149 【凍った】カオスバトル決戦【リス】
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―――動くな。
[奇襲は成功しただろうか。 相手がまったく反応できなかったとしたら、背後から武器を持つ腕を捻じり上げ、チュッパチャップスを持つ手は相手の脇の下から入れ肩を上げさせるだろう。 その際、巫女服だったをいいことに裾を踏みつけることで足を無力化させる。]
―――動けば、殺す。
[本当の武器は、チュッパチャップスではなく、殺気。]
(162) 2013/10/23(Wed) 21時半頃
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[動きを封じることには成功した。 だが、巫女服の瞳は不敵な光を湛えて芙蓉を見ていた。 言うことを聞く、とは口で言っているものの、この巫女服がいつ反撃してくるかは分からない。]
よーしいい子だ。 とりあえず身体検査な。 なんか武器持ってねーか?
[相手が拒絶しなければ、とりあえず身体検査にかかっただろう。 しかし、次の瞬間聞こえた言葉に耳を疑う。 死ぬのは別にかまわない。目の前の相手は、確かにそう言った。]
あぁん…? テメ、いい目してるじゃあねーの。
「先程のジョー・マップスだかジョン万次郎だかと同じく、 この相手も敬意を払うに値する人物だと認めたか。 覚悟を決めた目をしていた。]
(177) 2013/10/23(Wed) 22時半頃
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[とりあえずチュッパチャップスを下ろし、 胸とか腰とかを無遠慮に触り―――(女同士だからいいかと思っていた)]
[むにゅ]
アァ…ン?
[芙蓉が怪訝そうに眉をゆがめる。 その場所で手をニギニギして、ともればゴムでも触っているかのように感じるそれの感触が―――]
[スカッ]
んぁ…?
[胸の部分に手を入れると、あるべき膨らみがないことに気付いて―――]
(185) 2013/10/23(Wed) 23時半頃
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殺させない…僕の、大事な仲間を……。
[そう、ユリちゃんは僕の大事な仲間。初めての仲間。
世間は僕が勇者である事を認めてくれない。
だけど…ユリちゃんだけは、僕を認めてくれる。
大事な無二の仲間を、こんなとこで殺させるもんか!]
ユリちゃんは僕が守る!!!!
[僕は、もうユリちゃんをこの手で殺すなんて事を考えていなかった。
──否。
彼女が誰かに殺されるくらいなら、僕が殺す。]
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――――あぁ?
[突進してきた闖入者を躱し、>>186 巫女娘もこちらに引き寄せようとして――― 1 1. ノクスカリバー(即席エクスカリバー)が腕に当たった。 2. やはり即席ものでは歯が立たなかった。]
(188) 2013/10/23(Wed) 23時半頃
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[ち、と舌打ちする前に巫女娘が離れる。 まるでヒロインを助ける勇者のように、そのまま青年が背後へ巫女娘を庇う。]
へぇ――……! 騎士(ナイト)様のご登場ってわけだなぁ?
[二の腕を振りながら、腕に当たったノクスカリバーの威力を確かめる。 痛みはするものの、まだ使えなくなったわけじゃあない。]
おもしれぇじゃあねーか…!
[肉食動物が喉を鳴らすように、二人を見ながら低い声を上げた。]
(189) 2013/10/23(Wed) 23時半頃
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[ままごとに付き合うのも家政婦の仕事だ。
確か二人は勇者と従者(という設定)だったか。]
(ふむ、ならアタシは―――)
[さしずめ、1ってところか。
1. 勇者に試練を与える神様
2. 勇者を導く魔法使い
3. 勇者に加護を与える泉の精]
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まあ待てよ。 お前、その娘を庇ったまま戦えんのか? アタシは足手まといが居ても手加減できるほど優しくねーぞ…!
(さて、どうするか―――?)
[啖呵を切ったものの、2対1というのは分が悪い。 巫女も青年も、目には揺るがぬ決意が(ままごととは思えないほど)詰まっている。]
[ならば、一つ趣向を変えて―――]
(193) 2013/10/24(Thu) 00時頃
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そうか、勇者よ。なら、魔王を倒すのだ―――!
[先ほどとは威厳のある声で、青年と巫女へ命令する。]
ふ、私も本当はただの家政婦ではない。 貴様ら勇者が真に世界を救うに足るか測るために、 天界から降りてきた…
(194) 2013/10/24(Thu) 00時半頃
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神だ。
[趣向を変えて、適当に話を合わせた。 というか、むしろノリノリで設定をでっちあげる。]
私は貴様らに手を貸すことはできない。 これは神々の世界の掟なのだ。 だが、貴様らは最初の試練がもう見えているはずだ―――!
[多分、先程プレハブ小屋で言い争っていた大男とか、巫女が追いかけてた女とか、そこらへんが敵役なのだろう。 思わせぶりなことを言っておけば、乗るはずである。]
(196) 2013/10/24(Thu) 00時半頃
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吹牛方士 芙蓉は、メモを貼った。
2013/10/24(Thu) 00時半頃
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……往くが良い。 ゴーゴンに立ち向かったペルセースも、 ヤマタノオロチを破ったスサノオノミコトも、 神話の勇者には常に強敵と戦う運命(さだめ)にある!
[両手を広げ、悠然とした態度で二人を見る。 無論、本気で神を名乗っているわけではない。 あくまで二人の世界観に付き合っているにすぎない。 だが、家政婦にはその家の空気・ルール・価値観に順応するスキルもまた不可欠である。 そういった意味では、芙蓉が二人の設定にすんなりと参加できたことは当然とも言えただろう。]
(199) 2013/10/24(Thu) 00時半頃
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至極当然ながら、魔王と同席せねばならぬときに 勇者の味方であることを明かすわけにはいくまい? あれは召喚に応じたように見せかけただけだ。
[疑われていようと、動じてはならない。 その程度でバレるウソなど、家政婦は吐いてはならないのだ。 たとえ主人が病魔に侵されていたとしても、家政婦は明日が当たり前のように訪れるかのように振舞わねばならない。]
ふむ…だが、こうやって我々を仲違いさせることが、 すでに魔王の術中なのかもしれないな。
[腕を組み、明後日の方向を向く。 その先に、魔王がいるかのように。]
魔王…手ごわいな。
[その場にいない相手に酷い言い様である。]
(207) 2013/10/24(Thu) 01時頃
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[僕の視線は、芙蓉さんの胸元に注がれる。
ふくよかな胸元に僕は興味がない。
狙うはただ、心臓。]
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仕方がない。 神殺しもまた、勇者にとっての試練なり…
[しまったチュッパチャプスを取り出し、正眼に構える。]
やれやれだわ。 チュッパチャプスの防御に力は要らない。
[今更カミサマごっこを続けるわけにもいかず、 仮面を外して地に戻る。 直線的に狙ってくる木の枝(ノクスカリバー)にチュッパチャプスを合わせる。]
だから―――アタシは悪くない。 だって、悪くないんだから。
(220) 2013/10/24(Thu) 01時半頃
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[懐に飛び込んできたノックスの狙いは心臓。
しかし、家政婦がそんな簡単に殺されていては雇い主の身など守れたものではない。]
[鍔競り合うためのチュッパチャプス一本とは別に、脇からもう一本のチュッパチャプスを取り出す。
カウンターを狙って、飛び込んでくるノックス勇者の心臓に返しの刃(芯棒)を刺しに行く。]
[はたしてノックスは風車に挑む愚かな勇者なるや?
その真価は、この攻防が見定める―――!]
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[ノックスのカリバーンに対して、チュッパチャプスを横から当てる。 しなるチュッパチャプスの芯棒が、その軌道を急所から強引にずらそうと試みる。]
[一方、空を裂き、真っ直ぐ飛んでくるチュッパチャップス。 3本の内、3が頭部に向かってきていた。 ノックスの突進を捌くと同時にそれらを1。 1. 首をそらすだけで躱す 2. 飛んできたチュッパチャップスに口を合わせて包み紙ごと噛み潰す 3. 躱せない。現実は非情である。]
(228) 2013/10/24(Thu) 01時半頃
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[僕の太刀筋は見破られていたのか、彼女はカウンター攻撃に出るような動きを見せた。]
甘い──!
[先手必勝、先に動いた僕の方に分、そしてリーチの差が僕らの命運を分けたようだ。
しかし、神に上り詰めた芙蓉さんのこと、チュプスを手放し、カウンターの手を緩めるとは、思えなかった]
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―――ぅぬぐっ…!
[心臓・鳩尾の位置を避けたものの、その聖剣は鎖骨下へと刺さる。 鋭い痛みが神経を駆け巡るものの、致命傷には程遠い。 そして、ノックスの背後からの援護射撃を視界の端に捉え、首をそらすだけで躱すことに成功した。]
邪神?違うね。アタシは―――
[ニヤリ、ほくそ笑む。 競り負けたことで芯棒がくんにゃり曲がったチュッパチャプスを捨て、突き刺さった木の枝を掴む。]
(231) 2013/10/24(Thu) 02時頃
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アタシは、家政婦だ。
[チャンバラごっこはここまでだ、とばかりに。 オイタを働く子供を叱る鬼の家政婦さんスキルを発動する。
―――必殺 『こんなもの捨ててしまいなさい』!]
(233) 2013/10/24(Thu) 02時頃
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