283 突然キャラソンを歌い出す村2
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並々ならぬオーラを感じる男(おのこ)だな。
[そう、西に対し感想を述べて ポス、と軽く殴られながら言われた言葉に]
それは本当だ
[はっきりそう言った。 嵐の怪異は共に踊ってくれた人間に嘘はつかない。]
だがな、シンイチ… 俺は、嵐に戻るだけだ
風になり雷になり雨にもなる だから見えなくなるだけで シンイチらから離れるわけではない
(757) 2018/09/12(Wed) 06時半頃
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─ 裏山・少し前 ─
[霧が双子の姿を覆い隠していく。 怪異の力が周囲を冷やしていく。
妖の力が凝ったようなその霧は、 うっかり触れてしまえば、 あてられるものが出るかもしれない。]
『おやすみ』
[眠りに誘うような声がした。手が、エニシの瞼の前に翳されて それから とんっ! と、エニシの肩に手がつかれた。 肩にかかっていた手が、剥がされる。]
(758) 2018/09/12(Wed) 06時半頃
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*
[お祭りの後には後始末が残る。 持ち出された段ボール箱には マジックで、文字が書かれている。
『ライへ』
『楽しかった。 すごく楽しかった。 ありがとう。』
『シンイチ、花のワッペン つけてあげて』
署名のない伝言は、その二つ。]
(759) 2018/09/12(Wed) 06時半頃
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[妖と人のお祭りが終わる頃。
双子の姿は、いつの間にか 霧の中に *消えている*。]
(760) 2018/09/12(Wed) 06時半頃
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[はっきり言われる言葉に瞬いた。>>757 お前、お前…
やっぱり見えなくなるんじゃねーか!!!! それを居なくなるって…あああ、もう!
絶句。言葉にならない。みたいな顔で見た。]
んんんんんん〜〜〜〜〜〜〜…
[見詰めて、上向いて、下向いて、唸って。 先ほど笑い飛ばされた声を思い出して、 は〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜…、と息を吐いた。]
そーいう、もんなんだな、お前らって。
[ならしかたねーか、と。笑うように。]
(761) 2018/09/12(Wed) 07時頃
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[本当はめちゃくちゃ寂しいけど。 このあっけらかんとした顔を見て、 うだうだと泣き事を言うのも違う気がして。]
…ん? あ、段ボール。 ここにあったのか〜。
[その箱を見つけると、近くにしゃがみ込んだ。>>759]
あ。
[伝言だ。 …口元をぎゅっと引き結んだ。胸騒ぎ。 なんだか、言いようのない気持ちばかりが溢れる。]
(762) 2018/09/12(Wed) 07時頃
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男の泪は雨の日にしておけ
それに… シンイチも、セイカも、ゆかりも… ほかのやつらも皆、笑顔が似合う
[堪えている気配を察し、そう、告げて]
怪異も様々だ 皆、俺くらい能天気だと良いのにな
[しし、と口の端から白い歯を見せて笑う。]
(763) 2018/09/12(Wed) 07時頃
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?
……どうした、シンイチ。 誰かの忘れ物か?
[段ボールの伝言には、気づいてない。]
(764) 2018/09/12(Wed) 07時頃
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なかねーーよ。
[だけど、尤もな事を言ってるように聞こえる。 うん、と一つ頷いた。]
まったくだ。 人間にも、おんなじこと言えるかもな。
[返す笑みは、どうしても苦笑になってしまうけど。 それでも悲し気な様子は今はない。]
(765) 2018/09/12(Wed) 07時頃
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忘れもの、っつーか。
…… フウタ、こいよ。 んで、さっきのワッペン貸して。
俺が名前書いてやる。
[しゃがんだまま、振り向いて。 片手を差し出した。]
(766) 2018/09/12(Wed) 07時頃
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― 深夜:???・ラーメン屋台 ―>>725>>726
なんでェなんでェ。子供の時分にナニを盗られて アタシのようなカワイイ男のカワイイ服に グッとはこねェ体になっちまったって話かえ。 止められたってのに同情しちまいそうだ。 ごめンよォ?
[と、クラウザーには決して愛嬌を感じられぬ厭味な面でシシシと笑った。]
(767) 2018/09/12(Wed) 07時頃
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― 深夜:霧の道・ラーメン屋台 ―
[屋台が移動するのは、クラウザーと西が屋台から立ち去った後のこと。]
やれやれ。なにやら探すモンが増えちまった。
[狐の首が見つかったところで、最早別々の怪異、力を取り戻すわけではない。よって、まあ狐の首のように地道に探してみるくらいしか方法がない。]
(768) 2018/09/12(Wed) 07時頃
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[おもんはチャルメラを鳴らしながら屋台を引きつつ、山のほうを眺め見た。]
…………。 ドンドコやってンのは、 もしかしてアイツかね。
[ふんと一つ笑った。 今宵の祭は終わりが寂しくなるほどに楽しかったと客が零していたが、一体どんな風だったのだろうか。
狐の屋台は美しき英会話講師クラウザー剛志と一時的に協力関係という名目になったことで、少々営業方針を変えて、広い客層を受け入れる方針で、たらたらと市中を歩くことにした。**]
(769) 2018/09/12(Wed) 07時頃
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皆、躍り狂えは同じよ
[人間にも、と言われれば、嵐の怪異は自論で返す。]
お? おお!
たのむっ!
[すっげーー嬉しそうな弾む声で懐から花のワッペンを取り出して、シンイチへ差し出した!]
(770) 2018/09/12(Wed) 07時頃
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[踊り狂うという文字は、強い。 楽しくて、確かにおかしくて。 ケンマが恐がったことも、終わった今なら少しだけ。]
おーーーっけえ。
[受け取って、そのうっれしそうな顔を見て。 ぷ、と思わずふきだした。]
ふふふっ その顔。
[笑いながら、段ボールの中に入ってたマジックで。 上手とは言えない文字で、丁寧に名前を書いた。
「雷 風太」
目を細めてそれを眺めてから、ほらよ。と差し出す。]
(771) 2018/09/12(Wed) 07時頃
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あと、これな。
[付け加えるように、段ボールの。 その伝言がかかれた部分を見せる。>>759]
たぶん、ゆかりから。
(772) 2018/09/12(Wed) 07時半頃
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旅籠 おもんは、メモを貼った。
2018/09/12(Wed) 07時半頃
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笑い顔は笑いを呼ぶ 良いものだろ
[ぷ、と笑うシンイチの顔を目に焼き付け、そう言い。名札に、名前が刻まれれば、しかと受け取る。]
ありがとう
[胸元にピンを使ってそれを付ければ、季節外れの卒業生である。]
……、ん?
[ゆかりからの伝言、と、ダンボールの文字を読めば、うむうむ、と頷いて]
皆が笑えば俺も笑う 皆が踊れば俺も踊る 皆が歌えば俺も歌う
……、ゆかりも楽しそうでなによりだ
[かかっ、と笑う声は本当に嬉しそうなものだ。]
(773) 2018/09/12(Wed) 07時半頃
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一足早い卒業式だ。 飛び級?
[思わず響く笑い声。 伝言への言葉に、うん。と頷いて。]
フウタも楽しそうで、何よりだ。
(774) 2018/09/12(Wed) 07時半頃
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[段ボール箱を見ながら、 あれ?これもしかして片付けた方がいいのか?? 学校に??もってく??]
……
[よし。みないふりをしよう。 なんてしても、こころが黙ってなかったかもしれないが。
でも、首にかけた折り紙の輪にふれる。 御守り。かさりと音が鳴った。 これくらいは貰って行っても、いいだろう。]
(775) 2018/09/12(Wed) 07時半頃
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ソツギョーシキか…
色々と貰ってばかりだな 礼を返しきれん
[嬉しそうに花のワッペンをチラチラ見ながら、大切そうに触れている。]
シンイチもちゃんとソツギョーしろよ
[補習とやらに呼び出されていたのは昨日のことだ。最後に嫌な釘を刺した。]
俺はそろそろ仮住まいに戻る …、皆も気をつけて帰るように
(776) 2018/09/12(Wed) 07時半頃
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[ピカピカ棒を振りながら、風太は風に乗りその場を後にする。 後片付け?それはそのうち嵐が来ればいいだけの事。]*
(777) 2018/09/12(Wed) 07時半頃
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ウッ
す、するさ。もちろん。
[めちゃくちゃ痛い所を突かれた顔をした。]
ん、じゃーな、おやすみ。 って、…ふつーにそのままいっちまうなぁあいつ。
[まあいいか、と言う顔をした。]
(778) 2018/09/12(Wed) 08時頃
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─ 帰り道 ─
[取り出してみたら電源が切れていたスマホに、 うおぉ…と唸った後、つけてみたら。
こころからの凄い量の着信があったので、>>500 またうおおぉおぉ…と唸った。 マジで心配の量が凄い。申し訳なさが溢れる。
返してないメッセージもいくつかある。 もう夜も遅いから、 明日起きたら返そう。と思った。]
(779) 2018/09/12(Wed) 08時頃
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[でも、セイカは今返しても大丈夫か?もしかして。 とタイムスタンプで判断する。>>756
「セイカも心配してくれたんだ? いや〜〜〜心配かけてごめんな! めっちゃ大丈夫!」 「(踊り狂う動物のスタンプ)」
と、返した。]
(780) 2018/09/12(Wed) 08時頃
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[もうひとつは、ヨスガに宛ててだ。 あの後、どんなに名前を呼んでも見つからなかった。 エニシの姿もだ。 先に帰ったんじゃ、なんて誰かと話したかもしれない。 …だけど。
「今日はたのしかった。サンキュ〜! また明日。 屋上で言ってた、話の続きでもしようぜ。」
そうメッセージを送って、 スマホの画面を消灯させた。*]
(781) 2018/09/12(Wed) 08時頃
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―祭りの後・空き倉庫―
[――これは皆の姿が裏山から消え、各々が帰路についている頃。 ラーメン屋は朝まで営業らしく(?)、おもんの姿はまだなかった。狭い倉庫の中に入れば、黄色に光るサイリ…ピカピカ棒を灯にして、マットの上に胡座をかいて座る。]
せっかく手がかり見つけたってのに、
[ガサゴソと100均で買ってきた物を取り出す。静電気防止用のブレスレットを袋から出して腕にはめる。ジャラ、っと音がした。これで多少はマシになるのか正直疑心暗鬼だ…。
次に、おもんがよく食べていたカップ麺。これは彼への土産として買ったもの。暫し考えた後、蓋の部分に掠れたペンで「くびのことは、せいとかいちょうがしっている」とキュッキュッと書いた。 それから、「ノートを2-Bのケンマにとどけて」と書いてカップ麺の横にノートを添えた。]
(782) 2018/09/12(Wed) 08時頃
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[100均で買ったノートを開き、最初のページに鉛筆で文字を走らせる。
そこには、>>631>>633歌の返事のような歌詞が連ねられていた。いつの日か、ケンマがノートを開くと不思議としっとりとしたメロディが風に乗って聞こえてくるだろう。]
♪
不器用で言葉足らずだったね 本当はもっと話したかった 本当はもっと隣にいたかった
嵐は荒れて乱れて壊していく 俺らの仲も そうなのかな
broken glas… 割れて壊れては戻らない broken bonds… そうは思いたくないのにね
(783) 2018/09/12(Wed) 08時頃
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Ah … 君も誘ってあげたかった 君の笑顔が見たかった 君の隣で笑いたかった 君と一緒に音を奏でたかった
Ah …わかってるさ 叶わないってことくらい
台詞「それならいっそ夢にしてよ」
Bye Bye Friends… 嵐が来たらたまには思い出してね
Bye Bye Friends… 君の航路に良き風を吹かせよう―――*
(784) 2018/09/12(Wed) 08時頃
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[ガララ、と重い扉を開けて空き倉庫を後にする。 湿った風が雨雲を呼ぶ気配。鼻に届くにおいが今日の天気を知らせてくれる。]
今日は、雨か
[――――――――、ぽっ]
[ぽつ、ぽつ]
[やがて降り出した雨。 風太は空を見上げ、顔に雨粒を感じる。 頬に伝わる一筋のものは、雨に混じらせる。
胸元に手を添えて、花のワッペンを手で包みながら、此度の出会いを思い起こす。懐には、次の旅路用としての路銀と、大切な思い出をたくさん抱えていた。
すぅ、と息を吸い込んで――――]
(785) 2018/09/12(Wed) 08時頃
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[――――――――そのまま、風に溶けて*消えた。*]
(786) 2018/09/12(Wed) 08時頃
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