158 雪の夜に
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[理解の範疇を越えた時、人は咄嗟に動けないものなのだと女は思った。 友人である男が、小さな少女を掴む。 腕一本失ったとはいえ海で働いていた男だ。
小さな子供、それも女の子なら片手一本で容易に押さえつけられたことだろう。 けれども女が今見ているのは、ハナがヒューの手を押しのけんばかりの力で抵抗をしている姿。
自分が何をすべきなのかもわからず唖然とその光景を見つめていたが、抵抗をしていた少女の腕が、爪が、目の前で姿を変えてぱっと目の前に赤い血が散ったその瞬間、]
あ?あ…、
[現実に引き戻されたかのように蒼褪めて2人へと駆けよっていく。]
やめ、やめるんだ…! やめて、ハナ、ハナ…!!
[ヒューの手を引き裂いた、ハナの姿を変えた腕を押さえこむように両手で掴んだ。]
(70) 2013/12/27(Fri) 01時半頃
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……、そんな風に聞こえていたの。
そうね、わたしにはそれはないものだわ。
[それを求めるには、女の心は老いていた。
失われたものへの怒りも悲しみも、理由にはならない。
ただ朽ちていくことを無為に待つ身であるのなら]
だからきっと、
生きるのも死ぬのも、
おなじようなことね。
……それでも、死んでしまうよりは良い、か?
[蒸し返すように口にする。]
実際、あんたが生きてた事で助かった奴がここにいる訳だしな。
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[ハナの獣の腕を押さえつけたまま聞こえてきた >>82ヒューの言葉に俯いて歯を食いしばった。 小さな子供を落ちつかせようとする友人の声、 獣のような小さな唸りを上げたのは誰でもない女で、]
―――…ごめん。
[零れた謝罪は、どちらに向けたものか。 だって、女が押さえている少女の腕の先は赤く染まっていて、 少女を押さえつけている友人の下の白い雪はどんどん赤く染まっていって、
このままでは、
だから、]
(85) 2013/12/27(Fri) 02時半頃
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―――――っ誰かあ!!!
怪我人がいる…!!! 早く来てくれ!!!誰か…!!!
[女は、あらん限りの声を上げて叫んだ。 少女の腕を押さえつけたまま。 少女をその場から逃がさないように手を離さないまま。**]
(86) 2013/12/27(Fri) 02時半頃
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[目の前で、怪我をした男が力を失う。 その表情が失意に満ちていくのを見ながら女はハナを押さえて獣のように唸り声を上げ続けていた。 まだ失われていない、けれども確かに今失った。 目の前の友人は、男は、獣の手を持つ小さな少女を庇おうとしていたのだ。ずっと、庇っていたのだ。辻褄の合わなくなっていく嘘をつき続けてでも。諦めずに。
打ち砕いたのは女だった。 諦めなければなんとかなると、ヒューに笑って告げた女自身がヒューの望みを壊してしまった。
俯いて、押さえるハナの銀毛の獣の手を見つめる。 唸り声は止まない。 ハナの、獣の腕がなければ女の方がよほど獣らしかった。]
(95) 2013/12/27(Fri) 21時半頃
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[やがて人の近付いてくる気配、>>94 その人影を見上げて歯を食いしばりながら 唸っていた唇が解かれた。]
…ヤニク、 ヒューが怪我をした。 医者に診せないと。
[掠れた声だ。 息継ぎの間に零れる唸りの方がよほど大きい。]
…血が出てるんだ。 早く連れていかなきゃ。 医者に…。
[自分が押さえつけている、 少女の腕のことは口にはしなかった。]
(96) 2013/12/27(Fri) 22時頃
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[人々が、集まってくる。 人狼、人狼、人狼。 悪意の視線が、声が、向けられる。 向けられるのは女にではなくハナにだ。 ハナが叫んだ、牙が見える。人間にはない牙が。]
―――…嫌だ。
[首を振って呟いたのは牙に対してではなく、>>100聞こえてきた声に対してだった。 だって、ここで手を離してしまったら、 子供を逃がしてしまったら、]
だって今離したら… また誰か、襲うんだろ…?
[次にその牙に、爪に、襲われるのは誰だ。 目の前のヒューかもしれない。港にいる仲間かも。 かちかちと、歯の根が噛み合わないのは女もだった。 子供が1人で逃げていってしまわないように、ハナの腕にしがみつく。]
(103) 2013/12/27(Fri) 22時半頃
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[既に人が集まっている、この状況を覆すのは難しい。]
[昨晩の船乗りなら時間も場所も選ぶ事が出来ていた。
小さな子供の行きそうな場所を、例えば、
隠れ鬼などに使いそうな物陰なんかも含めて見回って、
風除けのある暗がりでその背に狙いを定めた]
[ぴしゃりと霙まじりの雪を踏む足音に振り返っても、
既に逃げおおせることは許さない間合いに入っている。
血の色が弾ける中にあって、それとは似て非なるもの、
夜闇でも光る鮮紅の瞳を男は見ただろうか。
倒れ伏す船乗りから点々と、血の色が通りへ続いていた――]
[一般論は他人事だ。
女の語る言葉は、常に自分自身を除外する。
自らがどこにも属さない者であると知っていた]
ありがとう。
[それは在ることを肯定してくれる言葉だ]
……優しいのね。
[かつて許される場所のあったことを、思い出す]
俺が優しかったら世の中の奴らは8割がた優しいけどな。
[根拠は割愛した。さして愉快な話でもない。]
考えちゃいるがこの状況大分ムリあるぜ……!
私に、優しくしてくれたと思ったのだけど。
……違ったかしら?
[と、戯れのような言葉を交わす時ではなかったが]
そうね……、
人目を集めすぎている。
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うぅ……、
[ハナの腕にしがみついたまま、 女は近付いてくる群衆をも威嚇するように唸った。 敵と味方の区別がついていないのは女もかもしれなかった。 女の離さない腕が、子供の逃げ場をなくしていく。 小さな人狼を、追い詰めていく。]
――…うぅぅ……
[>>110縋るように服を引くヒューの手に呻きが零れる。 唸りは、涙交じりの声に変っていた。 男は、少女は悪くないという。 じゃあ、誰が本当は悪いのだろう。]
うぅ…、
[力なく頭垂れて、少女にしがみついていた力が抜ける。]
(113) 2013/12/27(Fri) 23時半頃
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あ…、
[しがみついていた女から少女が引き剥される。 引き剥した主を目で追う。 コマ送りのようにスローモーションで女の目に少女の姿が映される。 庇われ、護られるように抱きしめられた少女が また引き剥され、それから少女に振り上げられた 武器が、無情に振り下ろされて―――]
ゃ、っ
[違う、こうなることを望んでいたわけじゃない。 少女を離さなかったのは、 ただ、
ただ…―――]
(121) 2013/12/28(Sat) 00時半頃
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や、いやあああぁあああああ!!!!
[悲鳴は、女のものだった。 目の前で少女は、ハナは、力を失っていく。]
(122) 2013/12/28(Sat) 00時半頃
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……つっても俺、何だかんだで
我が身が一番大事なタイプなんだが。
[銀鈴の声に対して、ぼやくような調子でいる。
衆目があるこの場所では、あからさまに人狼を庇えば
立場が悪くなるのは明白なのだった。
ヒューやセレストがそうするのは人間の勝手だが。]
……いいえ、
無理を言ったのはわかっているわ。
ごめんなさいね。
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