人狼議事


88 吸血鬼の城 殲滅篇

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[復讐だった。
儀式で、単なる食餌でもあった。

 娘を殺した相手を生かしてはおけない。
 殺すだけでは飽き足らない。


最初は、それだけだったのだ。]


[胸の軋むような叫びの気配()に耳を傾け、
薄い、笑みのようなものを浮かべる。

言葉としては、なにも口にしなかった。]


【人】 小悪党 ドナルド

>>54
[ヒューの声に、足を止める。
 一瞬の躊躇い。

 振り向かずに、答えた]

――……ああ。
幸せにしてやって欲しい。

[それは本心。だから声は揺らがない。]

アンタと、……アイツなら、
其れが出来るだろうから。

(56) tatsuru 2012/05/05(Sat) 00時半頃

【人】 小悪党 ドナルド

[一度彼女の命を奪った自分が。
 ……今、彼女が甦ることへの歓喜よりも

 今の運命に煮え滾るような怒りを覚えている自分が、
 その資格はないのだ、と]

(57) tatsuru 2012/05/05(Sat) 00時半頃

[男の気配に、吸い寄せられる様に意識が向く。
 伝わる薄い笑いの波動。
 ……頭の中を掻き混ぜられるような惑乱。

 ――自分への嫌悪感に、
 くらりと眩暈のように視界が回った。]


(領主様はとてもお優しい方よ)

[鈴の鳴るように涼やかな、彼女の声。
 微笑いかけてくれた。
 薔薇の花を摘んでくれた。
 綴られる幸福な思い出。
 
 今頃、クレアは、あの男に笑いかけているのか。
 
 ――あの男はクレアを見て、微笑っているのだろうか]


【人】 小悪党 ドナルド

[ヒューを残し、螺旋階段を降りる。
 隻眼ははっきりと、
 その石床の罅ひとつまでを映し出しているのに

 ――酷く、足元が暗い気がした。]
 

               ――>>53

(65) tatsuru 2012/05/05(Sat) 01時頃

【人】 小悪党 ドナルド

[三階の画廊から、二階への螺旋階段へ。
 何処に行く当てもなく歩いた。
 
 ――何故、俺を。
 その言葉に答えは返らなかった。
 伝わったのはいつもの、
 揶揄するような笑みの気配だけ。
 
 だが]
 

(75) tatsuru 2012/05/05(Sat) 04時頃

【人】 小悪党 ドナルド

……望んで、血を捧げた、か。
 
[ゆっくりと足を運びながら、
 ヒューの言葉を反芻する。

 ……何故、ヒュー・ガルデンが吸血鬼になったのか。
 最初に出会った時の彼は人間だったように思う。

 心底『クラリッサ』が
 人間であると信じ込んでいたようにも]
 
……
クレアを甦らせる為…、なんだろうな。

(76) tatsuru 2012/05/05(Sat) 04時頃

【人】 小悪党 ドナルド

[苦笑して足を止める。
 あの騎士ならば、其れを躊躇う事は絶対にないだろう。
 おかしな程にすんなりと納得がいった。
 
 手すりに寄り掛かり、
 ぼんやりと吹き抜けの天井を見上げる。

 其処にいるであろう騎士に、
 …それを持ちかけたのは、誰なのか。
 
 当然その対象は、ひとりしかいないのだ。]

(77) tatsuru 2012/05/05(Sat) 04時頃

【人】 小悪党 ドナルド

………、…。――ッ…

[肩が、揺れる。
 喉を駆け上るものに顔を歪める。
 
 ぐしゃりと、髪を掻き上げた。
 嗚咽に似た声が、螺旋階段に響く]

……。
…っ、……はは…

(78) tatsuru 2012/05/05(Sat) 04時頃

【人】 小悪党 ドナルド

…そっか…俺の血が、
クレアの為に必要だった、って事か…。

[隻眼の男は笑っていた。
 酷く可笑しいことに思い当たったように
 身体を折り、手摺に身を任せる。]
 
復讐兼ねた実益…っ、て、すげえアンタらしい。
絞りカスで愉しむ事まで出来んだもんな、
さぞや満足だろうぜ…っ、くく、

――…ッ、

(79) tatsuru 2012/05/05(Sat) 04時頃

【人】 小悪党 ドナルド

[足がぐらりとよろけ、踏み外す。
 ――男は派手な音を立て、一番下まで転げ落ちた。
 
 がつんという衝撃。激しく頭を床にぶつけ、
 目の奥から火花が出た気がして、低く呻く。]
 
……ぅ、…っ、…てて…、…

………。

(80) tatsuru 2012/05/05(Sat) 04時頃

【人】 小悪党 ドナルド

[仰向けに倒れ伏したまま、ひくりと、喉が鳴る。
 それを耐える様に唇を噛み締め、ぎりぎりと天を睨んだ。
 
 『声』にしない、聞かせるつもりのない恨み言を
 呪詛のように、脳裏に浮かばせる]

(……なぁ。満足したか? そうだよな)
(アンタも甦れたし、クレアも)

(それなら)

……っ…。…

(81) tatsuru 2012/05/05(Sat) 04時頃

【人】 小悪党 ドナルド

(俺は、もう)


[――酷く惨めで。
 今度こそ腕で顔を覆い、隻眼をぎゅっと瞑る。

 怒りよりも、屈辱よりも先に

 ――もう、あの男にとって自分は用済みなのだ、と

 そう知らされた事への絶望が先に立つ、自分が。]

(82) tatsuru 2012/05/05(Sat) 04時頃

【人】 小悪党 ドナルド

[どれだけそうしていたのだろう。
 ――ぼんやりと、身を起こす。
 
 嵐の様に波立っていた心は、
 酷く静かに、凪いでいた。]

……。

[ふたつの部屋に囲まれた、螺旋階段の部屋。
 辺りを見回し、ひとつの扉に目がとまる。]

――そっか。

[行き先を見つけたように、微笑する。

 男はゆっくりと膝を突き、立ち上がった*]

(83) tatsuru 2012/05/05(Sat) 04時半頃

【人】 小悪党 ドナルド

(最初に与えられる血は 力と渇望 を生み)   
(二度目に与えられる血は 忘却と服従 を強い)  

(三度目に与えられる血は ――――)

(84) tatsuru 2012/05/05(Sat) 07時頃

【人】 小悪党 ドナルド

……三度目は、…なんだっけ。

[古い書物に綴られた詩。
 確か吸血鬼の生態を書いたものだったか。
 
 美しい其れを無意識に口ずさみ、
 火掻き棒をつかう手を止めて、
 ふ、と首をかしげる。]

…どっかで聞いたみたいな詩だな。
よくあるハナシ、ってことか。

(85) tatsuru 2012/05/05(Sat) 07時頃

【人】 小悪党 ドナルド

[可笑しくなって肩を竦め、
 再び、炉を混ぜる作業を始める。
  
 男によって彼が得たもの。
 最初の血は魔物としての力と、飢えを。
 
 ――次の血はヒトとして抗う心の、
 なにもかもを奪った]

(86) tatsuru 2012/05/05(Sat) 07時頃

【人】 小悪党 ドナルド

――…ああ、やっぱな。
残ってる。

[柔らかに幸福そうに笑んで、
 狂った下僕は火掻き棒をとめる。
 
 炉の灰の中に残る、銀の杭。
 聖別された其れは、熱に溶け歪み
 
 伸ばした掌を、焦げる様な音を立てて焼いて
 其れでも抗わずに、手の中に納まる]
 
 
…っつ、…

[流石に小さく眉を顰めつつも、
 立てかけていたボウガンを、取り上げる]
 

(87) tatsuru 2012/05/05(Sat) 07時頃

【人】 小悪党 ドナルド

…手伝ってくれよ、相棒。
最後がこんなんじゃ悪いけどな。

[苦笑し、燻した銀色の弦を辿る。
 ひそやかに鐙に刻まれている十字架はその所属の証。

 ――己の命を幾度も護ってくれた。
 だから此れに預けるのもいいだろう、とそう思った]

(88) tatsuru 2012/05/05(Sat) 07時頃

【人】 小悪党 ドナルド

………。

 
[杭の先端を持ち、
 銃身に差し込んで固定する。

 慣れた手順。

 歪んだ其れも、何度か差し込み直せば
 …かちり、と聞き慣れた音を立て、
 一番奥に、収まった]

(89) tatsuru 2012/05/05(Sat) 07時頃

【人】 小悪党 ドナルド

[とても簡単なことだった。
 其れは、禁じられては居なかったから。
 
 だがら多分其れがあの男の望みなのだと、
 酷く晴れやかに、思う。]

……ああ。

[ゆっくりと、身体を折り。
 覆いかぶさるようにして、
 其れを心臓の上に当てる。]
 
思い出した。
……三度目の――血は、

[与えられなかった血が齎すものが、なんなのか。
 それに気づいて、小さく喉を鳴らした。]

(90) tatsuru 2012/05/05(Sat) 07時頃

【人】 小悪党 ドナルド


そう、…与えられてないんだ。
だから俺には永劫はない。

おまえを、


[腕を伸ばし、引き金に手をかける。
 最後に上る思考は
 
 ――勝ち誇った様な、艶やかな色を宿して]

(91) tatsuru 2012/05/05(Sat) 07時頃


(―――愛してなど、いない。)
 
 


【人】 小悪党 ドナルド

―二階客室―

[少しも、気づかなかった。
 気づかせてもらえなかったのかもしれない。]
 
――っ、…ぁ、……

[引き金を引いた瞬間。
 ――躯を覆う様に、滑り込む漆黒の闇。
 
 昏い紅を、見開いた。
 指が滑る。力強い腕が背後からまわり、
 
 杭が肉を貫く鈍い音と――

 胸を抉る其れの
 覚悟していたよりも、遥かに浅い衝撃。]

(113) tatsuru 2012/05/05(Sat) 16時頃

【人】 小悪党 ドナルド

…、…ヘ、ク、…、…

[噎せるような、血臭。
 濃密な。
 喉を塞ぐ、鉄錆の香り。
 
 外す筈のない距離に押し当てられた杭は
 伸ばされた男の腕を貫き、
 浅く己の心臓の上を抉って、止まっている。

 呆然と呟き、顔を見上げようとしたところで
 突き倒され、客室の床に叩きつけられて低く呻いた]

(114) tatsuru 2012/05/05(Sat) 16時頃

【人】 小悪党 ドナルド

…っ、……。

[腕を貫く杭を其の侭に、
 ――平坦に、男が言葉を紡ぐ。]
 
…な、…っで、…っ

[ひどく動揺した声が、喉をせり上がる。
 わけが判らなくて眉を寄せ、
 尻餅をついた体勢のまま、その顔を見上げた。
 
 彼が何故ここにいるのか、
 何故、怒っているのか、
 
 ――何故、自分を]

(115) tatsuru 2012/05/05(Sat) 16時頃

【人】 小悪党 ドナルド

……だって、……要らねえだろ?
もう用済みじゃねえか……

[酷く冷厳な男の表情を、
 其の侭見続ける事は出来なかった。

 酷く、声が震えた。
 杭の生えた腕に目を向ける。
 零れ落ちる鮮血。
 
 痛々しげに瞳を歪ませ、戦慄く唇を噛んだ]

始末する手間が省けただけだ、
こんな、…こんな事、することなかった…っ!

(116) tatsuru 2012/05/05(Sat) 16時頃

小悪党 ドナルドは、メモを貼った。

tatsuru 2012/05/05(Sat) 16時頃


【人】 小悪党 ドナルド

――ッ。

[名を呼ばれ、びくりと肩を震わせる。
 命令にも近い、その響き]
 
(生半可なもので、眷属にしたわけでは)
(命を張っている)
(全部見続ける、覚悟で)

……、…っ、ぁ、…

[それは真実の声に聞こえて、
 混乱するように、小さく喘ぐ。
 
 真っ直ぐな言葉に、頬に血が上る。
 それが本当なら、どれだけいいだろう。
 その言葉に縋りつきたかった。

 全て呑み込んで、お前を信じる、と
 身をゆだねてしまいたかった]

(129) tatsuru 2012/05/05(Sat) 18時半頃

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