1 とある結社の手記:6
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[駄目と、二度も言われると不思議そうに少年を見遣る。 小さく震える声。 もしかして……そんな思いが過ぎる。 人狼がどれ程の力を有しているのかは分からないが、殺意をもって殺した先の姿―――想像できなくはない。 左手を伸ばし、少年の頭を柔らかく撫でる。]
お化けは怖い……あはは、そうだよね。
そっか。 見える人は怖くない、か。
[頭に置いた手は再び柔らかく動く。 緩んだ目元は、自身の気持ちを表していた。]
(76) 2010/02/21(Sun) 20時半頃
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私はお化け……怖くないの。 お化けは何もしない。 ただ、ふわふわと浮いてるだけなの。
[窓の外に向けていた黒檀を、広間の中へ移す。 ゆらゆらと揺れる瞳。]
……私ね、見えるんだぁ。
幼い頃、死にかけたことがあってね。 その時から何でかは分からないけど見えるの。
[怖くないと言ってくれたからこそ、話してみようかと思う。 小さな小さな声、少年にだけ届けるもの。]
(79) 2010/02/21(Sun) 20時半頃
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――――…いいえ。僕も同じです。
[不愉快そうな声に、返る真っ直ぐな声。
何処か自分に言い聞かせるような態でも、
あったかもしれないけれど]
僕は生きて此処を出ます。
そうして、父に、会いに行くんです。
[何処か夢を見るような風にも、呟いて。
それに伴う犠牲のことを、今はどこかに押し隠して]
……サイラス先生は、命拾い…?
[彼の思考の先を問うように、繰り返す]
ウェーズリーさんは、誰を調べるのでしょうね。
[黒い気味の悪い封筒を思い、小さく息をついた]
[からかうような声が聞こえれば、あわあわと口を噤んだ]
………っっっ!
別に僕、平気ですから。全然、平気ですからっ。
[頑張って弁解しようとするが、
どう見ても余計にボロが出ている]
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[固唾を呑む音。 怖がらせてしまったかと、少しだけ後悔した。 二人の視線は平行して、広間へ伸びている。]
うん、居るよ。 うすーい灰色をしたお化け。
[共有してくれるような言葉に、見下ろす黒檀は細められて。 そして視線を少年の瞳から重なった手に移す。]
お化け、怖くない…? 今、カルヴィンの後ろにも居るんだけど。
[手を握り返して、冗談っぽく笑う。 そして、その後少しだけ真面目な表情を取り戻した後]
怖がったり、気味悪く思う人も居ると思うの。……だから。
[手を離して片目を瞑る。 少年の瞳の前には、細く立てられた小指。]
(87) 2010/02/21(Sun) 21時頃
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[笑い声が聞こえる。]
成長してみせることだ。
少なくとも…。お前は確かに人狼に、成ったのだから。
…占い師のどちらかは偽物だ。
襲うときが限られているのならば、俺達に都合の悪い奴から殺す。
だが…その見極めが難しい。
[次の夜。その標的を決めかねている苛立ちが隠せない。]
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聞いても答えてくれないから分からないけど…… 未練があるのかな、この世に。
ふふふ、ごめんね?
[冗談に震える様子、手に伝わる振動にくすっと笑う。 そして、小指を絡められれば柔らかく微笑んだ。]
ありがとう。 知ってるのは、カルヴィンとマーゴだけ。
[そう言って、視線を広間へと。 呆然と床に座り込む親友>>86を認めれば、「ちょっと行ってくるね」と言って、少年から離れていくだろう。]
(89) 2010/02/21(Sun) 21時半頃
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病人 キャサリンは、小僧 カルヴィンは”お化けがみえる”こと、能力だと思うだろうか。
2010/02/21(Sun) 21時半頃
………っ。 は、はいっ!
[自分を《人狼》になったと認めてくれる声。
どきりと波打つ心臓の音]
どちらの占い師さんが本物か、ですか…。
つまり、僕らを人間だって言うか、
僕ら以外の人を人狼だって言い出したら、
その人が嘘吐きさんってことですね。
[頭の中を整理しつつ、ふむ、と頷いた]
うーん…。
[郵便屋と薬屋。
二つの顔をぐるぐると思い浮かべてみるけれど]
………もし、見分けがつかなかったら、どうします?
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[未だ右に進路を傾ける車椅子は、親友の前で止まる。]
……マーゴ?
[名を呼んで、親友を見下ろす。 間近では、彼女の瞳は見えない。 見えるのは、丁寧に解かされたウェーブがかかった黒髪。]
(92) 2010/02/21(Sun) 22時頃
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そう言うことだ。
その偽物が俺達に協力するつもりなのか。それが解れば上々だ。
だが…見分けが付かないなら。殺してみるしかないだろうな。
そう言う意味では…
今のサイラスを敢えて生かす理由は無い。
[前言を翻すような事を言う。
他人の運命を手の上で転がすようで、転がされている現実を感じていた。]
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[少年の言葉が止まれば、少しだけ不思議そうにみつめただろう。]
私を守ってくれてる…?
もしもそうなら嬉しいんだけどね。 じゃぁ、カルヴィンのことも守ってもらわないと。
……よろしくね。
[少年にはみえないだろう魂に微笑む。 答えが返ってくるわけないのだが。 そして、親友の元へ。]
(98) 2010/02/21(Sun) 22時頃
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[漸く捉えた深緑は、まるでその葉を落としてしまいそうなもの。 差し出された手に視線を移し、左手を重ねる。]
……一緒に考えよ。
私もどうしたらいいのか分からないし。 マーゴと一緒に考えたい。
[重ねた手の力を少しだけ強めた。]
(106) 2010/02/21(Sun) 22時半頃
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[結社員の言葉を思い出す]
……駆除。
…………人狼は殺意を持っている、ですか。
こんな所に閉じ込めなければ、
僕は誰かを襲う心算なんてなかったのに。
[それはそれで、自らの緩やかな死を意味していたのだが。
少なくとも親しんだ村人達を襲うことなんて
考えもしなかっただろう]
………変なの。
[言い表わせない複雑な感情は、
ぽつりと一言の言葉として零れ出た]
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ぁ。 ローズマリーさん…!
[錠がかけられる音に、微かに肩を落とす。 彼女は「余計に頭を悩ませるかも」と言っていたが、人狼について何も知らないよりはマシだと考えていた。]
……行っちゃった。
[呟いた後、黒檀と深緑を合わせ、謝罪に緩く首を振る。]
マーゴは、人狼居ると思う…? 私はもう信じるしかないと思うの。
この中に人狼が居るって。
(118) 2010/02/21(Sun) 22時半頃
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病人 キャサリンは、本屋 ベネットとラルフの方に向かうカルヴィンにちらと視線を向けた。
2010/02/21(Sun) 22時半頃
……襲う。
サイラス先生を、襲う―――…。
[ヤニクの言葉を思い出しつつ、呟く]
…………。
僕、ウェーズリーさんを、探してみますね。
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疑いたくない気持ちは分かるよ。 私も疑いたくない。
でも……もう疑えないところまできてるんじゃないかな。
此処はずっと鍵がかけられてたんだし。
[親友の声は儚い。 だから、言いづらそうに、それでも言葉を選びながら。]
(133) 2010/02/21(Sun) 23時半頃
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[黒檀はずっと深緑に向かっていたから、ドナルドが傍に来ても気づくことはなかった。 名を呼ばれて、初めて黒檀に彼の姿を映す。]
…………、
[咄嗟に、視線を逸らす。 けれど、鼓膜は嫌でもその音を響かせた。]
考えとくよ。
[再び視線を合わせることなく、淡白に答えた。]
(153) 2010/02/22(Mon) 00時頃
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心配かけてるのは私の方だよ。 今までも、昨日だって……
[深緑の奥に秘められた色を見据えるように。 真っ直ぐとみつめた後で細める。]
嬉しかったよ、本当に。 私はマーゴを失いたくない。 だから……
[その場を去る背に向けたのは、声ではなく決意めいた眼差し。]
(161) 2010/02/22(Mon) 00時頃
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[一人になった後、ちらとドナルドに視線を向ける。 しかし、車椅子が動く先は彼の位置とは逆。 コルクボードを見上げて、深い溜め息。
先刻、親友が口にした言葉>>119。 自身の考えは違ったのだった。]
これじゃぁ、誰を疑えばいいのか分からないよ。
[二人の占い結果。 頭での信用は五分五分。 しかし、心での信用は差が生まれていた。]
(166) 2010/02/22(Mon) 00時頃
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[低い位置から声>>175が聞こえると、視線を下げる。]
あ、林檎…!
いいの?
[尋ねた後、フォークを受け取って口へと運ぶ。 一度咀嚼しただけで、果汁が甘く口腔内に広がって]
美味しいね。蜜いっぱい! でも、何で私に…?
[嬉しそうに微笑んだ後、一つ問いの言葉。]
(180) 2010/02/22(Mon) 00時半頃
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[サイラスの名を聞けば、昨日のことを思い出したか。 毎日一個、彼はそう言っていた。 メアリーの視線につられるように、テーブルの方へと視線を移して微笑む。]
……ねぇ、メアリー。
[そして戻した視線はコルクボードに向かう。 彼女と視線を合わせることなく尋ねるのは]
二人共、体調変わってないから、どっちかは偽者だよね。
メアリーは、どっちが本物だと思う…?
(187) 2010/02/22(Mon) 00時半頃
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[暫しの無言。 メアリーに尋ねた理由はあった。 それは、彼女がサイラスに調べられたゆえ。 彼女の口からなら、自身と同じ考えが聞けるのではと。]
……そっかぁ。
[それを聞けば、同じように小さく、それでも嬉しそうに頷く。 視線はずっとコルクボードに向いたまま。]
うん、分からないよね。 どっちが本物で、どっちが”人狼”かなんて。 サイラスさんもウェーズリーさんも、二人とも信じたい。 二人の調べ方聞いたけど、どっちも信用できそうだったし。
でも。
[そこで一度口を閉ざす。 続く言葉、音にしていいのか暫し悩む。迷う。]
(204) 2010/02/22(Mon) 01時頃
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でも、私は。
[唇が震える。 これを言えば、片方を人狼だと認めてしまいそうで。]
私は、サイラスさんが人狼だとは思えない。
……だから、うん……そうなの。
[そう思う理由、うまく説明できなくてもどかしい。]
(217) 2010/02/22(Mon) 01時頃
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[鸚鵡の声>>208が聞こえ、一瞬其方へ視線を向ける。 抗議はしない。 ただ、柔らかく微笑んだだけ。]
(220) 2010/02/22(Mon) 01時頃
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ウェーズリーさんは、ピッパさんを調べたみたいです。
……人間、だそうですよ。
――…さぁ、
どうしましょうかね…。
[じっと伺うように、郵便屋の男を見つめていた**]
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うん。
[もう一度、頷く。 メアリーの頷きよりも大きく。]
ちょっと、自信ついたかも。 ありがとう、メアリー。
でも、さ。 私がサイラスさんに調べられて、人狼って言われたらどうしよう。 その時は流石に疑っちゃうかもな。
[最後は、少し冗談まじりに笑ってみせ、コルクボードから離れた。]
(229) 2010/02/22(Mon) 01時半頃
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嘘がバレる時って、どんな時なんだろう。
[それに自身の能力が関係しているとは思わずに。 うーんと暫し考えて。]
……人間が嘘を? 何のために。
[驚いたように黒檀を瞬かせてメアリーをみつめる。 しかし、返ってきた言葉は、それを否定するようなもの。]
人間が嘘……そりゃぁ、私も嘘ついたことあるけど。 此処での嘘は、人狼の味方をするってことだよなぁ。
[答えが分からない問いを、暫し繰り返した。]
(232) 2010/02/22(Mon) 01時半頃
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