
能力満ちたそれを餌に、命ずる]
私を愉しませろ。
[悲鳴を、血を、命を。
無慈悲な命を告げる声は艶すら含み嗤っていた]
− 過去 −
[同じ雛鳥とは言え、成熟すればそれぞれ違う翼や爪を持つ。
武術は最低限のラインは越え、後は各自の伸び代。
智に目立ったのは直円だった。
家族らしい雛達の中で異質に見えたからこそ
余計に目立った様に思えたのかもしれないが]
ホリー…随分毛色が変わったようだな。
[祝福を受けた時から転がる様に変わっていった様に思う。
ただ滑稽な程這い蹲る様な常の姿勢は、
太鼓持ちと呼ぶ以上に滑稽に見えた]
[何の為に生きているのか。
何の為に生かされているのか。
そんなもの、決まりきっている。
鬱金の祝福が囁き思考を塞ぐ。]
……ぁ
[零瑠にとっての最上の褒美に、周に伸びた指先が微かに震えた]
だが雑草こそ根深く広く……生き意地が張っているからな。
[見向きもされぬ雑草。
だが気付けば蔓延り、本来の花々と逆転してしまう]
手入れを怠るなよ。
[油断出来ぬ雑草を見つめながら、ホリーに忠告する。
もっとも、血の絆が逆転する事は有り得ない。
あるとすれば雑草がホリーを担ぎ上げようとする可能性。
それこそ『有り得ない』話であり、
ホリーも判り切っているだろうからこその念押しでもあった*]
見つけた――――!
[悲願を。
やっと一人。全てかけがえのないうちの一人だ。
知らず心の内から歓喜が溢れた。]
― 過去 ―
そうですわね、お父様。
[ある意味、一番順応しているとも言えたのかも知れない。
ただ、ホリーにとっては狂気だけに頼るのではなく。
そのさらに先へと歩んで欲しいと思うばかり。
それは、いずれ戦場で共闘する時に――]
ええ、もちろん。
雑草でも開花すればきっとお父様の力になる。
そう信じてますわ。
[尚、以前にもホリーを担いで叛逆をと考えた者がいない訳では無い。
しかし、企ては悉く失敗に終わっていた。
その相談を受けたホリーによって、首謀者は殺されたが故に。]
逃げて……
[回した腕は、逃さない為。
再会を喜ぶ抱擁は、逃がさない為。
喉を裂いては悲鳴が上がらない。
がら空きの背中の方を選ぶ。]
ちが……
違う、のに…
[単純に、喜んで居たいのに。
命を果たそうと体は動く。
全ては、――喜びの為に。]
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