18 'Cause I miss you. 〜未来からの贈り物〜
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[視線を向けたのと同時、つりあがる口元。]
……あたしは食べない。
[そういって、目をそらそうとした。
けど。]
は、あんた、何を。
[ドナルドの向けた視線の先。
そこにいたのは。]
[ 同胞の言葉をあざ笑う。]
ったく、すだけ殺して腐らせたって勿体ねえぞ?
……ああ、美味そうに見えないってか? あれはきっと上物だぜ?
[ 殺すなら、首筋に噛み付いてその悲鳴ごと――。
その味を想像して、笑いを殺す。]
ちょ、あんたアイリスに何する気。
[思わず腰を浮かしそうになるけれど。
それをしては自分のこと、わかってしまうから。
必死で堪えて。
スープを口にしながら、“声”を飛ばす。]
決まっているだろう……何度も同じこと教える気はねえぜ?
[ 一度鼻で笑い、首を回した。]
アイリスじゃダメな理由はあるのか?
……ああ、「女の肉は食いたくない」ってのはナシだ。
俺だって昨日サイモン食ったんだしよ。
[ あれはあれで悪いものではなかったが、と心のなかで付け加えた。]
だ、だって、アイリスは、あたしの
[大切な幼馴染。
浮かぶのは彼女と共に遊んだ日々。]
……それよりも、あんた疑われてるじゃない。いいのそんなに動いて。知らないよ。
[どうにかして、話をそらせないかと。]
……ああ、お前の獲物か、そいつは悪かったな。
だが、独り占めは良くないぜ?
[ テッドを前にして苛立ちを覚えつつも、そう皮肉る。]
ああ? こんなもんビビったヤツから死んでくんだよ。
俺のやり方に口出すんじゃねえ!
[ 怒りに任せて怒鳴る。]
|
[目の前で繰り広げられる論争。
スープを黙々と口に運びながらそれらを見やって。
ドナルドの声にびくりと身を震わす。 蹴り飛ばそうとするのを止ようとは、今度はできなかった。]
(268) 2010/07/02(Fri) 23時頃
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獲物だなんて、そんな意味じゃっ
[皮肉られているだけだなんて、気付かずにそう“声”を荒げる。
そして怒鳴る彼の言葉に、身を震わせる。]
ほう? じゃあどんな意味だ?
まさか「友達」だとか言わねえよなあ?
ハハッ、いくらテメエが底なしの間抜けでもそれはないだろう?
[ 笑い転げたかったが、皆の手前険しい顔を作り続ける。]
踊り手 フランシスカは、倒れたテッドを見て、唇をかむ。動けない、何もできない自分が腹立たしかった。
2010/07/02(Fri) 23時半頃
[倒れたテッドを見ても、“ドナルド”を知っているせいか、動くことができなくて。]
友達よ。あたしの大切な幼馴染だ。それがどうしたっていうの。
[き、っと睨むだけしか、できなくて。
笑っているような雰囲気のするドナルドが、とても腹立たしかった。
でも。
一番腹立たしかったのは、何もできない自分。]
マジか! ハッハハハハハッッ!!
[ 友達、という言葉に哄笑を抑えられなかった。]
そうか、友達か、ハハハ!
だったら言ってやるがいいさ!
[ 湧き上がる可笑しさを殺すために、一拍を取る。]
友達の間には隠し事なんて無いんだろ?
わたしは人狼だけど、あなたを食べたりしません。
これからも友達でいてくれますか……てなぁ!?
アイリスのヤツどうするんだろうなぁ?
ハーッハハハハハハハハハ!!!
[ 一度止めた哄笑が、再び堰を切る。]
踊り手 フランシスカは、墓荒らし へクターの怒声に再びびくりと身を震わせた。
2010/07/02(Fri) 23時半頃
な、なによ。
[突如響いた笑い声。
続いた“提案”。
それは、とても。]
――…そ、んな。こと。
[言えない。
言えない。
アイリスの返答が怖かった。
人狼だと、ばれて殺されるのが怖かった。
兄が救ってくれたこの命。絶やすわけには。
ああ、でも。
兄の敵は。
ぎり。唇を噛む。
血の、紅の味がした。]
[ 戸惑うような同胞の話に、低い声で呟く。]
経験者からの忠告だ……一度しか言わねえぞ?
人間を信用して正体をバラせば、こうなる。
まあ、俺はこの程度で済んだがな。
親友だと思ったところで、ヤツら人間は必ず刃を向けてくるぜ?
アイリスだってテメエを人狼と知れば、憎み、怒り、刃を持ち出すだろうなあ……。
それでもお前は、「親友」だなんて思えるクチか?
[ 問いかける。]
[低い“声”にドナルドからアイリスへと視線を動かす。
ずっと、一緒にいたアイリス。
大好きな親友。]
………。
[彼女はどう思うのだろう。
自分が、人狼と同じ存在になってしまったこと。
わからない。わからなかった。
考えたく、なかった。]
|
[じ、っと椅子に深く腰掛けたまま論争に耳を傾ける。
タバサが立ち上がって、しばらくしてヘクターが追うように足を向けたのには、ちくり胸を痛めて、目をそらした。
そして語りだされたテッドの言葉。]
……どういう、こと?
[同じような言葉しかでてこない自分。 でも、そんなことを考える余裕は、今はなかった。]
て、っど…?
[テッド。テッド。テッド?
――…“テッド”ッテダレ?]
(329) 2010/07/03(Sat) 01時頃
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え、ちょ、だ、れ?だれ、てっど?
[突然消えた“テッドとの記憶”。
混乱して、ただ立ち上がる少年の顔>>331をじっと見つめた。]
え、そ、んな、てっど、が?え?
[そんなはずはない。ない、ない?
わからない。
この人は、だれ?
そう、思っているうちに、少年は。
その場を立ち去っていたか。]
(340) 2010/07/03(Sat) 01時頃
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くっ……はは。
[ 椅子に座り、笑いをこらえる。]
は……あのガキが何者かは知らんが……助かったぜぇ?
[ ヤニクに決選投票を申し込まれた時を思い出す。
――冬の空の下に放り出されたような、骨の髄まで凍る思い。
だが……。]
たまらねえな、このスリルは……。
[ くつくつと笑いに身を歪めた。]
――…何が、楽しいのよ。
[少年の後姿をぼぅっと眺めていたけれど。
笑う気配にそっと視線を動かす。
“たのしい”“たのしくない”
何度かここで聞いたセリフ。
ふと、なんとなはしに自分はどうだろうと、考えてみる。]
………たのしいだなんて、思うはず、ないじゃない。
[楽しくは、ない。
あるのは、恐怖。
何への?
死?
それとも――
――自分への?]
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……やに、く…?
[揺れる視線の先、涙を流すヤニクと、傍にそうアイリス。]
…笑いたくない時に、笑わなくても。いいんじゃ、ない、かな…
[ぽつり、まるで独り言のように。
呟きは、ヤニクに届いただろうか。]
(349) 2010/07/03(Sat) 01時半頃
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[ 同胞の囁きに、唇を歪めた。]
……楽しくない? 楽しくない、ねえ?
[ くつくつと笑い、告げる。]
その割には随分と悩んでるみたいじゃねえか。
初めての時はあんなにきっぱり嫌だと言ってた口がよぉ?
楽しくない、よ。当たり前、じゃない、こんな、こんなの。
[自分を抱くように腕をまわして身体の震えを抑えようと。]
なっ、悩んでなんかないっだいたいなにを悩むっていうのよっ
[ 怖がるように体を抱く同胞を見た。]
へえ、その割に歯切れが悪いじゃねえか。
自分自身をどう騙そうかってツラだぜ? それは。
[ 首をすくめてみせた。]
|
[ヤニク>>356と視線が合えば、少しだけ笑みを浮かべる。]
アイリスが言うように、笑顔の方が、好きだけど。無理はしちゃ、駄目だよ。
[小さく、述べた]
(363) 2010/07/03(Sat) 02時頃
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……騙そうだなんて、思ってない。
[首をすくめる姿から視線を外す。]
それに、自分なんて、そうそう騙せるような、相手でもない、でしょ。
[歯切れが悪いこと、自分でもわかっていたけれど。
それでも、“声”だけははっきりと。]
他人を騙すよりはよっぽど楽だと思うがな?
その証拠に……。
[ 盗み見るような視線をアイリスに向けた。
その空気だけで、何を伝えたかったのか知れるだろう。]
……な? 考えないようにしてて、そして忘れてただろ?
[ 意地悪く哂う。]
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[何かに怯えるように、自身を抱いたまま、ヤニク>>370の視線を受けて。]
知らなかったんだ。てことは、至る所で女の子泣かしてたりしてね?
[軽く、冗談っぽく、笑った。]
(372) 2010/07/03(Sat) 02時半頃
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