人狼議事


204 Rosey Snow-蟹薔薇村

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 忘れられるはず、ないだろ!
 連れて帰る、帰る、けど

 フィリップ、お前の力、貸して欲しい。
 手伝ってくれ。


 ……大丈夫だよ
 フランシスは大人で
 ドナルドもちゃんと身長あって
 手伝えることなんてないもの

[すこしづつ 思考は遠くなる]


 兎、狩って、食糧調達してくれンじゃなかったのかよ。
 釣りも、付き合ってくれるンだろ?

 ラルフの故郷も、見るんじゃなかったのかよ!

[遠ざかるを追うように掛ける言葉。
どうしてこれほど必死になるかは己にも知れず]


 玄関からでて まっすぐ 山を降りれば
 人里につくから……


 お願い 辛い だから 辛いから…………
 これ以上俺のことを思わないで
 忘れて お願いだから


 フィリップ、お前さんも一緒に行こう。
 ――…案内、してくれると助かる。
 俺ら、あんま、山には慣れてねぇし。

 ……だから、忘れられるはず、ない、だろ。
 お願いされても無理なもんは無理だ。


 ここまで 登ってこれたなら
 下山は大丈夫ーー


 ーーー…………バーナバスを殺してしまった
 簡単に人を殺してしまった
 だからーーーー聞き分けて……


 あァ、やっぱ上の方か。

 ……バーナバス?
 それ、俺が唆したからだろ。
 それならやっぱ俺も同罪、だから。

 フィリップひとりに負わせらンねぇ。
 聞き分けたくねぇよ。


[一度淡くなった声が 戻る時
 また淡くなる時 狼狽える]




 戻って!!

[遠吠えが距離を教えてると気がついて
 血の気が引いた
 聞き分けない思いを聞かないよう頭を振る]


[淡くなれば濃くなる方を探し
フィリップを求め山のぼる道をゆく。]

 戻らない。
 フィリップ、お前をひとりにしたくない。


 



 ーーーーー…………ずるい


 ズルしてでも――
 お前さんと居たいンだよ。

 なァ、フィリップ、
     一緒に、いこう。


【人】 御者 バーナバス

[プリシラの声が聞こえる。
何か、悲しいことがあったのか。
慰めてやりたいのに手は動かない。

頼りない保護者だ、と自分自身に苦笑しながら。
最後まで聞こえるのがこの声なら、幸せだ。

瞼裏が赤に染まる。]


(お前の、色だな。)


[もう、赤を見ても血を思うことはない。

愛しい相手を思い浮かべるだけ。]

(87) 唐花 2014/11/27(Thu) 13時頃

【人】 御者 バーナバス

―― ――
[男は歩いていた。暗く細い道筋。

止まらなければ、と心のどこかで思うのに、足は止まらないまま。
いつの間にか目の前に現れた下り坂へ足を踏みだそうとして――]

「バーニィ」

[懐かしい声が男を呼んだ。
振り向いた先の、幼馴染の姿に何か話しかけようとしても喉は動かない。

どうした、と問うことも出来ないままの男の前に、幼馴染は手を差し出した。]

「あげるよ」


[旅立つあの日、贈られた素朴な木製のスプーン。
ああ、過去の思い出か、と考えた男だが。
すぐさま違う、と首を横に振る。]

(88) 唐花 2014/11/27(Thu) 13時半頃

【人】 御者 バーナバス

[特徴的な赤みを帯びた木で作られたスプーンは、二つ。

旅の無事を願って、幸せを祈って。


誰のために。




男と、それから、


それから――]

(89) 唐花 2014/11/27(Thu) 13時半頃

 ーーーーーーっ
 …………戻って…… 戻ってよ


 戻るなら、お前さんも一緒だ。
 ――フィリップ。


[歌声が聞こえるほど 先よりも近い]


 フラ ンシスも凍…………えちゃうっ から
 俺は いいから…………

[もがくルーツの羽に 落ちる雫の
 途切れる言葉で思う
 けれど ドナルドが折れないことは
 理解はしていて……ああ どうすればいいのか]


 ――…は。
 条件は同じ、だろ。
 凍える前に、見つけだす。

 フィリップ、一緒に、帰る場所を、さがそう。

[互いに折れぬまま。
意識傾け、フィリップへと呼び掛け]


【人】 御者 バーナバス

[幸せを願われたのは、願ったのは――]

(…プリシラ)

[『どうか、お前の中の獣が目覚めないように。』
そう願った。

けれど、獣であってもそうでなくても、大事なのだと。]

(131) 唐花 2014/11/27(Thu) 19時半頃

【人】 御者 バーナバス

[昔、旅立ちの日に渡されたスプーンは一つきり。
再び出会った幼馴染に渡されたのは、二つ。



二人で、旅するための。

二つ、一緒の。]

(132) 唐花 2014/11/27(Thu) 19時半頃

【人】 御者 バーナバス

[微かに、けれど確かに指先に力が籠められる。]

(133) 唐花 2014/11/27(Thu) 19時半頃

【人】 御者 バーナバス

[必死の形相で傷を縫う幼馴染と、指先を真っ赤に染めたままでぼろぼろと涙をこぼす愛しい子。

目の前が靄がかかっったようにぼんやりとしているのに、それだけは何故かはっきりと分かって。

プリシラを守れたのなら死んでもいいと思えたはず。
けれど、彼ら二人をこの場に残すことを思えば、途方もない罪悪感に駆られた。


真っ赤に濡れたプリシラの指先に、触れる。]

(134) 唐花 2014/11/27(Thu) 20時頃

【人】 御者 バーナバス

(ノックス…)

[旅立ちを見送ってくれた幼馴染は、
まるでこの時ばかりは引き留めるように夢に現れた。]

(135) 唐花 2014/11/27(Thu) 20時頃

【人】 御者 バーナバス

(プリシラ…ノヴァ)

[指先をそっと握る。

プリシラ、と名乗った今よりも幼い声。
ノヴァ、と打ち明けられた本当の名前。

あの時からずっと、この手を引いてきた。

二人で、過ごしてきた。]

(136) 唐花 2014/11/27(Thu) 20時頃

【人】 御者 バーナバス

[痛みと、ともすれば遠ざかりかける意識で。
それでも願う。

まだ、これから先も。この手を引いていたいのだと。

欲張ってしまう。*]

(137) 唐花 2014/11/27(Thu) 20時頃

 ーーーないもん
 ーーーーーー…………



[ぐすっ と小さく鼻を鳴らす 結局子供のように
 駄々をこねまるまるしか出来なくなった]


【人】 御者 バーナバス

[置いていかないで。傍にいて。
繰り返される言葉と>>210、頬に触れる雪の冷たさが渦巻いて、意識は何度も呑まれかけていく。

自分が今どこにいるのか分からないまま、風雪の冷たさと痛みに時折意識がふわと浮上する。

そんなことを何度も繰り返し、]

(234) 唐花 2014/11/28(Fri) 18時頃

【人】 御者 バーナバス

[次に目覚めたのは簡素な寝台の上だった。]

(235) 唐花 2014/11/28(Fri) 18時頃

【人】 御者 バーナバス

[背中の痛みに呻きながら、どうにか身を起こす。

すぐに、椅子に座ったまま眠るプリシラが見えた。
目元が赤いから、眠る直前まで泣いていたのかもしれない。
手を伸ばそうとしても痛みでなかなか思うように動かず、もどかしい思いをしているうちに扉を叩く音がした。]

 …誰だ?

[誰何の声に、ノックの穏やかさとは打って変わった勢いで扉が開けられる。

呆けたように目を見開く幼馴染の顔は、男の姿を見て、それから泣き出しそうに笑ったろうか。

二人に泣かれて、怒られて。
そうして、ようやく喜びを噛みしめた。]

(236) 唐花 2014/11/28(Fri) 18時頃

【人】 御者 バーナバス

[プリシラの手をしっかりと握りしめる。

一度は命を手放しかけることをよしとした男が、生かされた今更に、気付かされたことがある。

血の匂いと肉への餓えに、怯えるよりも。
きっとこの手を失う方が辛く、苦しい。**]

(237) 唐花 2014/11/28(Fri) 18時頃

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