249 Digital Devil Survivor
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巫女 ゆりは、メモを貼った。
2016/06/21(Tue) 20時頃
……暴走してる、なんで。
マガタマのせい?
[呆然とした声で呟く。
大切な氏子達が無残に引き裂かれ死んでいっているのに。
何も出来ず、ただ見ていた。]
……どうした?
[普段と違う声に少しだけ、怪訝そうな声を返す。]
[ ケイイチの声が聴こえたのは
どのタイミングだっただろう? ]
何、無茶して…何故そこまで…
[ 彼が、自分同様ただの人間ならば
多少、扱いに長けていたとしても
心身共にごっそり、 何かが持っていかれる
そんな「悪魔」を呼んだらタダで済む筈もなかろう ]
ちょっと、大物が勝手に出てきて暴走してるだけ、なんだけど。
参ったな、これ俺死ぬかも。
[無茶をしたくてしたわけでもなく。
何が切っ掛けなのかも分からないけど。
おそらくはただの自分の力不足のせい。
簡単に言えばキャパオーバー。]
……死ぬ?
[あの仲間が死ぬかもなんていうとは。
彼に千秋に対するような情はないが。]
……。
ほっといて離脱、できないのか?
オレが今此方から行くのは難しい。
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- day#3 御渡市:ビジネスホテル上空 - [ 長い髪の女性に続いて現れた一人の少女>>187。 その姿――待雪へは一瞥だけを向けた。 TALKを始めている場合じゃない。]
( 戦い慣れたねぇ、まゆちゃん。)
[ 直後、目の前のオニと、彼女の呼び出した悪魔がそれぞれに魔法を放つ。背後、ホテルの側から飛来した瓦礫の雨>>188。 元から対象外だったらしく、躱すのはごく容易い事だった。]
「……クスクス、ドコ見てるのー?」 「そんなに私に、気を惹かれてくれたんだ。」
[ そして一方。眼前の赤黒いオニが呪を放ったの>>196は――さっきまで私が居た上空だ。もう既に、私は相対する位の高さまで降りてきていた>>181というのに。]
「きゃあーっ」
[ 空中でぶつかり合う岩石に私は押し潰され、消滅する。 悲鳴が多少おざなりなのは、まあ、そこまでディティールにこだわるほどでもない場面だから。つまり、]
(249) 2016/06/21(Tue) 21時半頃
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「あれはただの、幻影≪イルシオ≫よ?」 「ゾンビ―みたいにゆっくりなのね、あははっ。」
[ 種明しと共に笑って、一瞬後。 当のオニまで諸共に埋め尽くす勢いで降り注ぐ岩石から逃れるように、ふっと後退していった。 入れ代り、ジャアクフロストから飛んできた氷結魔法。 たちまち瓦礫の山は凍りつき、束の間の静寂が生まれる。]
(253) 2016/06/21(Tue) 21時半頃
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[ まゆ――待雪の傍へと近寄って、軽く首を傾けた。]
「ふぅん、スゴいのね、貴女。」 「歴戦のサマナーってやつ、なのかな?」
[ しばし、じっと見つめてみる。 彼女は「夜魔リリム」の正体に気づいただろうか。]
「あっちのお姉さんと、どっちが強いのかなー?」
[ いまだ確りと警戒した様子の、刀を構えた女性を指差した。 好奇心旺盛な娘のように、口調は少女らしさを現すものだ。 ただ、私の質問にまゆが答える猶予はあったか、どうか。]
(256) 2016/06/21(Tue) 21時半頃
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もー手遅れ、かな。
[鳴と小鈴を振り切って逃げられる気はしない。
それに。]
カミサマが容赦なくMAG食ってくれるんでね。
このまま衰弱死の未来が見えるよ、俺。
[削れる精神。
後どれ程耐えられるか。]
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- day#3 御渡市:ビジネスホテル前 - >>225>>228,>>256 [ 悪魔の聴覚が、凍り付いた瓦礫の中でごく小さく洩れた音を捉えた。]
『 ………ギ……イ…… 』
[ 仲魔を扱う事が出来るとはいえ、基本は常の人間である二人よりもその察知はわずかに早かっただろう。 数秒にも満たないその間が、あるいは異変への対応を分けることとなったかもしれない。]
(266) 2016/06/21(Tue) 22時頃
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……まゆ! 伏せてっ!
[ 凍り付いた雪山だったはずの瓦礫の山。]
[ 私はすぐ近くに居たまゆちゃんへ飛びつき、]
[ 灼熱した赤みの色を帯びてから一瞬後、]
[ 彼女を身体で庇うように押し倒したのと、ほとんど同時。 ]
[ ――辺り一帯に熱波と岩石をまき散らしながら、 灼熱の塊が爆発した。*]
(267) 2016/06/21(Tue) 22時頃
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- ビジネスホテル前:戦闘の直前 - >>262,>>181 [ 意識の隅に生まれる、“TALK”のアイコン。 直截すぎる問いにふふっと笑った。]
「単刀直入ぅー。」
「あわてるナントカはもらいが少ないって、 ニンゲンでも言うんじゃないのー?」
[ 軽くいなすニュアンスで、彼女の言葉をそう流した。 要するに、まだまだ会話が足りてないということ。 でも私にしても彼女にしても、少なくとも今現在、ここから会話を広げる気が無いというのは恐らく同じだっただろう。*]
(274) 2016/06/21(Tue) 22時頃
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……ああ、クソ……。
[苛立たしい。
ナツメに爪まで奪われていたのもそうだが。]
慶一。
[諦めた様子の仲間に言う言葉がわからない。
そもそも自分が何故言葉を探そうとしているのかが分からない。]
[ 助け「られ」るのは一度だけ
アリスを使役しての消耗から感覚的に
そう思ったからである ]
ケイイチ、大物って…誰か分かるか?
今、目の前にいるのは誰だ?
[ ニコのいう通りが道理なら、
払えるコストに限界があり自分が感じたものが
もしかしたら、それなのかも知れない
だから、無理は ── もう、出来ない…けれども ]
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― 爆発の後:ビジネスホテル前 ―>>279>>281,>>267 [ 爆風が抜けていった通りの向こうで、どこかの看板が地面に落ちる音が聞こえた。今度こそ、周囲の物音は止んでいた。]
「 あーあ、もう。どろどろー。」
[ まゆちゃんに覆いかぶさってた状態から身を起こして、最初に口にするのはそんな言葉。赤黒いオニの姿はとうにない。瓦礫の中心だった場所は爆弾でも落ちたような有様だ。 ]
「 まあ、……無事でよかったけど、ね。 」
[ 鬼が消えた方角へむけ、鋭く名を呼ぶ声がした。 まゆちゃんから身を離してしばしばと瞬く。その内に私たちの方を向いた、サマナーの彼女>>281。]
「 なあに、お姉さん?」 「 庇ってあげなくて、ゴメンねー?」
[ 交錯した視線を絡み合わせ、にこりと微笑して首をかしげてみせた。その辺の一般人なら――まだ生き残っているのかはともかくとして――、惰性ならずとも容易に心奪われてしまいそうな魅惑の表情である。]
(287) 2016/06/21(Tue) 22時半頃
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分かるよ、だってこれはうちの祭神。
俺のカミサマだよ、西廼が護ってきたもの。
あーそのカミサマに食われんのか、俺。
まあ、悪くはねぇな。
[実際の口は苦痛と出血による貧血でまともに動かすのも困難なのに。
こっちだとこんなに饒舌に話す事が出来る、実に滑稽だ。]
鬼は連れて逝く。
ただで死ぬ気はねぇよ、これでも意地ってもんがあるんでね。
[ 聴く事だけが限界の今が恨めしい
しかし、出来る唯一の事が現状それだけも事実 ]
ケイイチは…何を望んで、そこにいる?
協力出来るとはいえないが、教えて欲しい
[ それは、自分がニコへいった
「叶えてもらう」発想では「叶えられない」もの
と、どんな違いがあるのだろうか?
ただ、聴きたかった ── それだけ* ]
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― 爆発の後:ビジネスホテル前 ―>>281,>>287 [ 彼女が見やっていた>>281方を眺め、何気なく同意する。あれは確かに、]
「 上社の方、だねえ。」
[ ちなみに、魅惑の表情こそ向けた>>287けれど。 それで彼女が単純に魅了されるとは思っていない。 改めての自己紹介のようなものだ。 ついでに言えば、これであっさり篭絡されてしまうようなら彼女への印象も変わってしまうというものだろう。]
「 もしかして、あのアクマと知り合いなの? 」 「 何か名前、呼んでたみたいだけど― 」
[ あれが現界する場面に居合わせたのだ。彼女が何を知っているのか、興味が無いといえば嘘になる。誘いを投げてみた。]
「 昨日もあのアクマ、見かけたのよねえ。」 「 知ってること、話してあげよっか? 」
[ それこそ、『対価は何?』と彼女は再び言うだろうか。 そう問われても私から答えを出す気はない。彼女の方から何を差し出せるのか、それをむしろ知りたかったのだから。*]
(294) 2016/06/21(Tue) 23時頃
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ゆりは、 蝙蝠の翼をはたりとはためかせ、魅了の魔力を停止した。
2016/06/21(Tue) 23時頃
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― 爆発後:ビジネスホテル前 ―>>290
「 …… ? ? 」
[ サマナーの女性が投げてきた問いかけ>>290に、私は首を捻った。実を言えば、そう質問された理由をちゃんと理解していなかったのだ。 私とまゆちゃんが知り合いというか友人同士なことくらい、他人からでも見ればすぐに――]
「 ……あっ、」
[ そうだった。分かるはずもなかった。 今は「夜魔リリム」の姿を取っているのだから。]
「 …… え、ええと、」
[ だからこういう時は、「リリム」だったら、どう答えるだろう?]
「 えー、私、他の質問の方がいいかなー? 」
[ 何か誤魔化そうとしているのは筒抜けになってしまうだろう。]
(297) 2016/06/21(Tue) 23時頃
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ゆりは、多少わたわたとしつつ、待雪の服の袖をきゅっと掴んだ。>>297
2016/06/21(Tue) 23時頃
俺の望みは、西廼の悲願の為。
この地を統べ、神の御姿を知らしめ、そして。
まー、簡単に言ったら信仰集めたいだけなんだけどね。
日本はダメだよ、このままじゃ。
信仰は衰え、外来の神に侵食されて。
八百万、全てを受け入れて迎合してきた結果がこれ。
それも一つの形なんだろうけど。
西廼はそれを是としない。
そんだけだよ。
…………。
[遥が慶一に言葉を掛けるのを聞くだけ。
実際に話に割く余裕はあまりない。
それ以上にやはり言葉を見つけられなくて。]
そういや。
お互いに目的も何も話さなかったな。
[彼の望みを聞きながら、息を吐く。]
それで、カミサマに喰われるか。
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[ 記憶に思い馳せる様子の女性の声>>311。 それが紡いだ言葉に嘘は無いようだった。小さく頷く。]
「 じゃあ、まずは貴女の名前から? サマナーさん。」 「 でも、此処じゃあまり落ち着かないかな。」
[ 悪魔が出なくとも、単純に。 夏至の昼間、ずっと道端に留まっているのも良くはないだろう。1ブロック離れた辺りに、通りに面したテラス席を備えた喫茶店があることを思い出す。]
「 少し移動してから、話しましょ。 」 「 適当に座れる所の方が。」
[ 二人を促す一方で、聞き手に回っていた>>308まゆちゃんが口を開く。そう尋ねてくれるかな>>310、とは期待していたから。私は用意の答えを返した。]
「 んー。と? どうして、そう思うのー?」
[ 彼女にはそれだけ言って、先に立ち移動する。すぐに目当ての喫茶店は見えてくるはずだ。]
(324) 2016/06/21(Tue) 23時半頃
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― day#3 喫茶店・テラス席 ―>>311,>>310,>>324
[ 屋外に置かれたままの簡素な木の丸テーブルと椅子。いつも良く手入れされているそれらは今も、汚れても濡れてもいない様子だった。遠慮なく、“テーブルの”一つに腰掛ける。実は一度、そうしてみたいと思ってたのだ。]
「 ヨーランさん、だったっけ。」 「 まず最初に。あのアクマが出てくる少し前に…」
[ 小柄な女性の死体を見つけたこと、から手短に話し出す。 机に座ってる事に、まゆちゃんから怒られたかもしれない。であればちゃんと椅子に座り直したことだろう。]
「 …そうしてるうちに、どこかに消えてったわ。」 「 一緒に居たひととは、はぐれちゃった。大丈夫かな。」
「 それで今日になってみたら、今度はこっちにあの鬼が出て来てた、ってわけ。大体これで、私の話はおしまい。」
[ 一応、そこまでは話しきれるだろうか。そして、]
「 二人はどうして、あのホテルに? 」 「 ゆうべから一緒に、……寝てたの? 」
(334) 2016/06/22(Wed) 00時頃
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ゆりは、待雪と揺籃とを、交互にじっと見つめた。*
2016/06/22(Wed) 00時頃
…………慶一?
[何かが途切れたようなそんな予感がした。]
ゆりは、揺籃の返答>>338に、ほっとしたように胸をなで下ろす仕草をした。
2016/06/22(Wed) 00時頃
[意識の途切れた身体。
そこにはマガタマは4つ。
氏子達の怨嗟を吸い取ったそのマガタマは黒々と輝き。
誰かの手に渡るのを待っている。]
[ ケイイチの声が途切れた
彼の名を呼ぶ累の声が聴こえる
それは、実に人間らしく思えた
がむしゃらに願いを叶えたいと思う眩しさも** ]
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― day#3 喫茶店:テラス席で ―>>341,>>336>>338
[ 呼び方を尋ねる揺籃に>>338、 まだ私からは答えなかった。 ある意味でそれは、待雪ちゃんが決めること、とも言えた。私がまゆにもう一度指摘されれば、肯定することを決めていたから。 そうなれば、揺籃は私の“人としての”名前を知るだろう。]
[ そうして、私の知る二本角の鬼の経緯を話し終えて、お返しに投げた問い。揺籃の率直な回答は納得のいくものだった。]
「 ……そっか。じゃあ、やっぱり、あの夢。」 「 あなた一人で寝てて、見たのかな。」 「 私、その中に、入れなかった。初めてだったよ? あんなの。」
[ 尖った尻尾の先端でまゆちゃんの方を指しながら、そんな風に聞いてみる。厳密には、私が飛ばした“夢魔”だけど――私の一部なのだ、説明は端折っても許してもらえるだろう。*]
(344) 2016/06/22(Wed) 00時半頃
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ゆりは、ちいさな悪魔のちいさな気配を感じて、軽く腰を浮かせた。>>341
2016/06/22(Wed) 00時半頃
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>>341>>342 [ 小さな身体でただひとり、走ってきた座敷わらしの姿。 すぐ聞こえてくるはずの先生の車の音は、悪魔の聴覚でさえも聞き取れないままだ。 目の前、揺籃さんも悪魔の出現に気づいてか道路を見る>>342。 まゆちゃんはどうだったろう。]
え、揺籃さん……も?
[ 知ってるの、と口中に呟いて、通りへ出た。 そうして、薄れゆくしきの姿を目の当たりにしてしまうのだ。]
っ、しき……、先生は……?
[ 思わず口元を手で覆う。その動作で隠そうとしたのは自分の正体ではなくて、嗚咽の声だった。*]
(345) 2016/06/22(Wed) 00時半頃
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