65 In Vitro Veritas
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あのおっきいヨルのせいで……
ヨルは、帰ってこなくなった……?
他の、皆も……
帰ってこなくなった皆は……
ステラレタ?
[おかしい]
[こんなのおかしい]
[だって、壊れたからって取り替えたら]
[今度は僕達が、壊れてしまう]
[そして……棄てられるというのか]
なら……先に、壊れた方を捨てればいいのに。
[何故 どうして 僕達が**]
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いた い
[>>341コーダに似た彼に起き上がらせてもらっている間も、 全身を走る感覚に打ちひしがれるように、ふるふると震えていた。 指を針で刺した時とは、また違った長く続く「痛み」 経験したことが無いものだった。]
……あ
[追いかけていた彼女は、もう姿が見えなくなっていた。 どくんと鼓動が波打つのを感じるが、その感情が何か分からない。 表情にも表すことの出来ないその感情。 >>344伸ばされた手の代わりに、彼の服の袖をぎゅうと掴むことで、何とか表現しようとしていた。]
あ あ
[アリガトウを言うべきか、それともこの感情を伝えるべきか。 その葛藤の間で揺れて、口から零れる言葉は断片ばかり。]
(347) 2011/09/28(Wed) 01時頃
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[受け入れることしか知らない 酷く空っぽなこころ]
[自分のこころが さまざまな感情で満たされても なお]
[背後から零れ出る それら を感じ取っていた]
(354) 2011/09/28(Wed) 01時頃
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[―――…しかし 受け入れる、彼女は 全てを。]
(357) 2011/09/28(Wed) 01時頃
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[部屋をドアの隙間から見る。
そこにニックはいて、ぶつぶつと何かを言っていた。]
大きいヨルのせいで?
ああ、
[ニックの言葉に、心、染まっていく。]
すてられた
そうかもしれない。
(ああ、いやだ。
もしかして、ニーナも
すてられたのか?
いや、ちがう
いやだ
ニーナは…)
[そう、あれはオリジナルなのだと、
事実がそう告げている。
だけれども、もしかすると、
そんな淡い期待。]
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[前髪の隙間からちらり覗く眸は、 やはり何かを訴えるように掴んだ袖を見ていたが 言葉をかけられ、立ち上がらせてくれたのなら]
ありが とう
[三回目のお礼は、お辞儀をせず その青灰をしっかりと見詰めて言う。 ぽつりと響いた問いには、少し間を置いてから首を傾げて]
わからない から
[漠然とした答え。 自分に似た彼女が楽しいのか、楽しくないのか。 それ以外の意味も、彼女の心にはあったのかも知れないが 出てきたのは、その一言であった。]
(364) 2011/09/28(Wed) 01時半頃
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先に壊れたほうを捨てる?
[その呟きを訊いて、目を開いた。]
リンダは、セシルから暫くは眸を逸らさなかった。
2011/09/28(Wed) 01時半頃
ニック……
何か、するなら、
相談しろ。
[それは、彼のその考えを否定しないもの。]
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[袖を掴んだ手は、少しの間硬直していて 強く振りほどかない限り、離せないかもしれない。 呆然と与えられた現実を受け入れるのに時間は掛からないが、 言いようのない感情を整理するのには、慣れていない。]
………
[彼女のことが知りたいのか、と問われれば は、と気付かされたように眸を一瞬、見開かせて。 こく、こく、と二度小さく、頷いただろう。
スタッフルームに足を向ければ、流れに身を任せるように。 喉の渇きは感じなかったが、その心は、どうだったか**]
(373) 2011/09/28(Wed) 01時半頃
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ひつじ リンダは、メモを貼った。
2011/09/28(Wed) 01時半頃
[それから、ニックが何かをもってどこにいったのかはわからない。
ニックのオリジナルの顔を見ながら、優しいニックが今、どうしているのか、ふと心配をする。
そう、あの女。
ヨルに似た、でもヨルではない、あの女。
それに対する嫌悪憎悪は自らも一緒で…。]
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